我々の頭上に年中降り注いでいる紫外線、その対策といえば日焼け止めクリームや長袖、サングラス、帽子、日傘などが思い浮かびますが、これらは全て体の外側に身につけたり塗ったりするものです。
いままで、ふと思ったことはないでしょうか?
はたして体の内側から紫外線対策ってできるのだろうかと。
今回は体の内側から紫外線対策はできるのか?もし出来るとしたら、それはどのような方法なのか考察していきます。
Contents
紫外線対策に効果がある栄養素は?
紫外線の対策ができる栄養素は
- 紫外線を浴びることで生じる活性酸素や、メラニン色素の生成を抑える働きを持つビタミンC。
- 活性酸素の働きで細胞膜が酸化するのを防ぎ、ビタミンCと一緒に摂取するとより高い効果が得られるビタミンE。
- 体内で代謝されて、必要な量だけビタミンAに換わり、優れた活性酸素抑制効果を持つβ‐カロテン。
- 細胞を再生するのに必須のミネラルで、正常な皮膚を維持するため、不足すると紫外線による皮膚の抵抗力が弱まるとされる亜鉛。
- 細胞の再生や成長を促す効果があり、皮膚の新陳代謝を高めるビタミンB2。
以上です。
これらの栄養素について詳しく説明していきます。
生体内の総タンパク質のおよそ3割を占めるコラーゲンを合成させる働きを持ち、丈夫な皮膚・骨・血管・軟骨組織などを作るために欠かせないビタミンです。
野菜類、イモ類、果実類などに多く含まれています。免疫力を向上させ、細菌やウイルスと闘う抵抗力を強くする働きをする他、メラニンの生成を抑制して皮膚の色素沈着を防いだり、活性酸素の働きを弱める抗酸化作用も期待できます。
ビタミンCが不足すると肌のハリがなくなり、出血しやすくなってしまいます。
ビタミンCは喫煙をしたり、精神的なストレスをためるとたくさん消費されるので、これに当てはまる方は十分な補給が求められます。
また、先ほど説明したようにビタミンCは水に溶けやすい水溶性ビタミンで、熱にも弱いので調理はパッと済ませましょう。
さらに、脂質が酸化することで生じる、過酸化脂質の生成も防ぎます。過酸化脂質は血管、内臓など体全体に付着して、生活習慣病や、動脈硬化、老化、ぼけなどを招くと言われており、ビタミンEは、これらを防ぐ効果が期待できます。
さらに肌のシミや冷え性を防いだり、血行を良くする効果も期待できます。
ビタミンEが不足すると肌のシミができたり、皮膚の抵抗力が弱まります。
また、妊娠されている女性は流産する可能性もあるので要注意です。
免疫機能を補助したり、活性酸素や過酸化脂質を取り除いて細胞を活性化させる働きがあります。
そのため、アンチエイジング効果が期待できます。先ほど説明したように、β‐カロテンは体内で必要な量だけビタミンAに換わり、余った分はたくわえとして抗酸化作用をもたらしてくれます。
ビタミンAが不足すると、気管などの粘膜に細菌やウイルスが入り込み風邪をひきやすくなります。
また、β‐カロテンは脂溶性のため、摂取するなら油で炒めると吸収率がグッと高まります。
不足すると、発育不全や肌荒れ、味覚障害、抜け毛などが生じる他、環境汚染やウイルスに対する抵抗力も弱くなります。
現在、若い方たちの亜鉛不足が問題になっています。過剰なダイエットや、ファーストフードばかりの食事を続けていると、特に亜鉛不足に陥りやすいので気をつけましょう。
様々な物質代謝に関与する他、皮膚・毛髪・爪などを丈夫にし健康な発育を促進したり、神経系の働きを正常にしたり、脂肪燃焼効果を促進させたりします。
ビタミンB2が不足すると、皮膚炎・結膜炎・口角炎・舌炎などを引き起こします。かつては、ビタミンGと呼ばれていました。
紫外線対策に効果がある栄養素が含まれている食べ物は?
しかも90%が還元型で、体内で利用しやすいです。主な加工品としては、ジュース・ジャム・ゼリーなどの他、ビタミンC錠にも使われています。
黄パプリカや緑パプリカと比較しても、赤パプリカがトップです。また、赤パプリカにはカプサイシンという赤い色素成分が含まれています。
カプサイシンは、非常に優れた抗酸化作用を持つ成分として注目を集めており、ビタミンEよりも抗酸化作用が高いそうです。
また、にんじんは野菜の中で炭水化物が豊富で、ショ糖が多いので特有の甘さを持ちます。
調理のレパートリーも豊富で、一度にいっぱい食べることができるので、緑黄色野菜の中でもトップクラスの栄養価だとされています。
また、骨を強くするカルシウム、鉄分も豊富です。
タンパク質も多く、肝臓を保護するため、お酒のおつまみにも最適です。
ただ、殻がないものを購入した場合、酸化による劣化が早いため、密封した缶などに入れて、冷暗所に保存すると良いでしょう。
牡蠣やタニシを始めとして貝類は金属を濃縮して溜め込む特徴があるため、亜鉛がとても多く含まれています。
特定の栄養素が紫外線対策となるメカニズム
さまざまな栄養素が体の中でどのような働きをして紫外線を防ぐのか
さらに、アンチエイジングに欠かせない成分の1つのコラーゲンの合成を促進する効果もあります。
また、細胞膜を保護したり血行を促進する効果も期待できます。肌のシミやくすみを防ぐ効果もあるので紫外線対策に欠かせません。
体内に取り込まれると必要な量だけビタミンAに換わり、余ったβ‐カロテンは抗酸化作用をもたらします。
さらに、ビタミンB2はタンパク質・糖質・脂質などを体内でエネルギーに換えたり、脂肪の分解をサポートする働きもあります。
紫外線対策に効果がある食べ物だけを摂取したら弊害はあるか?
これまでに、紫外線対策に効果がある栄養素と食べ物について挙げていきましたが、過剰摂取により弊害が起きる栄養素があります。
それが、亜鉛です。
亜鉛を長期にわたって1日の上限量より多く取り続けると、慢性的な亜鉛中毒になってしまいます。
貧血・免疫機能の低下・めまいや吐き気・頭痛や発熱・脱水症状・コレステロールや糖代謝の異常など、あらゆる症状を引き起こします。
ですから、亜鉛を多く含む食品(牡蠣など)は、食べ過ぎに注意しましょう。
体の内側からも紫外線対策を
いかがでしたでしょうか?紫外線対策に効果がある栄養素は、コラーゲンの合成を促進させるビタミンCの他にもいくつかありましたが、活性酸素や過酸化脂質を除去する抗酸化作用をもたらす栄養素が特に多かったですね。
しかし、中には摂りすぎると弊害が起きる栄養素もありました。
あなたも、是非これらの栄養素を毎日欠かさず摂取することで、体の中からの紫外線対策を行ってみてはいかがでしょう?
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