目立ってくるシミ。
シミがあるから魅力がないとかそういうことはないです。
しかし、キレイにできないかなと思うこともあります。
どうしてシミが出来てしまうのか?効果的な美容成分はないの?
ケアしてもなかなか消えないんだけど…いろいろお悩みの方がいるでしょう。
今回原因から対策例までをご紹介します。
ぜひ読んでみてくださいね。
Contents
目立つシミが出来てしまうのは
なぜ目立つシミが出来てしまうのでしょうか。
理由はいくつか考えられます。
- メラニンの増殖
- 間違ったスキンケア
- 紫外線
- バリア機能の低下
- ターンオーバーの乱れ など
メラニン
メラニンは人を含む動物や、植物、原生植物、その他一部の菌類や真正細菌で形成されている色素のことであり、メラニン色素とも言います。
主として黒褐色の真性メラニン(エウメラニン)と、橙赤色の亜メラニン(フェオメラニン)の2種類が存在します。
脊椎動物の場合は大体が皮膚の表皮最下層の基底層や毛髪の毛母に存在するメラノサイト(色素細胞)によって生成されて、一部は網膜色素上皮細胞によって生成されます。
メラノサイトはメラニンを生成する働きがあるだけで、メラニンを蓄える細胞ではありません。
メラニンはタンパク質と固く結びついており、微細な顆粒状をしていますが、その生成段階はややこしいです。
このメラニンが何らかの原因で増えてしまい、シミになるのです。
間違ったスキンケア
スキンケアの目的の1つは保湿です。
スキンケアの仕方を間違ってしまうと、しっかり保湿されなくなってしまいます。
間違ったスキンケアがお肌の状態を損ねてしまいます。
保湿についてあらためて見てみましょう。
まずは保湿成分とは辞書によると「皮膚や毛髪の水分を保持し、乾燥を防ぐ作用のある物質」とあります。
水分が足りないからと言って外から補っても、水分はすぐに蒸発してしまいます。
外から水分を補うことも大切なことですが、本質的に求めたいことは体内からの水分をお肌に閉じ込め保つことです。
その為に必要なのが保湿であり、保湿成分なのです。
肌は3つ層で出来ていて、1番外側が「表皮」、その内側が「真皮」「皮下組織」となっています。
表皮の一番外側の外気に触れる部分が「角層(または角質層)」と呼ばれます。
この角層が外部からからの水分の侵入を防ぎ、内部の水分の蒸発を防ぐのです。
この角層には約30%の水分が含まれていて、この水分が肌の滑らかさ、ハリ、柔らかさを維持しています。
この水分を維持する機能は3つの要素で成り立っています。
- 天然保湿因子(NMF)
- 細胞間脂質
- 皮脂膜
これらで3大保湿因子といいます。
この3つの要素はそれぞれ角層の中で役割が異なり、どれも重要です。
- 天然保湿因子(NMF)は角質細胞にあり、その役半分はアミノ酸で出来ています。
役割は水分を含み、そして保持することです。 - 細胞間脂質は角質細胞同士を繋ぎます。
セラミドやコレステロール、遊離脂肪酸といった成分で構成されます。
この細胞間脂質の役割は水分を留めることで、また、天然保湿因子を安定させてもいます。 - 皮脂膜は肌の表面の膜として、水分の蒸発を防いでいます。
この一連の機能を「バリア機能」と呼び、その働きはセラミドが約80%、天然保湿因子が17~18%、皮脂が2~3%の水分を守っているとされています。
紫外線
UV-Aは真皮まで浸透し、肌の弾力を無くしハリを維持するエラスチンやコラーゲン線維までも傷をつけ、線維芽細胞にもダメージを受けさせエラスチンやコラーゲンを作り出す力も無くしてしまいます。
UV-Bも肌をくすみやシミにしてしまうなど、美白を維持している方には大敵です。

シミになってしまう原因は加齢や紫外線でDNAが損傷、その際肌に溜まってしまったメラノサイトと物質がメラミン色素を多く生成し、これがシミの原因なのです。
UVAって何?
UVAは地上に降り注ぐUV線の9割以上を示しています。
UVAのエネルギー自体は弱いのですが、浸透力があり照射量も多いので私たちの肌に大きな影響を与えます。
UVAは肌の真皮層のまでも浸透し弾力やハリを与えるエラスチン、ヒアルロン酸、コラーゲンを作る線維芽細胞に傷を与えます。
その為、肌はUVを浴びると弾力が無くなり、たるみやシワなどの肌の老化に繋がるのです。
更にUVAはメラニン色素を増加させ、合成をし目立つシワの原因にもなります。
UVBって何?
UVBはUVAと同じメラニンを大量に生成させるため、日焼けに繋がります。
またUVBは持っているエネルギーが強力な為、皮膚癌やシミの原因にもなってしまいます。
UVCって何?
UVCはUV線の中で、私たちの肌に最も悪影響を与えます。UV-Cは特に厄介なのです。
UV-A、UV-Bと比較すると波長は短いのですが、悪い影響をもたらすので皮膚癌になりやすいと言われています。
たるみ、シワ、シミになってしまい、ほんの数時間浴びるだけで再生できないくらいにボロボロに遺伝子を破壊させる凄まじいUV線です。
今まではオゾン層に邪魔をされ、地上までには降り注いではいませんでした。
ですが、最近になり、オゾン層が徐々に弱くなってきているのでUVCの危険が増してきています。
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとはお肌の生まれ変わりです。
年齢にもよりますが、だいたい28日くらいでお肌は生まれ変わっています。
正常にお肌が生まれ変わらないと、老廃物が滞ってしまったり、お肌のハリや潤いがなくなってきます。
本来であれば外に排出されるであろうシミの要因も、お肌に残ってしまいシミになってしまうのです。
バリア機能の低下
さきほど保湿について解説しましたが、バリア機能とは3大保湿因子(天然保湿因子、細胞間脂質、皮脂膜)の一連の働きをバリア機能と呼びます。
このバリア機能が低下することもシミの原因の1つです。

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濃いシミ、目立つシミに効果的な成分
シミに効果のある成分は色々とあります。
それらの成分を一部ご紹介します。
L-システイン | メラニン色素を抑える効果が期待される。 |
ビタミンC | 美肌効果の高さで有名。 |
ピクノジェノール | 紫外線による光老化を防ぐ。 |
プラセンタエキス | 古くからメラニンの生成を抑えるといわれ、動物の胎盤から抽出された成分です。 |
コウジ酸 | メラニンの生成に関係する酵素チロシナーゼの働きを抑制します。 チロシナーゼを抑制するメカニズムはチロシナーゼに必要な銅原子を奪うことで、チロシナーゼの動きを止める阻害剤です。 |
アルブチン | 酵素チロシナーゼの動きを阻害し、メラニンの過剰生成を抑えシミやそばかすを防ぎます。 チロシナーゼを抑制するメカニズムは、チロシンとチロシナーゼの結合を防いで阻害することです。 |
エラグ酸 | こちらも酵素チロシナーゼを働きを抑えます。 コウジ酸と同じようにチロシナーゼに必要な銅原子を奪い、動けなくするタイプの阻害剤です。 |
ルシノール | 酵素チロシナーゼとチロシンの合体を防いで、メラニンの生成を抑制します。 |
カモミラET | 情報伝達物質のエンドセリンを抑制することで、メラノサイトの活性化や増殖を抑えます。 |
リノール酸S(リノレックS) | メラニンの生成に必要な酵素チロシナーゼを分解することで、メラニンの生成を抑えます。 また、他には肌の生まれ変わりを促すことで、メラニンの排出を促進します。 |
トラネキサム酸(t-AMCHA) | シミ部分の慢性的な微弱炎症に効果を発揮し、メラノサイト細胞の活性化を抑制します。 |
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シミに効果的な”点美白(スポット)”を試してみよう
ケアしてもなかなかシミが消えない…
そんな時、点美白(スポット)を試してみてはいかがでしょうか。
点美白はピンポイントでシミだけのところに塗って対策できるコスメのことです。
シミのある部分をスポット的に染み抜きするようなイメージです。
スポットができるコスメの筆ペンタイプやロールオンで限定的に美容液を塗ります。
夜、寝ている間に行うのが効果的です。
これは朝起きるまで貼っておくわけです。
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場合によってはレーザー治療も考えてみる
それでもシミが消えないとき、レーザー治療というのもあります。
特殊な波長の光を当てる事によってメラニンや異物などを選択的に破壊し、シミを取り除きます。
効果は個人差があって効果のないときや悪化してしまうケースもあります。
よくお医者さんと相談しましょう。

治療後はどうなるのか、1例をご紹介します。
この間、お風呂、洗顔、洗髪などは行なって大丈夫です。
また、翌日からお化粧もOKとのことです。
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シミと上手に付き合いましょう
いかがでしたでしょうか。
冒頭にも述べましたが、シミがあるから魅力がないというわけではなく、シミがあったって好感度はあるわけです。
しかし、鏡を見るとシミが気になってしまう時があります。
どうしてシミは出来ちゃうんだろう、シミを少しでも無くせない?シミに効く成分は?
そんな疑問に医療的な治療なども含めてご紹介させていただきました。
キーワードはメラニン、紫外線、ターンオーバーなど様々です。
各社から様々なスキンケア商品が発売されていますのでそれらを検討してもいいし、思い切ってレーザー治療という選択肢もアリです。
シミにとらわれ過ぎもよくないですが、ないに越したことがないシミに対して少しでもお役に立てる内容でしたら幸いです。
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