皆様いきなりですが「アーユルヴェーダ」という言葉をご存知でしょうか。
化粧品の名前?お店の名前?そんな単語に見えますよね。
いえいえ、実はインドの伝統医学のことなんです。
それと美肌とどういう関係があるの?
今回その伝統医学から美肌との関係を紐解いてまいりましょう。
Contents
アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダはインドの古くからある伝統医学のことを指します。
ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)、中国医学などと一緒に3大医学と言われておりとても素晴らしいものとされています。
また、他の医学と相互に影響し合っていたりもします。
由来や特徴
アーユルヴェーダの語源は、アーユル(アーユス:寿命、生気、生命)とヴェーダ(学の意味)を一つにしたものです。
その名の通り「生」に関する学問ですね。
特徴としましては、身体全体や心などのバランスを俯瞰(ふかん)的な視点で判別して全体観をつかむやり方です。
また、病気に罹ってからそれを治すというよりは、病気に罹りにくくするという能動的な方法で予防することを第一に考えられています。
病気は罹らないに越したことはないので、とても理に適っていますね。
具体的には瞑想やヨガ、オイルマッサージ、呼吸法、ハーブを用いた食事療法などがあります。
昔から他国との戦争などで侵略されアーユルヴェーダが廃されるような流れがありましたが、そこに暮らす人々に強く根付き、今でもインドを代表する医学として利用されています。
アーユルヴェータという言葉自体大半の人はなじみがないとは思いますが、ヨガは私たち日本人にも身近なものですね。
ドーシャとは
アーユルヴェータの概念は独特です。
自然のエネルギーから体が作られるという考えから来ています。
そのエネルギーはドーシャと呼ばれています。
このドーシャが様々な影響を及ぼすと考えられています。
細かく分けると3つのエネルギーに分けられます。
- ヴァータ(空、風)
- ピッタ(火、水)
- カファ(水、地)
しかし、我々人間なので季節によって、あるいは、心身の状態や個人の性質によって差が出てきてしまいます。
大まかですが、とにかく病気に罹らないような体がとても大事に考えられています。
勿論健康な体を目指すわけですから、その分体も美しくなりますね!
アーユルヴェーダの3つの体質
ドーシャには3つのエネルギーがありますが、同様の名称で我々人間の体つきにも当てはめることができます。
それは私たちの心と体の基本的な性質を表しています。
これもヴァータ、ピッタ、カファで示されます。
この3つの体質は3つ独立で成り立っているわけではなく、優勢な1つ、ないし2つのドーシャ(体質)に影響されています。
ー | ヴァータ | ピッタ | カファ(カパ) |
体の体型 | 痩せている | 普通の体型 | ふくよか |
体質 | 太りにくい | 体重の増減がある | 太りやすい |
肌質 | 乾燥肌 | 血色よく、発汗もいい | 皮膚は湿ってしっとりしている |
体温 | 手足が冷たく、温かい環境が好き | 常に身体が温かく、涼しい環境が好き | 気温の変化には強いが、寒いのは苦手 |
関節 | 手足の血管や関節がはっきりしている | 柔軟 | 関節が大きく丸みがある |
睡眠 | 眠りは浅くたいてい早起き | 8時間以内の睡眠で十分疲れが取れる | 眠りが深く、朝起きるのが苦手 |
性格 | 従来、活発で熱中しやすく変化を好む | 気が短い | 保守的で執念・執着が強い |
ストレスの感じ方 |
不安性・心配性 |
怒りっぽい |
衝突は好まず、引きこもりがち |
多く当てはまるところが貴方のドーシャです。
そして、睡眠や食生活のリズムが不規則になりやすいです。
キーワードは変わりやすさです。
よって、このタイプの方たちは生活習慣によってアンバランスになってしまいがちになります。
肌の色つやも良い方だとされています。
ですが、体温が高く寒さにも強い一方で、暑さには弱く汗を掻きやすい体質なのです。
体力・持久力にも優れ、重労働にも耐えられます。
しかし、太りやすい体質でもありますから、運動不足から肥満になってしまいがちです。
次の項目「食事法」でもこの体質が重要になってきます。
ご自身の体質を知ることが美肌への一歩なのです。
アーユルヴェーダの食事法と美肌
アーユルヴェーダは様々な味を取り入れることを基礎としています。
甘さやしょっぱさや酸っぱさ、苦味や辛味、渋みなど色々なものを取り入れます。
料理も偏ったものよりは様々な料理を適量食べた方が健康にいいですよね。
ここでも前述の3つの体質を当てはめながら、食事方法を取り入れてみましょう。
ヴァータ
ヴァータは常に変わり続け忙しいように動く人が多いです。
日本人は遺伝的にこのタイプの方が多いようです。
ヴァータの方は冷性と乾燥性の特性を持ちます。
ですので、食事はよく火を通して温かいものを食べたり、油が入っている料理などがオススメです。
温かいスープ、特にコラーゲンが豊富に入っている鶏を丸々一羽入れたスープなどはいかがでしょう?
ヴァータ体質の方の欠点を食事で補いやすく、乾燥や冷えなどにも効果的でしょう。
他にも油を使った中華の炒めものや、生姜やコショウなどの体を温めるスパイスを使った料理が最適です。
一方、体を冷やしやすいものや苦味・辛味渋みがあるものは、食べ過ぎないように注意してください。
ピッタ
診断を見るとアツい方が多いですね!物語ならば主人公、勇者な人かもしれませんね!?
ピッタの火の性質からピッタ体質の方は消化の火(アグニ:体内の消化の力のことでして食べ物の消化だけではなく、感情や体験などの消化のことも含めてです。)も強くまた食欲も盛んな方が多めのようです。
一方で、ピッタ体質の方は消化器系の内臓などの疾患に罹りやすいとされていることから、特に食べる量には注意しましょう。
ストレスで内臓が弱っているのに、やけ食いをしたり連日の飲酒や暴飲暴食などはいけません。
他にも、熱の属性のある食材や辛い香辛料などはほどほどに控えることが良いですし、塩分の多い食事も体の高血圧や動脈の負担になるため控えましょう。
反対にピッタにおすすめなのが生野菜や果物で、甘味・苦味・渋味ですね。

カファ
ピッタと打って変わってどちらかと言えば逆の性格に見えますね。
性格的に幸せそうな人に見えますが、過ぎれば独りよがりで執着心が強いです。
食事法としては量に注意しなければなりません。
そして、ゆっくり時間をかけて食事するのが大切です。
カファ体質の方は辛味・渋味・苦味のある食べ物が良いです。
例えば、山菜の苦味や渋味他には香辛料の辛味などを食し、サッパリとした油の少ない食べ物などで慎ましく食するのです。
反対に甘味や酸味の強い果物や水分を多く含んだ果物(バナナやオレンジ、メロンなど)、冷凍食品や脂っこい食べ物は控えましょう。
このように3つのタイプに分けられますがどれか一つだけということはなく、1つのタイプの傾向の人もいれば2つのドーシャを持つ方や3つが平均的に内在する方もいます。
気になる方はさらにインターネットでタイプ診断を検索したり、アーユルヴェーダの書籍でご自身のドーシャを調べてみてはいかがでしょうか?
複数のドーシャを持つ方は両方を、全部の方はバランスも良いのでどれも摂りすぎない様に心掛けてください。
アーユルヴェーダの健康法と美肌
次に健康法ですが、様々なものがあります。
先ほどは食事の仕方をお伝えしましたが、それ以外にも生活の仕方で改善方法が違ってきます。
主な生活改善例
ヴァータ
ヴァータの方たちへのアドバイスとして、生活リズムを一定に大切にしましょう。
いつもと同じ時間に起き、同じ時間の食事時間にするのです。
生活リズムが狂うと調子が乱れやすくなります。
おすすめの行動は入浴です。
大切なのは「温めてリラックスする」ことなのです。
適度な運動として散歩や軽いサイクリング程度がおすすめです。
ピッタ
ピッタの人は熱しやすい人柄が多く、頑張りすぎてしまうのが長所でもあり短所でもあります。
きちんと休息をとって一息つく習慣を持ちましょう。
要は刺激の少ない生活をおすすめします。
食べ物はもちろん、趣味の場面でもです。
運動は何かに挑戦する達成感のあるスポーツがおすすめです。
一人で行う山登りやジョギング、水泳などです。
人がいるとつい競争したくなりますからね。
カファ
カファの人たちの特徴として、睡眠が少なめでも足りてしまう方が多いように思われます。
なので、生活にも早起きを取り入れましょう。
朝日を浴びながらのランニングも良いですね。
カファの方は激しめの運動でも対応できます。
でもなるべく体を冷やさないようにしましょう。
アーユルヴェーダとアロマオイル
アーユルヴェーダにおいて、基盤になってくるのがドーシャという体内のエネルギーです。
植物オイルを使用しても匂いや感触からの作用で、肌や体に変化をもたらすことができます。
- 過剰なヴァ―タやピッタのような勢いを抑える効果
- 逆に過剰なカファのような停滞を活性させる効果
- 解毒作用
- 体のドーシャの整調効果
ヴァータ
ヴァータタイプの皮膚は乾燥肌になりやすく、ひび割れ、しわ、皮膚が薄い、冷たいなどとなっています。
ピッタ
ピッタの方の皮膚は、繊細で炎症やニキビが起きやすくなっています。
やはり熱を持っている特徴から、ほてりやすくもなります。
カファ
カファの方の皮膚は滑らかで普通肌、もしくは脂が浮きやすい性質です。
精油一滴は0.05mlです。
アーユルヴェーダを行うメリットとデメリット
アーユルヴェーダのメリットですが、体質に合わせたアーユルヴェーダを行うことで体の健康はもちろん、精神的な安定やアンチエイジングのような若返り効果も期待できます。
更に各々の体質に合わせた療養をすることで美肌効果や病気を未然に防ぐことにもなりますので、老いても明るく健やかに保てるよう持っていくことが可能です。
それに、アーユルヴェーダは歴史も古く奥も深いですから、それが趣味になったり、人とのつながりになったりといったこともあるかもしれません。
次にデメリットですが、アーユルヴェーダはハーブなどの薬草類や鉱物などを使用します。
となると、アレルギーや副作用が起きるかもしれません。
それらを防ぐためにもご自身の体質をよく知り、正しい知識を基に実践しましょう。
実はアーユルヴェーダというのは、あまりこれといった実証がされていないというのが現在のところです。
科学的な知見が不十分なため、それだけで「病気を治すぞ」というのは危険です。
あくまで補助的な健康法だと考えていた方が良さそうです。
アーユルヴェーダを実践してみた人の感想
探してみるとアーユルヴェーダを用いたマッサージ店やエステ店、サロンなどが存在しています。
それらを体験した方たちの感想を紹介しましょう。
箇条書きで述べさせていただきますと
呼吸が深くなり、リラックスできました。
他のマッサージやエステなどではいまいちだったけれどもこれは効きました。やはり三大医学漢方などの中国医学のように深いのでしょう。
直接は関係ないですが、店の雰囲気が良いです(施術側もそこまでこだわってるのでしょう。)
とにかく癒される!
入門本もあり、家で自分でできることもあるので手軽
ちなみに、そうしたサロンの価格は1~2万円が相場のようです。
アーユルヴェーダで美活
インド医学として庶民から愛されている医学アーユルウェーダは実はとても奥深いのです。
あまり西洋医学が主たる日本人にはなじみのない医学の考え方ですが、効果ははっきりと出るようです。
一方で重金属を使ったものなどの報告もあります。
はっきりいってアーユルヴェーダ自体、未知の部分も多いです。
とはいえ、私たちが日頃できることもあります。
西洋医学にはない発見:食生活を見直したり、ヨガやオイルマッサージを受けてみたり、そこから始めてみませんか。
その他の美肌に関する記事はこちら
美白を目指すには同時に美肌も!美肌と美白のためのスキンケア
ダイエットしたら肌が荒れてしまった!ダイエットと美肌を両立する方法はある!?
たるみにフェイシャルエステはどんなところ?たるみを美肌にするエステサロン店をご紹介!
おすすめの美肌アイテムはこちら
スイカプラスは効果がない?デトックスサプリの成分を見てみた結果!?美肌ダイエットストーリー