皆さんは、鏡を見るとシワが気になり「同年代より老けて見えるから周囲からだらしないと思われたりしないだろうか」とか、「疲れ果てているように思われやる気がないと嫌悪されないだろうか」とかシワやたるみに対してコンプレックスを持ってしまってはいませんか。
たるみ改善のための整形手術に、フェイスリフトというものがあるのは皆さんご存知ですよね。
今回紹介するのはそのうちの「コラーゲンリフト」です。
どんな施術方法なのか見ていきましょう。
コラーゲンの肌への効果
コラーゲンと聞くとプルプルなイメージが浮かびますよね。
そのとおり!コラーゲンは肌のハリツヤをキープしてくれている成分です。
このコラーゲン、そしてエラスチンやヒアルロン酸はヒトの体内にもともと存在しています。
ここで、コラーゲンがどのような役割をしているのかを確認しておきましょう。
コラーゲンってどんなふうに体内に存在してるの?
ハリツヤがキープされている肌があります。
ヒトの肌って不思議ですよね。なぜいつまでも張力を保っていてくれているんでしょう。
そして、どうしてこちらの意思とは無関係にたるんでいってしまうんでしょう。
じつはハリツヤがキープされている肌の奥深くには、小さなつぶつぶがたくさんあります。
たくさんある小さなつぶつぶは、つぶつぶ同士がつながっています。
すると、立体的な網目となり、例えば公園の遊具に張り巡らされてあるネットのように弾力が生まれます。
小さなつぶつぶが肌の中に産まれるとハリツヤがキープされ、反対に肌の中で破壊されるとハリツヤが失われるわけなんです。
この「肌のハリツヤをキープしていてそれぞれつながり合っている小さなつぶつぶたち」こそ、コラーゲンの正体なのです。
小さなつぶつぶ同士はつながっていまして、つなげている紐はエラスチンで、つながることで空いてしまう隙間を埋めているのがヒアルロン酸という構成です。
そして、小さなつぶつぶ同士をつなげてくれる細胞というのも存在していまして、これを「線維芽細胞」と呼びます。
こうしてそれぞれの成分が密につながりあい、肌が弾力を保っているわけです。
コラーゲンが減少すると
コラーゲンが十分にあると肌はハリツヤが生まれて、弾力に満ち美肌になります。
反対にコラーゲンが減少するとたるみやシワの原因になります。
そればかりかお肌の酸化や糖化にもなりやすくなります。
そして、コラーゲンが減少するという影響はどうやら肌だけではないようです。
頭皮は皮膚の一部で、その70%はコラーゲンによって支えられています。
当然コラーゲンが不足すると、頭皮のハリも失われ、健康な髪が生えにくくなります。
よって、髪もパサつきや白髪、薄毛などが出てきます。
軟骨は骨と骨の間でクッションのような役割をしています。
その軟骨を構成しているのがコラーゲンです。
なので、コラーゲンが減少するということは、軟骨も薄くなり「クッション」の役割が果たせなくなります。
そればかりか関節痛や炎症、関節の変形などさまざまな不調をもたらします。
骨も理論的には同じでコラーゲンが減少すると骨も脆くなります。
骨粗しょう症になりやすくもなります。
「カルシウムを摂っているのに?」と思うかもしれませんが、コラーゲンは骨の枠組みも作っているのです。
コラーゲンリフトとは
美容整形施術法にはメスによる切開施術やレーザー照射による皮膚組織活性化術、ヒアルロン酸製剤注入による皮膚隆起術があります。
今回紹介するのはコラーゲンリフトという美容整形施術方法です。
コラーゲンリフトとは美容鍼のような特殊な極細な糸を皮下に挿入し、ほうれい線などの頬のたるみ・口元のたるみ・小じわなどを改善する治療法です。
挿入した糸でたるみを引き上げるだけでなく、糸が溶ける段階で真皮層に刺激をかけ、コラーゲンを大量に生成させるのです。
この糸というのは安全な糸を使います。
針に糸がついていて、糸のついた針を皮下組織に挿入して、皮下組織に挿入した針を抜くとついていた糸が皮下組織に残留するんです。
このようにして、コラーゲンリフトが行なわれます。
コラーゲンリフトに使われた糸は、最終的に体内で溶けてなくなりますから体内にいつまでも残っていないです。
注射針はとても細く、刺した跡もほとんど見えないため美しい仕上がりとなります。
注射器を使って入れるので、メスによる切開をすることはありません。
施術後のダウンタイムも短いので、施術当日にすぐメイクしても大丈夫だそうです。
コラーゲンリフトの価格
コラーゲンリフトの価格ってどのくらいなの?と疑問になられたかと思います。
何軒か価格を紹介し、比較してみましょう。
Oクリニック
- コラーゲンリフト 1本3,800円
- コラーゲンリフトスプリング 1本6,000円
Sクリニック
- 一回39,800円から。医師によるカウンセリングあり。
Nクリニック(税込価格)
- 20本 79,400円
- 40本 99,810円
- 60本 120,180円
- 追加10本(60本以上のとき) 19,800円
Gクリニック
N-COG Spiral(エヌコグスパイラル)腫れの少ない糸リフト360度リフトアップ(税別価格)
- 1本 30,000円
- 4本 108,000円
- 6本 15,000円
- 8本 190,000円
- 10本 220,000円
N-Scaffold(エヌスキャフォールド)~コラーゲン生合成と持続性をさらに強化~(税別価格)
- 1本 50,000円
- 6本 250,000円
- ブロック麻酔代は4,000円
このように価格にバラつきがありますので、受ける際はいろいろ比較しながら選ばなければなりませんね。
コラーゲンリフトの効果
どうして糸を挿入するだけでシワがなくなるのか?
次は具体的なコラーゲンリフトの効果について、見ていきましょう。
挿入された糸は、顔の皮膚を引っ張り上げシワをなくします。
繰り返しますが、挿入されたコラーゲンの糸が体内に吸収される過程でお肌の真皮層を刺激しコラーゲンの産生を促すため、シワをなくすことができます。
この治療法はさまざまなタイプのシワに効果的です。
ほうれい線や口元のマリオネットラインのほかに、ちょっとした小じわ解消にも効果が期待できます。
すっきりシャープな輪郭を目指せて、小顔効果も期待できます。
内出血や腫れも少なく、術後通常のメイクでカバーできるくらいです。
ですが、コラーゲンリフトの糸が完全に吸収され効果が失われるまでの期間は、半年から2年といわれています。
コラーゲンリフトの注意事項
医師が施術をする美容方法なので、当然リスクや注意事項も押さえておかなければなりません。
では、どういったことに気を付ければ良いのでしょうか。
術後の見た目について
コラーゲンリフトという「手術」をするわけですから、多少の腫れ・つっぱり・内出血はあるかもしれません。
内出血により、針を刺した部分が腫れたり痛んだり、熱くなったり硬くなってつっぱったりする場合があります。
こういった施術部位の違和感は、短くて5日間、長くても2週間は続くとされていて、以降は赤ら顔も痛みも引いて気にならなくなるので、慌てないでくださいね。
注射針もまれに刺した跡が目立ってしまう場合があります。
あまり触らないようにしていれば数日のうちに目立たなくなりますので、安静にしていましょう。
注射針を刺した部分は、メイクや洗顔をするときに強くこすり過ぎないよう注意しましょう。
刺した跡が広がり傷口として悪化したり、傷口として広がり悪化してしまった刺した跡がいつまでも残ってしまったりする可能性があります。
医療事故は起きるのか
あまりよろしくない事例ですが、コラーゲンリフトは糸を使ったフェイスリフトには変わりありません。
ですから、フェイスリフトならではのリスクも考えねばなりません。
引きつった顔になる
この失敗はリフト効果の高い糸を使ったがために起きた失敗例です。
施術の際に強く引っ張られてしまったのです。
そうするとうまく表情が作れなくなり、顔がひきつった状態になります。
凹凸になる
原因としては挿入した糸がバランスを崩したからです。
表皮と平行に入っていれば問題ないのですが、これが糸の位置がずれて一部だけが深い真皮のところまで刺さってしまうと歪みが生じ、肌の表面がポコッと膨らんでしまいます。
逆にくぼんでしまうことだってあります。
また、糸の材質にも副作用がありまして、金属アレルギーの方に「金の材質の糸」を使うと肌に凹凸が表れるようになってしまいます。
最終的には医師とコミュニケーションを
結論として、医師が直接カウンセリングしてくれるクリニックに向かいましょう。
どこのシワが気になるのか、シワの深さはどれくらいか、今はどれくらいたるんでいるのか、敏感肌なのか乾燥肌なのかオイリー肌なのか…
こうした施術希望者の肌の情報を基に、針の打ち方や入れる糸の本数を決めていきます。
そのため、医師が直接カウンセリングしてくれるクリニックを選ぶということは、とっても大切なことなんです。
それに、シワについても事細かに伝えましょう。
シワの刻まれ方が違えば、施術手順もそれに合わせて変える必要があるようです。
そのため、どのようにしてシワが目立ってしまったのかが伝わらないまま施術してしまうと、望ましい結果にならない場合があります。
なので、親身になってカウンセリングしてくれる医師に、どのようにしてシワが目立ってしまったのかをしっかり伝えましょう。
信頼できる医師なら、術後の内出血や刺した跡が目立つなど、アフターケアもちゃんとしているはずです。
ぜひクリニック探しには力を注ぎましょう。
事前によく考えましょう
今回はコラーゲンを使用した「コラーゲンリフト」という施術方法について紹介してきました。
コラーゲンリフトは糸を使いますが、使用した糸は徐々に体内で溶けていき、いつまでも残るわけではありません。
シャープな輪郭が得られ、美肌になるというメリットもあります。
ただ、美容整形施術の部類なので、施してもらうには危なかったり怖かったり不安だったりするかもしれません。
けれども、それって医師の経歴が怪しかったり経験が浅かったり、患者の側が偏見を持っていたりするからだと思うんです。
不安でしたらクリニックのホームページや口コミを参考になさってください。
たくさんの情報の中から、最適なたるみケアにたどり着けることを祈っております。
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