紫外線ランプは何に使うの？使われている場所と用途と意外な効果

紫外線をわざわざ浴びたいという人はいないと思います。
ですが、それが治療に使われていることはご存知でしょうか？
大きい病院だと放射線科があるので放射線が治療に使われているのは周知の事実ですが、実は紫外線も治療にも使われていることが分かりました。
今回は紫外線を発生させるランプをテーマにして調べてきました。

Contents

1 紫外線ランプとは一体何？
2 紫外線ランプは何に使う？
3 紫外線ランプの種類は？
4 紫外線ランプ四選！！
5 紫外線ランプと肌の関係は？
6 紫外線ランプは使う用途が豊富

紫外線ランプとは一体何？

紫外線ランプ、聞いたことがある人はいらっしゃいますか？
聞きなれない単語ですが紫外線ランプとは一体何なのでしょうか。

紫外線ランプとはその名の通り紫外線を放射するランプのことで、空気中の水銀を利用して電気を通すことで通常253.7nm～365nmものスペクトルを放射するのが一般的と言われています。

nm＝光の波長の長さ（ナノメートル）

紫外線の紅斑作用（こうはんさよう）、光化学作用、殺菌作用を利用して様々な分野で使われています。

紅斑作用とは

毛細血管の拡張・毛細血管の透過性が上がるなどの効果があります。

光化学作用とは

生体内で化学物質が別の化学物質に変わる、もしくは変えられる作用の事です。

例として、７－デヒドロコレステロールという物質を紫外線に当てると、ビタミンDに変化します。
これが光化学作用です。

低い圧力で低圧水銀放電が253.7nmの紫外線を放射し、紫外線透過ガラスや石英ガラスで放電管が作られ、殺菌ランプで食品、水、空気の殺菌に使われており、1気圧の圧力なら高圧水銀放電なら365nmの紫外線を放射します。

放電管は石英ガラスで作られています。
高圧水銀ランプは印刷インキ、または塗料の硬化、乾燥、フォトエッチングに使われる他にもブラックライトランプの蛍光塗料として照射発光やいろいろな検査に使われています。

紫外線ランプは何に使う？

紫外線ランプが有用なことは分かりました。
では一体どういう用途で、場所はどこで使うのでしょうか。

放火調査

火災によって残されている残留物を見つけ出します。
家具、壁、カーペットの化学燃料、床などのカーボンの残留物をすぐに発見して肉眼で見つけるようにします。

スキンケアと美容

紫外線療法で湿疹、かゆみなど皮膚のトラブルを治療しています。
通常、光療法は医療クリニックで受けられます。

アートワーク検査

紫外線はいろんな材料や種類に反応します。
紫外線ランプは家具、アート、磁器、大理石、象牙、織物の修理を検出するのにも使われています。

偽造通貨の検出

紫外線スキャナーでアメリカの通貨の輝きや種類を確認し、手形が偽物か本物かどちらかを表示させます。

犯罪現場視察

鑑識の人は血液や指紋などを探す道具として、紫外線光を使っています。
紫外線光を使うと、法医学研究所が開発した蛍光材料で指紋を見つけることができます。

紫外線ランプの種類は？

H/水銀ランプ
石英ガラスで出来ている発光管に水銀と少しの量の希ガスを封入して365nmを主波長とした、254nm、303nm、313nmの紫外線を効率よく放射させます。
M/メタルハライドランプ
発光管に水銀を加えて金属をハロゲン化物に封入し、200nm～450nmという広い範囲に紫外線スペクトルを放射させることができます。水銀ランプと比較すると、300nm～450nmまで放射する高い出力があるので印刷インキに使用さています。
ME/高効率メタルハライドランプ
従来品のメタルハライドランプと比べると365nmは僅かに照度がUPします。
※照度とは物体にあたる光量のことで、この場合365nmの時の光量が2割ほど上がる。
MA/ハイパワーメタルハライドランプ
メタルハライドランプとは違った金属ハロゲンが封入されていて、400nm～450nmもの高出力を発揮します。