「海水浴」「サーフィン」「スキューバダイビング」などマリンスポーツが盛んな海。それと同時にお肌の大敵紫外線に最も気を配らなければならない場所の一つでもあるのではないでしょうか。
ご存知のように紫外線の量は季節、場所、天気、時間帯によって様々ですが、それによって受けるお肌のダメージも大きく変わってきます。
特に濡れていることの多い海では、肌の紫外線透過率が高くなり日焼けはもちろん紫外線ダメージもより大きくなってしまうのです。
今回は特に海での紫外線対策はどうしたら良いのか、まとめてみました。
Contents
海での紫外線量はどれ位?
紫外線が多くなる5月から9月にかけては街を歩いていても日焼けしますが、海に行くといつも以上に日焼けしてしまうと感じる事が多いのではないでしょうか。
紫外線透過率の他大きな原因は、海水・砂浜からの照り返しです。
海の水に紫外線が反射することにより紫外線量が多くなり、日焼けしやすい環境になってしまっているのです。
「海水浴に行って海には入らず砂浜にいただけなのに日焼けしてしまった」という場合も同様です。
白っぽい砂浜は、紫外線が反射しやすく、この照り返しによって日焼けしてしまうのです。
場所による紫外線の反射は、
- 砂浜10~20%
- 水面10~20%
- アスファルト約10%
- 芝・土約10%
となっています。
曇りの日でも海(屋外)は紫外線で一杯なの?
曇りや雨の時でも紫外線は変わることなく降り注ぎます。
紫外線は水分を透過します。
ですので雲一つない晴天時に届く紫外線量は紫外線B波を100%とした場合、薄曇りの場合は50~80%、雨雲など厚い雲がかかっている時でも20~30%の紫外線が地表に届いているのです。
また紫外線A波も、雨でも曇りでも紫外線B波とほぼ同様の割合で届いています。
上記の通り、曇り、雨の時でも紫外線を浴びる危険性があるので、晴れてないからと油断せず、紫外線対策を行う必要があるのです。
*快晴時の紫外線を100%とした時の紫外線量(快晴100% 晴れ98~90% 薄曇り約80% 曇り約50% 雨約20%)
紫外線がそれほどなさそうな曇りの日も紫外線対策したほうがいいのか?
ビーチパラソルなどを立て日陰をつくる
海の強い紫外線を遮るにはビーチパラソルなどを立て日陰をつくることが有効です。
休憩する場合にも日陰に入ることで、体力の消耗も防げます。
ビーチパラソルですが海に持っていくなら大きいものがオススメです。
市販のパラソルは1.5~1.6メートルぐらいの物が多いですが、海水浴に持っていき、2名並んで日陰を確保するなら、最低限直径2メートル以上のものが良いでしょう。
ちょっとしたリゾート気分も味わえますし、風と設置場所にさえ気を付ければおすすめのアイテムです。
ただし、ビーチパラソル禁止という海水浴場もあるため事前に確認が必要です。
サングラスをする
皮膚からだけでなく目からも紫外線は吸収され、白内障などさまざまなトラブルの原因になると言われています。
肌だけ対策すればいいと思いがちですが、目に紫外線が当たると脳がメラニンを作るよう指令を出すため、肌がしみ・そばかすで黒くなります。
目も紫外線から守ることが重要なんです。
ビーチなどの野外で太陽を直接浴びていると、「メラニン色素を作って体を守れ!」という指令を出します。
脳から指令を受けたメラニン色素は皮膚の細胞に入って紫外線を吸収、肌を守ろうとします。
その結果、肌に紫外線を浴びていなくても、メラニンを作ろうとする脳の働きで、シミやそばかすを発生させることになるのです。
せっかく日焼け止めでお肌の紫外線対策をしていても、目が無防備のままではケアが半減してしまいます。
サングラスはもちろん紫外線カット仕様がおススメです。
大切な目を守る為にも紫外線対策を行いましょう。
サングラスで紫外線対策!紫外線から目を守るにはどのようなサングラスが必要?
日焼け止めを塗る
紫外線の強い海に行っても「絶対に焼きたくない!!」と思う方は多いですよね。
そのために必須なのが「日焼け止め」なのですが、あなたは日焼け止めを正しく使えていますか?
実は日焼け止めって耐水時間があるんです。「多めにつけておいたら日焼けはしないだろう」と思われてる方、それは違います。
海水浴に行く場合はSPF40~50の耐水性のウォータープルーフタイプの日焼け止めを選ぶことが重要です。
ウォータープルーフなので大体が耐水時間の表記があります。
表記のないものは選ばない方が無難です。日焼け止めの効果を持続させるために「塗りなおし」は必須です。
日焼け止めは汗や皮脂で簡単に落ちてしまうからです。
多くの日焼け止めは2~3時間ぐらいは効果があるので、2~3時間おきに塗り直しをしましょう。
海など紫外線の強いところに長時間滞在する場合はこまめに塗りなおしてください。
日焼け止めの耐水時間は通常最大80分程度ですが、実際に思っているよりも日焼け止めは落ちやすいです。
面倒ですが「塗りなおし」をしなければ、せっかく紫外線対策をしているつもりが大量の紫外線を浴びてしまうことにもなりかねません。
日焼け止めでよく目にするSPFって何?その数字は何を示しているの?
日焼けしない服装
- ラッシュガード
- ラッシュトレンカ
- ラッシュレギンス
など、海に入りながらでも着ることができる便利なものも多くあります。
また、着ているところは日焼け止めを塗らなくてもいいため便利です。
水着と同じような素材でできていることが多く、上半身を覆う形をしています。
紫外線を遮断するだけではなく水着を着ることなく手軽に着ることができます。
ラッシュトレンカ、ラッシュレギンスは普段履く様なトレンカ、レギンスみたいなものです。
上半身だけでなく下半身も紫外線対策をしたい方にはオススメです。
海中での紫外線量は?
水の紫外線の吸収係数を見ると0.007042~0.000174[1/cm]となっており20nm(ナノメートル)の紫外線で概算すると深度50mで42%、100mで18%の紫外線が届いていることになります。
しかし、実際の海では海面入射時に反射される分が相当あるわけですし、純水じゃなく不純物の多い海水ですから計算よりはかなり海の中の紫外線量は少なくなり、深海になると有意量ではほとんど届かなくなりますが、浅瀬では確実に紫外線が届いていることになります。
夏の海と冬の海だと紫外線の量はどれ位違う?
地上や海に降り注ぐ紫外線には前述したように波長の長いA波と、波長の短いB波があります。
このうち、肌に急激な日焼けをもたらすのはB波。
冬になるとB波の量は、夏のピーク時と比べ1/4程度まで少なくなります。
B波は夏のようにひどい日焼けをすることはあまりありません。
しかし、気をつけたいのがA波です。波長が長いA波は、曇り空でも通過しやすいのが特徴です。
また、肌表面にメラニンを増やすだけでなく、真皮層まで届いて弾力繊維にまでダメージを与えます。
冬には量は減りますが、それでも夏のピーク時の1/3程度は降り注いでいます。
つまり、冬でも30分日差しを浴びれば、夏に10分日差しを浴びたのと同程度の紫外線を浴びたと同じことになるということです。
海で紫外線に負けないために
夏の海につきものなのは露出した肌に、ギラギラ輝く太陽、そして強烈な紫外線・・・。
夏の醍醐味ではありますが無防備に海へ出た結果、思わぬ日焼けをして普段の生活に戻ることになったということも少なくないのではないでしょうか?
その時は肌が真っ赤になりヒリヒリしても時間が経ちいつもの肌に回復すれば、海水浴は夏の楽しい思い出の一つとして記憶されるでしょうが、夏が終わりから秋になって肌にいくつものシミを残すことになったら取り返しがつきません。
海の紫外線は強敵です。つきあい方を慎重にしなければ、大切な夏のレジャーの一コマは時に後に大きな後悔を伴うものになります。このような哀しい思いを繰り返さない為にも海の紫外線対策はしっかりとした知識と万全の準備が必要だと言えます。
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