今回のニキビに関しての記事はニキビの原因別に見る予防法についてです。
自分のニキビの原因って何だろう?体質?環境?それとも食生活?
そんなニキビを原因別に解説していきたいと思います。
Contents
乾燥肌が原因のニキビ予防とは
ここでは乾燥肌であってもニキビ出来てしまう原因と予防法を解説していきたいと思います。
ニキビと乾燥の関係
大人になってからのニキビの原因の一つともなっており、それは乾燥によるバリア機能の低下から起きています。
また、角層細胞の間をセラミドを始めとする細胞間脂質が隙間なく埋める事によって潤いの蒸散と外部刺激を防いでいます。
しかし、乾燥によってバリア機能が低下してしまうと角層に十分な潤いを保持しておく事が出来なくなるため、水分量の低下した角層が積み重なって毛穴を塞ぎやすくなり、皮脂が少なくてもニキビが出来てしまう事があります。
乾燥肌に効くニキビのスキンケア
乾燥肌が原因でニキビが出来てしまう場合、有効なスキンケア成分で保湿しましょう。
成分には次の様な物を取り入れると良いでしょう。
ビタミンC配合のもの

炎症を促す活性酸素を除去する抗酸化作用や余分な皮脂を抑えてくれる効果があります。
また、色素沈着を防ぐ効果もあり、ニキビケアや予防に最適な成分と言えます。
ビタミンC誘導体が配合された美容液を保湿力の高い化粧水と合わせて使用する事が一番有効な方法だと言えるでしょう。
アルコールやオイルがフリーのもの
アルコールやオイルものはニキビにとって良くありません。
アルコールは塗った後の乾燥を助長する事になりますし、オイルはニキビ菌とも呼ばれるアクネ菌の格好のエサとなってしまいます。
ニキビにはお肌に刺激の少ない化粧品を選びましょう。
消炎成分配合のもの
ニキビの炎症を鎮める成分としてグリチルリチン酸2K配合の化粧水はおすすめです。
グリチルリチン酸と言うのは元々漢方の原料としても甘草の成分にも含まれており、抗炎症剤として使用されています。
水溶性の成分ですので保湿化粧水や保湿美容液などに配合されているそうです。
また、普段している洗顔もお肌を乾燥させてしまう原因になります。
ゴシゴシ擦らずに38~40℃のぬるま湯で優しく洗いましょう。
皮脂が原因のニキビ予防とは
本題に入る前に皮脂についてのお話からしていきたいと思います。
皮脂とは何か?
先ず始めに皮脂とは何だと思いますか?
皮脂とは皮脂腺からの分泌物の事なのです。
皮脂腺が血液から糖分など皮脂成分となるものを取り込んで皮脂を作り出し、皮膚の表面に分泌します。
皮脂は汗と混ざり合って皮脂膜となり皮膚の表面を覆い、水分の蒸発を防ぎます。
皮脂腺は手の平、足の裏にはありませんが、毛の生えている所にはどこにでもあります。
頭、顔、胸、背中、手脚と言った箇所に多く分布しています。
皮脂腺は皮膚の中にある毛を包み込んでいる毛包と呼ばれる器官が毛穴を詰まらせてニキビを起こします。
毛包にも種類がありますが、特に「皮脂腺肥大型毛包」と言う箇所が顔のTゾーンにあり、よく毛詰まりを起こします。
皮脂を防ぐには

そんな皮脂を予防するにはどうしたらよいのか?
皮膚科では皮脂を出させない皮脂腺凝固法と言う治療法がありますが、治療は2ヶ月毎に通院するらしく、おそらく最終手段の方法かと思います。
毛穴に皮脂や角質が詰まると角栓が出来ます。
通常肌が順調ならば肌の生まれ変わりであるターンオーバーで皮膚の細胞が垢となって剥がれ落ちてくれます。
ですが、何らかの理由で角栓が剥がれ落ちにくくなれば、毛穴も目立ちます。
毛詰まりによる角栓を除去するには正しい洗顔を身につける事です。
メイクをしていない朝はぬるま湯だけで洗顔し、メイクを落とす時だけ洗顔料を使用する様にしましょう。
この洗顔は肌を擦らない様にするのが最適なやり方です。
洗顔料をしっかり泡立ててたっぷりの泡で洗い、濯ぎ残しが無い様に仕上げましょう。
また、予防のためにはターンオーバーを正常にする事が大切なので生活習慣の改善も必要です。
- 十分な睡眠
- バランスの良い食事(たんぱく質、ビタミンB・ビタミンCなどの摂取)
- 適度な運動(筋肉量や新陳代謝の増加)
ホルモンバランスが原因のニキビ予防とは
女性の体内にはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)と言う2つの女性ホルモンのバランスがあり、これらが生理周期によって変化しています。
プロゲステロンは出産や妊娠などの役目の他に、皮脂の分泌を促して角質を厚くする役割も持っています。
それが排卵から次の生理までの期間はプロゲステロンが多くなるためにニキビが出来やすくなります。
生理周期でサイクルを知る事
女性の生理周期のメカニズムを知ると自分自身のニキビを上手に予防出来る様になります。
女性の生理周期は月経開始→排卵前→排卵後→月経前という周期で廻っています。
この期間で肌の状態は大きく2つに分かれます。
この期間はニキビも出来にくくお肌の調子は良い方です。
肌の状態が脂っぽくなり、肌荒れしやすく、ニキビや吹き出物が出やすくなります。

ホルモンバランスが原因のニキビケア
このサイクルを見ると特に月経前にニキビ対策をしましょう。
洗顔とスキンケアは優しく
月経前のお肌はベタつきやすく、皮脂分泌が活発です。
先ずは洗顔で肌を清潔に保ちましょう。
洗顔もゴシゴシやらずに普段より優しく行いましょう。
洗顔後は十分な保湿をして、バリア機能を保持します。
ニキビは専用スキンケアで
毎月来る月経は繰り返しでニキビが出来てしまう方もいるかもしれません。
そんなサイクルにニキビや吹き出物専用のスキンケア商品を常備しておくのも良いかもしれません。
ニキビに効く化粧水や乳液が販売されていますので、その様なアイテムを活用して月経前のニキビを抑えましょう。
肌への負担が少ないファンデーションを使用する

月経前でも女性はお化粧をしたいものですからファンデーション選びには気をつけたいものですよね。
月経前のベタつきやすいお肌にはリキッドやクリームタイプの物よりパウダーファンデーションをおすすめします。
それは、パウダリーファンデーションの方が質感が軽いからです。
特に肌荒れを気にされている際には敏感肌用のファンデーションや薬用ファンデーション、パウダーを使用するとお肌がケアされてニキビには良いでしょう。
その他にもホルモンが不安定な時期ですから、生活習慣を見直したり疲れやすい胃腸を労わって、食事内容にも気をつけましょう。
ストレスが原因のニキビ予防とは
ストレスが原因でニキビが出来てしまう事もあります。
ここではストレスが原因でニキビが出来るメカニズムをご紹介していきいと思います。
ストレスとニキビ
私達はとても多くの精神的ストレスを抱えると自律神経のバランスが崩れてしまいます。
常に心身が緊張状態になり、交感神経が過敏になります。
すると、副腎皮質から男性ホルモンが多く分泌され、ホルモンバランスが乱れていきます。
男性ホルモンが優位になると肌が硬くなったり、皮脂の分泌が増えて来るためにニキビが出来やすくなります。
ちなみに、ストレスニキビは口の周りやフェイスラインに出来やすいと言われています。
この部分に集中してニキビが出来てしまう方はスキンケアだけでなく精神面のケアも同時に行なった方が良いかも知れません。

ストレスニキビの予防法
では、そのストレスニキビを予防するためにはどうしたら良いでしょうか?
ストレスニキビの原因はストレスですので、精神的ダメージを極力避ける事で防ぐ事が出来ます。
しかし、仕事や人間関係にストレスは付き物で避けようとしても限界があります。
無理に避けようとして頑張ってしまうのではなく、下記でご紹介する方法で自律神経やホルモンバランスを整え、余裕のある精神状態を作っていきましょう。
腹式呼吸をする
ゆっくりと複式呼吸をして、副交感神経が優位になってリラックスする事が出来ます。
鼻からゆっくりと息を吸ってお腹を膨らませたら、口からゆっくりと息を吐いてお腹をへこませましょう。
吸って吐いてを10回1セットとして、3セット続けます。
38~40℃のぬるめのお風呂で入浴
温かいお風呂に浸かるとリラックス時に働く副交感神経が刺激されてリラックスします。
寝る前はシャワーではなくお風呂に浸かりましょう。
お風呂の温度は38~40℃のぬるめが良く、就寝の1時間前までに入ると尚良いでしょう。
睡眠

質の良い睡眠は脳や身体、更には心も休めてくれます。
睡眠不足が続いたり浅い眠りになってしまうと、自律神経やホルモンバランスも乱れてしまい、ストレスに耐えられない状態になってしまいます。
寝床ではなるべくスマートフォンの使用は控えましょう。
朝は決まった時間に起床すると、夜の眠りも良くなるので合わせて覚えておきましょう。
運動
適度な運動も身体の代謝を良くして身体を温めてくれます。
温まると副交感神経も活発になり、お肌に良いです。
特に有酸素運動は自律神経のバランスを整えてくれます。
ウォーキングやジョギング、サイクリングなど貴方がやりやすい運動をして肌質を改善させましょう。
偏った栄養が原因のニキビ予防
私達が日頃摂取する食事からでもニキビは予防する事が出来ます。
ニキビ改善に良いもの
以下の様な栄養素を摂取する事によって美肌を作る事が出来ます。
栄養素 | 説明 |
ビタミンA | 皮膚のターンオーバーを促す |
ビタミンB2・B6 | 皮脂の分泌を抑制する |
ビタミンC | 美肌を作る |
ビタミンE | 血液の循環を良くする |
亜鉛 | 肌の治癒力を高めて肌荒れを少なくしてくれる |
オメガ3 | 脂肪酸の一種ですが肌を潤して、ハリと柔らかさをもたらす |
ニキビを悪化させるもの

コーヒーやタバコ、アルコール類や脂肪成分が多い食事は控えめにしましょう。
嗜好品そのものが刺激物になると同時に身体のストレスになり、ビタミンCが消耗して修復を遅らせます。
ハンバーガー、ビスケット、ポテトチップスと言ったひまわりオイルやマーガリンが配合されているメニューもオメガ6脂肪酸を多く含んでいるため肌の炎症を引き起こしますので控えた方が良いでしょう。
また、外食をする際は糖分や脂質を多く摂取しがちになりやすいため、栄養バランスの摂れたメニューを選びましょう。
摂り過ぎた脂肪や糖質は皮脂の分泌を活発にさせ、ニキビを悪化させる事があるからです。
以上を踏まえて食生活からもニキビを予防しましょう。
菌が原因のニキビ予防とは
ニキビの原因として多く知られているのがアクネ菌だと思われますが、実は顔のニキビがアクネ菌によるもので、背中やお尻といった身体に出来るニキビはマラセチアと呼ばれる真菌の仕業なのです。
こちらの項目では顔と身体の原因菌を分けて解説していきたいと思います。
アクネ菌
アクネ菌は別名ニキビ菌とも呼ばれており、詰まった皮脂をエサにして繁殖します。
このアクネ菌は元々肌に存在する善玉菌と言う事をご存知でしょうか?
通常は悪さもせずにプロピオン酸や脂肪酸と言われる代謝産物によって皮膚表面を弱酸性に保ち、有害菌が皮膚に定着するのを防ぎます。
とは言え、アクネ菌が繁殖してニキビや肌荒れが出来るのは、気分が良いものではありません。
アクネ菌の増殖を抑えるためには角栓の詰まった毛穴を作らない事です。
そうした環境をアクネ菌に与えないためには丁寧な保湿ケアで毛穴詰まりや皮脂の過剰分泌を防ぎましょう。
この皮脂というのはストレスにも反応をして影響を及ぼすため、心身のストレスもリフレッシュしてアクネ菌を増やせない様にしましょう。

マラセチア
マラセチアは詳しく言いますとマラセチアに属する真菌であり、真菌はカビの事です。
リパーゼと言う皮脂を分解する酵素を分泌します。
この酵素によって皮脂が遊離脂肪酸とグリセリンと言う成分に分解されます。
この遊離脂肪酸が酸化すると過酸化脂質になり、マラセチア毛包炎と言う皮膚炎を起こします。
このマラセチアは何と9種類存在しており、そのうちの5種類がマラセチア毛包炎を起こすと報告されています。
また、恐ろしい事にマラセチアはアトピー性皮膚炎を悪化させると言う日和見感染としても報告されています。
そんなマラセチアを予防するためには入浴時に汗ばむ部分を丁寧に洗う事です。
スクラブ入りの洗顔料やゴシゴシ洗うのは止めましょう。
また、市販の抗真菌シャンプーや抗真菌石鹸を使用する事も効果的です。
もし、マラセチア毛包炎になってしまった場合、抗真菌外用薬を使用する事によって2週間~1ヶ月で治るとされていますので、病に罹った際は治療する様にしましょう。
美肌を作るためには生活習慣を
今回ニキビと言うものを原因別に見て、その予防法や対処法を探ってきました。
分類しながら見ていったのですが、どの項目も他の項目と連動している事が分かりました。
ニキビを防ぐためにどうしたら良いかは以下を参考にしてみてください。
- 洗顔は優しくぬるま湯で
- 保湿をする
- 食生活に気をつける
- 運動をする
- 入浴をする
- 十分な睡眠を取る
- ストレスを溜めない
こうして見ると対策は身近な所にあり、直ぐにでも始められそうな物ばかりです。
ぜひ、ニキビを予防して規則正しい生活習慣を身に付けましょう。
こうした過ごし方が美肌へと繋がるのです。
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