皆さん、お肌の乾燥に悩んでいませんか。
乾燥肌になるとカサカサになったり、痛みが出るほどつらいって方もいるでしょう。
中にはかゆくて湿疹になって、あかぎれになったり、血が出たり…
今回はそんな悩みになってしまう乾燥肌と湿疹についての記事です。
当てはまる方・気になる方は是非ご覧ください。
乾燥肌で湿疹がおきる原因とは?
湿疹は別名・皮膚炎とも言いますが、かゆみ、ヒリつきなどとともに赤い発疹を起こしてしまう症状の総称のことです。
小さい子供から高齢者まで、どの年代の人にも起こる可能性があります。
症状は様々で肌の表面が乾燥しかゆくなるものから、皮膚が赤くなったり、ぶつぶつになったりするものもあります。
進行してしまうと水ぶくれになったり、膿を持ってただれる場合もありますね。
どの皮膚炎も痒いと肌を刺激し、掻いたりし続けると、さらに炎症や悪化を引き起こしてしまう場合があるので注意しなければなりません。

湿疹の原因
湿疹とは、アレルゲンなど外的要因や刺激が強い物質と体調、皮膚の状態、アトピー素因といった内的要因が複雑に絡み合って起こってしまいます。
角質層の中の水分が足りなくなると肌を防護するバリアの力が弱まり、そこにアレルゲンや物理的・科学的刺激が入り込みやすくなります。
それに反応してヒスタミンやプロスタグランジンなどの化学伝達物質が放出し、炎症反応が起こるようになるのです。
湿疹(皮膚炎)の仲間は他にも
以上のように、外的要因や刺激で発症した皮膚炎の代表に「接触性皮膚炎」というものもあります。
- アレルゲンによるアレルギー性皮膚炎
- 強い酸といった科学物質の刺激によって起きる刺激性皮膚炎
- 紫外線に当たって起きる「光接触性皮膚炎」 など
手湿疹 | 水仕事で手や指の皮脂膜が減り、皮膚のバリア機能が下がって起きるもの |
おむつ皮膚炎 | 排尿、排尿、発汗でおむつの中の皮膚がふやけて、傷つき炎症を起こしてしまうもの |
乾燥肌と乾燥性湿疹の違い
皮膚の乾燥は誰でも起きますが、皮膚の乾燥が進行すると皮膚の乾燥を意味する「乾皮症」になり、さらにそれが進行して乾燥性皮膚炎となっていくのです。
乾燥性皮膚炎は「皮脂欠乏性湿疹」ともされています。
皮膚の表面は角質層があり、その上は皮脂膜で覆われています。
角質層は水分や天然の保湿成分を含んでいて、肌に潤いを与えます。
この皮脂膜というのは皮脂と水分で作られた保湿クリームで、角質層に水分を閉じ込めるバリアの働きをします。
ですが、肌が乾燥すると角質層の中の水分が足りなくなり、皮膚は硬くなり、ひび割れたり、皮がむけてしまったりします。
これが乾皮症です。乾皮症が進行すると、赤みや水ぶくれの湿疹、強いかゆみをともなう、乾燥性皮膚炎になります。
湿疹になると皮膚の生まれ変わるサイクルであるターンオーバーが早くなるため、肌がますますカサついた状態になってしまいます。
それを単に肌荒れだと思って放っておくと、悪化して治りが遅くなります。
肌の乾燥に限らず、赤みなど湿疹の症状がみられる人は乾燥性皮膚炎かもしれません。
また、皮脂欠乏性湿疹は皮膚が乾燥しやすい場所にできやすいです。
個人によって差があるものの、老化現象で高齢になると殆どの人が皮脂が不足した状態になります。
ただ、冬の乾燥した時期は年齢に関わらず、乾燥肌になりやすく注意する必要があります。
冬は肌が乾燥しやすく、暖房で体が温まれば肌もかゆくなり、乾燥した肌を何度も掻いてしまって湿疹となり乾燥性皮膚炎にさせる恐れもあります。
また加齢以外も、過剰な清潔志向が原因になる場合があります。
例えば、入浴時に体を洗い過ぎてしまうと皮脂が減って肌の乾燥が進行するのです。
乾燥肌が悪化すると乾燥性湿疹に!? 原因や治療法を知って未然に予防!
湿疹がおきた時どうすればいいの?
おさらいとして言えることは、湿疹は皮膚の「バリア機能」が外部からの何らかの刺激に負けて、その結果として炎症を引き起こしている状態です。
そんな皮膚になったら、どうすれば良いかをお伝えしていきましょう。
皮膚の薬で対処
湿疹はかゆみを伴うことが多いため、掻いて・皮膚を悪くするという悪循環を断ち切らなければなりません。
まずは、かゆみや炎症を抑える薬を使ってみましょう。
ステロイド外用剤は薬効の強さによって、Ⅰ群~Ⅴ群に分かれています。
個々の湿疹(皮膚症状)に合わせて、処方されると思われます。
この症状によって、適切な強さのステロイド外用薬を適切な期間使用するのです。
そうすれば副作用のリスクを最小限に抑えて、湿疹への効果も出ます。
かゆみを感じるのを少なくすることで、掻くことを減らす効果があります。
湿疹の悪化を防ぐには大変効果はありますが、直接的に湿疹を治す作用はないので注意が必要です
保湿剤は入浴後、皮膚に水分があるうちに塗れば効果が高いですよ。
肌がかゆいときの対処法
薬の力とは別に肌がかゆいときの対処の方法としては、かゆい部分を冷やすことを勧めます。
掻くという行為は肌の細胞から炎症を促す物質が放出されて、周囲の神経や細胞が興奮するから起きます。
冷やすことで温度が下がると、神経の興奮も鎮まります。
冷たいおしぼりや保冷剤をタオルやハンカチにくるんで患部に当てると良いでしょう。
もちろん冷たいシャワーを当てるのも良い方法です。
そして、肌を清潔にした後は保湿剤や化粧水・乳液・クリームなどで保湿ケアをしましょう。
手の湿疹にもステロイド剤や保湿剤が処方されます。
ですが、塗り薬も使用と同時に手の肌の保護にも努めなければなりません。
ゴム手袋を直接するとかぶれてしまうことがあるので、手の保護には綿の手袋をして、その上にゴム手袋をするという「二重構造」で作業しましょう。
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湿疹がおきないようにするには
皮膚炎を予防するためには、日頃から体調を整えて、外からの刺激に耐えられる健康な肌状態を保つことが一番です。
刺激物質・アレルギー物質を避ける
肌の刺激になる物質やアレルゲンが分かる場合、その物質を避けるのが大事です。
薬剤や化粧品、金属製品に触れた後で皮膚炎を起こしてしまった場合は、すぐに使うのをやめて医療機関に行きましょう。
その際、皮膚炎の原因物質だと思われるものを持参すると良いですよ。
肌が敏感な方は新しい化粧品を使う際には、二の腕の内側に少しつけて様子を見るパッチテストを行うと良いです。
身につける衣類や寝具、室内は清潔にしましょう。
また、紫外線対策も忘れずに行いましょう。
肌が弱い方は夏場でできるだけ露出しないようにしたり、肌に優しい日焼け止めを使用しましょう。
肌を常に清潔に保つ
肌に付着してしまったものが刺激となり、細菌や真菌を増殖させるので皮膚炎が悪化します。
入浴や洗顔の際は、石けんや洗顔料をよく泡立てて優しく洗うと良いです。
ゴシゴシ洗いは厳禁ですよ。
保湿ケアを行う
私達の肌は一番外側に存在する角層の部分で潤いを保ち、花粉や紫外線、空気の乾燥といった刺激にも耐えられる肌のバリア機能を維持しています。
バリア機能は角層から水分が失われてしまうと低下するので、日頃から保湿ケアを行なって角層のうるおいをキープすると良いです。
顔には化粧水や乳液、体にはボディクリームやオイル、手にはハンドクリームといったものを幾度か塗って肌の乾燥を防ぐと良いでしょう。
また、部屋の湿度も気にしておきましょう。
暖房により暖まった室内は乾燥しているので、肌の乾燥が進みます。
室内の乾燥を防ぐには加湿器を使うと効果的です。
室内の湿度は60%ぐらいが目安。
加湿器がないなら、水を入れたボウルなどを室内に置くと良いでしょう。
汗はこまめに拭き取る
暑い日や運動後の汗を放置すると、汗の中にある塩分や乳酸、尿素などの老廃物が肌の刺激になり、かゆみを引き起こします。
また、汗がアクセサリーに触れて金属がイオン化すると、肌のかぶれを引き起こしてしまうので注意しなければなりません。
多量に汗をかく時は吸湿性が高い衣類を着て、汗を掻いたら細かく拭き取り、シャワーで洗い流すと良いです。
ウェットティッシュを使っても汗に含まれる細菌を拭き取れるので、効果的です。
洗ったら、肌の乾燥を防ぐため保湿も忘れず行うと良いでしょう。
そして、皮膚炎を起こしたら、炎症やかゆみを鎮める成分を配合した治療薬で早く治すと良いですよ。
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乾燥肌を軽く考えないで
今回は乾燥肌と湿疹についての記事でした。
湿疹というのは肌が乾燥して肌のバリア機能が低下して、そこから外部刺激が侵入してくることから起きるということが分かりました。
となると、肌を乾燥や炎症から守らなければなりません。
かゆみや炎症がひどいならば、皮膚科の力を借りなければなりませんね。
しかし、ほんのちょっとしたことで予防することは可能です。
湿疹が出来てしまうという人はこの記事を参考にして予防・改善してみてください。
この記事が湿疹に悩む方たちのお役に立てたら嬉しいです。
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