ガラス越しに感じる日差しって結構強いですよね。
紫外線はガラス越しにも通ってくるんでしょうか?
今日はそんなガラス越しの紫外線について、ガラスを通り抜けてくるのか、ガラスの種類・紫外線を通さないおすすめのガラスなどについて書いていきたいと思います。
Contents
紫外線はガラスを通り抜けるのか
結論を言いますと、紫外線の種類によります。
まず、紫外線というのは3種類に分けられます。
UV-A・UV-B・UV-Cこの3種類です。
ガラスを通過して家の中に入ってくる紫外線はUV-A。
それからガラスの厚み(5mm以下)によってはUV-Bが多少入ってくるという事になります。
UV-Aは肌の表皮のみならず、真皮に到達します。
UV-Aはコラーゲンを破壊、しわやたるみなどの老化の原因になると言われています。
次にUV-Bについて。
UV-Bは主に表皮で問題になります。
表皮のメラニン色素を増加させて日焼けによるシミやそばかすの原因にもなります。
殆ど表面化する問題はこのUV-Bが原因とされています。
最後にUV-Cですが、これについてはオゾン層により守られ、地表には届きません。
ガラスの種類
ガラスは紫外線(UV-A)を良く通してしまうことがわかりました。
では、次にガラスの種類について見ていきましょう。
窓ガラスの種類は8種類ほどありました。
フロートガラス
一般的な透明なガラスで、表面が平滑で歪みが少ないのが特徴です。
ガラスの厚さは3mmが主流で費用が安く、透視性採光性に優れます。
網入りガラス
ガラスが割れても破片が飛び散らないようガラスの間に金属線が入っています。
金属の網が割れたガラスの落下を防ぎ、このことで火災時などにガラスが飛び散らなくなっています。
網が入っていても割れにくいわけではないので、防犯には優れていません。
合わせガラス
2枚のガラスの間に粘着力の強いフィルム中間膜を挟んで接着したもの。
中間膜のおかげで割れにくく、割れても破片が飛び散らない安全性の高いガラスです。
はさみ込まれた中間膜には赤外線や紫外線を吸収する機能を持ったガラスもあり、防犯ガラス、防炎ガラス、防音ガラスなどの機能的なガラスはこの合わせガラスが使われていることが多いです。
強化ガラス
フロートガラスに約700℃の高熱処理を施して急速に冷やすことで強度を高めているガラスです。
フロートガラスの3~4倍の強度があり、もし割れてしまってもブロック状に細かく割れるので安全性が高いです。
型ガラス(曇りガラス)
ガラスを形成する際にデコボコの型で形成したガラスで、光を通しながら視線を遮り、プライバシーの保護に向くガラスです。
すりガラス
フロートガラスの表面を研磨して磨り加工を施した不透明なガラスです。
型ガラス同様プライバシー保護に向いています。
複層ガラス
2枚のガラスの間に空間(中空層)を持たせて、そこに乾燥した空気やガスなどを密閉したガラスです。
断熱性に優れ、冷暖房の消費を抑えるメリットと冬の結露の発生を抑える効果があります。
Low-E複層ガラス
前述の複層ガラスの内側に特殊な金属膜をコーティングしたものです。
従来の複層ガラスの断熱効果に加え、遮熱効果がプラスされているため夏の日差しをカットして冷房の効率を高める効果があります。
冬は室内の暖房熱を逃がさず、高い断熱性能が期待できます。
以上8種類のガラスを紹介しました。
次の項ではこの中から紫外線対策に有効なガラスを説明していきたいと思います。
![窓ガラスから差し込む光](https://beauty-website.com/wp-content/uploads/2018/07/garasugosi1.jpg)
紫外線を防止できるおすすめのガラス
UV-Bを対策するのに有効なガラスは5mm以上のガラスです。
フロートガラスは標準が3mmとなっているので向いていませんが、5mm以上のものに変えることも可能です。
ですので、UV-Bについてはあまり種類を気にすることはないでしょう。
問題のUV-Aですが、これはLow-E複層ガラス・合わせガラスを使用することがオススメです。
Low-E複層ガラスは単純に日差しをカットしてくれるために、紫外線についてもある程度有効といえます。
合わせガラスについてですが、これは紫外線を吸収する機能を持ったものに限り有効であると言えるでしょう。
なのでアレルギーを抱えている方は、窓ガラスを変える事も日々の生活の上では必要になってくるかもしれません。
ごく一般的な家庭のガラスは紫外線をどれだけ防いでいるか
これは一般家庭のガラスの話で、フロートガラスに限定したお話になります。
フロートガラスは厚みが3mmという基準で作られていますし、太陽光もそのまま透過します。
そのため、UV-Bを防ぐにはやや不足。
UV-Aを防ぐには全く役に立っていません。
というわけで、一般的な家庭のガラスについては紫外線対策になりえない、という答えになるでしょう。
車の窓ガラスには紫外線をどれだけ防ぐ力があるか
先の項では家庭のガラスについてでした。
では、車のガラスはどうでしょう。
まず、車の窓ガラスの厚みは一番分厚いフロントガラスで4~5mmほど。
つまりUV-Bを完璧に通さないというわけではありません。
UV-Aに関しては強化ガラスであったり、紫外線を吸収しない合わせガラスなので紫外線カットの効果は期待できないでしょう。
飛行機の窓ガラスは紫外線をどのくらい防いでいるか
今度は飛行機についてみていきましょう。
飛行機の窓ガラスの厚みは25mm。
これならばUV-Bは全く通さないといっても過言ではないでしょう。
それからUV-Aについてですが、特殊なガラスではあるものの紫外線を吸収するものではないので、期待できないでしょう。
アクリル樹脂のパネル3枚の3層構造になっていて、通常は外側のパネルだけで客室の与圧を支え、中央パネルに小穴が開けられていて通常は中央パネルに与圧がかからないようになっています。
両パネル間(外・中央)の空間は防曇の役目を持っており、万が一外側のパネルが破損しても中央パネルが与圧を支える構造になっています。
内側パネルには強度はないのですが、中央パネルを保護して騒音を防止する素材でできています。
つまり、UV-Aを防御する機能はまったくありません。
というわけで、飛行機のガラスであっても完璧な紫外線カットはできないでしょう。
ガラス越しの紫外線にも注意が必要
『ガラス』と一口に言ってもたくさんの種類がありました。
その中には紫外線を吸収するものや、日差しをカットすることで紫外線対策になるものもありましたね。
老化の原因となるUV-Aはこう言った特殊なものでなければカットできませんので、どこにいるときでも十分に気を付けることが重要になる事でしょう。
紫外線はUV-Aであればしわやたるみといった老化を、UV-Bは最悪の場合、白内障や皮膚がんを起こしかねない危険なものです。
その危険性を理解し、対策を施す。
どんな場所でも安全だと油断はしないこと。
そういったことが大いに今後の健康に役に立つかと思います。
個人差があるので、これはこうだ!と決めつけることもできませんが、対策の仕方は概ね同じです。
対策をしっかり施して、紫外線の恐怖から身を守りましょう。
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