今回はコラーゲンと紫外線についてをお話いたします。
この2つは結構知っている方も多いでしょう。
あるいは知らない方にも知識を深められるようなページとなっています。
ぜひご覧ください。
コラーゲンとは
コラーゲンとは大雑把に言えば、繊維の集まりであり、身体の緩衝材や骨の補強、身体の組織の結び紐の役割をしています。
これはコラーゲンが皮膚の真皮という部分の半分以上の栄養を占めているからです。
その他にも骨や関節など深い部分をコラーゲンが繊維状にサスペンダーやゴムのような役割をして、コラーゲン自体を含めた組織と組織を縛ったりくくり付けたりなど、様々な形態で体の中でいろいろな役割をしています。
他にも細胞に増殖や分裂などのシグナルの伝達など電話線のような役割をしており、それが良ければ良いほど細胞も活発になるため肌や体の若々しさにつながります。

もちろん健康にも重要です。
弾力性を用いた骨の保護や皮膚の弾力性などにもコラーゲンは働いています。
肌だけではありません。
頭皮も皮膚の一部なので、健康的な髪が生えてこなくなってしまいます。
白髪や薄毛の原因ですね。
骨ですと脆くなり、骨粗しょう症などの原因になって骨折しやすくなります。
さらに、血管も脆くなっていきますから、ちょっとした刺激でも内出血を起こしやすくなったり、最悪の場合脳出血や脳梗塞、心筋梗塞の原因にだってなります。
コラーゲンって一体何?コラーゲンと肌との仕組みを知って正しく美活!
紫外線とは
紫外線という言葉自体は聞き覚えがあるかと思われます。
コラーゲンの話に入る前に、まず紫外線とはどんな物なのかを見ていきましょう。
紫外線とは何か?
まず、人間の目から見える光は赤色から紫までの光の波形で可視光線があります。
基本的にはこの光の色の中で、私たちは自分の目を通して色々なものを見て脳で映像化されています。
そして、その人間の見える光の外側が紫外線です。(他にも反対の可視光線の極になる赤色の外は赤外線という光線が存在しています)
この紫外線は不可視光線と言って見えません。
人間には見えない上に太陽の光があるならば、その全てに紫外線が降り注いでいることになります。
だから紫外線対策が叫ばれているんですね。
紫外線の有用な作用
一応太陽の光を浴びて悪いということだけではありません。
目の健康や体内でビタミンDの生成、それに体内時計や機能などの調整、起床を呼び起こすなどさまざまな役目があります。
太陽の陽の光を浴びることはとても大切ですので「紫外線を浴びない!」とあまり室内にこもりすぎというのも考えものです。
紫外線には殺菌消毒・ビタミンDの合成・生体に対しての血行や新陳代謝の促進、あるいは皮膚抵抗力の昂進(こうしん)などなどメリットもあります。
とはいえ、紫外線自体は今・夏がピークです。
そして、5月から紫外線の影響を受けやすいと言われています。
5月は風も強いため、いろいろ防護対策をしたいですね。
紫外線が強くなる4月~9月の美白とスキンケアはどの様にすればよい?月ごとのスキンケア方法と紫外線対策をご紹介!!
紫外線がコラーゲンに与える影響
ここから本題ですが、紫外線を受けるとコラーゲンは減少していきます。
紫外線を受けると皮膚ではストレス反応のように活性酸素を出します。
活性酸素はコラーゲンを破壊し、コラーゲン同士やコラーゲンと組織と組織の結びつきがいびつになり硬くもなっていってしまいます。
紫外線にはUV(ウルトラバイオレット)の3種類の波長があります。
A波 | UV-A |
B波 | UV-B |
C波 | UV-C |
※ここではC波は除外します
B波は少量で表面までですが、紫外線の95%がA波です。
そのうちの2,3割は皮膚の奥の細胞の分裂や増殖を司る真皮層まで、到達してしまうんです。
こうしてUV-Aは徐々に蓄積ダメージとして溜まっていきます。
自己修復の能力はありますが、頻繁に浴びていると、やはり細胞はダメージで状態が悪くなり活動も機能も低下していまいます。
内部にあるコラーゲンもその一つです。
こうして損傷し、新陳代謝が異常を起こして古くなっているコラーゲンは弾力性や保水性の能力が減っており、またそのような状況で紫外線によって蓄積されれば、結果としてシワができてしまったり、たるみを引き起こしていきます。
それだけならばまだ日常生活に問題はありませんが、骨を補強する役割やバネのような役割もコラーゲンは持っているので、そこも弱っていくと階段が辛くなっていったり、転んだだけで骨の怪我や骨自体も弱っていくという悩ましい問題も起きてしまいます。
紫外線がコラーゲンに与える影響あなどれませんね。
紫外線による肌への影響
先ほど紫外線がコラーゲンにどう影響するのかを見てきましたが、今度はそれ以外で紫外線によってどう肌に影響していくのかを見ていきます。
光老化
一般に紫外線で体が老化することを光老化といいます。
これは太陽の光に含まれる紫外線があるからです。
「老化」は加齢だけでは?と思っていませんか。
じつは肌の老化の原因の80%は光老化によるものだったのです。
通常の老化は、年齢とともに身体の生理的機能が損なわれていくことで老化になっていきます。
しかし、光老化は「紫外線障害」ともいわれ、紫外線を浴びた時間と強さに比例するように進行していきます。
皮膚の奥でじわりじわり進む感じです。
特に露出の多い顔や手には「光老化」がつきものです。
対策を怠るとシミやしわが深刻になっていきます。
UV-Bについて
コラーゲンの項目ではUV-Aに着目しましたが、こちらはUV-Bです。
UV-Bは主に肌の表皮部分に強く作用します。
日差しを浴びた数時間後に肌に赤く炎症を起こす紫外線です。
メラニンを増加させて日焼けによってシミやそばかすの原因を作ります。
元々メラニンは紫外線によるダメージを保護することが目的でした。
しかし、過剰に浴びればその分防衛反応で多くメラニンが生産されることになります。
メラニン自体は紫外線などの刺激で、表皮の一番下の基底層で生産されます。
通常なら作られたメラニン色素は新陳代謝によって、角質へと押し出されていき、最後には垢となって皮膚から剥がれ落ちるのですが、この新陳代謝が衰えるとシミやそばかすのような色素沈着となってしまいます。
紫外線アレルギー
聞きなれない言葉かと思いますが、これは「日光過敏症」のことです。
日光過敏症とは紫外線を浴びるたびに肌が真っ赤に腫れてしまったり、湿疹が出たり、ひどいかゆみをもたらす症状です。
もっと悪いとじんましんや水膨れが出たりもします。
紫外線アレルギーは紫外線を浴びたときにアレルゲン(抗体)が働くことで起こってしまいます。
悲しいことに一度発症してしまうと、完全に治すのはほぼ不可能です。
花粉症対策と同じように地道な体質改善を続けるしかないようです。
紫外線アレルギーってどういうもの?紫外線アレルギーのメカニズムと対策方法とは?
紫外線対策とセルフケアの方法
さて、今度は重要な対策を知っておきましょう。
これまで難しいことも述べてきましたが、ここだけでも覚えていただけたらと思います。
日焼け止めを使いわけよう
太陽の光が強いのは10時から14時までの時間帯です。
できるならその時間は外出を避けていただきたいところですが、陽が昇る前の朝や陽が落ちる夕方あたりだけで所用を済ませられるわけではありませんよね。

そういうときにこそ、まず日焼け止めクリームです。
もっというなら日焼け止めを使いこなしましょう。
日焼け止めクリームは塗り直すもの
まず、どんなシチュエーションでも日焼け止めはこまめに塗り直しましょう。
効果を持続させるため、2~3時間おきがベストです。
汗を掻いたり、タオルで拭いたりしたときも必要に応じて塗り直しましょう。
日焼け止めクリームの選び方
ご自身が置かれているシーンによって、使いわけるのが一番良いです。
SPFとPA | |
SPF | 紫外線B波を防ぐ効果指数 |
PA | 紫外線A波を防ぐ効果指数 |
ちょっとしたお出かけや室内にいるのが多い方は「SPF15~30・PA+~++」の指数で十分でしょう。
メイクアイテムに紫外線防止効果のあるものを塗るのも有効です。
「SPF30~50・PA+++~++++」のような高指数のタイプのがおすすめです。
汗を掻くことが多いので、耐久性のあるウォータープルーフの製品を選んでも良いでしょう。
塗り忘れにご注意を
ちゃんと塗ったつもりでもおろそかになってしまう箇所がけっこうあります。
日焼け止めクリームを塗る際は次の箇所もチェックしましょう。
- 髪の生え際
- 眉間
- まぶた
- 耳まわり
- フェイスライン
- 首の後ろ
帽子の選び方
日焼け対策として帽子を選ぶときは紫外線を反射するタイプの物を選びましょう。
特にツバは重要で7cm以上のツバつき帽子なら、紫外線対策に有効だそうです。
目からの紫外線対策
肌だけでなく目も紫外線を浴びてしまうんです。
特に日本人は彫りの深い欧米人よりも紫外線を浴びやすい傾向です。
なので、UVカット加工が施されたメガネをかけましょう。
ビタミンCはタイミングがカギ
美白のためにあるいは日焼けしちゃったアフターケアにビタミンCは効果があります。
ただ摂取する時間帯を間違えてはいけません。
なぜなら朝にオレンジやグレープフルーツといった柑橘類を摂取すると、それらに含まれる「ソラレン」という成分によって紫外線が吸収されてしまうからです。
そういった柑橘類やソラレンに該当する野菜などは、夜に食すことをおすすめします。
コラーゲン
紫外線対策においてもコラーゲンを摂ることは有効です。
コラーゲンは毎日地道にコラーゲンを含む食材や料理(牛筋、カレイ、フカヒレ、手羽先、ぶり大根等々)を摂る事で解決しましょう。

過剰にサプリメントで摂取しても効果のほどは疑問です。
というのもコラーゲンを摂取しても体内で一度アミノ酸に分解されて、またコラーゲンを再生産するからです。
コラーゲンを過剰に摂っても意味がありません。
ですので、食事で毎日地道に摂り、ビタミンCなどコラーゲンを作るのに必要な他の材料も併せて摂りましょう。
それが難しい、大変な時はサプリメントなどで毎日必要量を補給しましょう。
その場合、ゼラチンからさらに酵素分解された「コラーゲンペプチド」を選ぶとなお良いでしょう。
紫外線からコラーゲンを守りましょう
コラーゲンは美肌や健康な体のためになくてはならない成分です。
しかし、紫外線によって破壊されたり、変性してしまう危うい部分も持っています。
紫外線の威力は強いです。
ですので、なるべく紫外線を受けないような行動や健康的な生活を心がけましょう。
是非とも、美肌を目指す方は紫外線のことを正しく理解し、対策へと向かっていってくださいね。
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