お肌が乾燥してカサカサ…
今朝はなんだか化粧ノリが悪い…
いつもの化粧水なのに刺激を感じる…
冬になると起こってしまいがちな乾燥肌ですが、お肌が乾燥しているといつものスキンケアがヒリヒリ使えなくなってしまったり、化粧ノリが悪くなったりして、なんだか憂鬱になってしまいますよね。
乾燥肌を改善するためには、乾燥した空気に負けないお肌作りが大切です。
今回は、乾燥肌改善に効果のある成分とスキンケア用品の選び方をご紹介します。
乾燥肌の改善に効果のある成分とは?
乾燥肌の改善をするためには、お肌本来のバリア機能を整えることが大切です。
お肌のバリア機能を高めてくれる成分には、ヒアルロン酸やコラーゲンなど多くのものがありますが、お肌が敏感になりがちな乾燥肌さんにはもっと低刺激で効果の高い成分が有効です。
乾燥気味のお肌には、バリア機能を復活させる3つの因子が大切です。
3つの因子とは「細胞間脂質」「NMF」「皮脂」のことを指します。
3つの因子はお肌にもともと含まれている成分ですので、アレルギーを起こしにくく、お肌に優しいという特徴があります。
細胞間脂質を補うセラミド
細胞間脂質とは、角質層に含まれている細胞と細胞の隙間を埋めて水分の蒸発を防いでくれる脂質のことで、これにはセラミドやコレステロールが含まれています。
細胞間脂質は角質層で働く成分のため外側からの補給がしやすく、特にセラミドは乾燥肌向けの化粧水と美容液に必ずと言っていいほど含まれています。
セラミドには多くの種類がありますが、大きく分けると4タイプになると言われています。
- 人のセラミドに似た構造をもつ天然セラミド
- 米ぬかや果実などから抽出したのセラミドの植物性セラミド
- 酵母由来の成分で作られた人のセラミドに似た構造を持つヒト型セラミド
- 安価な疑似セラミド
アミノ酸はNMF(天然保水因子)を担う大切な成分
天然保水因子とも呼ばれるNMFはお肌の細胞が作り出す天然の保湿剤の様なもので、アミノ酸や尿素、乳酸などの分子で構成されています。
NMFが水分と結合すると蒸発しづらくなり、お肌に水分を閉じ込めてくれる効果が期待できます。
文字通り天然保水してくれる因子というわけですね。

お肌のハリにもかかわる成分で、不足してしまうと小じわが気になるようになってしまったり、透明感がなくなったりしてしまいます。
アミノ酸は数あるNMFの一つで、セリンやグリシンの含有量が最も重要であると言われています。
水分を包み込んでお肌を守る皮脂スクワラン
皮脂は何かと敵視されがちですが、実は乾燥を防ぐためには無くてはならない大切な因子です。
皮脂に含まれているスクワレンと呼ばれる成分はそのままでは酸化しやすく、酸化してしまうとお肌の刺激となってしまいます。
そこで安定性を高め、お肌に優しくした成分のスクワランが必要になります。
スクワレンではなくスクワランです。
スクワランは化粧品会社の実力が現れるといっても過言ではない成分で、その精製の精度によって不純物が含まれてしまうか否かが決まります。
質の良いスクワランならお肌に優しい皮脂膜でうるおいを包み込むことができます。
天然保水因子で守られている水分も皮脂で包み込んであげなければ、すぐに蒸発してしまいます。
皮脂は一番外側を守るお肌の生命線です。
乾燥肌の方は皮脂も不足しがちですから、お肌にたっぷりの水分補給をした後は良質のスクワランで包み込んで水分を逃がさないようにしてあげましょう。
これらが乾燥肌にとって重要となる成分なのです。
乾燥肌の改善に効果のあるスキンケア用品の選び方
例えば乾燥肌に効く美容液はどれだろう…と、いざ化粧品を選んでみるとなると種類がありすぎてわからなくなってしまいますよね。
どのように選べばいいのか、後悔しないスキンケア用品の選び方をご紹介します。
有効成分で選ぶ
まずは、乾燥肌に効く有効成分が配合されているかどうかの確認をしましょう。
パッケージの背面や側面を見ると、化粧品に含まれている成分がしっかりと表記されています。
乾燥肌さんにとって大切な成分は「セラミド」「アミノ酸」「スクワラン」です。
化粧水で含まれていない成分は乳液で、更に贅沢したいときは美容液を追加して、というように一つのスキンケア用品で全てを網羅しようとはせず、ライン使いした時にバランスが取れているか、というイメージで選びましょう。
成分表には、見たこともない名前で重要な成分が表記されていることもあります。
成分表によく表記される成分名をご紹介しますので、参考にしてみてください。
セラミド | セラミド3(セラミドNP)、セラミド5(セラミドAG、AS)、セラミド6(セラミドAP)など |
アミノ酸 | グリシン、アルギニン、セリン、グルタミン酸など |
スクワラン | スクワラン、植物性スクワラン、シュガースクワラン、合成スクワランなど |
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〇〇テスト済みを選ぶ
アレルギーテスト済み、パッチテスト済み、ノンコメドジェニックテスト済みなどの表記から選びましょう。
しっかりとした化粧品であれば、公式サイトやパッケージなどに○○テスト済みと表記されていることがあります。
これらは一定の安全性があると確認できた製品にしか表記することができないため、敏感肌にお勧めできる化粧品選びの指標となります。
特に、ノンコメドジェニックテスト済みであれば乾燥によるニキビ予防にもなりますので、ニキビができやすい方はノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶことをお勧めします。
刺激成分を避ける
お肌への刺激となってしまう成分は意外に多く存在し、たとえ高級コスメでも含まれていることがあります。
乾燥肌の方はバリア機能が低下してしまっていることが多く、あらゆる刺激に敏感になってしまっています。
また、シリコン油など毛穴をふさいでニキビができやすくなってしまう成分が含まれていることもあります。
せっかく高級コスメを買ったのに、お肌がヒリヒリして使えない!ニキビができてしまった!なんてことにならないように、刺激となる成分が含まれていないか、しっかりと確認しましょう。
使用感で選ぶ
これは好みの領域となりますが、毎日お肌に使うことになるのですから重要です。
好きな香りで好きなテクスチャーで、使いやすいかどうかなどといった使った時のあなたの感想が「使用感」です。
サンプルがあるのなら取り寄せて試してみたり、ドラッグストアにお試し商品が置いてあるなら手の甲や二の腕内側で試してみましょう。
また、アレルギー体質の方は二の腕内側などの皮膚が薄い部位につけてみて、一日置いてみるというのも大切です。
異常があればすぐに使用を中止できますし、二の腕内側なら目立ちません。
ご自身の好みに合ったアイテムを選んで、乾燥肌を撃退しましょう。
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乾燥肌の改善に効果的なスキンケア用品の使い方
お気に入りのアイテムを手に入れたら、その効果が十分に発揮される使い方をしたいですよね。
せっかくの化粧品も正しく使わなければ、手のひらでお肌を傷つけてしまうことだってあります。
今さらだなんて思わずに、今一度しっかりと確認してみましょう。
お肌をやさしく洗浄しましょう
お気に入りの洗顔料で顔を洗います。
お湯の温度は34度~36度です。
触ってみてぬるいな、少し冷たいかな?と感じる程度のお湯を桶に張り、手のひらですくってお肌をすすぎます。
乾燥したお肌にとって、シャワーの温度も水の勢いも刺激が強すぎます。
お肌本来の保水因子を洗い流さないためにも優しくすすぎましょう。
次に洗顔料を泡立てネットなどで泡立てます。
きめ細やかでクリーミーな泡を片手にひとすくい分くらい作りましょう。
泡立てた洗顔料をお肌に乗せ、泡を転がすように泡に汚れを吸着してもらうイメージでお顔を洗います。
ざらざらしていたり、しっかり洗いたい気になる部分があっても、決して手のひらでごしごしと擦ってはいけません。
乾燥肌の悪循環に陥ってしまいますから、優しく丁寧にを意識しましょう。
小鼻や目元、口元などは薬指や小指を使って泡を乗せてあげましょう。
桶に張ってあるぬるま湯ですすいで洗い流します。
洗顔料が残ってしまうと肌荒れの原因になってしまいますから、髪の生え際や顎、耳のあたりなど、泡が残っていないかしっかりと確認しましょう。
そして、清潔なタオルで抑えるように水分をふき取ります。
ごしごしと擦らないようにしてくださいね。
乾燥肌と洗顔方法の関係!乾燥肌にはどんな洗顔や洗顔料が良いのか?
化粧水は洗顔後すぐにつけましょう
洗顔後はお肌からどんどん水分が抜けていきます。
ちょっとだけだからと5分放置してしまうだけで、洗顔前よりもお肌の水分量がぐんっと下がってしまいます。
化粧水は手の届く範囲に置いておくなどして、洗顔後はすぐに化粧水をつけられるようにしておきましょう。
コットンは使わない
「コットンパック」なんてものが一時期流行りましたが、乾燥肌さんにとってはコットンの繊維でさえも刺激となってしまいます。
コットンで化粧水をつけると、目には見えないコットンの繊維がお肌に残ってしまいかゆみの原因となったり、肌荒れの原因になってしまいます。
また、コットンでこすりつけるのはもってのほかです。
ふき取るように使ってしまうとお肌に負担をかけてしまいますから、避けるようにしましょう。
化粧水をつける時は化粧水を清潔な手に取り、手のひらで温めるようにしてお顔に馴染ませていきましょう。
その後の保湿の手順は?
化粧水を使ったら乳液を使いましょう。
美容液は油分の量によって順番を変えます。

皆さん、化粧水だけで保湿を終わらせてはいませんか?
皮脂も足りなくなりがちな乾燥肌さんにとって、乳液はとっても大切です。
化粧水で保湿をしたら、油分で蓋をしてあげるようにしましょう。
美容液を使うときは、油分の量によって使う順番を変えましょう。
- お肌に水分を与えてくれるタイプなら化粧水→美容液→乳液の順
- お肌に油分をプラスするどろりとしたタイプなら化粧水→乳液→美容液の順番
このように使いましょう。
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乾燥肌の改善の効果を知りましょう
いかがでしたでしょうか?
乾燥肌に効果のある成分は多くありますが、そのアイテムが自分に合うかどうかは使ってみなければ分かりません。
まずはサンプルを使ってみるなどして、ご自身に合ったアイテムを選んでみてください。
また、乾燥肌を改善するためには、自分に合ったアイテムを選ぶこととその使い方も大切です。
いくら高級なスキンケア用品を使っていても肌荒れの原因となる洗顔の仕方をしていればお肌は整いませんし、化粧水より先に乳液をつけてしまうとお肌の中に水分が届きません。
自分のやり方がお肌にとって優しいのか、今一度見直すことも大切かもしれませんよ。
乾燥肌はあらゆる刺激に敏感になってしまっている状態です。
なるべく優しくいたわるようなケアをして、足りない水分や油分を外から補ってあげてください。
お肌にとって嬉しいケアを続けていけば、乾燥肌も改善していくはずですから皆さん試してみてくださいね。
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