30代後半から目立ち始めるまぶたのたるみの原因を知っていますか。
病気の可能性もあるかもしれません。
正しい予防方法を知ることが重要です。
肌のたるみのメカニズムや原因、眼瞼下垂や治療法、その他の病気について紹介します。
Contents
加齢による肌のたるみのメカニズムと原因
年を経るにつれて肌はたるみやすくなります。
そして、お肌と言えば美白や乾燥対策を思い浮かべますが、紫外線の対策をしていないとお肌は乾燥してしまいます。
では、たるみも乾燥と関わりがあるのでしょうか。
まずはそこからご説明します。
真皮層に多く存在しているコラーゲンやエラスチンが肌を支えています。
若い時はコラーゲンが豊富でエラスチンも密なのですが加齢とともにコラーゲンは減少したり、エラスチンも脆くなり切れてしまいます。
その他にも肌に元々存在していたヒアルロン酸やハリを保つ皮下脂肪も加齢とともに減っていき、皮膚全体が薄くなってきてしまいます。
たるみとなるのは肌の機能が低下していき、肌を支えることが難しくなるからです。
たるみの原因は3つに分けられます。
- 肌弾力の低下
- 代謝機能の低下
- 筋力の低下
また、紫外線の影響でも肌の弾力がなくなりますし、喫煙でもコラーゲンが減少します。
さらには、代謝機能が低下してしまうと皮下脂肪が厚くなってしまい、重力の影響で下がりやすくなってしまいます。
皮膚や皮下脂肪が支えきれなくなってしまうのは、顔の筋力が衰えてしまうからです。
この肌の老化の現象を食い止める対策は、主に3つあります。
紫外線や乾燥に気をつける
紫外線対策をしていないと乾燥してたるみに繋がります。
季節を問わずに日焼け止めを塗り、保湿ケアをしましょう。
紫外線にはUV-AやUV-Bがあるこを知っていますか。
UV-Aは肌の奥の真皮まで到達してしまいます。
生活紫外線とも言われており、シミ以外にもしわやたるみの原因になります。
UV-Bは外での日焼けの原因となります。
こちらはレジャー紫外線とも言われおり、シミ以外にもそばかすや乾燥の原因となります。
日焼け止めを買う際に見ていただきたいのがSPFとPAという表示です。
SPFはUV-Bを防ぎ、PAはUV-Aを防ぎます。
SPFは数値が高いほど、PAは+が多いほど日焼け対策に効き目があります。
- 日常生活ではSPF20/PAは+~++
- 外出時にはSPF30~40/PAは+++
- 日差しが強い場所に行かれる際はSPF50/PAが++++がお勧めです。
(敏感肌や紫外線に弱い方はSPF50+のPAが++++が良いでしょう。)
季節問わずに1年中ありますので、常に日焼け対策をすることが必要です。
化粧品ではコラーゲンやコエンザイムQ10、ビタミンCが含まれている物がお勧めです。
生活習慣に気をつける
バランスの良い食事を摂ったり、質の良い睡眠を取ることでたるみ対策にもなります。
嗜好品を取る回数を減らしたり、姿勢を良くするといった習慣を日頃から気を付けると良いです。
表情筋を鍛える
顔がたるみにくい人は表情が豊かな人だと言われています。
表情筋を鍛えると皮脂や脂肪を支える力となります。
肌の弾力アップに期待できるのはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞にも働きかけるからです。
ただのたるみではない眼瞼下垂(がんけんかすい)
ただのたるみではない「がんけんかすい」とは何なのでしょうか。
眼瞼下垂とはまぶたが下がってきて見えにくくなる病気です。
眼瞼下垂は2つに分けられます。
- 先天性眼瞼下垂(生まれつきの眼瞼下垂)
- 後天性眼瞼下垂(大人になってからなる眼瞼下垂)
頻度が最も高いのは大人になってからなる眼瞼下垂です。
大人になってからなる眼瞼下垂は少しずつ下がったり、急にまぶたが下がってきた状態です。
関連してくる症状が11個あります。
11個ありますが、その内の1つだけ症状が出たり複数の症状が出る方もいます。
症状をご紹介しましょう。
開瞼障害
元々、目が開きにくかったり、まぶたが下がってきたり、まぶたが重い等の症状です。
肩こり
なぜ肩こりなのかは、顎を上げて視界を得ようという動きが起こるのはまぶたが下がってくるからです。
筋肉の緊張が強くなるために肩の筋肉に疲労が溜まります。
腰痛や膝の痛みも起こる可能性があります。
頭痛
眼瞼下垂が原因でなる頭痛は緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛です。
これらの頭痛で悩まされている方は眼瞼下垂の治療をすると改善される可能性があります。
睡眠障害
寝つけなかったり、眠りが浅く夢ばかり見たりします。
これらも眼瞼下垂の治療で改善される可能性があります。
めまい
何故、眼瞼下垂の治療をすると改善されるのか分かりませんが、メニエール病や良性発作性頭位眩暈(めまい)の方が眼瞼下垂の治療をすると改善される可能性があります。
自律神経失調
眼瞼下垂がパニック障害に関わっているとされています。
気分障害、不安障害
眼瞼下垂になってしまい気分が落ち込んだり、何もないのに不安になったりする方もいます。
術前と術後で印象が変わる方がいらっしゃるそうです。
線維筋痛症
この病気は全身が非常に痛くなります。
眼瞼下垂を引き起こすというより引き起こす可能性があります。
顎関節症
顎がカクっと鳴ったり、口を大きく開けることが困難になります。
症状が重い場合は手術をする可能性も出てきます。
成人の非アレルギー性喘息
眼瞼下垂になってしまうと眼球の後ろにある副交感神経を刺激してしまい、喘息になります。
眼瞼・顔面の痙攣
頭蓋内で顔面神経を血管が圧迫している状態が片側顔面痙攣(けいれん)です。
片側顔面痙攣は片側のみが脈を打つように痙攣します。
手術で完全にとは言えませんが、かなり改善されます。

眼瞼下垂に似たその他の病気
眼瞼下垂に似た病気はどういう病気でしょうか。
それは偽眼瞼下垂、それとまぶたが下がってくることによって眼瞼下垂と間違われてしまう重症筋無力症、眼瞼皮膚弛緩症です。
症状はまぶたが下がってくる以外に物が二重に見えます。
それは目の動きが遮られる為、左右の目が異なる方向を向くようになるからです。

眼瞼下垂の治療法
眼瞼下垂の治療法は3つあります。
それは皮膚切除、挙筋前転法、筋膜による吊り上げの方法です。
皮膚切除は皮膚がたるんでいることで、眼瞼下垂になっている場合に皮膚を調整します。
垂れ下がった余分な皮膚と皮下組織、そして瞼を閉じさせる働きを持つ筋肉・眼輪筋や脂肪を切除します。
挙筋前転法という治療は眼瞼挙筋の腱膜(けんまく)が瞼板(けんばん)から外れているので、機能が発揮できない場合に有効な方法です。
伸びている腱膜を折り曲げるようにして、細いナイロン糸で3ヶ所縫い縮めます。
筋膜による吊り上げの方法は前腕の腱や大腿の筋膜を前頭筋と上まぶたの間に移植して、前頭筋の力を利用し、上まぶたを吊り上げる治療法です。
しかし、術後しばらくは目を閉じるのが困難になるかと思われます。
自然に落ち着くのは1ヶ月ぐらいですが、完全に回復するのは数ヶ月かかります。
腫れている時は瞼の二重がとても広くなる見た目になりますが、腫れが引けば予定した二重の幅になるでしょう。
なお、内出血で青あざになる場合がありますが、それは一時的な物で皮下で広がりながら吸収されるので問題ないでしょう。
後天性眼瞼下垂は加齢や白内障手術、コンタクトレンズの長期装用が原因です。
頻繁にこすると腱膜と瞼板のつながりがゆるみやすくなります。
逆さまつげの方やアトピーの方、毎日アイメイクをする人になりやすい傾向があるので気を付けましょう。

眼瞼下垂を予防するには
眼瞼下垂を予防するにはどういった方法があるのでしょうか。
眼瞼下垂の予防方法は刺激を与えないことと眼瞼下垂を予防するトレーニングを行うことです。
アレルギーや花粉症の人が強く目をこすってしまったり、メイクを落とす時や洗顔時に強い力で洗い過ぎると強い刺激を与えてしまいます。
コンタクトを入れたり外したりする際に、無理に指で持ち上げたりすると眼瞼下垂になってしまいます。
長時間パソコンやスマートフォンを見ていると目が緊張している状態が続くので、体の疲労を取り除くように心がけることが必要です。
ここで眼瞼下垂を予防するトレーニングをご紹介しましょう。
- 椅子に腰をかけます。
- 眉毛の上のおでこを両手の指で押さえ、眉毛を通常の位置から上下に動かないように行い、目を閉じます。
- 眉毛の上を押さえたままゆっくり目を開き、思い切り見開きます。
眉毛が上に上がらないようにしっかり押さえることが重要です。
目を見開いたまま5秒キープさせます。 - 再度、目を閉じます。
- ③と④を5回1セットとし、時間に余裕がある時は1日2~3セット行いましょう。
- トレーニングをすることで眉毛周辺や額の筋肉を使わずに、目を開くことができるようになります。

眼瞼下垂やたるみをおこさないために
30代後半から目立ち始めるまぶたのたるみを紹介してきましたが、たるみは若い人でも起きます。
たるみの原因は乾燥や紫外線によって起こることが理解できました。
紫外線対策を徹底し、たるみに効果のある成分が入った化粧品を参考にして、たるみを予防することが大切です。
目を強くこすったり、メイクをごしごしと落としていませんか。
こういう些細なことでも眼瞼下垂になってしまいます。
ならない為にはトレーニングを心がけることが必要です。
実践してみてはいかがでしょうか。
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