アトピー性皮膚炎を良くするにはセラミドが鍵!その仕組みと有効な改善策とは

旅行雑誌を二人で見ている外国人母子 成分

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皆様アトピーの経験はありますか?
おそらく経験ある方も何割かはいらっしゃると思います。
アトピーは痒くてカサカサして掻けば余計悪化して大変つらいですよね。
今回、そんなアトピーとそれを改善するセラミドについてお話したいと思います。

セラミド不足がアトピーの原因?

アトピーはかゆみのある湿疹が良くなったり、悪くなったりする皮膚疾患のことです。
アトピーの患者さんは多くは、皮膚が乾燥しやすい肌質とアレルギーの原因となる「素因」の二つを持っています。

皮膚とセラミドとアトピー

そもそも皮膚が「アトピーでかゆい」となるのは皮膚のバリア機能が低下しているからなんです。
皮膚には一番外側の表皮の中に角層があるのですが、その角層にセラミドをたっぷり含んだ細胞間脂質という物質があります。

皮膚が正常ならこの細胞間脂質がバリアとなって、アレルギーの原因となる「アレルゲン」が角層に侵入しないように防いでくれます。

しかし、このセラミドの量が減ってしまうと、皮膚のバリア機能が低下しアレルゲンが侵入してしまいます。
すると、皮膚の中でアレルギー反応が起きてかゆみや赤みが生じるのです。

アトピーの原因自体は食物を摂る事でのアレルギー反応によって起こされるものや、温泉や花粉などのアレルギー、ストレスや疲労によるものや、洗剤、掻きすぎや汗とベルトなどの金属反応で起きたりと挙げたら挙げるほど出てきたりします。

ホホに手を当てている透明感のある肌の女性

セラミドが減る原因

ではなぜセラミドが減ってしまうのでしょうか。

加齢

私達の体内に日頃存在しているセラミドですが、年を経るごとに徐々に減少してしまいます。
50代になると何と20代の頃の半分の量しか、セラミドがないんです。
お肌が乾燥していき「ハリがなくなってきた」と変化が現れるのも、このセラミドと関連しています。

アトピーはアレルゲンも関連していきますが、肌が乾燥してかゆくなるというのは年取ってからもあり得ることです。

洗いすぎ

洗顔料で顔が真っ白な女性これは洗顔がダメなのではなくて、洗顔力の強いクレンジング剤や力を入れてゴシゴシと洗いすぎ、あるいは何度も洗ってしまったりなどをしているのが問題ということです。
そうした洗顔はお肌のセラミドが過度に飛ばされてしまって、不足してしまうんです。

もちろん洗顔自体はメラニンや汚れなどを落とすのに大切ですので、毎日泡の力で適度な回数を洗顔すると良いでしょう。

また、入浴もあまりお湯に浸かりすぎると、お肌がふやけて水分や保湿成分(セラミドを含むもの)を流してしまいます。
セラミドが減ると、肌のバリア機能が落ちてアトピーを作りやすくなってしまいます。
私も長風呂は好きですが、ほどほどにしましょう。

ターンオーバーの乱れ

セラミドも表皮の基底層から生まれて、徐々に角層へと押し上げられていきます。
そう!セラミドもサイクルや生まれ変わりが必要になってきます。
日焼けやシミ対策によく出てくるターンオーバーがここでも重要になってきます。

ターンオーバーという基底層から細胞が押し上げられて、最後には垢になって剥がれ落ちるサイクルが順調でなければ、アトピーであってもかゆみは続いてしまいます。

このターンオーバーを乱す原因は紫外線などの外からの刺激だけでなく睡眠、ストレス、ホルモンバランスも関係してきます。
心穏やかに規則正しい生活が必要となっていきます。

鼻や上顎の顔の皮がめくれる原因は乾燥肌以外にもある?ターンオーバーの仕組みから対処法まで解説!!

保湿力を高めればアトピーは改善できる

保湿力を高めることはとても重要です、
お肌のバリア機能は端的には人の脂と水分が大元の材料となっており、それがお肌の表皮の一番下の基底層というところでそれらを材料としてバリア機能が作られている為です。

また、お肌の細胞自体も水分があることで先述しましたが、各細胞の健康も保たれているためにも保湿力が高いことはとても良いことなのです。

アトピーは夏も冬も

アトピーは夏も冬もかゆいかもしれません。

夏では
夏は汗を掻きやすいですね。
もちろん汗を掻くこと自体は良いことですが、それが刺激になります。
また、湿疹になっているところに汗を掻くと、この汗が温床となって雑菌などが繁殖しやすくなります。

私も経験があるのですが、汗とベルトが金属反応を起こしてそれが原因でかぶれたりアトピーになったりして苦しめられた経験があります。

冬では
逆に冬などは保湿力が高くないと乾燥でどんどん水分を取られたり、風も強いですから雑菌やゴミが風に巻き上げられて付着、あるいはぶつかったりしてそこからということもありますね。
外だけでなく、暖房によっても皮膚が乾燥しやすくなります。
花粉の季節でも表面の保湿成分があると、花粉をからめとってくれたり、目や鼻の粘膜が防護してくれたりしますね。

単純に敏感肌の方や乾燥肌の方はアトピーになりやすいため、保湿力を高めておくと様々なトラブルに巻き込まれにくいということもありますね。

アトピーにおける保湿の重要性

アトピーというのは皮膚のバリアが壊れた状態です。
となると「かゆい→掻く→悪化」という負のスパイラルを止めるためにも、保湿が必要になります。
保湿がされると刺激がブロックされてきます。

通常だと人の皮膚は40%くらいの水分を保持していますが、アトピーの患者の肌は35%以下と低いです。
この差を埋めるためにも肌に水分を与えるのが重要です。

セラミドについて

ここでセラミドについてですが、セラミドはこのバリア機能や保湿成分の一部です。
その他のコレステロール、遊離脂肪酸、コレステロール硫酸とバランスよく混ざり合うことで細胞間脂質という保湿成分になるのです。

ですが、最近は広告等や宣伝で故意的にあるいは無意識的に細胞間脂質ではなく、「保湿成分=セラミド」というような認識が独り歩きをしていられるように感じます。
実際に効果があるのは細胞間脂質によるラメラ構造という層状の構造のものです。

細胞間脂質はセラミドを始めとする体内成分によって、まるでスポンジケーキのように水分と油分が交互に重なってできています。

パンやスポンジケーキの中の断面この水に溶けやすい親水基の層と油に溶けやすい親油基の層という2つの層がラメラ状に配置されることにより、水分と油分の二重バリアによって「水溶性の刺激成分は油分の層」が、「油分の刺激物は水分の層」というように防いでくれます。

ですので、セラミドはこの構造を成り立たせる一部なわけですが、細胞間脂質の半分近くを占めているために、「セラミドが減少する=バリア機能が落ちる」あるいは、セラミドでお肌のバリア機能の回復!のような一部誤解を含むような雰囲気のある宣伝は問題があります。
実際、細胞間にあるセラミドと外から美容品で摂取するセラミドは違うものなのです。
物質的には同じなのですが、細胞間脂質にあるセラミドはその組織を構成する脂質の一部です。

外からセラミドを摂ってもあまり効果がない・別にそれが必要ではなかった・元々体内で吸収されて変換される量や許容量は決まっている、端的に言えばそうした結論でしょう。

また、過剰に摂ってもこのセラミドはコレステロール、遊離脂肪酸、コレステロール硫酸の比率やバランスから成り立つ細胞間脂質にとって、構造が壊れたり劣化しても大変なことになります。

ですので、セラミドを沢山摂るということが保湿力を高めるということではなくて、あくまでセラミドはそのバリア機能の一部の材料ですので、細胞間脂質の状態を良くすることが保湿力を高めるという事になります。

セラミドとはどんな物?乾燥肌に効く保湿効果のあるセラミド配合製品とは

セラミド配合化粧品でアトピーが悪化!なぜ

お肌に保湿が必要ならセラミド配合の化粧品が推奨されるかもしれません。
ところが、その化粧品が肌に合わなかったっていう方もいるでしょう。

これはお肌が弱っている時や生まれつき敏感肌な方などがセラミド配合化粧品を使うとセラミド配合化粧品の他の成分、防腐剤、着色料、香料、アルコール、パラベンなどの刺激の高い成分に反応してしまうからです。

こういった成分はかえって刺激が強いので、アトピーの元になってしまいます。
そうした場合は別の優しい成分の製品に換えましょう。

肌の優しい成分入りコスメを腕に塗っている女性先ほどセラミドを沢山摂っても細胞間脂質のバランスが崩れてしまうとお伝えしました。
構造が変性してしまいバリア機能が壊れたり、低下の原因になったりしまうと、やがて、アトピー素因になるものに対して抵抗力がなくなってしまい、結果アトピーになるという話の心配です。

ですが、化粧品の場合は基本的に過剰に使用しなければあまり害を及ぼすことはないようです。
化粧品自体がそこまで強く効果を及ぼしてはいけない(強く効果を及ぼすのを企業が扱うのは危険が大きいためです。)という薬事法がとられているため、使用量を守って規則正しい生活していればそちらの心配は無用です。

アトピーには別の改善方法があるため、むしろそちらをお勧め致します。

セラミド入り化粧水は本当に潤い効果あるの?その真相を徹底追究!

セラミドを増やす食べ物でアトピー対策。その注意点とは

ここではアトピーに影響を及ぼす食べ物についてご説明したいと思います。
特に食事というのは大半の人には絶対に無くてはならないもの、一番身近な行為の一つですからアトピーの方も気を付けたいですね。
セラミド以外の必要な食べ物も含めてご紹介したいと思います。

セラミドを増やす食べ物

第一にお米ですね。食事としても欠かさず主食として食べるように心がけてほしいと思います。
おかずに焼き魚は定番ですが、さんまや鯖やアジなどにはDHAやEPAが含まれています。
それらの脂質は血液をサラサラにしたり、脳神経の働きを活発にすることでアレルギーの抑制や細胞間脂質に栄養を送りやすく元気にしやすいという間接的な影響を持っています。

他にもセラミドを増やす食べ物として

  • 小麦
  • そば
  • わかめ
  • ほうれん草
  • 生こんにゃく
  • 黒ごま
  • 小豆
  • ひじき
  • ゴボウ など
季節ごとにこれらを上手く食事に摂り入れてほしいですね。

わかめが入ったおいしそうなネギ蕎麦

細胞間脂質を高めてくれる食べ物

コレステロール配合のものが良いです。
コレステロール自体があまり健康に良いものではないような事柄が紹介されますが、一定量を摂ることはとても大事です。
新陳代謝を活発にし、細胞間脂質を合成させる働きがあるからです。

卵にはコレステロールが豊富に含まれているために、摂り過ぎず一個分はなるべく摂れるならば摂りましょう。
豚肉や鶏肉も良いです。

しかし、ポテトチップスなどの悪玉コレステロールを増やすような食べ物やおやつは、ほどほどにしましょう。

ストレスを改善してくれる食べ物

特にビタミンB群やビタミンCが有効です。
前者は抗ストレスホルモンを作り、後者もそれらの生産にも必要な栄養素です。
お肌の潤いのコラーゲンの生産にも関わってきます。

ビタミンB群
  • かつおやまぐろ、うなぎなどの魚
  • 豚ひれや鶏ささみ、鶏レバーなどの肉類→カロリーも抑えめでお勧めです。
  • かき、あさりなどの貝類、牛乳やバナナなど
ビタミンC
  • キウイフルーツ
  • 菜の花
  • 赤ピーマン
  • ブロッコリー など
これらも季節に合わせて効果的に摂取してほしいと思います。

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気を付けたほうが良い食べ物

いうまでもなく個人によって違うアレルギーの類は避けましょう。
栄養価の良いものなどは出来るならば、工夫して少しでも食べられれば良いと思います。
後は暴飲暴食は当然のこと、ヒスタミンというかゆみを多く含む食べ物は避けた方がよいです。

ストレスを改善する食べ物とヒスタミンを多く含む食べ物は重なる部分がありますが、あくまで適量を守るようにしましょう。

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まずセラミドの食事で肌改善を

アトピー性皮膚炎とセラミドとの関係、お分かりいただけたでしょうか。
セラミドが減少するとお肌が乾燥しやすくなります。
セラミドは水分でないけれど、お肌の保湿には重要です。

アトピーというのは複雑で単にセラミド化粧品を塗れば良いという仕組みではありません。
元からアトピー性の疾患や慢性的なアトピーを患っている方は、医療などの本格的な治療も必要になってきます。

ただ、実生活でセラミドの量を保つにはどうしたら良いか考えてきました。

その一つが食べ物でもありますね。
食べ物はセラミドを増やす食べ物もとても重要ですが、それ以外の栄養素も大変大切なためバランスよく過不足なく摂って過ごしてほしいと思います。

 

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