どんなにジャバジャバ洗顔しても顔の脂が落ちずにテカテカしっぱなしのときってありませんか。
せっかくメイクがいい感じに仕上がったのに、職場に着くころにはテカりを抑えてたファンデーションが無くなってベタベタに。
マスクをしたりすると、かえって自分の顔が脂まみれでテカテカになってしまって、額の脂にひっ付いた前髪もぐちゃぐちゃになる…
その厄介な脂ぎった肌は脂性肌?いやじつは隠れ乾燥肌かも。
今回は乾燥肌と脂性肌の関係についてご紹介します。
Contents
乾燥肌と脂性肌の関係とは?
乾燥肌と脂性肌って、正反対の肌質だと思いませんか。
詳しく説明していきます。
乾燥肌とは
乾燥肌とは肌に蓄えられているはずの水分が不足している状態の肌です。
お風呂上がりや洗顔の後に肌がつんつんと張るような感覚がする、ざらざらしていつもより肌が硬いような気がする、ちくちくひりひりするというのであれば、それは乾燥肌である状態かもしれません。
乾燥しやすいヒトの部位は、かかと、足の裏、すね、膝、肘とされています。
これらの部位は皮脂の分泌量が少なめであるからだそうです。
肌着やウエストのゴムがこすれて、肩、脇の下、脇腹、お腹、腰、お尻が乾燥してしまうこともあります。
顔は目もとや口もと、頬が特に乾燥しやすいという方が多いです。
ヒトの肌は皮脂によって守られています。
水分が飛ばないよう、乾いてしまわないよう守ってくれているわけです。
皮脂だけでなく汗も混じってさらに「天然のクリーム」になることもあります。
この肌を守る機能が弱まってしまうと肌は乾燥していきます。
その状態が乾燥肌なのです。乾燥肌はドライスキンとも呼ばれているそうです。
そして、この肌を守る機能のことを「バリア機能」と呼びます。
肌の表面に隙間なく張り巡らされた皮脂のことを「皮脂膜」と呼びます。
皮脂膜の下、細胞同士の隙間を埋めている脂のことを「細胞間脂質」と呼びます。
皮脂膜も細胞間脂質も角質層にあります。
角質層の細胞には「天然保湿因子(NMF)」があります。
皮脂膜、細胞間脂質、天然保湿因子の三つが揃い「バリア機能」が働くようになっているのです。
これがきちんと働いていない肌は乾燥します。
洗顔後に肌がぴりぴりしたり、毛先や肌着が触れてちくちくしたり、知らない間に白い粉が付着していたり、ぽろぽろと剝がれたりぺろりとめくれたりするんですね。
脂性肌はそうはなりません。
脂性肌とは
脂性肌は皮脂が分泌しすぎてしまっている状態の肌で、オイリー肌とも呼ばれます。
毛穴が詰まりやすくニキビもよくできてしまいます。
化粧もノリにくく、かつ崩れやすくなっていきますので化粧品選びに慎重になる必要性も出てくるでしょう。
ぴりぴりしない、ちくちくしない、粉が吹かない、剝がれたりめくれたりしないと乾燥肌特有の悩みから解放されます。
それでも一方では油分が多い肌質なので、やはり脂まみれがつらいところですね。
乾燥を感じやすいとされる頬の水分量も多めなので、洗顔をしてもすぐ皮脂の分泌が目立ちやすいのがこの肌質の悩みでしょう。
原因としては、遺伝や季節性の要素が強いですが、間違ったスキンケアで皮脂を洗い流そうとする日々の行いがかえって皮脂の過剰な分泌を促してしまっている場合もあります。
インナードライとは
ここでもう一つの肌タイプをお教えします。
インナードライとは脂性肌に見えて、実は乾燥肌という肌質のことです。
乾燥するばかりの肌をうるおそうと、かえって過剰なまでに皮脂を分泌させてしまっているお肌のことです。
肌の水分量が足りていながら皮脂が過剰に分泌されてべたべたしてしまっている状態の肌を「脂性肌」と呼びますが、一方、肌の水分量が足りておらず、皮脂が補う形で過剰に分泌されてべたべたしてしまっている状態の肌を「インナードライ」と呼びます。
脂性肌の人のべたべたしてしまっている肌を目で見ただけでは、肌の水分量が足りている脂性肌なのか、水分量が足りていないインナードライなのかの判別は困難です。
肌の水分量と肌表面の皮脂の量のバランスが整えられていると、かさかさもべたべたもしていないもっちりとした触り心地のいい肌になってきますね。
「自分は脂性肌なはずなのにどんなにスキンケアできちんと皮脂を落としても、すぐまたテカテカしちゃう」といった方は、インナードライであると疑ったほうがいいかもしれません。
脂性肌の時はどのようなスキンケアが効果的?
では、脂性肌の方へおすすめなスキンケアを紹介していきましょう。
最適なクレンジングとは
脂性肌のクレンジングは何も洗浄力が強くなくてはと思わなくていいです。
メイクをしていると、その成分を落とさなくてはならないので無理に油分をカットしなくても大丈夫です。
ナチュラルメイク | ミルクタイプや水溶性ジェルタイプ |
しっかりメイク | オイルタイプやバームタイプ |
また、成分としてサリチル酸の配合のもおすすめです。
サリチル酸はニキビの原因となる部分をはがして除去します。
他にも毛穴の皮脂部分に直接効く成分です。
洗顔
脂性肌の方は、油分の少ない固形石鹸を使いましょう。
固形石鹸は油分が多く含まれると固まりにくくなる傾向があるため、油分をあまり含まないシンプルな成分のものが多いからです。

なお、泡立てるのが大変という方は洗顔フォームでもOKです。
洗顔するときはTゾーンを最初に洗いましょう。
頬はさっと泡を広げる程度でOKです。
保湿
化粧水はさっぱり系のがおすすめです。
とろみがなく、シャバシャバできるものであれば脂性肌でもスーッとなじみます。
しかし、テカテカするのが気になるからって乳液を施さなくなるのはダメです。
オイルフリーの乳液を選んでみましょう。
どちらもアルコール濃度の低いタイプのを選びましょう。
アルコールは角質細胞同士の結束を壊してしまうからです。
インナードライの方はもちろん、脂性肌の方も保湿ケアをしっかりしないと乾燥してしまいます。
冬などの乾燥した時期は少しオイルの入った乳液でも良いでしょう。
乳液ではなく、保湿ジェルタイプでも代用可能です。
あとは気になるテカテカはメイクでカバーしましょう。
女性のニキビ脂性肌の特徴とおすすめスキンケアで原因から改善!!
脂性肌の時はどのようなメイクがいいの?
まず、メイク前にしっかり保湿しましょう。
前項目で挙げたさっぱり系の化粧水や乳液でです。
そして、皮脂によるテカり化粧崩れを防いでくれる化粧下地がありますので、それを使いましょう。
パウダータイプのファンデーションを施してもまだテカりが気になるようであれば、フェイスパウダーも使いましょう。
パウダータイプの化粧品は肌の水分を奪いますから、薄く均一に伸ばすようにしましょう。
マットなメイクを目指しましょう。テカりを自然な感じに抑えられます。
脂性肌が改善してテカりがなくなるまでは、ツヤメイクはおすすめできません…
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脂性肌にならないためには何をすればいいの?
では、それ以外の改善させる方法について移っていきたいと思います。
皮脂を落とし過ぎないこと
間違ったスキンケアに気をつけることです。
テカりが気になってしょうがないからって一日のうちに何度も洗顔したり、一回一回の洗顔を強い力でごしごしするとしたりするのはNGです。
テカりが気になってしょうがないからって皮脂を取り除きすぎてしまい、最低限必要な皮脂まで洗い落としてしまってはバリア機能が低下し、乾燥肌となってしまう恐れがあります。
余計に皮脂を分泌させてしまうようになるかもしれません。
皮脂の分泌が追いつかず、本当のオイリー肌からインナードライに変わってしまっている場合もあります。
食生活を改善しよう
一日の食事量に気を配りましょう。
一日の食事量は1800~2200キロカロリーが望ましいとされていて、そのうち間食の量は一日200キロカロリーまでが望ましいとされています。
脂質と炭水化物(糖質)が多く含まれているスナック菓子を食べるのはできる限り控えましょう。
間食をバナナ、ナッツ、ゆで卵、みかん、するめいか、ヨーグルト、牛乳といったものにするのがおすすめです。
皮脂を出さないような食べ物を意識して選んでみて下さい。
また、皮脂の分泌量を正しい量に調整してくれるビタミンB群を意識して摂りましょう。
これらにはビタミンB群が含まれています。
ビタミンをサプリメントで補うのも一つの手でしょう。
しかし、サプリの飲みすぎは腎機能をおびやかしますので、頼りすぎには気をつけましょう。
そして、便秘を改善してくれる食物繊維を意識して摂りましょう。
さつま芋、里芋、しいたけ、しめじ、えのきだけといった、これら芋類やきのこ類には食物繊維が豊富です。
便秘となりお腹に便が溜まってしまっている状態が数日間続くと、悪玉菌が優勢となります。
とどまっている便の腐敗はますます進み、やがて生み出される有害物質を吸収してしまい全身に渡ってしまいます。
もちろん肌にも影響します。
腐敗した便の生み出す有害物質は肌にもダメージを与えてしまうわけです。
このように自分の食生活をしっかり見直したうえで、足らないとみられる栄養素だけを補いましょう。
睡眠をきちんととる
人はぐっすり眠っているときに体の傷を修復します。
十分な睡眠は肌のターンオーバーを正しいサイクルに整えます。
肌の内部で新しい細胞は常に生まれ続けていて、新しく生まれた細胞はさらに後に生まれた新しい細胞に押し上げられる形で少しずつ肌の表面へと上がっていきます。
肌の表面、つまり肌の外側まで上ってきた細胞は垢として剝がれます。
すると、古い垢が肌の外側にくっ付いたままとなっている時間も延びてしまいます。
垢には水分を捕まえておく力がありません。
保水力がない垢だらけの肌は乾燥してしまうわけですね。
ストレスに気を付ける
身体にストレスがかかると、身体はそのストレスに対抗しようとして「コルチゾール」というホルモンを出します。
このコルチゾールは皮脂の分泌を促進してしまいます。
また、ストレスは副腎からも男性ホルモンを分泌させて、そこからも皮脂を促進してしまいます。
自分なりのストレス発散方法を見つけて、なるべくストレスがかからないように過ごしましょう。
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脂性肌をまずは知りましょう
今回は脂性肌に関する記事でした。
自分がどの肌質なのか、脂性肌なのかインナードライなのかなかなか難しいところです。
この記事や他のBelle Peau記事を参考に、ご自身の肌を見極めましょう。
- 正しいスキンケアで保湿
- 栄養バランスのとれた食事を食物繊維と一緒に摂る
- ぐっすり睡眠できる時間を少しでも多く確保して、ターンオーバーのサイクルを整える
こんなケアで皮脂のコントロールをしましょう。
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