女性の皆さん、髪の毛について悩んでいませんか。
人それぞれ髪にも「髪質」というのがありますね。
クセ毛がつきやすかったり、天然パーマだったり、何かしらあると思います。
今回は女性の髪の抜け毛についてです。
「髪は女の命」ともいわれるのになぜ抜け毛になってしまうのか、その原因と対策方法を見ていきたいと思います。
Contents
女性特有の抜け毛の原因
まず、女性の抜け毛というのは特徴があります。
男性のように頭の一部分だけはっきりと抜け毛がわかるようなものではなく、頭髪全体にうっすらと抜け毛の症状が広がる傾向です。
また、年をとると髪が全体的に細くなっていくのも女性特有の特徴です。
原因1 加齢
原因として、まず挙げられるのが加齢です。
これは「コラーゲンの減少」と「立毛筋が弱る」からだと考えられています。
コラーゲンは美肌や骨、関節などにとても必要な成分で、もちろん髪にも大事です。
そのコラーゲンが加齢によって減少していくと、毛穴が収縮したり、フケや垢に変化します。
それらをそのままにしてしまうと、毛穴も詰まり抜け毛が進行します。
また、立毛筋というのは髪の毛根部のほぼ中央部分に位置し、表皮の内側と毛を作っている毛包という器官を斜めにつないで1本1本の体毛についている筋肉のことです。
立毛筋は寝ていた毛を起き上がらせる「収縮作用」がありますが、それと同時に皮脂も分泌されてしまいます。
そうなると皮脂汚れも詰まりやすいため、頭皮環境の悪化につながってしまいます。
それに立毛筋も加齢で衰えていきますので、太い髪が生えてこなくなり抜け毛につながるのです。
原因2 過度のヘアカラーやパーマ
年をとってくるとヘアスタイルや白髪が気になる、あるいはおしゃれのために過度なヘアカラーやパーマをかけてみるという方もいるでしょう。
しかし、そうしたヘアケアは髪と頭皮に非常に負担がかかります。
ヘアカラーは髪に薬剤を塗りますよね。
その薬剤が髪や頭皮にとって刺激となるのです。
漂白剤や酸化剤に使われるような大変刺激の強い物で、人によってはアレルギー性接触皮膚炎や刺激性接触皮膚炎が発生してしまう方もいます。
そして、つける際に髪表面のキューティクルを開きます。
この流れで髪の毛がダメージを受けてしまうのです。
また、パーマもかける際に一度パーマ液で髪のタンパク質をいったん分解させる必要があるので、キューティクルを分解させたり弱らせます。
なので、パーマでも抜け毛の原因になったり、切れ毛が増えたりするのです。
原因3 日頃のヘアケアによるダメージ
日頃皆さんは身だしなみのために髪の手入れをされていると思います。
お風呂で髪を洗ったり、ヘアスタイルを整えたり…
しかし、やり方によっては髪に負担をかけているかもしれません。
長い髪の方はポニーテールやお団子ヘアをしますよね。

その際に髪を強く引っ張ってまとめてその状態で長時間続けると、髪にとって過度の負担となってしまいます。
そのダメージが蓄積されると抜け毛の原因になります。
それに髪を洗う際もシャンプー中に爪を立てて掻きむしるように洗うと、頭皮が傷つきやすくなります。
シャンプーも成分によっては刺激となり、炎症を起こしてしまうこともあります。
そして、髪を洗った後はちゃんと乾かしていますか?
髪の毛が濡れたまま寝てしまうと、寝ている間に髪に残っている水分によって頭皮に雑菌が繁殖します。
この雑菌が毛穴を塞いでしまうために、抜け毛の原因になったり頭がかゆくなったりしてしまうのです。
原因4 不規則な生活習慣
生活習慣が乱れていても髪に影響してしまいます。
外食が多くて野菜不足になっていると、髪と頭皮に良いとされる亜鉛、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足します。
これらの髪の材料がなくなると、髪の成長の妨げになってしまいます。
また、睡眠も大事です。
睡眠をとることによって成長ホルモンが分泌されます。
睡眠が不足しているとその分泌に支障が出て、髪の成長にも影響を及ぼします。
睡眠不足が続くと髪の毛を伸ばす働きを持つ「毛母細胞」が分裂しないために髪が細くなってしまって、抜け毛につながるのです。
最低でも7~8時間の睡眠が必要ですね。
原因5 ストレス
ストレスがあると抜け毛になるって言いますよね。
ストレスが溜まると血流をコントロールする自律神経が乱れて血管が収縮します。
すると、血行不良が起きて先ほど紹介した「毛母細胞」に届けられる栄養が不足して髪が成長しにくくなります。
また、強いストレスはホルモンバランスを乱します。
それによって抜け毛の原因となるのです。
女性ホルモンと抜け毛の関係
女性には女性ホルモンという物があります。
ここで関係してくるのがエストロゲンです。
エストロゲンは妊娠・出産時に大事な働きをする他に女性らしい丸みをおびた体を作ったり、骨の形成を促し血管の収縮を抑制したりする働きをします。
このエストロゲンの分泌というのは28~35歳くらいがピークともいわれ、その後は年齢とともに減っていきます。
閉経を迎えれば分泌が止まって老年期に入ります。
エストロゲンは健康的な髪をしっかり育てて保つという働きもしています。
つまり、エストロゲンが減少すると髪の成長期も短くなり、ハリやコシを失います。
髪の本数が減ったり、髪が成長せずに抜けてしまって薄毛になってしまうのです。
よって、これまで維持されていた髪が退行したり、休止の時期に入るため一時的に抜け毛が増える現象が起きます。
しかし、すぐ通常のヘアサイクルに戻るため、6ヶ月~1年でその悩みは収まる傾向にあるようです。
女性の抜け毛に効果的な食べ物とは
先ほど抜け毛の原因には「食生活」のことも挙げました。
髪の毛は細胞が分裂を繰り返すことで成長をしていきます。
そのためには肌と同様、頭皮にまで栄養を送らせる必要があります。
髪の毛に良い効果のある食べ物をご紹介しましょう。
タンパク質
まず摂取に必要なのがタンパク質です。
髪の毛の成分の99%は何とタンパク質なんです。
不足すると髪の毛が細くなりやすいです。
タンパク質が多く含まれる代表的な食材は納豆、卵、牛乳などです。
特に納豆は良質ばタンパク質が含まれていますし、大豆製品なので女性ホルモンのエストロゲンに似た作用をするイソフラボンも多く含まれています。
ビタミン類
ビタミン類は以下の種類のものを摂りましょう。
ビタミンB | ケチランといわれるタンパク質の生成を助ける | あさり、ししゃも、レバーなど |
ビタミンA | 頭皮を健やかにする | にんじん、かぼちゃ、ピーマン、トマトなど |
ビタミンE | 血行を促す | ごま、ナッツ類、植物油など |
亜鉛
亜鉛は新陳代謝を高くし、育毛・発毛に必要不可欠な栄養素です。
丈夫な髪の毛を育ててくれるし、髪の毛を刺激から守るキューティクルを作るためにも大切な栄養素です。
亜鉛が含まれる食材は牡蠣やアーモンド、牛肉、レバーなどです。
肉類も食べすぎると逆に抜け毛の原因になってしまいますので、適量に抑えましょう。
男性用ばかりだけではない女性用の育毛シャンプーの選び方と使い方
抜け毛は男性の方が目立つので、よく育毛のCMや製品を見かけると思います。
ですが、女性の抜け毛も深刻です。
男性用ばかり目がいきがちですが、女性が育毛シャンプーを使用する場合はどんなことに気を付ければ良いのでしょうか。
育毛シャンプーの効果とは
育毛シャンプーは頭皮を健やかに保つよう作られています。
すなわち、汚れを落として十分に保湿させます。
髪は頭皮から生えてくるものなので、頭皮が乾燥していると乾燥を補おうとして皮脂が出てしまいます。
そうなると毛詰まりの原因になります。
なお、男性用と女性用の違いでは、男性用の方が洗浄力が高く刺激も強いので女性なら「女性用」をお選びください。
女性の育毛シャンプーの選び方
育毛ケアには皮脂を落とし過ぎない「アミノ酸系の洗浄成分」が使われたシャンプーを選びましょう。
このタイプだと成分自体に保湿効果があります。
ココイルグルタミン酸Na | 低刺激性で弱めの洗浄力で、しっとり仕上がる |
ラウロイルメチルアラニンNa | ココイルグルタミン酸Naより洗浄力が高めで弱酸性 |
また、ノンシリコンタイプのを選びましょう。
シリコンタイプだと吸着力がとても強いので、毛穴に詰まりやすいデメリットがあります。
育毛シャンプーの使い方
次は使い方です。
まず、シャンプーをする前に髪全体をお湯で一通り洗い流します。
ポイントは頭皮をもみながら洗うことです。
これだけで不要な皮脂を落とせますし、シャンプーの泡立ちも良くなります。
お湯の温度は38~40℃くらいがベストです。
シャンプーをする際は下から上へ皮脂を押し出すように洗いましょう。
指の腹を使って頭皮をずらすように洗うのです。
頭の血液は上に向かって流れているので、そうすることで血行促進に役立ちます。
そして、すすぎですがすぐに行うのではなく3~5分時間を置いてからすすぐのが良いでしょう。
これは育毛シャンプーに入っている栄養補給やエイジングケアに役立つ育毛成分を、頭皮に浸透させるためです。
少し時間を置いてからすすぎましょう。
ヌルヌル感がなくなるまで行いましょう。
抜け毛の専門的な治療法とは
抜け毛に本当に悩んでいる方には適切な治療法をおすすめしたいです。
では、女性の抜け毛の場合はどこの診療に行けば良いのでしょうか。
一番良いのは「女性専用の頭髪治療専門病院」で治療することです。
これは女性の薄毛には女性特有の原因や症状が絡んでおり、男性の抜け毛治療とは違う方法を取らなければいけなくなるからです。
それに「抜け毛ごときで」と尻込みしてしまったり、デリケートな心理状態からやはり「女性専用」が一番望ましく思えます。
ただそんなクリニックが近隣にない地域にお住まいの方は、一般の皮膚科でも可能です。
ただし、頭髪治療が得意でなかったり、治療方法の選択肢がなかったりと不便に感じる面はあるでしょう。
治療の流れ
治療の流れは一例としてご紹介いたします。
- 診察
薄毛や毛髪、頭皮などの健康状態を診察します。 - カウンセリング
薄毛や脱毛状態のチェックや発毛・育毛治療についての注意事項や費用を説明するとともに、患者の悩みや相談に答えていきます。 - 血液検査
治療するにあたり、投与する薬と身体の適合性を判断するための検査を行います。
検査結果をお伝えし、育毛プログラムの治療薬の説明に入ります。 - 頭部の写真撮影
自分では気づきにくい点を発見するために写真撮影を行います。
それに治療結果を見るためにも生かされます。 - 治療薬の処方
1ヶ月分の治療薬が処方されます。
抜け毛治療で処方されるもの
この治療は毛根を活性することによって髪の育成や発毛に効果があります。
ミノキシジルは外用薬ですが、発毛効果が日本で唯一医薬品として認められた成分になっています。
- 亜鉛酵母、セレン酵母、ビール酵母、セルロースなどを含んだサプリメント
- ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、葉酸、ナイアシンなどを含んだサプリメント
この他にも外用薬として、ミノキシジルを5%含む「ロゲイン5%」があります。
こちらはホームケア用ですね。
費用は?
抜け毛治療にかかる費用はこちらも一例になります。
- 初診料 ¥3300(税込)
- 再診料 ¥1,650(税込)
治療を受けるなら納得のいく料金が一番です。
ぜひ通いやすいところ、たしかな治療実績があるところをポイントとして選んでみてくださいね。
その悩み諦めないで
今回は女性だけの抜け毛についてお伝えしてきました。
女性はおしゃれや見た目を優先するあまり、ヘアスタイルなりカラーリングなりで髪の毛を傷めてしまいがちです。
そして、身近な生活習慣にも抜け毛の原因が隠されていることが分かりました。
まずは日頃のヘアケアを見直して、優しい手入れを心掛けてください。
男性と同じように女性の抜け毛にだって、ケアアイテムや治療法があります。
ぜひ今回の記事を参考にして、抜け毛の解決に役立ててください。
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