美容を気にされている方は、ヒアルロン酸は聞いたことがあるかもしれません。
ヒアルロン酸注射はヒアルロン酸を皮膚に注入することで、注入した部分のボリュームを増やすものです。
古くからあるものではなく、2014年に厚生労働省承認の製剤が出て、美容皮膚科で受けられるようになったものです。
ヒアルロン酸注射は顔面部のどの部位にも注入できます。
よく注射されているのは、額・こめかみ、目の下、頬、唇、鼻、顎です。
部位によって持続期間は違いますが、持続期間の短い部位で半年、長い部位で2年程度です。
ヒアルロン酸を注射で注入することを中心に取り上げますが、サプリで飲むタイプの物や塗るタイプのヒアルロン酸との違いも取り上げさせていただきました。
そのヒアルロン酸を打ち続けたらどうなるのか。打ち続けるリスクも載せさせています。
ヒアルロン酸注射ってどんなもの?サプリのヒアルロン酸との違い
まずは、ヒアルロン酸とはどんなものかを説明させて頂きます。
ヒアルロン酸注射とは、膝や肩の関節の痛みに対する治療方法でも使われていますが、美容医療でも使われています。
ヒアルロン酸注射とは
ヒアルロン酸注射はどのような役割を持つ成分かを見ていきましょう。
それは生体内に広く分布し、皮膚、軟骨、眼球では重要な役割を持つものです。
高い保水力があるので、肌の水分を保って乾燥から守る役目をしています。
そして、肌のハリや弾力を保つ働きをしています。
人の肌の奥に存在していて、肌の土台部分を支えています。
肌を内側から持ち上げているので、シワ、たるみ、くぼみなどを防ぐ働きがあります。
また、ヒアルロン酸注射とは、美容医療に関係するものです。
サプリのヒアルロン酸との違いは
サプリのヒアルロン酸がどのようなものなのかも見ていきましょう。
たしかにヒアルロン酸配合のサプリメントというのは存在しています。
だからって飲んですぐヒアルロン酸になるわけではありません。
なぜなら、胃酸で分解されてしまうからです。
胃酸で分解されて全身にちらばった物が再構成されて、ヒアルロン酸になるのは確率としてまだわからずじまいの段階です。
それに比べて注射のヒアルロン酸はダイレクトに成分を体内に取り入れるので効果は強いです。
どこにでも打てる?
ヒアルロン酸注射ができる箇所を挙げていきます。
ほうれい線、目の下のくぼみ、目尻のシワ、おでこのシワ、口の下です。
今挙げさせて頂いた箇所には、ヒアルロン酸注射がよくされています。
それぞれの箇所のヒアルロン酸注入について、見ていきましょう。
ほうれい線
ほうれい線とは、鼻の両脇から両側に伸びる線です。
これはしわではなく、頬の境界線です。
このほうれい線は悩んでいる方の多い箇所だと思います。
ほうれい線を改善できる治療法はいくつかあるのですが、ヒアルロン酸注入が効果が早く期待できる治療法と云われています。
目の下のくぼみ
目の下のくぼみで外見に出るところは、目の下がくぼんで見える、頬がたるんでいる、目の周りが痩せているところです。
生まれつき目の周りが痩せていたり、年を重ねることによって目の周りが痩せてしまい、脂肪がなくなってくぼんでしまったところが、影を作ってクマのように見えてしまいます。
ヒアルロン酸注入をするとハリのある目元になります。
目尻のシワ
目の周りは皮膚が薄く、脂が少なく、乾きやすい部分です。
内側から出てくる皮脂が少ないので美容成分も浸透しづらく、デリケートなところなのにケアが届きづらいです。
また、目を酷使したり、眉をひそめた状態のまま何かをしているといった表情に関することも、シワが増える原因となります。
この点は眉間や額などの顔の他の部位も同様です。
おでこのシワ
おでこのシワには横シワと縦シワがあります。
横シワは額の広範囲にできて、目を見開いたときにできます。
頭皮が垂れ下がってきたり、皮膚を支える筋力の低下によっても横シワは起こります。
一方、縦シワは眉を寄せた時や近視の人が遠くを見ようとしたときに表れます。
不機嫌な印象を周りに与えてしまうことがあるので、何かケアをするのが良いでしょう。
おでこのシワにもヒアルロン酸が効きます。
ヒアルロン酸が十分にある肌ならば、押されても元に戻る力を持っています。
しかし、ヒアルロン酸が十分になく乾いて固くなった肌は、表情によって折れるクセがついて、すぐに深い亀裂になってしまいます。
口の下
口の下、顎について見ていきます。
理想的な顔のバランスを判断する基準に、鼻の頭、唇、顎を結ぶ線が直線で繋がる、エステティックラインがあります。
日本人は骨格的に顎が引っ込んでいることが多いので、このラインが出づらいです。
そこで、ヒアルロン酸の注入をすると、顎のラインを思うようにデザインできます。
たった10分の施術で、顎が出て引き締まったフェイスラインになります。
持続期間はどれくらい?
ヒアルロン酸注射の効果はいつまでも続くわけではないです。
時間が経つと分解されて吸収されます。
ヒアルロン酸には、硬いものと柔らかいものがあるのですが、硬いヒアルロン酸の方が持続期間が長く、柔らかいヒアルロン酸の方が吸収が早いと云われています。
柔らかいヒアルロン酸とは製剤が柔らかく、組織になじみやすく凹凸などが出にくいものです。
部位ごとの持続期間の違いもこの項目の後半で挙げさせて頂きます。
材料によって期間が異なる
ヒアルロン酸注射には、ヒアルロン酸注入材を使用することになるのですが、それぞれのヒアルロン酸で濃度や分子の大きさなどが異なるため、適した症状や持続する期間は異なります。
- ジュビダームハイラクロス:約9ヶ月〜1年
- ジュビダームバイクロス :約1年半〜2年
- クレヴィエル :12ヶ月以上
- ダイヤモンドフィール :4ヶ月〜半年
理由は施術を繰り返すことで肌のコラーゲン線維が新生して、持続期間も長くなっていく特徴があるからです。
部位ごとにも期間が異なる
材料だけではなく打つ部位ごとにも持続時間が異なるものなのです。
額・こめかみ
額は他の部位よりも長持ちします。
効果が持続する期間は2年くらいである場合が多いです。
薄く広い範囲にヒアルロン酸を注入するので、注射した後に少しずつ注入したヒアルロン酸が広がることで、効果が消えた気がすることも少なく、効果を長い間実感することができます。
目の下
ヒアルロン酸の注入を目の下や涙袋にすると、効果の持続期間は9か月~1年程度であることが多いです。
目元は皮膚が薄くてよく動く部位なので、目の下のたるみの解消には柔らかいタイプのヒアルロン酸を使うことが多いです。
皮膚の浅いところに注射するので長く保ちますが、初めに注射した部位から徐々にヒアルロン酸が広がりやすくて、ヒアルロン酸が残っていても効果が薄れたように感じやすい部位でもあります。
頬
頬にはヒアルロン酸でも持続型のものを使うことができます。
その場合、効果の持続期間は2年程度です。
頬全体のリフトアップを狙って注射する場合とほうれい線の解消など、ポイントを絞って注射する場合で、持続の具合の感じ方が異なってきます。
唇
唇へのヒアルロン酸注入の場合は、効果の持続期間は半年から1年程度です。
プルプルした感じを自然に出すために、柔らかいタイプのヒアルロン酸を使います。
ヒアルロン酸を注入した直後は、マッサージを避けるよう指導がありますが、唇は食事やしゃべるときのように日常生活でよく動く部位なので、マッサージをしなくてもある程度刺激が行きます。
注入直後の仕上がりと、1~2週間経過後の仕上がりが異なっている場合があります。
鼻・顎
鼻や顎には硬さが特徴の「クレヴィエル・コントア」というヒアルロン酸が使われることが多いです。
効果の持続期間は1年程度です。
ヒアルロン酸の中でも硬めのものを入れることによって、鼻や顎の形を作っていきます。
打ち続けるリスク
ではヒアルロン酸注射を打ち続けるとリスクは出てくるのでしょうか。
ヒアルロン酸の注入で品質が悪いヒアルロン酸製剤を使ったり、注入の仕方に問題があったり、注入量が多すぎたりすれば、周りから見て違和感のある顔になってしまうことがあります。
顔がパンパンに膨れ上がっている人はヒアルロン酸を何度も注入している可能性はあります。
しかし、当人は感覚が麻痺してそれが良いと思っていることがあります。
例えば、低い鼻に劣等感を抱いている人が鼻をヒアルロン酸注射で高くすると、高い鼻を良いと思います。
そのうち、高くなった鼻にも慣れてしまい、もっと鼻を高くしたいと思い始めます。
そんな場合だと、再びヒアルロン酸を注入しても、さらに鼻を高くするケースも出てきます。
それを繰り返していると、ヒアルロン酸によって眉間から鼻にかけてのラインが膨れ上がり、不自然な鼻になります。
とても不自然なのですが、鼻を高くした当人は不自然さを感じていないことが多いです。
また、ヒアルロン酸を入手して自分で注射するケースもあるようですが、それは本当に危ない事です。
ヒアルロン酸は間違った注入をしてしまうと、失明や脳梗塞の危険もあります。
さらに、ヒアルロン酸の注入を重ねていると、失敗のリスクがあります。
| 失敗のリスクの症例 | 説明 |
| むくみ、腫れ | 注入の刺激でむくみや腫れが生じることがあります。 数日で解消する場合が多いです。 |
| 違和感、痛み | 注入する箇所によっては、注入してすぐに軽い痛みや違和感を覚える場合があります。 この症状は打撲みたいなものなので、数日で治まるでしょう。 |
| チンダル現象 | 注入を皮膚が薄いところにすると、ヒアルロン酸が青っぽく透けて見えることがあります。 部位ごとに合ったヒアルロン酸製剤を選ぶか、技術レベルの高い医師に施術をしてもらうことで、未然に防ぐことができます。 |
| 内出血をする | 内出血は失敗には入りませんが、挙げさせて頂きました。 毛細血管が多い箇所や皮膚の薄い部位ではたまに起こることです。 通常では1、2週間以内に血液が吸収されて治まります。 |
ヒアルロン酸注射についてよく知りましょう!
ヒアルロン酸注射がどんなものなのかを取り上げさせて頂きました。
そして、今回のテーマはそのヒアルロン酸を打ち続けるとどうなるかでした。
打ち続けるリスクを載せさせて頂いたので、ご覧ください。
くれぐれも感覚を麻痺させるような打ち過ぎには注意です。
また、ヒアルロン酸を入手してご自分で注射をなさることは、危ないことなので仕方などは取り上げていません。
ヒアルロン酸を注入するときは、美容クリニックなどで行うのがいいでしょう。
ヒアルロン酸注射を打つということは医療行為だということを覚えて、うまく付き合うことをおすすめします。
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