皆様、乾燥肌になったことはありますか?
ガサガサだったり、ヒリヒリ・パリパリ襲ってきて嫌ですね。
乾燥しているお肌は抵抗力が落ち、顔の老化も早めてしまうというちょっと嫌な側面もあるんです。
また、なんだかやつれてたり、疲れてるようにも見えてしまいますよね…。
乾燥肌は一体どうして起こるのでしょうか?
Contents
乾燥肌は肌のどの栄養や成分が不足して起きるの?
原因となる栄養素の不足ですが、色々な栄養素があります。
乾燥肌は水分が不足していると言われますが、保湿成分=水だけでなく様々な成分や栄養素が関わっているのです。
セラミド
セラミドは必須脂肪酸やコレステロールと共にお肌のバリア機能を担っています。
これが不足するとお肌のバリア機能は低下して、外気の刺激や紫外線を受けやすくなって徐々に保湿能力が衰えていってしまいます。
詳しく説明すると、お肌にはラメラ構造という水溶性と脂溶性の2重の膜が刺激からお肌を守っています。
これがあるため、通常お肌は潤いに満ちて清潔に保たれているのです。
コラーゲン
お肌の弾力やハリなどを支える大事な細胞外組織です。
お肌の細胞や成分を生み出す、真皮層に存在しており乾燥とも関係があります。
コラーゲンは日々生産されており、紫外線を受けても体内の機能によって補修されていきますが、たくさん紫外線を受けていると次第に分解されていきます。
ヒアルロン酸
保水能力に関わってくる成分です。
ヒアルロン酸1gで6リットルものお水を保水することが出来ます。
お肌の潤いに関係しており、お肌の内部にあって必要な時は水分を抱えて肌の隙間を充たしてくれます。
乾燥を防いで潤いを生み出しているため、スポンジのような役割をしているのです。
エラスチン
エラスチンは体内に存在する弾力性を持った繊維状のタンパク質のことで、コラーゲン繊維を整える役割があります。
例えていうなら、エラスチンはベッドの弾力を作り出すスプリングのような役割を担っています。
肌だけでなく、血管までしなやかにしてくれる優れた成分らしいです。
食事から乾燥肌を良くするための栄養素と効果的な食べ合わせとは?
肌の保湿成分ばかりでなく、日頃私たちが食している食べ物にも肌や身体に大事な栄養が詰まっています。
こちらでは食事から乾燥肌を良くする栄養素たちをご紹介します。
乾燥肌を良くする栄養素
タンパク質 | 筋肉の源ですね。 筋肉量が多ければ体の血液の循環を促すポンプが強くなりますし、活力の源です。また、骨や血液の源にもなり、水分を除けば残りの身体の成分の大半はタンパク質というほどです。 体の色々なところに働きますね。 |
ビタミンA | 新陳代謝を活発にしてお肌の循環を良くしてくれます。 また、粘膜の動きを高めてくれるので、風邪やウイルスに負けない体を作ってくれます。 |
ビタミンB2 | 皮膚や粘膜の再生に関わるビタミンなので、肌の潤いを保つには欠かせない栄養素といえます。 不足している女性も多いといわれているため、意識して摂取しましょう。 皮脂のコントロールに役立っています。 |
ビタミンB6 | お肌を健康にして、免疫機能や皮膚の抵抗力を維持します。 アミノ酸などの代謝やビタミンB2と同じように、皮脂のコントロールに役立っています。 |
ビタミンB12 | タンパク質と結合するビタミンです。 神経や血液細胞を健康にして、疲労や体力低下を補います。 |
ビタミンC | コラーゲンの生産などに必要だったり、体の酸化を阻害して体の健康を守ってくれます。 各種病気や風邪の際の健康にも良いですね。 |
ビタミンE | ビタミンEは4種のトコフェロールと4種のトコトリエノールの合計8種類の化合物の総称です。 ビタミンEには強い抗酸化作用があり、生体膜の機能を正常に保つことや赤血球の溶血の防止、生殖を正常に保つことにも関与しています。 |
亜鉛 | タンパク質の代謝を促し、皮膚や髪のトラブルを改善します。 亜鉛を摂取すると全身の新陳代謝が活性化されます。 不足すると味覚の働きが落ちて、食欲も減退してしまいます。 |
乾燥肌に効果的な食べ合わせは?
まず、肌の原料と言われているのはタンパク質です。
毎食、タンパク源となるおかずを1~2品摂り入れると良いでしょう。
しかし、だからといって「毎食お肉でいいや」などと安易に考えず、朝は卵、昼は肉、夜は魚などとさまざまな食材から摂りましょう。
また、野菜を多く摂るようにしましょう。
加熱料理したり、スープにすれば野菜のカサを減らすことができます。
忙しい朝はミキサーにかけて、ジュースやスムージーにするのも良い方法です。

そして、小腹がすいたときはドライフルーツやナッツ類、フルーツやヨーグルトなど栄養価の高い物を摂ればお肌への栄養も高まりますよ。
乾燥肌の原因は食生活にも?どんな食事をすれば肌質改善出来る?
スキンケアで乾燥肌を良くするための成分と効果的な使い方は?
成分の話ばかり続いていますが、今度は外側からのスキンケアで取り入れてほしい成分を見ていきます。
1項目目の「不足している成分」と重なる部分もありますね。
お肌のバリアの3因子
お肌は角層の中に天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質が隙間なく敷き詰められ、その上(表面)を皮脂という膜で覆っています。
- 皮脂の役割を補う成分としてはコレステロールやスクワラン
- 天然保湿因子を補うにはアミノ酸
- 細胞間脂質を補うにはセラミドやコレステロール
ぜひとも、こういった成分が配合されているスキンケア用品を選んでみてください。
英数字が表記されていれば「ヒト型セラミド」です。
効果的な使い方とは?
乾燥肌に取り入れたい成分がわかったところで、次は使い方ですね。
スキンケアの基本は
スキンケアは化粧水と乳液orクリームがお手入れの基本です。
化粧水だけでお手入れを終了してはいないでしょうか。
肌を守るバリア機能は加齢とともに水分量・皮脂量・セラミドの量さえ減少していきます。
なので、その肌が元から持っている「水溶性」と「油溶性」の部分を補給しなければなりません。
化粧水を付けるだけでは、時間が経つにつれてすぐ蒸散されてしまうためかえって乾燥しやすくなってしまいます。
乳液やクリームなどの保湿化粧品も使いましょう。
また、洗顔後は肌がすぐ乾きやすくなってしまうので、化粧水を含めた保湿化粧品は洗顔後すぐ付けましょう。
使用量を守ろう
保湿化粧品は付け過ぎず・付けなさすぎずをモットーにして使用しましょう。
人によって肌質や状態が違うため塗る量というのはどうしても個人差が出ますが、たくさん付けたからと言ってそれに比例して良くなるということではありません。
かといって、あまりケチっても効果が出ません。
特に乾燥しているなと感じる部分には、重ね付けしても良いでしょう。
肌状態を見ながら、その日に合わせて加減しましょう。
付け方は?
量だけでなく、付け方も大切です。
コットンが良いか、手の方が良いか迷うところですが、その商品の手順に沿って使用しましょう。
ただし、乾燥がひどい場合はコットンの素材が刺激になることがあるので、手で付けるのが良いかもしれません。
乾燥肌のスキンケアは重要!乾燥肌をよくするために行うべきこととは
乾燥肌を予防するためには何をすればいいの?
乾燥肌の予防といえば普段の生活も大きいです。
先ほど、スキンケア(主に保湿)方法や食べ物からの栄養素を解説してきましたが、ここからはそれ以外の乾燥肌を予防する方法を見ていきます。
入浴でのスキンケア
乾燥肌というと、ついついお顔の方ばかり目を向けてしまいますが、体が乾燥肌の方も深刻です。
通常、お風呂に入るとお肌の汚れとともに細胞間脂質やバリア成分も一定量流れてしまいます。
体を洗う時もゴシゴシ洗いすぎず、肌への刺激が少ないボディタオルやスポンジで洗いましょう。
また、入浴剤は保湿効果のあるものが乾燥肌にはおすすめです。
お風呂から上がったら、すぐにボディクリームを塗るようにしましょう。
そのままにすると、どんどん水分が失われていきます。
エアコンでの乾燥対策
普段、寒い場所や暑い場所にいればそれだけで乾燥や蒸発を招きます。
冷房・暖房の類も室内の湿度をどんどん下げてしまいます。
ですので、寒暖差が起きるときは防護対策をしっかり行いましょう。
冷暖房も換気が必要ですね。
- 冬は床暖房の類や厚着、温かい飲み物
- 夏はこまめな水分補給
このようにエアコンのオンオフをして、なるべく自分自身の湿度を下げないようにしています。
水分補給は食事以外から1日1.5リットルの量を摂るのが望ましく、こまめに摂るのが良いでしょう。
それも水や温かい飲み物からです。
十分な睡眠
普段のライフサイクルもしっかりして睡眠はとるようにしましょう。
不足すればそれだけ身体バランスも崩れてしまいますし、ストレスも解消されません。
健康だけでなく、乾燥肌のためにもストレスはあまり溜め込まないようにしましょう。
ストレスが溜まると血行不良になって、十分な栄養が行き渡らなくなります。
ストレスは他の趣味で発散するなり、運動するなりで改善されると良いですよね。
もちろん何かで発散したり解決できない問題は、他人の力を借りましょう。
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乾燥肌への紫外線対策
紫外線はたとえ微量であっても、繰り返し浴びていると内部への侵入を防ぐのを肌が行うために「角質肥厚」になります。
一方、肌の内部はバリア機能が低下して無防備な状態になるため、刺激を受けやすいです。
よって、お肌の乾燥が進んで炎症も発生しやすくなります。
この負のスパイラルを断ち切るためにも紫外線対策をしましょう。
- 紫外線の強い正午前後は外出を避ける
- 外出時には日陰を利用
- 日傘や帽子を使う
- 衣服で肌を覆う
- サングラスをかける
- 日焼け止めを塗る(落としやすい低刺激の紫外線散乱剤)
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乾燥肌について分かりましたか?
以上が乾燥肌についてでした。
なるべく良い生活、良い食事を心がけてください。
また、年を経て高齢になれば、これもまた乾燥しやすくなります。
肌の状態と上手く付き合っていきたいですね。
お肌に必要な栄養素や成分を把握して、上手に摂り入れていきましょう。
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