皆さん、どのような化粧品をお使いでしょうか。
お肌が乾燥すると保湿しなければなりませんよね。
乾燥肌にはどんな化粧品を投入すれば良いか、考えたことありますか。
今回は乾燥肌と化粧品について、じっくり学んでいきましょう。
化粧品を使うことで乾燥肌にどのような効果があるのか?
皆さんはメイクを楽しんでいますか?
メイクが楽しいという方もいれば、仕事柄義務的でめんどくさいと渋々やっていらっしゃる方もいるでしょう。
通常なお肌でもスキンケアは重要ですし、乾燥肌になればもっと化粧品としての保湿が大切になります。
乾燥肌ってどんな肌?
乾燥肌とは文字通り、肌の潤い成分が不足して乾燥している状態の肌のことです。
「お肌が乾燥することは誰にでもある」と思われるかもしれません。
一時的な乾燥状態はすべての肌タイプの人に起きる現象であり、すぐ元に戻ることが可能です。
多くは水分不足からくる乾燥状態であることが多く、あくまで「一時的」というのを覚えておいてください。
一方、乾燥肌というのは特定の肌タイプのことを指します。
皮膚には紫外線や外部刺激から肌を守るバリア機能がありますが、それが正常に働かず顔や体全体の肌がつっぱってしまうのが特徴です。
カサカサ、ザラザラといった不快な状態を自分自身で感じられるほどです。
皮膚表面の凹凸が著しくなり、湿疹も出来やすいとされています。

乾燥肌になってしまう仕組み
肌が乾燥するということは皮膚の水分量が低下することです。
私たちの皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造で出来ていますが、肌の潤いはそのうちの表皮の一番外側の角質層の働きによって保たれています。
この角質層には硬いケラチンというタンパク質が重なり合っています。
しかし、この角質層は顔ですとサランラップ1枚くらいの厚さです。
健康な肌ですと、この角質層の細胞に天然保湿成分が豊富に含まれ、角質層の細胞の間を埋めている細胞間脂質によって、水分がしっかりとキープされます。
また、汗と皮脂が混ざり合って出来た皮脂膜という皮膚の表面を覆っている膜も、角質層に蓋をして水分を蒸発させないように防いでくれます。
ところが、乾燥肌というのは、外気や外部刺激により皮脂や細胞間脂質が減少して角質層の水分が少なくなった状態なのです。
角質層のキメが粗くなると、肌のバリア機能が弱くなってちょっとした刺激でも過敏に反応してしまいます。
乾燥肌でかゆみがくるのはそうした理由からです。
皮脂や細胞間脂質が減少する要因はさまざまあります。
- 空気が乾燥しやすくなる季節の影響
- エアコンの影響
- 入浴時の体の洗いすぎ
- ダイエットや偏食などの食生活の乱れ
- 寝不足やストレスなどの生活習慣の乱れ など
男女とも加齢とともに皮脂量や細胞間脂質は減少していきます。
特に女性は20歳をピークに減少を続け、男性であっても30代後半から徐々に減少するようになります。
そして、特に60歳以上になると、4人に3人の方(75%)が乾燥肌とそれに伴う肌トラブルに悩まされることとなります。
乾燥肌というのは、私たちには身近な肌トラブルなのです。
化粧品を使うとどうなる?
本題に戻りまして、乾燥肌というのはお肌が水分不足に陥っている状態の肌なので保湿が必要になります。
先ほど角層と細胞間脂質の話をしました。
角層の中に角層細胞(お肌全体を守るための“盾”の役割を果たす)というのが存在しますが、この角層細胞一つ一つをモルタル(タイルとタイルの間を埋めるセメントの一種)のように細胞間脂質がつないできれいに整列していれば、正常な角層の形態が保たれ、お肌が潤っている状態になります。
つまり、化粧品で保湿することで、バリア機能を担う角層の環境を整えるお手伝いをしてくれるわけです。こうした保湿の効果がある化粧品には次のような役割があります。
- 角質層に浸透し、水分を補う
- 硬くなってしまった角質に染み込んで、柔らかさを保つ
- 肌の表面を覆って、水分が蒸発するのを防ぐ
だから、失った肌の水分を補給する保湿力の高い化粧品が必要になるのです。
乾燥肌と敏感肌の違いは何?敏感肌には肌に優しいスキンケアを身に着けよう!
乾燥肌の時の化粧品の使い方
乾燥肌には保湿化粧品の必要性をお伝えしました。
「保湿化粧品」と言っていますが、具体的にどういった物を指すのでしょうか。
保湿化粧品の種類とは

保湿化粧水
保湿化粧水の主成分は水で、一見したら「水」にしか見えないかもしれませんが、その役割として肌表面に不足した水分を補います。
角質を柔軟にしてキメを整えるのです。
これはどんな肌質の方でも必要なスキンケア用品です。
保湿美容液
美容液の役割は水溶性の保湿成分と油溶性の保湿成分を凝縮して配合している化粧品で、水分の保持をしっかり行う働きをしています。
スキンケアやエイジングケアの要といっても良いでしょう。
お肌のキメを整え、ハリやツヤのある美肌をもたらします。
保湿乳液
保湿乳液の主な成分は水分と油分、それらを混ぜ合わせる乳化剤が含まれています。
乳液は化粧水よりも油分が多く配合されていますから、蒸発しにくいし保水力も高いです。
潤いを長時間保ち続けることができますので、ふんわり柔らかなお肌にもなります。
保湿クリーム
保湿クリームは多くの油分と保湿効果の高い美容成分が含まれている化粧品です。
皮膚に膜を張って水分の蒸発を防ぐ役割があります。
乾燥肌の方はここまでのスキンケアをするのをおすすめします。
保湿クリームは栄養価の高いものですから「より保湿したい部分」に丁寧に重ねるように使用しましょう。
乾燥肌用の化粧品の使い方
では、次にそうした保湿化粧品を使う上のポイントを見ていきます。
保湿化粧品は洗顔後すぐ
洗顔の後はものの5分程度で、お肌の水分量が減少していきます。
それも洗顔前よりもです。
すぐに化粧水なり、保湿化粧品をつけましょう。
使用量を守る
スキンケアを行う際は使用する量を守って使うことが大切です。
使用量が少ないと肌を摩擦して刺激になり、潤いが十分に行き渡らなくなる可能性があります。
そうなるとかえってお肌が乾燥します。
使用量は商品ごとに違うので、パッケージをよくお読みになって使用しましょう。
重ね付けやスペシャルケアも良い
乾燥肌のスキンケアには重ね付けもOKです。
先ほど保湿クリームの説明をしましたが、この他にもバームやワセリンといった油分も重ねることでお肌の潤いを保つ皮脂膜の役割をしてくれます。
さらに、余裕があればスペシャルケアも可能です。
保湿用のフェイスマスクを使ったり、乾燥しやすい目元や口元には専用のアイテムを取り入れるのもおすすめでしょう。
乾燥肌を改善させるには選び方!乾燥のお肌に合ったスキンケア用品の選び方をおさらいしましょう!
化粧落とし後のスキンケアの方法
メイクをした場合、スキンケアの基本は「クレンジング」「洗顔」「保湿」になります。
これらのケアを怠ると、乾燥肌の場合刺激を受けやすい敏感な状態がさらに悪化してしまう可能性があります。
メイクをしっかり落とすことも大切ですが、その後のスキンケアの方法次第で乾燥肌を防ぐことが出来ますよ。
クレンジングと洗顔
クレンジングは、メイクなどの脂汚れや毛穴に詰まった汚れになる角栓・黒ずみなどを落とすアイテムです。
それに対して洗顔の意味は、古くなりお肌に必要のなくなった角層や余分な皮脂や汗、顔に付いたホコリなどを落とすことです。
クレンジングは主に「油性」の汚れ、洗顔は主に「水性」の汚れを落とすもので、メイクをしている場合はどちらも欠かせないスキンケアなのです。
クレンジングのポイント
クレンジングは時間をかけて行うと肌に刺激となってしまうので素早く行いましょう。
あらかじめポイントメイクを落としておき、クレンジング剤を塗ってからメイクとなじませすすぎましょう。
この間およそ30秒~1分程度と考えておいてください。
もちろんクレンジング剤はしっかり落とすようにしましょう。
洗顔のポイント
クレンジングの後は洗顔ですが、洗顔も泡とすすぎがポイントです。
弾力感のある泡で優しく洗いましょう。
- ぬるま湯ですすぐ
32~35℃くらいのぬるま湯で、さっと顔をすすぐ - モコモコに泡立てる
手で押してもつぶれないくらいの弾力泡が理想なので、空気を含ませるように泡立てる。
うまく泡立てられないなら泡立てネットを活用する - 泡を転がすように洗う
手でこするのではなく、手と肌の間にいつも泡があるように泡を転がすように洗う - ぬるま湯ですすぐ
泡が残らないようにぬるま湯でしっかり洗い流す。ここでも擦らない! - 泡が残っていないか、肌の状態を鏡を見てチェックしましょう!
メイク落とし後の保湿
クレンジング・洗顔ときて、このときの肌は湿っている状態です。
その水分は蒸発しますが、と同時に肌の潤いも一緒に蒸発してしまいます。
それはクレンジング・洗顔前よりも乾燥するといわれています。
なので、たとえお風呂で本格的にやるにせよ、メイクを落としたらそのままにしてはいけません。
正しい保湿を身に付けましょう。
化粧水→美容液→乳液→クリームの順でお手入れをしていきます。
製品によっては化粧水の前に「導入美容液」を使う方もいるかもしれません。
導入美容液とはスキンケアを行う前に肌の角質を柔らかくして、その後の基礎化粧品の浸透力を高めるアイテムです。
それ以外は基本的な保湿の順番だと思ってください。
化粧水
化粧水は肌に水分を補給する必須スキンケア用品です。
肌を柔らかくするだけでなく、化粧水の後に使用する美容液や乳液の浸透を助ける働きもあります。
付ける際は、なるべく肌の刺激を考えて手のひらを使いましょう。
両手のひらに化粧水を広げて、数回に分けて顔の内側から外側になじませていきます。
触った時に柔らかくしっとり吸い付くようでしたら、化粧水が足りている証拠ですよ。
美容液
美容液は乳液の前につけましょう。
逆では乳液に含まれている油分によって、美容液の成分が肌に浸透しにくくなってしまいます。
多すぎず、少なすぎず「適量」をつけるように心がけましょう。
ただし、皮脂が多い場所や乾燥しやすい場所といった、肌の状態によっては美容液の量を調整していく必要も出てきます。
適量を取り、気になる部位に置いて顔の中心から外側へ、下から上へとつけていきましょう。
美容液だけを使っていても効果の範囲は限定的なので、必ず化粧水や乳液と一緒に使いましょう。
乳液
乳液は化粧水の水分や美容成分などの潤いを肌に閉じ込めるアイテムです。
その他にも肌表面を保護したり、潤い成分であるセラミドなどを肌に届ける役割もあります。
付ける際は、ここでも手を使うようにし、なじみやすくなる利点がありますので付ける前に手のひらで温めてから使用するようにしましょう。
そして、顔の中心から外側に伸ばしていきます。
乾燥しやすいパーツには重ね塗りをして、最後にハンドプレスをすると浸透されやすくなります。
保湿クリーム
保湿クリームも役割は乳液と同様に、水分を肌に閉じ込めておくのに重要な基礎化粧品です。
乳液と何が違うかというと、それは油分の差です。
保湿クリームは乳液に比べて油分が多めに作られています。
乾燥肌の方や30代・40代といった方は、肌の水分が不足しやすくなるため「保湿クリーム」までスキンケアとして取り上げます。
どうしてもクリームとなると、油分を多めに取り入れるので肌の油分が気になる方は1回に使う量を「小指の先」くらいに留めておきましょう。
忙しい方や金銭的に苦しい方はオールインワン化粧品を使ってみても良いでしょう。
その際には使い方をよく読みましょう。
時短で乾燥肌をケアするには!?オールインワン化粧品はどんな効果があるの?
自分に合った化粧品と正しいスキンケアを
乾燥肌の仕組みと化粧品の重要性、お分かりになりましたでしょうか。
水分が不足したお肌には保湿が必須です。
乾燥肌の方もメイクをすれば、スキンケアが必要になります。
メイクを落としてそのままにしないで、必ず保湿というスキンケアを行いましょう。
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