ニキビと言うと脂っぽい人がなるようなイメージがしちゃいますよね。
肌には普通肌、乾燥肌、混合肌とさまざまなタイプがありますが、果たして脂性肌というのはニキビができやすい、ニキビに不利な肌なのでしょうか。
今回、この脂性肌について見ていき、ニキビに対してどのようなケアをしていけばいいか学んでいこうと思います。
脂性肌ってどんな肌
肌タイプは大きく4種類に分けられます。
水分、油分両方の量がちょうど良いバランスに保たれている肌が普通肌です。
乾燥肌は水分と油分が共に少ない肌です。
混合肌とは水分が少なく油分が多い肌質のことです。
そして、脂性肌は水分と油分がどちらも多い肌質のことです。
脂性肌は一目見てわかる程に油分が多い肌質が特徴です。
どの肌質でも皮脂は分泌します。
ですが、脂性肌ですとTゾーンが特にテカり、触るとベタついてるように感じます。
乾燥しやすい頬の水分量は多く、洗顔をしてもすぐ皮脂の分泌があります。
毛穴の黒ずみやニキビなど肌トラブルが出やすい肌質と言えます。
このような乾燥肌と併せ持った肌を「脂性乾燥肌」と呼びます。
「脂性肌=乾燥していない」は必ずしも当てはまらない場合もあるのです。
乾燥性脂性肌とは何が原因なの?改善方法は化粧水のあの成分がポイント!!
こんな生活習慣だから脂性肌を作る
そもそもどうして脂性肌になってしまうのでしょうか。
その原因を見ていきましょう。
年齢によるものが大きい
脂性肌は主に思春期の頃になりやすいと言われています。
というのもこの年代はホルモンの分泌が変わるからです。
ホルモンは簡単に分けると「男性ホルモン」と「女性ホルモン」があります。
女性にも男性ホルモンというのが流れていますが、その男性ホルモンのテストステロンの分泌が増えるとニキビが出来やすくなります。
このテストステロンというホルモンは骨格や筋肉の成長を促したり、血管を健康に保ったりと邪見にできないホルモンです。
こんな生活習慣が原因に
次からは皆さんの身近に直結する生活習慣から来る原因を挙げてみましょう。
食生活
肌が脂っぽくなってしまう理由は、体内の栄養バランスにも原因があります。
ファーストフードやポテトチップス、ドーナツ、クッキー、ケーキ…こういったものばかり食べていると摂取した脂が過剰になり、皮脂の分泌を促してしまいます。
皮脂は中性脂肪が主な成分なので、食べ物が中性脂肪に変化しやすいものが多いと分泌する皮脂も増えてしまいます。
また、血糖値を高くする高GI食品と呼ばれる食べ物は皮脂腺を刺激します。
高GI食品の中には私たちの体に大切な主食の米やパンも含まれています。
こうした炭水化物にも「糖」は入っていて、糖質を摂りすぎると「皮膚のビタミン」と呼ばれているビタミンB2が不足します。
すると、ビタミンバランスが崩れて、皮脂の分泌のバランスも乱れやすくなります。
生活習慣
食生活も生活習慣の1つですが、その他にもタバコやお酒のしすぎや睡眠不足もホルモンバランスの乱れを引き起こします。
ホルモンバランスが乱れるということは、テストステロンの分泌が増えるという可能性があるということです。
他にも生活習慣の乱れは活性酸素によって酸化された脂質(過酸化脂質)を作り出すので、脂性肌だけでなくシミも現れやすくなります。
ストレス
ストレスは健康に良くありませんが、脂性肌を作る原因になっていたりするのです。
人間の肌はストレスを溜めるだけでも皮脂分泌が乱れてしまうというデリケートなものです。
人間の脳は交感神経と副交感神経がありますが、ストレスを長い時間受け続けると、緊張状態を担う「交感神経」が優位になってしまいます。
本来、2つの神経がバランスを取りながら切り替えられて、私たちの健康を維持しています。
交感神経には男性ホルモンを活発化させる働きもあるため、ストレスが過剰になると脂性肌になりやすくなります。
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脂性肌だから毛穴が詰まるのか
皆さんは毛穴が詰まるという経験ありませんか。
ボツボツと黒い毛穴が出てくる…これを放置するとお肌のザラつき、くすみ、黒ずみ、ニキビといったさまざまな肌トラブルに見舞われます。
その毛穴の詰まりの正体とは皮脂腺から分泌される角栓です。
これは皮脂と古い角質が混ざり合ってできたものです。
角栓の元は皮脂と汚れですので、この量が多いと皮脂分泌も多く角栓ができやすくなります。
また、オイリー肌と呼ばれる脂性肌は元々皮脂腺が大きいせいで毛穴の開きが目立ちやすいとされています。
毛穴の奥の皮脂腺より排出される皮脂は肌の潤いをキープしてくれます。
だけども、それ以上に過剰に増えると出口が大きくなり毛穴も目立っていきます。
このことは皮脂の分泌をコントロールすれば角栓ができにくくなりますので、スキンケアの方法を見直すことが鍵と言えます。
- 一日に何度も顔を洗っている
- 熱いお湯で顔を洗っている
- 肌をさっぱりさせるためにゴシゴシと洗っている
このような洗い方では、むしろ肌の潤いが過剰に奪い取られてしまい、皮脂分泌が増えてしまう結果になります。
肌表面のバリア機能が低下してしまい、肌が自分を守ろうと余計に皮脂が分泌されるのです。
皮脂はニキビの原因?角栓や黒ニキビとの関係と毛穴と取り除き方をご紹介
脂性肌の人がするべきニキビケアの方法
では脂性肌の方はどういったニキビケアをすれば良いかお伝えしましょう。
生活習慣を見直す
大人ニキビを根本的に治すには、まず生活習慣の改善を心掛けるということ、これが最も大切です。
前半の原因のところでお酒やタバコといった嗜好品のことを記載しましたが、そうした物の量を減らすだけでも充分改善されます。
また、生活に欠かせない睡眠ですが、皮脂の代謝をアップさせるためにも質の良い睡眠をとりましょう。
それにはリラックスした状態で布団に入るのが大切です。
寝る1時間前にはスマートフォンやパソコンをなるべくいじらないようにしましょう。
(これらのブルーライトが交感神経を活発にしてしまうからです)
お風呂上がりにする軽いストレッチは副交感神経が優位に働きますよ。
ストレスを溜めない
特に女性で大人ニキビに悩む人に多いのが強いストレス状態が続く場合です。
最近の研究だと、人がストレスを受けてしまうと皮脂腺を活性化させてくれるストレスホルモンが分泌されて、これがニキビの炎症を悪化させるという結果が出ました。
脂性肌の方でもニキビを改善させるには、運動や趣味で体をリラックスさせ意識的にストレスを発散する必要があります。
無理をせず、心も体も休ませて肌状態の回復を促しましょう。
食生活
脂性肌は食生活とも密接に関わっていることが分かりました。
前半でビタミンB2の役割をお伝えしましたが、不足する物は補わなければなりません。
バランスを取るために、皮脂の分泌をコントロールするビタミンBを含む食べ物を摂り入れると効果的です。
ニキビに効果的な栄養素 | 具体的な食べ物 |
ビタミンB1 | 豚肉、大豆など |
ビタミンB2 | 卵、牛乳、レバー、納豆など |
ビタミンB6 | まぐろ、アジ、さんま、鶏肉、にんにく、バナナなど |
中性脂肪を摂り過ぎると太りやすくなるので、バランスを考えて食べるようにしましょう。
しかし、甘い物を含め食べてはいけないわけではないです。
食べ過ぎないのがポイントです。
脂性肌の方のスキンケア
1つ前の項目で誤ったスキンケアが余計に皮脂分泌を増やしてしまうことをお伝えしました。
ともすれば、どうすれば脂性肌でもニキビケアできるのでしょうか。
洗顔方法
洗顔するときのポイントは「たっぷりの泡で優しく洗う」ことです。
脂性肌は皮脂が多めなので適切な量の洗顔料を使って、余分な皮脂をきちんと取りながら洗顔しましょう。
ジェルタイプには基材に弾力があり、肌との摩擦抵抗力が比較的少なめです。
よって、肌負担が抑えられます。
特に透明感が少ない「乳白色ジェル」なら合成界面活性剤の量が比較的少なめでおすすめです。
石けんは洗浄分である石鹸素地の含有量が高いゆえに、意外と洗浄力が洗顔フォームよりも強めです。
それに、石鹸の持つアルカリ性も肌の皮脂を溶かすのに優れています。
その割に肌への負担もあまりないと言われています。
驚くことに使用感がサッパリし、爽快感も得やすいのが特徴です。
使用するお湯はぬるま湯です。
というのも肌表面の皮脂は34℃程度のお湯で充分に溶かし出すことができます。
熱すぎるお湯だと肌のバリア機能が必要とするタンパク質をも溶かしてしまいます。
- まずは最も毛穴汚れが溜まりやすい鼻周りから洗います。
- 次に角質がごわつきやすい口周りです。
- その次に皮脂の多いTゾーンを洗いましょう。
(額は中央からこめかみへかけて) - 最後に乾燥しやすい頬と目の周りです。
(この箇所は泡を乗せている時間を最小限にして洗い過ぎないように)
保湿の仕方
脂性肌にも保湿は大事です。省略しないようにしましょう。
脂性肌の方にはさっぱりした保湿剤を使用しましょう。
化粧水には過剰な皮脂分泌を抑えてくれるビタミンC誘導体配合の物がおすすめです。
あとはヒアルロン酸やグリセリンが含んでいる物も良いでしょう。
乳液も軽いテクスチャーを選びましょう。
べたつきにくい物やジェルタイプの物がおすすめです。
馴染みやすいさっぱりとした使用感の物が良いでしょう。
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脂性肌には生活習慣とさっぱり保湿!
今回は脂性肌に出来るニキビにオススメのケアを特集しました。
脂性肌は思春期の頃の方には必ず通る肌質だとも言えます。
しかし、原因の大部分は生活習慣から来ています。
まずは、生活習慣を整えることから始めましょう。
脂性肌は脂っぽいから早くさっぱりさせたいと思いがちでしょうが、誤ったスキンケアでは逆に皮脂を余計に増やしてしまいます。
優しい洗顔やさっぱりとした保湿方法を身に着けましょう。
きちんと改善方法を押さえればニキビになりやすい肌質を変えることができます。
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