美肌や美白を目指すための化粧品を選ぶ際、成分は気になってくるものでしょう。
保湿成分のひとつであるコラーゲンも、注目したい成分のひとつです。
名前はよく聞くコラーゲンですが、その奥深さは想像以上でしょう。
今回はコラーゲンを配合した化粧水の種類や選び方に着目したいと思います。
Contents
コラーゲンには様々な種類がある
コラーゲンはヒトの皮膚の70%を占めており、皮膚の土台となる真皮層に特に多く含まれています。
化粧水などで皮膚に浸透させると優れた保水力を発揮することで知られていますね。
そんなコラーゲンに様々な種類があることはあまり知られていないのではないでしょうか。
コラーゲンは種類によって構造が異なっており、お肌への浸透力も変わります。
種類は主に以下の4種類と言われています。
アテロコラーゲン | 豚・牛・魚などの生物から抽出したコラーゲンから、アレルギーの原因となる可能性のあるテロペプチドを除去したコラーゲンです。 アレルゲンを除去しているため親和性が高く、アレルギーの心配がほとんど必要ありません。 しかし、水分に溶けにくいという性質を持っており、美容液などに配合することは困難です。 |
水溶性コラーゲン | 水分に溶けにくいという弱点を克服したのが水溶性コラーゲンです。 余計な脂肪分やコレステロールをほとんど含まず、時間をかけて低水温に溶かすことで水に溶けやすいコラーゲンとなっており、保湿力がとても優れていることが特徴です。 ただし、分子が大きいためにお肌に浸透する力はあまりありません。 |
コラーゲンペプチド | 分子の大きさを改善し、小さくしたのがコラーゲンペプチドです。 加水分解コラーゲンとも呼ばれており、お肌になじみやすく改良されました。 しかし、その浸透力はまずまずといったところでしょう。 |
コラーゲントリペプチド | コラーゲンペプチドの分子を約1/1000まで小さくした成分です。 まだ知名度は低いですが、オーガニック化粧水や美容化粧品を扱っている専門店では既に使われ始めています。 分子が極めて小さいためお肌への浸透力も非常に高く、素早くなじんでお肌の水分量をキープします。 安全性も極めて高い成分ですのでオススメです。 |
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コラーゲンの種類による効果の違い

コラーゲンの種類によってコラーゲン分子の大きさも違うとのことでした。
分子の大きさによって浸透力は変わり、保湿の仕方も違ってきます。
- 浸透力の低いコラーゲン … 皮膚の表面でコラーゲンのベールを作ることで潤いを守る
- 浸透率の高いコラーゲン … 角質層まで届いてお肌の内側から潤いを守る
先ほどの4種類のコラーゲンで、分子の大きさと浸透力を見比べてみましょう。
種類 | 分子のサイズ | 浸透力 |
アテロコラーゲン | 大きい | 表面まで |
水溶性コラーゲン | 大きい | 表面まで |
コラーゲンペプチド (加水分解コラーゲン) |
小さい | 角質層に届く |
コラーゲントリペプチド (低分子コラーゲン) |
極めて小さい | 角質層に届く |
アテロコラーゲンや水溶性コラーゲンは分子が大きく、お肌の表面に留まります。
コラーゲンのベールを作ってお肌から水分が逃げだすのを防ぎ、保湿効果を発揮してくれます。
コラーゲンペプチドやコラーゲントリペプチドは分子が小さく、角質層にまで届きます。
内側から保湿することで乾燥による小じわを目立たなくしてくれる効果があるとも言われています。
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コラーゲン配合化粧水の選び方

コラーゲン配合化粧水を選ぶときに気を付けなければならないことはあるのでしょうか?
ここまで見てきたことも踏まえて、自分に合った化粧水を選ぶコツをお教えします。
- コラーゲントリペプチド(低分子コラーゲン)配合の化粧水を選ぶ
お肌に浸透し易いコラーゲントリペプチドが配合されている化粧水はまだ少なめです。
キャッチコピーで浸透力をうたっていても、成分表はよく確認しましょう。
コラーゲントリペプチドは「コラーゲン・トリペプチドF」と明記されます。 - コラーゲンペプチド(加水分解コラーゲン)配合の化粧水を選ぶ
コラーゲントリペプチド配合化粧水の入手が難しい場合は、コラーゲンペプチド配合のものを選びましょう。
成分表には加水分解コラーゲン液・加水分解コラーゲン液(4)・加水分解コラーゲン末のいずれかが表記されているはずです。 - テクスチャにこだわる
化粧水は毎日使う物ですから、使った時の使用感にもこだわりたいところです。
付けた後さっぱりとしていた方がいいのか、とろみを感じるほうがいいのかで選びましょう。
どちらのテクスチャでも保湿効果にほとんど影響しない点は覚えておきたいものです。
成分表をよく確認し、香料や防腐剤が含まれていない商品を選びましょう。
香料は詳細の表記義務がないため、「香料」と記載されているものは要警戒です。
防腐剤は、パラベン・デヒドロ酢酸ナトリウム・フェノキシエタノール などがあります。
コラーゲン配合化粧水の効果

コラーゲン配合化粧水はどのような恩恵をもたらしてくれるのでしょう。
表皮を潤してハリとツヤを与える
コラーゲン配合化粧水は保湿効果が高く、お肌にハリを与えてくれる効果があります。
お肌をコラーゲンがベールの様に包み込んでくれるため、乾燥による小じわを目立たなくさせる他、その潤いによってお肌にハリとツヤを与えてくれます。
コラーゲンは本来から表皮の奥にある真皮層という場所に詰まっています。
コラーゲン分子は大きいため化粧水から真皮層まで届く事はありませんが、お肌の表面に与えることでも高い保湿効果を発揮してくれるのです。
内側から潤して肌を正常化する
分子の小さいコラーゲンであるペプチドやトリペプチドが含まれている化粧水であれば、肌の内側まで保湿効果を発揮することができます。
肌の内部が潤っていれば、美肌の要であるターンオーバーの正常化が手助けされます。
すると、皮脂の分泌が穏やかになってニキビ予防になったり、乾燥による肌荒れの防止につながったりします。
肌の内側と外側の両方から保湿することでより高い効果を発揮できるので、複数のコラーゲンやその他の保湿成分が配合されている化粧水を選ぶことによって、コラーゲンの保湿効果を最大限引き出すことができるでしょう。
小じわ・くすみといった改善や予防のエイジングケアも期待できますよ。
もうエイジングケアには迷わない!エイジングケアの方法と美白とエイジングケアを両立する化粧水をご紹介!!
コラーゲン配合化粧水の効果的な使い方

コラーゲン配合化粧水の効果は肌を潤すだけに限りません。
ポテンシャルを最大限に引き出す使い方も見ていきましょう。
洗顔後の最初に使って導入化粧品に
コラーゲンには美容成分がお肌に浸透するのを助ける働きもあります。
美容液やクリームに含まれている有効成分は多岐にわたりますが、コラーゲンは有効成分をお肌に定着させて蒸発を防いでくれます。
美容成分をベールの中に留まらせながらゆっくりとお肌に浸透させられるので、その効果を一二分に引き出すことができるのです。
このようにコラーゲン配合化粧水は導入化粧品の役割も果たすので、洗顔後のケアの一番最初に使うようにしましょう。
コラーゲン配合化粧水で肌のキメとターンオーバーを整え、シミやシワに効果のある美容液を使うことで、お肌の内外の両方からアプローチすることができます。
化粧水の複数使いも効果的
リーズナブルで普段使いできるテクニックとして化粧水の複数使いがおすすめです。
コラーゲン配合化粧水の後に、エイジングケアが期待できるレチノールやプラセンタ配合化粧水などを追加してみると、美容成分の効果を十分に感じることができるはずです。
また、ブレンド化粧水でフェイスパックをしてみるのも良いでしょう。
じっくりと保湿することによって美容成分をより効果的に届けることができるでしょう。
気になる顔の美白はフェイスパックで決まり!フェイスパックの使い方から注意点まで徹底紹介!
コラーゲン配合化粧水で肌と心に潤いを
今回はコラーゲン配合化粧水の種類や選び方などを見てきました。
コラーゲン配合化粧水とひとくちに言っても、多くの種類があるのには驚きでしたね。
コラーゲンの種類ごとに分子の大きさが違い、分子が小さいほど浸透力も上がります。
浸透力が高ければお肌の角質層に届きやすく、保湿効果をしっかりと発揮してくれるので、化粧水選びの時には成分表までしっかりと確認するようにしましょう。
また、コラーゲン配合化粧水は他の美容液や基礎化粧品と合わせて使うことで真価を発揮します。
コラーゲンが果たす他の有効成分をお肌の奥へと導く役割も、分子が小さいものの方がより効果的だと言われています。
化粧水だけで終わらせず、お気に入りの美容液や乳液までそろえてスキンケアしましょう。
しっかりと選べば、肌も心も潤うこと間違いなしですよ。
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