肌は、女性の美しさのバロメーターです。
ほんの些細なことでも、ニキビができたり肌が荒れてカサついたりしますね。
肌が荒れてしまう主な原因は加齢やアレルギーが大きく関与していますが、それよりも生活習慣が大きく関与しています。
日頃からどのような食事を摂っているかや、どのくらいの睡眠を取っているかで肌の調子は決まります。
ですから、どんなに良い化粧品を使用していても、日頃の生活習慣が乱れていると肌の調子は一向に改善しません。
そこでオススメしたいコトが、食生活を改めることです。
日頃の食事でコラーゲンという成分を摂取し続ければ、肌の調子が改善しやすくなります。
そこでこれから、コラーゲンとは一体どのような成分なのかを詳しく説明したいと思います。
Contents
コラーゲンとは
コラーゲンとはタンパク質の一つで、我々の体を構成するための大切な栄養素です。
我々人間の体は、体全体の約60%が水分、約20%がタンパク質、約15%が脂肪、そして残りが無機質となります。
体全体の約20%を占めるタンパク質のうち、その約30%をコラーゲンが占めております。
また、コラーゲンは体のどの部分にたくさん含まれているのかと言うと、約40%が皮膚、約10~20%が骨と軟骨に含まれております。
それ以外にはコラーゲンは血管や内臓にも含まれており、体の基盤としての役目を果たしております。
しかし、このコラーゲンは年齢を重ねるごとに次第に減っていきます。
コラーゲンは口から摂取しても皮膚にコラーゲンの状態で吸収されることはありません。他の形で吸収され、それらが皮膚の細胞を活性化することで、組織内に存在するコラーゲンとヒアルロン酸の産生量を増やすのです。
すなわち、摂取したコラーゲンは、体の中で他のコラーゲンを再合成する補助をしてくれているのです。
それでは次に、コラーゲンの主な効果や肌に与える影響について詳しく見ていきましょう。
コラーゲンの効果・肌への影響
先ほども説明しましたが、コラーゲンとはお肌の中に存在するタンパク質のことで、真皮の重要な構成要素です。
真皮は細い繊維のたばが縦横斜めと存在していてそれらが絡み合い、網目状になっております。
この網目がネットとしての役目を果たして、ハリのある状態を常に維持してくれているのです。
コラーゲンは肌の弾力・美しさ・保湿力などに大きく関与していて、その中でも弾力と保湿力は真皮が大半を受け持っていると言っても過言でありません。
コラーゲンは肌に弾力をもたらしたり、水分を抱え込んでみずみずしさをキープするなどのお肌のためにとても重要な成分です。紫外線や加齢、ストレスなどの影響を受けて肌の新陳代謝が弱まると、コラーゲンの代謝速度も落ちます。
そうするとコラーゲンの弾力や保水力が弱まり、肌が乾燥してシワやたるみなどの肌老化を引き起こします。
コラーゲンは血管と細胞との間で酸素や栄養素を補給し、老廃物を取り除く経路を作っております。
すなわち、コラーゲンの生成や代謝が下がると酸素や栄養が十分に細胞に行き渡らなくなり、肌はみずみずしさを失い肌老化が進行してしまいます。さらに老廃物が排出できずに溜まってしまい、その老廃物が肌に悪影響をもたらし、肌荒れやくすみと言った肌トラブルを招いてしまいます。
それではコラーゲンは肌以外にはどう言った良い影響があるのかを、これから説明したいと思います。
肌以外で体に良い効果があるか?
コラーゲンは肌以外にも、髪やツメ・骨・目・血管など様々な部分に良い影響をもたらします。
それぞれ見てみましょう。
髪
初めに髪についてですが、コラーゲンは髪のパサつきを抑制し、ツヤをもたらし、ハリやコシを与えます。
髪の毛は頭皮の真皮の箇所で作られます。
コラーゲンを摂ると、真皮の代謝が向上することで健やかで綺麗な髪が生えてきます。さらに、白髪や抜け毛・薄毛などの髪の老化も防ぎます。
爪
爪については、コラーゲンをたくさん摂取すると大半の方が2~3カ月で薄くてもろかった爪が健やかで丈夫になったと実感できるとされています。
これは髪と同じ仕組みでコラーゲンによって血管がより健康になることによって、血液の流れが改善して爪の生育がよくなるといった理由です。
骨
骨についてはコラーゲンは骨の組織にカルシウムが定着するのを補助します。
骨はカルシウムやリンなどが約70%と大半を占めておりますが、これらのミネラルを定着させる役割をする成分がコラーゲンです。
例を挙げるとコラーゲンが鉄筋で、ミネラルがセメントのような感じです。
コラーゲンが足りなくなると骨は必要なミネラルを保持できなくなってしまうため、骨が老化してスカスカになり骨粗鬆症などの骨の病気にかかりやすくなります。
目
目についても水晶体や角膜などにコラーゲンは含まれます。
新鮮なコラーゲンがたくさん存在すれば、目の健康を保護して老化を防ぐことができます。
老眼や眼精疲労を改善したり、老人性白内障を防ぐなどの目のエイジングケアの働きもあります。
血管
最後に血管についてですが、血管は体全体に栄養素や酸素を運搬する役目を果たしていて、ゴムホースのような弾力性を持ちます。
コラーゲンは血管の弾力性にも関わっており、この弾力があるおかげで血液は滑らかに流れていきます。
しかし、加齢とともにコラーゲンの弾力が無くなると、血管は固まってしまいガラスのようにもろくなります。
その結果血液の循環が悪くなり、高血圧や動脈硬化などの病気にかかりやすくなります。
このようにコラーゲンは血管を強くして、弾力をもたらします。
肌荒れ対策にもなるか?
肌が乾燥したりニキビができたりなど、お肌がご機嫌斜めだと気分も悪くなり兼ねません。
肌荒れを防ぐことは、日常生活を明るくさせることにつながります。
肌荒れについて悩んだ際は、コラーゲンを試してほしいです。
コラーゲンは肌に弾力をもたらしたり潤いをもたらす他に、内側からもきちんと体内を改善し、健康な肌を作り出す力があるのです。
また、コラーゲンがあらゆるコスメや化粧品に使われている理由は、その優れた効果を肌の内側まで届けることが可能であるからです。
そして多くの女性が、このコスメや化粧品などで肌荒れにアプローチすることが多くなりました。
コラーゲンの種類
人間の体を構成しているコラーゲンは、近年分かっているものでおよそ30種類もの異なったポリペプチド鎖の組み合わせによって、19種類の型があり、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型という様に分類されています。
- Ⅰ型は体内に一番多く、骨や皮膚の強さを生み出す働きがあり、皮膚のコラーゲンの約90%を占めております。
- Ⅱ型は主に軟骨に含まれています。
- Ⅲ型は血管や子宮などに含まれるコラーゲンですので、女性が摂取すると良いとされています。
このようにコラーゲンは様々な可能性を持つ注目を集めている成分です。
体の中で作られる他にも、ゼラチン・コラーゲンペプチド・トリペプチドコラーゲン・アミノ酸混合物などの原料や分子構造の違う4種類のコラーゲンが存在し、特にトリペプチドコラーゲンは最も美肌効果が高いと言われております。
温かいお湯に溶けて、冷やすとゼリー状に固まります。
タンパク質・プロリン・グリシン・ヒドロキシプロリンが豊富ですが、リシン・トリプトファンなどが少なく栄養価は劣ります。
コラーゲンペプチドは低分子であり、水に溶けやすくサプリメントや化粧品などの分野で幅広く活用されております。
また、コラーゲンペプチドを経口摂取した場合、分解過程を省略できるので通常のコラーゲンに比べて吸収が良く、より高い健康と美容に良い結果を得たという研究結果も出ています。
トリペプチドは体内に存在するコラーゲンの最小単位(3個)と同じで、吸収がとても早いです。
さらにトリペプチドは肌の内部まで染み渡り、内側から保湿効果をもたらします。
1日にどれくらい摂取したほうが良い?
しかし、普段の食べ物にはコラーゲンはほんのわずかしか含まれておりません。
食べ物を摂取するとそのコラーゲンを体の中の消化酵素で分解して、コラーゲンとして吸収される箇所も出てきますが、日頃の食事から1日に5~10gものコラーゲンを摂るのは困難だと言えます。
コラーゲンのように日頃の食事だけではどうしても十分に摂取しきれない栄養素は、毎日摂取しやすいよう濃縮・抽出されたサプリメントを摂取するのがオススメです。
サプリメントは薬とは違い、一般の食材の1つです。
タブレットや粉末、ドリンクなど様々なタイプのサプリメントが売られていますので、ご自分の好みやライフスタイルに適したものを選ぶと良いと思います。
コラーゲンで良い変化を体感できる摂取目安量として、1日5g(5,000mg)から10g(10,000mg)をオススメします。
コラーゲンの合成にはビタミンCが必要ですので、ビタミンCも一緒に摂取しましょう。
コラーゲンを多く含む食品
コラーゲンをたくさん含む食べ物には、動物性食品と海洋性食品の2種類が存在します。
それぞれ見てみましょう。
動物性食品
動物性食品では、豚足・手羽先・鶏の皮・軟骨・牛筋・牛テール・豚バラ肉などです。
豚・牛・鶏などの骨を煮込んだ豚骨ラーメンのスープにもコラーゲンがたくさん含まれております。
海洋性食品
一方で海洋性食品では、スッポン・エイヒレ・フカヒレ・魚の皮・うなぎ・なまこ・海老・クラゲ・カレイなどです。
中華料理やスッポン鍋などにはコラーゲンがたっぷり含まれております。
その他
それ以外の食品ではゼリー・プリン・杏仁豆腐などがあります。
ただし気をつけてほしいのは、コラーゲンが豊富な食べ物にはカロリーの高いものが多いことです。
これらの食べ物を一度に大量に摂取すると、栄養のバランスが乱れてしまいますので摂り過ぎはあまり良くありません。
コラーゲンを含んだ料理のレシピ
コラーゲンを豊富に含む食べ物については先ほど説明しましたが、ここからはそれらの食べ物を使ったレシピについていくつかご紹介します。
それでは、見ていきましょう。
コラーゲンたっぷり絶品うま塩鶏鍋
コラーゲンがとても豊富な鶏鍋です。
シメのラーメンがとても美味しいので、食べ過ぎには注意しましょう。
材料
- 鶏モモ肉か鳥のぶつ切り 1枚
- 鶏ミンチ 200~300g
- 白菜 4分の1
- えのき 1パック
- しめじ 1パック
- 白ネギ 1本
- 小松菜 1束
- 醤油 大さじ2分の1
- ごま油 大さじ2分の1
- 塩 小さじ1
- 卵 2分の1
- 片栗粉 大さじ2
- 塩 小さじ1
- ニンニク 1かけ
- 生姜 1かけ
- 鶏がらスープの素 大さじ2~4
作り方
- 鳥のぶつ切りに塩コショウを振り、フライパンでこんがりと焼きます。
- 野菜を全部切ります。
- 鶏ミンチにネギのみじん切り・卵・ニンニク・摩り下ろした生姜・調味料を全部入れて粘りが出るまで混ぜ、肉団子を作ります。
- 炒めた鶏肉(焼いた際に出た油も含む)・野菜・鶏ガラスープを入れて鍋を火にかけて沸騰したら鶏団子を入れます。
- お好みで柚子かすだちを絞って入れて食べるとさらに美味しいです。柚子胡椒でもOKです。
コツとポイント
ポイントはこんがりと焼くことです。
柚子やすだちを絞ると鳥の汁と良く合います。
大根と鶏手羽元の煮物
定番の大根と手羽先のの煮物です。コラーゲンもしっかりとれますよ。
材料
- 大根 1/4~1/3本
- 手羽先 4本
- だし汁 400ml
- 酒 大さじ3
- みりん 小さじ4
- 砂糖 小さじ4
- しょうゆ 小さじ2.5
- 片栗粉 大さじ1
- 水 大さじ2
作り方
- 鍋にだし汁を入れ、調味料、薄い輪切りのショウガを入れて強火で熱する。煮たったら手羽元を入れて、再度煮たったら大根を加える。
- 煮たったら落とし蓋をし中火にします。常に軽く煮たっている状態のまま20分以上煮込む。
- 水(大さじ2)で溶いた片栗粉を加えてとろみをつけ、煮汁ごと器に盛り、針ショウガをのせる。
コツとポイント
大根は皮を厚めにむきましょう。そして、食べやすい大きさの輪切りにします。水に通し、大根がぬれたまま耐熱容器に重ならないように並べて電子レンジで5~6分加熱します。水に取って簡単に洗い、ザルに上げます。
手羽元の豆乳味噌美鍋
コラーゲンたっぷりの手羽元を使用した豆乳味噌鍋です。
女性に嬉しい野菜もいっぱいです。
材料
- プラス糀無添加糀美人 大さじ2
- 鶏手羽元 8本
- 長ネギ 2本
- 小松菜 2株
- ニンジン 1本
- だし汁 600ml
- 生姜の薄切り 1かけ分
- 酒 大さじ3
- 塩糀 大さじ2
- 豆乳 400ml
- ごま油 大さじ2分の1
- すりごま 大さじ1
作り方
- 味噌は「プラス糀無添加糀美人」を使用します。
- 鶏手羽元に塩糀をもみ込んでおきます。
- 長ネギ1本と、小松菜を一口大の大きさに切ります。ニンジンはピーラーを使って縦にスライスして、リボン状に擦ります。
- 残った長ネギは白い箇所を繊維に沿ったせん切りにして、白髪ネギにしておきます。
- フライパンにごま油を熱して、鶏手羽元と一口大に切った長ネギを色がつくまで焼きます。
- 鍋にだし汁・酒・生姜の薄切りを加えて、煮立ったら豆乳・「プラス糀無添加糀美人」・すりごまを入れます。
- 5の鶏手羽元・長ネギと、ニンジン・小松菜を加えて火が通ったら白髪ネギをのせて完成です。
コツとポイント
手羽元と長ネギは焼いてから入れると香ばしさがでて美味しくなります。
焼き物をしても大丈夫な鍋の場合は、鍋で焼いても問題ありません。
コラーゲンとは何か、効果、摂取方法についてご紹介しました
肌とコラーゲンについて、いかがでしたでしょうか?
コラーゲンはタンパク質の一つで、我々の体を構成する大切な栄養素で、体全体の約20%を占めております。そしてこの20%の内の30%がコラーゲンでした。
肌の弾力・美しさ・保湿力に大きく関わり、弾力と保湿力においては真皮が大半を担っております。
また、肌以外には髪やツメ・骨・目・血管などにも良い効果をもたらしています。
ですので、この大切なコラーゲンを摂取することでは肌荒れに効果的です。
体の中で産生されるコラーゲン以外には、ゼラチン・コラーゲンペプチド・トリペプチドコラーゲン・アミノ酸混合物などといったコラーゲンが存在し、この中でもトリペプチドコラーゲンは最も高い美容効果があると言われております。

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