皆様は自分の年齢に対してどのくらい若いのだろうか?
とかいつまで元気でいられるのだろう?
などのような、疑問や不安を持たれたことはないでしょうか?
筆者も年々誕生日が来るたびに、肉体的な全盛期はピークを過ぎたな…
ちょうど下り坂を少し降りたところにいるような立ち位置です。
老化は誰しも避けられないものですが、なぜ老化するのか、なぜ細胞は死んで分裂や再生が繰り返されていくのかという事について記述させて頂きたいと思います。
老化とは
まずは老化について見ていきます。
老化とはどういうこと?
老化とは人が生まれて亡くなるまでの間に、一定程度の成長を遂げた後、成熟期以降に起こる生理機能の衰退を意味するメカニズムのことを指します。
- 筋力
- 神経伝導速度
- 肺活量
- 病気に対する抵抗力など
これらが徐々に低下する現象のことを言います。
老化の速度は人によって早い・遅いがありますが、20歳~30歳(運動をしている人ほど遅れます)を過ぎたあたりから老化と言われる現象が起こります。
そして、40歳を過ぎたあたりから、だんだん老化の坂の勾配が高くなっていきます。
しかし、老化は病気ではありません。
問題なのは老化によって心身共に衰えて様々な病気を引き起こすことなんです。
医学的に動脈硬化症、骨粗しょう症、糖尿病、認知症などの危険因子は加齢であることが分かっています。
日本では大体85歳あたりが日本の平均的な寿命です。
男性の方がよく代謝して活動量も多くそれだけ体を損耗するため、寿命も短めになります。
世界には130歳まで生きた人もいるでしょうが、それでも普段の生活や遺伝的なもので左右されると思われます。

美と老化
こちらのサイトでは美肌(Belle Peau)に関する情報をお届けしています。
では老化と美肌との関係はどうなっているのでしょうか。
肌がキレイになるためには、細胞を生まれ変わらせるサイクルを作らなければなりません。
それが「肌のターンオーバー」と呼ばれるものです。
そうした構造の中、表皮の部分では一番下にある基底層という組織から細胞を分裂させ、徐々に上の層へと移行していき、最後は垢になって剥がれ落ちるという動きをとっています。
これが「肌のターンオーバー」です。
ターンオーバーは一定の周期で刻むのが望ましいです。
これが衰えたり、乱れたりすると老廃物が表皮に溜まってしまうので、肌が硬くなってゴワゴワしたり、くすんで見えたりもします。
ターンオーバーが衰えたり、乱れたりする要因は身近なところにたくさんあります。
老化の原因
次は老化の原因です。
老化の原因は複数あると言われています。
活性酸素
原因として考えられている1つ目は「活性酸素によって起きる体の錆び」です。
つまり、血管や筋肉、骨や脳などが体中で酸化が進み、老化現象が起きてしまうことです。
通常人は1日に500リットル以上もの酸素を体内に取り入れています。
その酸素を使って食事で摂った栄養素をエネルギーとして燃やし、体を動かしています。
しかし、取り入れた酸素のうち約2%は強い酸素作用を持つ活性酸素に変わってしまうのです。
さらに、排気ガスやたばこ、紫外線や激しい運動、ストレスなどでも発生してしまいます。
困ったことに活性酸素はさまざまな物質とくっつき、周囲の細胞を酸化させてしまうのです。
この酸化ダメージは肌にも影響を及ぼします。
シミやしわ、たるみです。
そればかりか、健康にも欠かせない免疫力の低下にもつながってしまうのが大きな特徴です。

糖化
老化の原因の2つ目は糖化です。
活性酸素による酸化が「体のサビ」なら、こちらは「体のコゲ」とも言われる原因です。
糖化は食事などから摂った余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、細胞などを衰えさせる現象です。
高血糖値だとたんぱく質を非酵素的に糖化反応させます。
これが進行すると終末糖化産物(Advanced glycation end products:AGEs)と言われるような茶色いぶよぶよした皮膚になってしまったりします。
そうなると、たんぱく質本来の機能が損なわれて障害が発生します。
動脈硬化や白内障、アルツハイマーとの関連も指摘されています。
健康面だけではありません。
体内にAGEsが蓄積されると肌の弾力が失われ、たるみやしわが増えてきます。
焦げたものや甘いものを避けたり、急激に血糖値を上げない食品を選ばなければなりません。
食べる際も野菜から食べ始めるといった順番にも注意しなければなりませんね。
ホルモン分泌の変化
3つ目がホルモンに関してです。
ホルモンとは私たちの体の組織や器官の働きを指示する微量だけれども、大切な物質です。
男性ホルモンや女性ホルモン、ストレスホルモンなどいくつかありますね。
女性ホルモン
女性の美をも司っているともいえる女性なら、代表的なホルモンですね。
女性ホルモンも加齢によって分泌量が低下します。
特に卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は50歳ごろに分泌量が急激に低下します。
具体的には「閉経」がそれにあたります。
その中でもエストロゲンが少なくなってくると、ほてりや心臓がドキドキしやすくなるなどの更年期障害の症状が出るほか、見た目の変化としても肌の水分量が減りたるみやしわが増えやすくなります。
肌だけでなく、髪の毛もパサついたり抜け毛が増えたりもしてきます。
女性が鏡を見て「老けたな」と感じるのも、このホルモンの影響かもしれません。
男性ホルモン
男性でもテストステロンという男性ホルモンが体にあります。
このホルモンも20歳ごろをピークに緩やかに低下していきます。
ただこれには個人差があります。
もし、40歳から60歳ころに家庭や職場のストレスを受けるのが多かったら、そうした背景をきっかけに突然テストステロンが一気に低下していきます。
このテストステロンの減少はいくつかの生活習慣病の発症に関わることがわかっています。
男性でも更年期障害があり、男性ホルモンを投与する治療が行われているところもあります。
ストレスホルモン
私たちが生きている中で必ず付きまとってくるストレスも、老化と深い関係があります。
老化が進むと神経や精神の活動にいろいろな変化が起きます。
それはストレスに対しても同じです。
加齢に伴ってストレスに対して弱くなるだろうと思われます。
そこに過度のストレスやストレスが溜まって長引いた状態が続くと、身体には悪影響になります。
このコルチゾールはストレスに対するその場しのぎのホルモンで、慢性化するとこんな老化を引き起こします。
- 動脈硬化の進行(血管年齢の老化)
- 骨粗しょう症の悪化(骨年齢の老化)
- 免疫力の低下
- 記憶力や認知機能の衰退(神経年齢の老化)
老化とコラーゲンの関係
老化とコラーゲンはしっかり関係しています。
ここでは美肌に関してのコラーゲンの役割を見ていきます。
コラーゲンの役割
前半で説明したとおり、肌は外側から表皮・真皮・皮下組織の3層から成り立っています。
これらのどこが重要なのかというと真皮です。
なぜなら真皮の70%がコラーゲンで占めていて、肌の潤いや弾力性を決定しているからです。
コラーゲンは繊維となってそれぞれ橋のような物を架けて張り巡っています。
その「橋」は繊維が結合するのを強くするとともに、網目状の繊維に対して水分を蓄える役割を果たしてくれます。
この性質があるからこそ肌が柔軟で弾力のあるものとして、キレイに見えるのです。

老化が進むと…
ただし、中高年になってくると、このコラーゲンの生成が衰えてきます。
古いコラーゲンが分解されなくなるのです。
分解されないと(例えて言うなら)体の中に余分な老化された「橋」が架けられてしまいます。
すると、コラーゲン同士の結びつきがだんだん硬くなり過ぎていきます。
これにより皮膚から水分が失われて老化現象へとなってしまうのです。
シミやそばかすにも影響が
体の水分不足とともに、老化の現れでもあるシミやそばかすも真皮のコラーゲンの状態を整えてあげれば、ある程度は避けることができます。
しかし、真皮のコラーゲンが変性すると新陳代謝が衰えてシミやそばかすが沈着しやすくなります。
前半でターンオーバーのメカニズムを紹介しました。
肌の表皮の一番奥(基底層)から押し上げられて、垢となって剥がれ落ちるのがターンオーバーですが、この基底層での動きが悪くなるとターンオーバーの周期が乱れます。
この基底層の機能を根元で支えているのがコラーゲンというわけです。
紫外線はコラーゲンにも影響が!?コラーゲンを減らさないようにする紫外線対策とは
コラーゲンを効率よく使用する方法
コラーゲンを効率よく摂り入れるにはどうすれば良いでしょうか。
食事では
コラーゲンを増やしたいなら、コラーゲンだけひたすら摂取しても意味ありません。
なぜなら新しいコラーゲンを合成するのにも、コラーゲンの分解をうまく促すのもタンパク質の存在が不可欠だからです。
タンパク質が不足するとコラーゲンが生まれ変わるのに影響を及ぼします。
ぜひ、コラーゲンと一緒にタンパク質も一緒に摂りましょう。
- 肉類:鶏の皮、豚のこま切れ肉、豚足や軟骨や手羽先
- 魚類:うなぎ、鮭、ぶり、サンマ、皮が厚い魚

ビタミンCがコラーゲンを安定させ維持に欠かせないからです。
紫外線によるコラーゲンの損傷の予防にも役立ちます。
赤ピーマンや黄ピーマン、ブロッコリー、キウイフルーツやアセロラなどがあります。
サプリメントは補助役
サプリメントも有効ですね。
肌への効果を期待するには1日5~10gを目安にコラーゲンを摂らなければなりません。
ですが、20~50代の日本人女性の食事からのコラーゲンの摂取量は1日1.9gです。
不足していますので、足りない分をサプリメントで補っても良いでしょう。
現在手に入れることができるコラーゲンのサプリメントやドリンクには、大きく分けて魚由来のコラーゲンと牛や鶏などの哺乳類から抽出されたコラーゲンの2種類が使用されています。
どちらもコラーゲンの成分として大きな違いはありません。
ただしサプリメントを沢山摂れば良いというわけでもありません。
何故かというとコラーゲンは一度体内で分解されてアミノ酸に戻り、またそこからコラーゲンに再合成されます。
基本的にコラーゲンの生産量は決まっており、老化すれば生産量も落ちるため材料を多く摂取してもまた十分に再合成されるかはその人次第です。
特に高齢の方は不足しやすくなります。
ですので、自身の健康のためにも安易にサプリメントに頼らず、まずは食事から摂取しましょう。
コラーゲン配合のサプリはたるみにどんな効果がある?コラーゲンドリンクとどちらが良いの?
老化の予防・改善のセルフケアの方法
ではセルフで老化を予防したり改善するには、どんな方法があるでしょうか。
食事
老化の原因でもお伝えしました酸化を食い止めるには、食べ物から防ぐのが近道です。
コラーゲンの箇所でも紹介したビタミンCはもちろん、まんべんなく過不足なく栄養を摂りましょう。

紫外線を防ぐ
紫外線に当たると皮膚細胞で活性酸素が作られるためです。
繰り返しますが、活性酸素はシミやしわの原因になります。
帽子をかぶったり、日傘を差すなどして紫外線対策に努めましょう。
ストレスを溜めない
繰り返しますが、ストレスも老化の原因の一因になります。
ストレスを受けると一時的に血流が悪くなります。
ストレスを適度に発散し、睡眠もとりましょう。
睡眠が浅いと細胞は活力がなくなってしまいますからね。
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運動の仕方
しっかりと運動することも老化予防です。
運動で程よい刺激も大事だからです。
ただ激しい運動は呼吸量が増えるために活性酸素が生まれやすくなります。
なので、ウォーキングやストレッチなどの軽めの運動がおすすめです。

お酒やタバコ
お酒好きな方には耳が痛い話ですが、飲酒をするとアルコールを分解する時に活性酸素が発生されます。
また、タバコでは1本吸うごとに、1日あたりで発生する量の10万倍もの活性酸素を体内に生み出しています。
さらに、お肌に必須なビタミンをも破壊する成分も含まれています。
こうした嗜好品は禁煙をはじめ、ほどほどに付き合っていかなければなりませんね。
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老化を緩やかにして健康生活を
老化はだれしも避けられませんが、その進行速度を遅らせることはできます。
ちょっとした心がけで変わってくることもあります。
コラーゲンだって同じで、気軽にお金をかけて美容品を塗れば良いというわけではありません。
大切なのは日々の生活習慣なのです。
この記事を参考に、いつまでも健康で素敵に年を重ねていただきたらなと願っております。
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