セラミドという成分はお肌の保湿に大事な成分で、その成分にはちゃんと種類があります。
セラミドの種類とそれぞれの特徴の違い、皆さんは気になりますよね。
「セラミドはとっても大事なのよ」
「セラミド入り化粧水を使っているんだけどこれじゃないとなんだか物足りない、ちゃんと保湿できてる気がしなくなってきちゃった」
「生芋こんにゃくはセラミドが豊富でオススメって聞いたから食べてる!」
「皮膚炎で悩んでいるとき、セラミドというキーワードにたどり着いて積極的に摂るようにしたら、だいぶ治まってきた」
こんなインターネット上の声も挙がっていることから、今回のテーマはセラミドについてです。
難しい話になってしまいますが、どうぞご覧ください。
Contents
ヒト型セラミドと非ヒト型セラミドの違い
まず、人のお肌というのは何層もの角質細胞が積み重なっています。
その角層の細胞同士の隙間を満たして、細胞間や水分をつなぎとめているのがセラミドなのです。
不足すると角質層のバリアが十分に働かず、お肌の乾燥や荒れを繰り返しやすくなります。
このセラミドはいくつか種類があります。
ヒト型セラミドと非ヒト型セラミドです。
まずはこの違いを見ていきましょう。
ヒト型セラミド
ヒトの体内で生成されたセラミド、およびそれに近い構造をしたセラミドのことを「ヒト型セラミド」といいます。
セラミドはヒトの細胞膜にたくさん集まって存在していて、美肌のある美容生活をより充実させるための一つのアプローチとして注目されています。
このヒト型セラミドは酵母から作られるそうです。
麹や米ぬかや醤油粕といった酵母から作られます。
こういったセラミドはヒトの体内に元々あるセラミドと構造がとてもよく似ていて、保湿力が高く、刺激性も低く、浸透・定着しやすいとされています。
その高い親和性で皮膚にあるセラミドを補ってくれるイメージですね。
食品の他に米ぬかパックなるものも存在するそうです。
パックと聞くと化粧品の部類ですよね。
実は化粧品の成分表示に「セラミド」と記載できるのはこの「ヒト型セラミド」だけなんです。
このヒト型セラミドは近年ナノ技術が目覚ましく発展しています。
従来にもセラミドは存在していましたが、開発された「ヒト型ナノセラミド」は従来の約9倍もの角層へ浸透し、肌のバリア機能を回復させる効果があることがわかってきました。
なので、そうした開発された成分のセラミド用品を使うことが望ましいです。

非ヒト型セラミド
一方、ヒトの体内で生成されたわけでない、また、酵母から作られたわけでもないセラミドが「非ヒト型セラミド」です。
- 動物由来セラミド
- 植物由来セラミド
- 疑似セラミド
動物だったら馬が主流で脳や脊髄から抽出されますね。
米やとうもろこし、大豆やこんにゃくなどから抽出されますね。
このようにヒトの体内で生成されない非ヒト型セラミドは、ヒトの体内で生成されるヒト型セラミドと比較して、大きく異なっている場合が多いです。
つまり、配列されている構造が違うということなのです。
動物由来セラミドと植物由来セラミド、疑似セラミド
では、次は先ほど紹介した「非ヒト型セラミド」をもう少し細かく見てみましょう。
馬から取れるセラミドは「セレブロシド」「ウマスフィンゴ脂質」などと呼ばれています。
保湿力が高く、ヒト型セラミドのような乾燥知らずなお肌を目指せます。
ですが、希少価値も高いセラミドとも言えます。
抽出された後食品に添加されることが多いです。
この種類のセラミドはお肌に優しいともいわれています。
敏感肌の方にも安心して使える成分です。
「ヘキサテロキシンPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」という成分として、ヒト型セラミドを真似るそうです。
化粧品に混ぜやすいメリットがあり、動物由来や植物由来より効果が低い代わりに、これが配合されている化粧品は安価となる傾向があります。
しかし、安いからって肌に悪いわけではありません。
「酵母から作られたものも動物由来のものも植物由来のものも肌に合わなかった。最終手段として疑似セラミドを手に取った。天然のものよりこれのほうが合う」って方も、ひょっとしたらいらっしゃるかもしれませんね。
化粧品に配合されるセラミドとサプリメントで摂れるセラミド
セラミドは皮膚にある水分と油分と天然保湿因子(皮膚のうるおいを保ってくれる成分)とを逃さないように抱え込んでくれています。
赤ちゃんの肌があんなにすべすべでふっくらしているのも、大人に比べてたくさんのセラミドを持っているからなんです。
セラミドは乾燥や冷風、紫外線やほこりから角質層を守ってくれます。
だから、セラミドを皮膚に取り込むことは肌荒れ防止に効果的なんです。
不足しがちなセラミドを補おうとするなら、化粧品やサプリメントですよね。
では、化粧品とサプリメントに含まれているセラミドは同じなのでしょうか。
化粧品に配合されているセラミド
化粧品というのは化粧水に始まって、主に外側から塗るアイテムです。
そうなると外側から皮膚に作用されるセラミドを使わなければなりません。
本来セラミドは私達の体内に存在していますが、細胞間脂質の中の一成分であるセラミドは加齢により徐々に減少していきます。
年齢を重ねると乾燥してしまい、これが肌荒れの原因になります。
となると、不足したセラミドをどこかで補わなければなりません。
増えるわけではない
「化粧品を塗ったから、体にセラミドが増えた」と単純に喜ばしく思うかもしれませんが、この考え方は間違いだし、製品にこう書かれていたら「薬事法」で引っ掛かります。
これは「細胞間脂質にあるセラミド」と「化粧品で配合されているセラミド」はまったく別物だからです。
細胞間脂質はイコールセラミドではなく、数ある含まれている成分の1つです。
化粧品を塗ってセラミドが単体そのものだけ増えたら、体が危険な状態になります。
(コレステロールや遊離脂肪酸のバランスが崩れる)
また、セラミドが一気に増えたら、体内の肌のバリア機能を越えて血管にも侵入してしまいます。
そうなると血管を詰まらせてしまいます。
なので、「セラミド化粧品」を塗れば「セラミドが増える」といった書き方は、危険な宣伝なのです。
化粧品でのセラミド効果って?
皆さんはセラミドという成分は「水溶性」だと思っていませんか。
セラミドは「油分」です。
セラミドには保湿効果があるといわれていますが、水分ではないので単に油分を塗っている状態です。
となると、保湿効果を得るには必ず水分と一緒じゃないと発揮されないはずです。
油分があるということは逆に言えば、お肌の水分を逃げさせないようにしてくれる効果はあります。
それとセラミドは外部の刺激から皮膚を保護し、肌を柔らかくしてくれる効果もあります。
ハンドクリームみたいな役割ですね。
そうした仕組みでセラミド化粧品はあるものと思われます。
化粧水に配合されることが多いですが、乳液やクリームにも配合されている物があります。
サプリメントで摂れるセラミド
今度はサプリメントでのセラミドを見てみましょう。
まず、サプリメントに配合されているセラミドは植物由来が多いです。
植物といっても複数ありますが、摂り入れるのにおすすめなのがこんにゃくで出来ているセラミドです。
こんにゃくの原料でもあるこんにゃく芋は他の原料よりも、7~16倍ものセラミドを含んでいるそうです。
また、グルコシルセラミドというこんにゃく由来成分に美容効果があるとも研究結果が出ています。
「〇〇由来 ~mg」
なので、肩入れしすぎず続けやすい製品で摂ってもらうのが良いかと思われます。
セラミドは本来人間の中に存在する成分なので、サプリメントにおけるセラミドの危険性は低いとみられます。
しかし、小麦やセラミドの原料となるアレルギーには注意しましょう。
肌のバリア機能を高めるにはどんなセラミドが良いんだろう
セラミドにはいろいろ種類がありますが、ぜひ肌のバリア機能を高める目的で使うならば「ヒト型セラミド」や「天然(動物由来)セラミド」を選びましょう。
- ヒト型セラミド→人の肌との相性がとても良く保湿効果もある
- 天然セラミド→皮膚への浸透性が良く高い保湿効果も期待できる
前半でも触れたナノセラミドは、スキンケアメーカーがそれぞれ独自に開発している今話題の成分で、メーカーごとに作りが違うらしいです。
ナノセラミドは通常のセラミドに比べ低分子で、肌にとても浸透しやすいんです。
また、ナノセラミドは通常のセラミドに比べて化粧品に配合しやすいという特性があります。
化粧品の常識を覆していますね。
通常のセラミドは乳化剤や油剤を使わなければ溶けにくい性質を持っていますが、ナノセラミドはそのまま加えることができるんです。
スキンケアのパッケージを見てみて、ナノセラミドを売りとしている製品ならば、試す価値は充分あるといえるでしょう。
自分に合うセラミドはどれか?
セラミドがあるから私たちの肌は潤い続けるんですね。
セラミドにはさまざまな種類がありますので、自分に合ったものを探してみましょう。
- ヒト型セラミド
- 天然セラミド
- 植物由来セラミド
- 疑似セラミド
化粧品は特に「ナノセラミド」というキーワードが記された化粧品を手に取ってみてください。
セラミドを上手に取り入れて、美肌を目指しましょう。
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