化粧品の保湿は究極な思い違い!それでも化粧品を選ぶには何に気を付けたらいいか

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皆様、お肌のことは気になりますか?気にならなくても健康でいたいとは思うでしょう。
では肌につける化粧品の事を詳しく気にした方はいるでしょうか
おそらく少数というかあまり知らない方も多いのではないでしょうか?
ここではそのようなことについて触れたいと思います。
現在それらを知っている方も再確認のつもりで読んでいってください。

入浴や化粧水塗布では保湿はできない(健康な肌は500ダルトンルールとは?)

なんということでしょう、入浴はともかく化粧水塗布では保湿は実はできないんです。

500ダルトンルールって?

最初から化学の授業のような話になりますが、ダルトンルールとは皮膚に対する薬剤の輸送ルールのことです。
ダルトンは分子量の単位です。

要は化合物の分子量が皮膚に吸収するのを可能にするには、500ダルトン未満でなければならないという提言です。
これより大きな分子は角質層を通過することができないのです。

化粧品の不都合な真実 化粧水

化粧水の場合

化粧水もお肌に対して分子量という分子の大きさみたいなものが、500以下の数値でない限りお肌の奥内部まで化合物が浸透しないのです。

例えば「市販のヒアルロン酸〇〇!!化粧品」があるとして、そのヒアルロン酸の分子量は100万です。
これがダルトンルールというものです。

ですから、化粧水はお肌の内部まで行き渡ることはないため、角質層に残ります
角質層に残れば外からの影響を防ぐバリア機能、そして水分の蒸発を防ぐ膜となって一定の効果があるかもしれません。

しかし、内部の細胞が元気になって強くなるわけでもなく作用されているわけでもありませんので、ある意味塗ってゴマかしているみたいな感じになるかもしれません。

もちろん効果が全くないわけでもなく、化粧品の生産を行なっている会社も実験や研究を元に製造・販売しています。
これが保湿が「出来ていて出来ていない」ワケです。

お風呂の場合

では、お風呂はどうなのかというとお風呂は水ですよね。
水の分子量は18です。
この条件下で皮膚の奥まで浸透しますが、お風呂に入りすぎるとふやけてしまいますね。

これは水分によってふやけて皮膚の成分が逆に流れ出てしまっているからです。
そこに保湿成分のある入浴剤を入れても中には入らないわけですから、入浴剤の入ったものでも水分だけが浸透することになります。

化粧品の不都合な真実 お風呂

ですから、長風呂はむしろ乾燥の遠因になります!
お風呂上がりでそのままでいると、どんどん乾燥に近づくことになりますから注意してください。

このように2つは保湿の根本的な解決にはなりません。

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有効成分が浸透するのは角質層まで?

そうなんです!よく化粧水の宣伝で「お肌に浸透します」と説明書きが添えられているあの“お肌”とは「角質層」のことなんです!

角質層に隠された化粧品のルール

角質層はお肌の最も外側の部分でイコールその人の外見の部分です。
化粧品を使う事で見栄えが良くなり皮膚の機能にある程度の利益をもたらしますが、先述の通りそれより内面までは効果を及ぼしません。

先ほどダルトンルールをご説明しましたが、これを内包するものが薬機法(旧:薬事法)というもので、化粧品ではお肌の角質層という4つの層の一番上の部分:生命活動が止まった細胞の部分までにしか効果を出してはいけないことになっています。

そういう規則があるのです。

角質層は言ってみれば、生命活動の止まった細胞と細胞間脂質などによって構成され外殻のような役割をしていて、最終的には垢として剥がれ落ちていきます。

角質層の保湿は肌を守ること

角質層までのルールがわかったところで、保湿の意味がわかんなくなっているかもしれませんが、角質層…つまり皮膚の一番外側を保湿するのにはちゃんと意味があります。

私たちの皮膚は絶えず外部刺激や異物と隣り合わせです。
紫外線や空気やちょっとした摩擦…そうした異物が体内に侵入するのを防ぐ「バリアの役割」を果たしているのが皮膚の角質層なのです。
それがないと、私たちの細胞や血管、神経が守られなくなってしまいます。

もし、貴方が火傷を負った場合、全身の約30%を火傷すれば致命的になります。

化粧品の不都合な真実 バリア機能

それに皮膚も私たちの大切な臓器です。

臓器は
  1. 水分の喪失や透過を防ぐ
  2. 体温を調節する
  3. 微生物や物理化学的な刺激から生体を守る
  4. 感覚器としての役割を果たす

これだけの役割があります。

皮膚がなんでもかんでも浸透させて異物が侵入すると、重篤なアレルギー症状を引き起こしたり、予期せぬ病気もなるかもしれません。

それに化粧品の精製された成分も身体の内部にとっては、「異物」とみなします。
つまり、肌へ化粧品の成分を内側に浸透させようものなら、肌内部の成分バランスを狂わせることになります。

なので、化粧水や化粧品の浸透は「角質層」までの保湿なのです。

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保湿は体内から

やはり、究極の保湿は体内から変えていくことが最善です。
何かしらの手術や商品を使うという事ではなく、恒常的な日常生活や食生活ですね。

食事

先ずは栄養の偏りに気をつけましょう。
食事で栄養が不足すればそれだけで細胞の元気もなくなり、お肌のオイル(皮脂や皮脂膜)を作り出せなくなってしまいます。

毎日三食規則正しくバランスよく摂ることが最も好ましいですね。
栄養の偏りや過食は逆に脂漏性のお肌を招いてしまったり、肥満の原因にもなりますからそちらも注意していただきたいと思います。

化粧品の不都合な真実 穴子

肌の保湿に効果のある食材

  • ビタミンA  皮膚や粘膜の潤いを維持する
    (レバー、うなぎ、あなご、卵、緑黄色野菜など)
  • ビタミンB  新陳代謝を活発にする
    (豚肉、レバー、卵、大豆、納豆、玄米など)
  • ビタミンC  コラーゲンの生成や抗酸化作用がある
    (菜の花、パプリカ、柿、キウイ、レモンなど)
  • ビタミンE  過酸化脂質を分解したり、血行促進・抗酸化作用がある
    (かぼちゃ、アボカド、サーモン、アーモンドなど)
  • セラミド 角質層の水分を保持したり、皮膚を外部の刺激から守る
    (こんにゃく、わかめ、ひじき、大豆、黒ゴマ、小豆など)
  • 亜鉛 細胞分裂に必要な酵素を働かせる
    (牡蠣、赤身の肉、うなぎなど)
  • α―リノレン酸 細胞膜やセラミドを作る原料となる
    (魚油、アマニ油、エゴマ油など)
それが難しい場合サプリメントなどを利用したり、生活を見直してほしいと思います。

ただし、サプリメントも沢山摂ればそれだけ良いというわけではありません。
体内の保湿、保水の生産量や保持する量は決まっている上に元気のなくなったしぼんだ細胞はそうそう元通りというわけにはいきません。
毎日の積み重ねがとても大事です。

朝食を摂ること

朝食を摂ると一気に体温が上がって、1日中代謝の高い状態で過ごすことができます。
反対に朝食を抜くことは代謝の低い状態が続くし、肌の再生リズムも乱れます。
朝食抜きは肌の保湿にマイナス要因です。

糖質を制限しすぎないこと

「糖質制限」というダイエット法がありますが、糖質は摂らなさすぎでも病気の要因になります。
糖質も適量ならば体内でグリコーゲンという形で水と一緒に蓄えられるため、肌の潤いが保ちます。

日本人の食事摂取基準において、1日の糖質必要最低量はおよそ100gと推定されています。

水分補給

単純に喉が渇いているのは水分補給の信号です。
こまめに摂ってほしいですが、逆に摂りすぎるとむくみの原因になってしまいますから適度に摂りましょう。

近年は水質意識も高まってるのかミネラルウォーターや浄水器など幅広く流通しています。
普段一日に摂る水分の目分量は1.2リットルほどを摂ることが良いとされています。

化粧品の不都合な真実 水分補給

一方、常飲しやすいお茶などでもいいですが、お茶にはシュウ酸が多く入っており尿路結石のリスクの元になりますし、カフェインが睡眠を阻害しやすくなります。

それに色素が歯の着色原因になり黄ばんでしまったり、鉄分の吸収の阻害や冷えの原因にもなりますし、お茶には利尿効果もあるため、熱が排出されてしまい体が冷えてしまうなどの影響もあるようです。
ですので、お茶よりも水での水分補給が好ましいですね。

水だと味気ないとか飲みにくいという人は、レモンなどアクセントを入れると飲みやすくなるでしょう。
他にも麦茶などはカフェインなどが入っていない上、美容効果も若干あるためオススメです。

お酒は対象外
お酒はついつい多く飲み過ぎてしまいますが、そうすると発汗や排尿などで多く水分を体外へ排出してしまうため、保湿対策にはなりません。

酒浸りになると生活も乱れやすく睡眠の質なども落ちてしまうため、寝づらくあまり疲れが取れません。

体の調子が狂い、肌の乾燥の他に色々なトラブルになりますので、要注意の嗜好品になります。

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コラーゲンやヒアルロン酸は皮膚表面で保湿する?

コラーゲンやヒアルロン酸も化粧品に配合される役割は「保湿」です。
肌の内側に存在するそれらの代わりにはなれません。

お肌の内部に浸透して保湿することはできませんが、お肌の表面で保湿することはできます。
表面に潤いの膜を作ってお肌の内部を守り、しっとりさせるというわけですね。

一方、体内で生産されるコラーゲンやヒアルロン酸は食事で摂っても分解されて再合成という過程を踏みます。
ですから、コラーゲンやヒアルロン酸を一度にたくさん摂取しても生産量は変わらないのです。

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化粧品は科学的な知識を持って選択しよう

化粧品は水商売と言われています。
これは夜のお仕事などのことではなく大半の内容物が「水」だということです。
化粧品は原価が数円程度で、例えばお肌の保湿成分などが入っていますが大半の内容物は水なのです。
化粧品の不都合な真実 化粧品の説明を読む

ではなぜ原価数円があんな高いのかというと、広告や容器などイメージの部分に重点が置かれていてそちらにコストがかかっているからです。

なので、高い効果を発揮させるための成分がしっかりと含まれているかが大切なのです。

化粧品選びは外用箱を見よ

化粧品を購入する時、外箱に化粧品の「全成分表示」が記されていますが、あれは法律で決められているんです。
それに表示の仕方も決まっています。

  1. 全ての配合成分を記載
  2. 配合量が多い順に記載
  3. 配合量が1%以下の成分は記載順序は自由
  4. 着色剤は配合量にかかわらず、末尾にまとめて記載
つまり、成分表示を見て5番目くらいの成分がベース成分となっているのです。

気を付けた方がいい成分

化粧品は毎日肌に直接塗るものなので、安全性に気を付けましょう。
化粧品を選ぶうえで気を付けてほしい成分がいくつかあります。

  • エタノール(アルコールは蒸発する時に肌の水分を一緒に奪ってしまうこともあり、敏感肌や乾燥肌のヒトには注意)
  • 石油系合成界面活性剤(石油系は肌のバリア機能を低下させると言われているため、乾燥・敏感・アレルギーというようなトラブルの原因になる)
  • グリセリン(ニキビの原因であるアクネ菌の栄養となってしまうため、ニキビや吹き出物ができやすい方には不向き)

悩みを解決できる美容成分か

化粧水の場合、約90%が水や保潤剤です。
残りの10%程度が美容成分という有用成分なので、ご自身の美容目的や肌悩みに合わせて選びましょう。

角質層まででも摂取するのとしないとでは、変わってきます。

保湿成分
エイジングケア成分
  • レチノール(ビタミンAのこと)
  • ナイアシンアミド(真皮のコラーゲンの生成を促進させる)
  • コエンザイムQ10
  • フラーレン
なお、セラミド原液やオイルなどを自分で買って自作の化粧水を作っても市販とほとんど性能的な違いはないでしょう。
やる気があるなら自作もおすすめですよ。

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毎日使う物だから

化粧品は効果がないというわけではないですが、人体の構造上できる範囲というのは決まってしまっています。
ですが、それらを効果的に使う事でより美しく見せることは可能です。

皮膚の内側の美容成分を生成するのは日頃の食生活です。
生活が悪くお肌がガサガサで疲れた目では化粧品を塗っても徒労になってしまいますから、まずは生活を良くした上で化粧品で効果的な美容を生かすのはいかがでしょうか。

皆さんも賢い化粧品選びをしてみてくださいね。

 

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