顔にくっきりと刻まれたたるみは、鏡で見るのも憂鬱なほど皮膚が下に垂れてしまっている場合もあります。
このたるみを医療技術で改善したいと思う人も出てくるでしょう。
では美容外科ではどうたるみを改善してくれるでしょうか。
今回は医療現場でのたるみ治療について見ていきましょう。
Contents
専門の所に行かなければ改善が難しいたるみの種類と原因
たるみには種類があることをご存知ですか?
実は、顔のたるみ一つをとっても原因は様々で、原因によって対処法が変わります。
処置できる病院が限られてしまう場合があるのです。
今回はたるみの種類と原因を詳しく調べてみました。
あなたのたるみは一体どれに当てはまるのでしょうか?
たるみの種類とは
まずは、たるみの種類を見てみましょう。
たるみは大きく4種類に分けることができます。
表皮のたるみ | 乾燥によって生じてしまうたるみが、表皮のたるみとなります。 加齢によって表皮の保水力も減少していくと、肌にハリ、ツヤがなくなりたるみの原因となってしまいます。 |
真皮層のたるみ | 表皮の下に位置する真皮層には、お肌を支えるコラーゲンやエラスチンがたっぷり詰まっています。 これは毎日生産され続けているのですが、年齢を重ねると日々生産量が減っていき、次第に表皮を支えきれなくなってしまいます。 これにより現れるのが真皮層のたるみです。 |
皮下組織のたるみ | 真皮層のさらに下には皮下脂肪が詰まっているのですが、加齢によって代謝が正常に行われなくなってしまったり、さらに肥満による皮下脂肪の増加によって脂肪が重力に逆らえなくなってしまいます。 すると、組織全体が重力の方向に垂れさがり、たるみを引き起こしてしまうのです。 |
筋層のたるみ | 文字通り筋肉の層によるたるみのことで「無表情たるみ」とも呼ばれています。 表情筋は直接皮膚を支えている組織なので、この筋肉が衰えてしまうと組織全体を支えられなくなり、皮下組織の脂肪や真皮層、表皮までもがたるんでしまいます。 |
加齢により筋力が低下してしまうのは仕方のないことですが、日々、感情の変化に合わせて表情を変えるようにすることで、顔の筋肉は鍛えられます。
加齢に負けないための表情筋エクササイズなどもありますから、試してみてもいいかもしれません。
このようにたるみには4種類あると言うことが分かりましたが、ご自身で原因を特定するのはなかなか難しいですよね。
それもそのはず、これは専門家が居るクリニックでないと分からないのです。
美容外科と美容皮膚科
美容外科と美容皮膚科が別物であることをご存知ですか?
美容外科とはフェイスラインを整えたり、お鼻の形を整えたりと「機能的に問題は無い箇所であるが、見た目を変える為の治療を施す」場所です。
一般的な美容整形のイメージに当てはまる処置を行なっています。
その一方で、美容皮膚科とは美しい肌を追求する為のスペシャリスト集団で、多岐にわたる肌トラブルの原因を解明し、正しい処置を模索して治療を行います。
となると、美しいお肌を取り戻すときには「美容皮膚科」でないと治療ができないのですね。
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美容皮膚科が専門とするたるみケア方法
美容皮膚科が得意とする専門的な治療とは、一体どんなものがあるのでしょうか?
美容皮膚科とは美肌を生み出す治療を施すプロフェッショナル集団で、その持前の皮膚の構造や美肌成分の働き方の知識を用いて患者さんの悩みの解消にあたります。
例えば、たるみ一つとっても原因は様々であり、それを見極める為には豊富な知識や機材が必要となってしまう為、医師であっても専門的な知識がなければ誰でもできるわけではないのです。
今回は美容皮膚科でしか受けることのできないたるみケア方法を、いくつかご紹介します。
ウルセラリフト
皮下組織の奥深くからリフトアップすることができる最新のマシン。
超音波を使った治療の為、腫れや赤みもほとんどなく処置を行うことができ、たるみへ強力なアプローチを施すことができます。
ジェネシスレーザー
ダウンタイムがなく、痛みもほとんどありません。
毛穴たるみに効果があり、その他のリフトケアと併用して施術を行うと大きな効果を得ることができます。
美容皮膚科では、基本的に内側からの改善を図る治療を受けることができます。
ハリも糸もメスも使わない治療ですから安心ですね。
ただし、もっと早く、すぐにたるみを無くしてしまいたい場合、針と糸を使うこともお勧めですよ。
現代の技術でハリも糸もとっても細くなっていますから、美容皮膚科では殆ど痛みもなく治療を受けることができます。

ショッピングリフト(リードファインリフト)
最新のフェイスリフト治療と呼ばれるショッピングリフトは、ほうれい線や顔全体のたるみをメスで切らずに改善させることができる治療法で、西洋のリフトアップ技術と東洋医学両方の良いとこどりをした施術です。
心臓外科で血管同士を縫合させるために使われる細い針と体内で吸収される素材の髪の毛よりも細い糸を使って施されるフェイスリフト治療で、痛みもほとんどなく治療を受けることができます。
針で糸を挿入し、リフトアップさせる施術ですが、挿入時に東洋医学の鍼(ハリ)と同じく顔にある美容のツボを刺激しますから、リンパの流れを促進し、肌の血流、代謝を改善させることができます。
コラーゲンも生成されやすくなります。
また、糸が皮下組織と筋層をつなぐ膜であるSMAS筋に挿入されることで、置き鍼と同様に血流やリンパの循環を促し続ける効果を期待することができます。
そして、この糸は時間が経つとコラーゲンに置き換わっていきますから、この置き鍼の効果は長期間持続することが期待できます。
フェイスラインのたるみは注射で改善できるのか
なかなかしつこいフェイスラインのたるみ。とはいえ、針と糸を使うのはちょっと…という方もいるでしょう。
たるみの治療の変遷
たしかにプチ整形では注射一本で悩みを解決できる場合も多いですから、たるみも何とかならないの?と思ってしまいますよね。
少し前までであれば、これは大変難しい問題でした。
例えば、ほうれい線のたるみが気になってしまう場合、従来通りの施術ですとほうれい線に直接ヒアルロン酸注射を行い、ボリュームアップさせる方法しかありませんでした。
この方法ですと、しわが目立たなくなってもお顔全体のたるみとヒアルロン酸を注射した箇所のバランスが不自然になってしまっていました。
そのため、ヒアルロン酸注射はたるみ改善のベストな選択としては選べない印象が強かったです。
しかし、美容医療の発展が進み、技術も上がった現在では注射だけで顔全体のたるみ改善できるようになりました。
フェイスラインのたるみ注射とは
その治療とはビスタシェイプといって、ヒアルロン酸とボツリヌス注射薬を組み合わせて顔全体にバランスよく注射することで、たるみ・フェイスラインを整えることができます。
ヒトの顔には美人に見える黄金比と呼ばれるベストな顔のバランスというものがあります。
患者さん一人一人の顔を観察し、何処の部位に注射をすれば美人の黄金比に近づけることができるのか、綿密な計算の上で施術に入り、足りない部分にヒアルロン酸、ボツリヌス治療薬を部位に合わせて注射をしていきます。
すると、全体的な顔の凹凸が整えられ、結果的にほうれい線などのたるみが目立たなくなるという最新の治療法なのです。
このビスタシェイプは一回の施術でリフティング効果が実感でき、今とても人気の高い施術方法です。
少しずつで試したいという方の為に、少量から始めるプランもあるようですから、ビスタシェイプを行っている美容皮膚科を探してみてください。
しかし、これらの症状は日々和らいでいくそうですので、過度な心配はしなくても大丈夫そうです。
また、思わぬ症状が出てしまうことを防ぐため、施術後約1週間はエステやセルフでのマッサージは避けましょう。
それに加えて、当日に限り入浴や激しい運動、飲酒などを避け、お風呂は軽いシャワーで済ませたほうがいいそうです。
もし、内出血や青あざができてしてしまった場合は、1~3週間かけて引いていくそうですから、もし不安があるようであれば、長期休みを取った方がいいのかもしれません。
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美容外科によるたるみの治療法
先ほどは美容皮膚科でのたるみ治療を見てきました。
今度は美容外科でのたるみ治療法です。
美容外科でしかできないたるみ治療とは
美容外科によるたるみの治療法は基本的に外科的な治療が主ですから、今あるたるみをすぐに見えなくしてくれますから、その効果をすぐに体感できるという点では良いですよね。
「ヒアルロン酸注射」や「糸を挿入し、たるみを直接引き上げる」などは美容皮膚科でも行なっていますが、美容外科でも受けることができます。
また、美容外科ならではの治療法としては、切開が挙げられますね。
メスを使うのはちょっと、と思われる方もいるかもしれませんが、切除でなければ改善できないたるみもあるのです。
たるみと言ってもさまざまなたるみがありますが、その中でも、急激な体重の増減をした場合だったり、アイプチを繰り返し過ぎて瞼の皮膚がたるんでしまっているなど、皮膚が伸び切ってしまったことによるたるみなどは切除しなければ改善することができません。
この様に、たるみの原因である皮膚を切除するというような治療は美容外科でしか行えませんから、「皮膚がたるんでしまった」というようなお悩みでかかるのであれば美容外科がおすすめです。
美容外科での治療方法
- 脂肪移植手術(自分のお腹や太もも、お尻といった不要な脂肪を吸引して、吸引した脂肪細胞の中から元気な細胞を抜き出し、顔面に移植する方法)
- 上まぶたの手術(眼瞼下垂症の患者に用いられる治療法。瞼を持ち上げて筋肉の機能を取り戻す手術)
- 下まぶたの手術(下のまぶたがぽっこりと突出する症状の時に行う治療。目の外側で皮膚を切除する必要がある)
- 頬から下あごにかけての手術(フェイスリフトといわれている手術で耳の前から頭髪内を切開して、皮膚をほうれい線まで剥がしてたるみを取る方法)
美容皮膚科か?美容外科か?
美容皮膚科なのか美容外科なのか判断が分かれますが、例えばヒアルロン酸注射は美容皮膚科でも施術が受けられる場合があります。
ただし、どのような薬剤を使うのか、どのように注射をしていくのかはクリニックによって大きな差があります。
お好みの施術を行なっているクリニックがあればそこへ行ってみても良いでしょう。
- たるみ治療と合わせてプチ整形がしたいという場合は美容外科へ
- たるみを徹底的に改善し、若々しいお肌を手に入れたい場合は美容皮膚科へ
というように、合わせて受けたい治療や目的に応じてクリニックを決めてもいいと思います。
酷いたるみを直したかったり、フェイスラインを整えたかったりする場合にこの治療方法が選ばれるのですが、個人的にこの治療は一部の美容皮膚科で受けることをおすすめ致します。
何故かと言いますと、美容皮膚科では先ほども説明した専用の機材を使ってたるみの原因であるSMAS筋(皮下組織と筋層をつなぐ膜)に働きかけ、たるみの根本への治療を受けることができるからです。
SMAS筋からたるみの原因を軽減させ、更にリフトアップの施術を受けることができれば、かなり効果が上がりますし長持ちする可能性も大いにあります。
それに美容外科では表層に見えているものを隠すという施術しかできません。
まず内側に働きかけたいという方には美容皮膚科をお勧め致します。
美容外科でしわやたるみを改善するには?正しく理解して臨みましょう!
美容皮膚科と美容外科の違いを知って…
美容外科と美容皮膚科、同じかと思いきや出来る施術内容や治療の方針など、本質は全く違うことが分かりました。
美容皮膚科では、お肌のプロフェッショナルが集まっていますから、たるみの他にシミやニキビ痕のケアなども行なってくれます。
ご自身の症状に合わせて治療方針を相談してみましょう。
切開と言ってもきっと目立たないように一番いい施術を施してくださいますから、しっかりと相談を受けさせてくれる良いクリニックを見つけてください。
たるみを内側と外側から、同時にケアをするなら美容皮膚科がお勧めですが、たるみケアの他にプチ整形がしたい!という場合や、たるみを内側から改善させたい!など、特別な想いがある場合はそれを基準にして美容皮膚科か美容外科か選んでもいいですね。
どちらにしようか迷ってしまった場合は、単純にお医者様の人柄で決めてしまってもいいのですが、できれば、詳しい施術内容を調べたり直接聞いたりして、どちらの方がいいのか見極めましょう。
しっかりと患者を思って施術を考えてくださるお医者様であれば、施術方法を説明して下さるはずですし、もっと親切な方でしたら公式HPにも説明があるはずですよ。
このような基準でご自分に合ったクリニックを選んでみてくださいね!
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