皆さん突然ですが、セラミドという成分をご存知でしょうか?
セラミドはお肌の保湿に役立つ成分ですが、ではセラミド入り化粧水は本当に潤い効果があるのでしょうか。気になりますよね。
そこで今回はセラミド入り化粧水について本当に潤い効果があるのかどうかご紹介します。
セラミドとは何か
セラミドとは、ヒトの皮膚にもともとある成分です。
バリア機能と角層の水分
皮膚の表面には「バリア機能」と呼ばれる働きがあります。
ほこりが付着したり、衣服がこすれ触れたり、風が吹きつけたりしても、肌が平気なのはバリア機能が働いてくれているからなんです。
バリア機能がきちんと働いてくれている肌は個性が表れます。
キメが整っていて、潤い、ぷるんとしていたり、もっちりしていたり、すべすべとしていたり、透明感があったりするようになるので、そんな肌をみれば人々は驚くくらい圧倒するでしょう。
また、バリア機能には、皮膚内部に蓄えられた水分が外側に逃げ出してしまうのを防ぐ働きもあります。
ヒトの皮膚には角質と呼ばれる、細胞が積み重なっている層があります。角層とも呼ばれます。
まるで三匹の仔豚で三番目の仔豚が積み重ねた赤レンガのようなもので、この角層には常に水分が満ちみちています。
どうして水分が満ちみちているのかというと、角層にある細胞と細胞とをつなぎ留めるためなんです。
この細胞同士をつなぎ留めてくれている水分の主な成分こそ「セラミド」なんです。
また、細胞が積み重なったこの角層のことを「ラメラ構造」とも呼びます。
ラメラ構造とは
皮膚の表面にはラメラ構造と呼ばれる、10枚から20枚の層があります。
油分でできた層と水分でできた層が交互に重なってできていて、およそ28日間ほどの周期のターンオーバーのうち、後半14日間はこのラメラ構造で行なわれているといわれています。
ターンオーバーについては、皆さんすでにご存知ですよね。
基底層から新しく生まれた細胞が角層に到達すると、垢となり剝がれる周期のことです。
細胞同士をつなぎ留め、ラメラ構造をしっかり固めてくれているセラミドは私達の肌になくてはならない存在なのです。
ラメラ構造にあるセラミドのうち、水分でできた層にあるものは水分と油分でできた層で油分とくっ付くことができるんです。
たしかに寒い場所に行って皮膚の中の水分が凍っちゃったら大変ですもんね。
セラミドが不足すると
そんなセラミドがなければ角層にある細胞たちは離れ、散らばっていってしまい、肌が乾燥し荒れてしまうんです。
もちろんラメラ構造もぐちゃぐちゃになっていってしまいます。
ラメラ構造がぐちゃぐちゃになった状態のことを「肌荒れ」と呼んでしまっても構いません。
セラミドが不足すると、細胞同士をつなぎ留める水分も減っていき、細胞同士が離れていってしまいます。
すると、皮膚のバリア機能も低下し、皮膚表面には目に見えない隙間ができ始め、そこから皮膚内部の水分が逃げ出してしまいます。
細胞同士が離れ、水分が逃げ出していくわけですから、肌は荒れ果てていくばかりとなってしまうのです。
セラミドが不足している状態が長く続くと、かさつきや吹き出物を繰り返すようになり、ついに肌は自ら回復しようとする「やる気」を失い、乾燥肌や敏感肌となってしまうでしょう。
例えていうなら買い漁った化粧品をテーブルの上に乱雑に置きっぱなしにしていては、どれがどれだかわからなくなっちゃって、見つけるまで時間が掛かってしまい、貴重な時間をいくらか無駄にしてしまいますよね。
ラメラ構造もそれとよく似ていて、「セラミドが不足してぐちゃぐちゃにならないように気をつけること」と、「乱雑に置かれた化粧品を目的別やメーカー別に分けたり、お気に入りの物をお気に入りの容器に詰め替えたり、要らない物を捨てたりして整理整頓すること」とは、同じ構図なのです。
どうやっても肌は消耗し、荒れようとする場合には
歳を取って、身体が衰え、代謝機能も低下してくると、同じように肌のターンオーバーもうまくいかなくなってしまいます。
また、顔を洗うだけでも肌に負担が掛かります。
もちろん洗わないわけにはいきませんが、どうやっても肌は消耗し、荒れようとするんです。
だから美肌になることを望み、肌のためになることを実践し続けていたわらなければなりません。
その一つの手段として「セラミド不足を解消する」ことなのです。
セラミドとはどんな物?乾燥肌に効く保湿効果のあるセラミド配合製品とは
セラミドは肌に浸透することはない?
さて皆さん、ここで本題に切り込みたいわけですが、セラミドって肌に浸透するんでしょうか?
聞いた限りでは浸透しそうって思っちゃいますよね。
だってセラミドはヒトの皮膚にもともとある成分なんですもの。
ところが浸透しないんです。
バリア機能との矛盾
皮膚にはバリア機能がありますよね。
これがあるから、ほこりが付着したり衣服がこすれ触れたり風が吹きつけたりしても平気なんです。
なぜ平気なのかっていうと、浸透しないからです。
皮膚を貫通しないからなんです。
セラミドも例外ではなく浸透しません。
皮膚のセラミドと化粧水のセラミド
化粧品に「セラミド配合」と書かれていても皮膚の中にもともとあるセラミドと、化粧水に含まれるセラミドとでは、まるで性質が違ってきます。
皮膚の中にあるセラミドを増やすには、ちゃんとしたものを食べて、ちゃんと寝て、正しく洗顔やスキンケアをして、正しく化粧する必要があります。
化粧水はあくまで補強するだけなんです。
化粧水は保湿剤です。
乾燥し、荒れ果て、自然治癒だけでは治りきらなくなってしまった肌に使ってあげるためのスキンケアです。
セラミドは「スフィンゴ脂質」とも呼ばれる脂質のことで、保湿剤として化粧水に配合されてはいるんですが、それが直接浸透し作用することはありません。
元々セラミドが多く含んでいる肌でしたら、セラミド入り化粧水をつけても、水分の保持能力が高いため潤い状態が長く続き、肌が乾燥しにくくなります。
ところが、元々セラミドが少ない肌ですと化粧水をつけても、いったんはたしかに肌が潤います。
しかし、水分保持能力が低いためにすぐにまた、お肌はカサカサに乾いてしまいます。
ということは、体内にセラミドを摂って貯めとかないといけませんね。
年齢を重ねるにつれてお肌のバリア機能の状態が保てなくなるのが定めです。
そのバリア機能の役割を良好に保つようにするのが化粧品の役割なのです。
セラミドが脂質の一種といわれても、化粧水の中では「水溶性の潤い成分」です。
化粧水を使うと、肌から突っ張ったりヒリヒリしたりする感じが確かになくなります。
「『まるで』浸透する『みたいだ』」こんな感想が来るでしょう。
効果のない薬を「これにはコレコレこういった効果がある」と思い込んで服用することで、「コレコレこういった効果」が本当に現れてしまう「プラシーボ効果」が出ているかもしれません。
いずれにしてもセラミド化粧水の商品としての価値を受け止めるために、意図的に宣伝したり消費者もセラミドに信ぴょう性を付けてしまっている可能性があります。
セラミドが多い食品とは?不足している肌の状態から増やす方法と一日の摂取量まで!!
セラミド配合化粧水のおすすめと口コミ
では、皮膚のバリア機能をサポートする役割があるのですから、ここで具体的なおすすめセラミド化粧水をご紹介します。
ヒフミド エッセンスローション
- メーカー名:小林製薬
- 商品名:ヒフミド エッセンスローション
- 価格:¥4,730(税込)
- 内容量:180ml
3種類のヒト型セラミドを使用しているのが特徴です。
お肌の角質層にすみずみ潤いを届けます。
肌にしっかり潤いを与えるので、乾燥による小じわまで目立たなくすることも可能です。
- 潤いがしっかり続く。実力のある化粧水
- バージョンアップしたから、むしろ春夏には向かなくなった。秋冬には頼もしいけど。
- さっぱりさとしっとりさの両方を堪能できるテクスチャー
KADASON SKIN CARE セラミド化粧水
- メーカー名:KADASON
- 商品名:KADASON SKIN CARE セラミド化粧水
- 価格:¥3,850(税込)
- 内容量:120ml
皮膚科医が監修した脂漏性敏感肌にお悩みの方に適した化粧水です。
過剰なマラセチア菌の増殖を抑え、肌のバランスを取り戻すヒト型セラミド三種を配合しています。
オイルフリーなのにしっとりとした使用感です。
抗炎症、抗菌処方によりつらい症状を抑えて再発をも抑えます。
洗顔フォームも一緒に購入すると、さらなるスキンケアが期待できます。。
- 刺激がなく程よい潤いを与えてくれる
- 頭皮に関してガタソンで改善した
- 無香料なので安心して使える
モイスチャライジングローションS
- メーカー名:エトヴォス
- 商品名:モイスチャライジングローションS
- 価格:¥2,090(税込)
- 内容量:75ml
保湿力をサポートする「グルコシルセラミド」を配合した化粧水です。
その他にもヒアルロン酸やリピジュアなどの高保湿成分で、肌表面と角層内をダブルで保湿します。
なめらかで肌なじみの良いテクスチャーなのでべたつかず、肌にスッと浸透します。
界面活性剤、鉱物油、シリコン、着色料、合成香料、パラベン、アルコールの7つが無添加で低刺激処方です。
ラベンダー花エキスを配合の落ち着く香りです。
- 少しとろみがあり、しっとり感があって私の肌に合っている
- 敏感肌気味ですが、安心して使える
- 乾燥肌ですが、夏はさっぱりしているこっちを使っている
アトピー肌にはどんな化粧品が良い?セラミドではこんな化粧品がおすすめ!
肌にも化粧品のことを考えさせましょう
今回紹介した美容情報は、あなたの役に立ちましたか?
化粧水は単なる保湿剤ですが、肌の自然治癒力をサポートするためにあります。
セラミドが入っていようといなかろうと、それが化粧水である以上化粧水としての効果はすでに備わっています。
肌内部に浸透しないセラミド入り化粧水には、プラシーボ効果があることがわかりました。
「といわれている」「とされている」「かもしれません」「可能性があります」人はそんな文言に価値をつけてしまうのかもしれません。
とはいえ、「セラミド化粧水」というキーワードに魅力を感じたら、それを使えばいいのです。
肌の表面を保護するわけですから、リップクリームやハンドクリーム、皮膚科で処方される塗り薬、これらと同じように化粧水には化粧水本来の役割があって、並大抵の保湿効果があります。
そうした事情を踏まえたうえでのセラミド保湿、あなたはどう考えますか?
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