皆様、セラミドを含む化粧品はいつもどのように利用していますか?
果たしてそれは本当にお肌に効果のあるのか、そんな疑問をもったことはありませんか?
塗ればよくなるというイメージは何と持っているかもしれませんが、細かく知っている方はあまり多くないかもしれません。
ここではお化粧品の事情などを踏まえて効果を説明したいと思います。
セラミドを塗れば効果があるのか?
ずばり!塗れば効果はあります!でも…ありません…。
というと、何を言ってるのだろうと思われるかもしれませんが、実際はどちらとも言えてどちらとも言えない部分があります。
一定の効果があるというのが最も当てはまりますが、逆にセラミド塗ってもまったく何の意味もなかった、効果がないどころか過剰になってむしろニキビや脂漏性のお肌になったなどの逆効果の方もいるかもしれません。

では、詳しくその内容について説明していきたいと思います。
お肌には500ダルトンルールというのがあります。
ダルトンというのは分子の大きさの単位(分子量)だと思ってください。
昔の物理学者の名前が由来になっています。
そして、皮膚の表面の網目の大きさは500分子量なんです。
保湿、保水成分で有名なヒアルロン酸ですが、これらの分子量は皮膚の分子量の大きさもはるかに大きい分子量です(分子量120万)。
セラミドもこれより若干大きいため(セラミド分子量639)お肌の表面の網目構造を突破することが出来ません。
つまり、お肌の表面にしか化粧の効果が表れないことになっていますね。
これはどの化粧の成分でも大体同じです。
実はコスメの類には薬機法というものがありこれは化粧品の効果が皮膚の一番表面、角質層までにしか効果を表してはいけないことになっています。
何故お肌の表面までにしか効いてはいけないのかというと、美容による事故を未然に防ぐためですね。
それでも事故は起きていますし、まだお肌の完全な解明はされていないのでそういう制限が設けられているんです。
それにお肌の奥内部まで影響を及ぼすものは、それだけそこまでのお肌の構造を破壊したり刺激してしまうため当然リスクも存在します。
ということで、コスメはお肌の表面にだけ効果がでます。
ところが、これらを誤解している利用者様や意図せずか、ワザとなのかお肌の内部まで浸透するようにミスリードの形になっている広告などが散見されます。
これはニュアンスでとらえるなら、お肌の表面には限定していない意味の取り方もできますね。

では実際に効果がないのかというと先ほど言った通りそういうわけではなくて、お肌の角質層の表面(人の一番外側の組織、他人から見える皮膚の部分ですね)には影響することはできるので、容姿である見た目はキメがあって艶やかできれいに見えると思います。
皮膚の表面の状態も良いでしょう。
ですが、先ほどの通りお肌の内部は改善しているわけではないので根本的な解決にはなっていませんし、お肌は健康になっていません。
また、人によってはセラミド美容品等…乾燥が酷くとても助かるかもしれませんが、人によってはむしろ油分が余計になりベタベタなお肌になってしまうかもしれません。
若い時はお肌の状態も良く分泌物も正常で足りているので、むしろ過剰になってしまうということも考えられます。
まとめると、効くけれども上からメッキを塗ってなんとか誤魔化してるような状態ですし、かといって効果がないわけではなく、それでも最表面の状態は良くなりお肌のバリア成分の助けにはなっています。
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セラミド摂取は効果がある?
では実際にどれほどの効果があるのでしょう?
お肌にはバリア成分というものが存在しています。
主内容は角質層の間を埋める接着剤のような細胞間脂質です。

セラミドとお肌の仕組み
これはセラミドが主成分ですが、先ほどの脂肪酸やコレステロールもあります。
しかし、主成分であるセラミドが不足していると、例えばガサガサで冬などは特につらい乾燥肌の原因になったり、敏感でアトピーなどのつらく痒いお肌になったりなどなど色々なトラブルが起きます。
それに、紫外線なども関係してきてバリア成分が弱まっている状態ほど紫外線の影響は大きく受けますからそのままの状態で長くいると後々シミやしわ、くすみなどの影響として出てくるでしょう。
他にはセラミドには細胞シグナルとしての役割があり、古くなった細部や損傷した細胞などを自律的な死、つまり自殺させます。
ちょっと物騒なことを申しましたが、そのおかげで新しい細胞と入れ替わり、内部は健康な細胞にそして死んで生命活動が止まった細胞は上層へと赴いて、落ち葉のように積み重なって角質層を形成しその隙間を細胞間脂質で埋めるという形になりますので、お肌の新陳代謝や構造形成の役割をしている一つがセラミドということになります。
これができないと新陳代謝が乱れてお肌が荒れたりアトピーや乾燥などの原因になってしまいますし、それだけではなく細胞自体が古かったり損傷したエラー細胞のままだとお肌の元気もなくなっていって美容にも影響してきます。
ですので、セラミドを摂取することは大事です。
セラミドの摂取方法とは
摂取方法は食事や上からコスメなどで塗るという2点があると思いますが、それぞれ長所も短所もあります。
まずは食事ですが、できればこれだけで普段十分摂取をしてトラブルを起こさず健康なお肌でいてほしいと思います。
食事で摂取したセラミドは時間が必要になりますが、体の内部から効果を発揮してくれますね。
一度にたくさんの量を摂れば解決するということでもないので、毎日食べ過ぎない量の食事にしましょう。
セラミドが豊富な食事としては米(米ぬか)、小麦(小麦胚芽)、大豆、こんにゃく芋、牛乳など多く含まれ、特にこんにゃく芋には米や小麦より7~16倍多いセラミドが含まれると言われています。

コスメでは先述の通り表面上にしか効果がでませんが、素早く効果が表れます。
ただし合う合わないなどの人によっての相性はあるようです。
植物性、天然由来のセラミド商品が人肌のセラミドに近いために効果が高いと言われています。
またアトピー肌や敏感なお肌、乾燥のお肌などは特に清潔を心がけつつも、上表面にセラミド商品を塗り欠如しているバリア成分を補うことが大事です。
セラミドを塗ることで外部の刺激や負担は減るために、アトピー肌は改善しやすく敏感なお肌や乾燥のお肌も徐々によくなっていきます。
年齢を重ねると細胞もだんだん元気がなくなっていくため、十分に栄養をとってもお肌が乾燥してしまうなどが考えられますからセラミド配合の化粧下地や化粧水で補うのもよいですね。
自前の化粧品を作る
他にもセラミドは自分で作る化粧水でも十分です。
好みのセラミド原液とお水と加えたいのであれば精神的な癒し作用のある植物オイルで香りづけてください。
あとは他の美容成分…例えばヒアルロン酸などを混ぜて使うだけです。
日持ちはしないため小出しに作成して使うことになりますが、それでもお得です。
化粧品は大部分は水です。
例として
お水 100ml
セラミド 2ml
好みの精油 適量
ビタミンC誘導体、ヒアルロン酸、蜂蜜などお好みの物 適量
香りづけの植物オイルなど 適量
などなどで作れます。
もちろん自分に合う濃さとかもあるので、お好み調整できるのも大きいですね。
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なぜセラミド医薬品はないのか?
ここまで様々な説明をしましたが、結局セラミドはアトピーなどでステロイドみたいな副作用が嫌な方には良い医薬品替わりになるかもしれませんし、一定の効果もありますが結局薬機法に引っかからない程度の効力しかないということです。
つまり、体の内部まで作用するような強力な効果がセラミドにはない、もしくは目途が立たないというのが本音です。

昔からある成分ですから、あったらさっさと医薬品も作っているでしょう。
あまり効果の上昇を見込めない以上、医薬品にしなくても美容品でもセラミド効力は変わらないため作られないんだと思います。
医薬品は更に25年という長い審査が必要になり、これは美容品より更に長い審査です。
ここまでのコストを払っても、医療とはいえ今日では商売の一つでもありますので、回収が見込めなければ開発もできないでしょう。
もちろん今流行りのコロナのような国家問題ならば話は別になりますが…。
一概に作用が弱く緩慢というわけではありませんが、医療品のような何らかの体のトラブルだとか病気で急を要するような改善や救護能力はあまり期待できないという形になります。
それでもお肌の改善には有効な面もあります。
とはいっても、セラミドが含まれている医薬品はありますし、表面の改善だけでしたらセラミドじゃなくても高純度なワセリンやそれ相当のクリームなどでもそれなりに改善は望めます。
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セラミドについて色々書かさせていただきましたが、もちろんセラミドだけでなく他の栄養バランスも大事ですから、それを念頭にしつつ過不足なくセラミドをなるべく食事という形で摂取して健康を保ってほしいと思います。
またアトピーなどの場合はセラミドを上から塗って改善を待ってみたり、乾燥をしたら水分補給と一緒にしたらいかがでしょうか。
そしてよくあることなのですが、洗顔剤の使い過ぎで乾燥肌というのも十分起こっていますので、その場合は洗顔の見直しをして、余計にお肌のバリア機能を破壊しないように努めてほしいと思います。
美容の観点からしましても、結局お肌の老化や日常その人の体調が関係しているのですから、細胞の老化やサビ付きを早める不健康な状態を改善してほしいと思います。
その普段の蓄積、積み重ねが長い目で見た時強い影響を持って現れてきます。
そうすると、セラミド美容品では改善はしにくく見込みが薄くなってしまいますね。
最も効果のあり安い美容は食事と運動、普段の生活です。
それらを補佐する形でセラミドはいかがですか?
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