コラーゲンって一体何?コラーゲンと肌との仕組みを知って正しく美活!

花のかんざしをして凛とほほえんでいる女性 成分

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美容に効果のあるコラーゲンは鶏の皮などが有名ですね。
肌の保湿にも重要な成分なのですが、コラーゲンをどのくらい知っているでしょうか。
難しい話になってしまいますが、今回は保湿成分に大事と言えるコラーゲンそのものについて見ていきたいと思います。

コラーゲンには様々な型がある

「コラーゲン配合」や「鶏肉にはコラーゲンが含まれているから」など、コラーゲンは美容に気を付けているとよく聞く単語ですよね。

コラーゲンは美容に良いと言われてますが、それが一体どのようにいいのか、そもそもコラーゲンとは何なのかでしょうか。

コラーゲンとは?

そもそもコラーゲンとはタンパク質の一種で、私達の体内の様々な場所に存在しています。
私達の体を作っている全タンパク質のうちの約25%がコラーゲンだと言われています。

そして、そのうちの約40%が皮膚組織に存在しているそうです。
その他にも骨や軟骨、内臓や血管などあらゆる場所に使われている大切な成分なのです。

現在では全29種類ものコラーゲンが発見されており、発見された順にⅠ型Ⅱ型Ⅲ型…と名づけられていて、それぞれ性質が異なります。
(29種類あるのですが、それらの全ての役割についてはまだ研究段階であり、詳しいことは解明されていません。)

コラーゲンというのは20種類のアミノ酸の組み合わせにより成り立っており、皮膚の他に血管壁、神経細胞などの場所によってその配列が変わります。
用途によって適した性質・型になっているんですね。

五角形に連なる遺伝子のような組み合わせのデザイン

コラーゲンの型とお肌

様々な型があるコラーゲンですが、この中でも9種類がお肌に関わりがあるコラーゲンとして存在しています。
その中でも特にⅠ型・Ⅳ型・Ⅶ型のコラーゲンが、お肌に必要なハリや弾力に不可欠な存在なのだそうです。

普段コラーゲンと呼ばれているのはⅠ型コラーゲンのことを指します。
繊維や膜を形成したり、表皮と真皮を繋げる役割も果たしています。

一方、Ⅳ型やⅦ型のコラーゲンは両方とも基底膜と呼ばれる表皮と真皮をつなぐ役割を果たしている膜を形成しており、この基底膜が整った形であることが若々しい美肌である為に重要な役割があるとされています。

コラーゲンは体内で生産され続けているのですが、加齢とともにその生産量は減少していき、生産する力さえも衰えて行きます。
サプリメントや栄養ドリンクなどで補うことができるであろうとも言われていますが、大切なのはコラーゲンを体の中で生産する力を蘇らせることなのです。

コラーゲンの栄養価自体はあまりないとされていますので、コラーゲンを生産する力を補う栄養素を摂取するように心がけたほうが良いと言えるでしょう。

白い空間で水を飲んでいる日本人女性

コラーゲンの型による効果の違い

コラーゲンの型の違いによって、効果が変化することはあるのでしょうか?
あるいは、コラーゲンを含んだ化粧水を使ったり、健康食品やドリンクなどでコラーゲンを使った時、型によって効果は変化するのでしょうか?

効果の違いは?

率直に言えば効果は変わりません。
コラーゲンは体内に取り込まれると、アミノ酸に分解されて吸収されていきますが、この時、アミノ酸が体内で再利用されているのかどうかなどの詳しいことは分かっていません。

アミノ酸には必須アミノ酸と非必須アミノ酸があるのですが、必須アミノ酸は体内で栄養価として利用されますが、それ以外の非必須アミノ酸は体内で合成することができてしまいます。
その為、皮膚の細胞として作られた非必須アミノ酸が摂取したコラーゲンによるものなのかが分からないのですね。

コラーゲンは皮膚にとって必要不可欠ですが、コラーゲンを摂取するだけではお肌のコラーゲンを守ることにつながりません。
その為、摂取するコラーゲンの型が異なっていても効果が変わるということもないのです。

そもそも、コラーゲンはあまり栄養素として重要視されません。
その評価はあまり高くないのです。

ですから、コラーゲンをドリンクで摂取するよりも、必須アミノ酸ビタミンミネラルを摂取することでコラーゲンの生成を促すことができますから、まずは健康的な食生活から心がけていった方が良いかもしれません。

コラーゲンの化粧品は?

おしゃれな青い瓶に入れられている化粧水と美容液また、コラーゲンをお肌に塗布する場合、角質をコラーゲンの膜によって保湿する効果があるものの、お肌に吸収されていくわけではありませんので、時間経過によって流れて行ってしまいます。

その為、型によって効果が変わることもありません。

コラーゲンは分子が大きく、化粧水や美容液などに含まれていたとしてもあまり浸透していきません。
仮に浸透したとしても角質層の表面まででしょう。

もしお肌の保水力を底上げしたいなら、角質層の奥まで届く化粧水を選ぶことをお勧めします。

例えば、元々角質層の保湿成分であるセラミドや、保湿成分が届くように設計されているビタミンC誘導体が含まれている化粧水などです。
また、アミノ酸が配合されている化粧水もいいですね。

コラーゲンは分解されると何になるか

美容ドリンクや健康食品によく含まれているコラーゲンですが、コラーゲンが体内に取り込まれて分解された時、一体何になるのでしょうか?

そもそもコラーゲンとはタンパク質の一種で、何本もの綿(繊維)が寄り集まってできた糸の様な形をしています。
この繊維はグリシン・プロリン・ヒドロシキプロリンなどのアミノ酸類で、アミノ酸が3本のらせん状に組み合わさることでコラーゲンは成り立っています。

アミノ酸の組み合わせは型によって異なりますが、どの型も体内に取り込まれれば胃や腸で分解され、繊維がばらばらに解けていき、アミノ酸として吸収されます。

アミノ酸は体内でタンパク質を合成する材料になると言われており、皮膚だけでなく骨や軟骨、筋肉や臓器など、体の重要器官を作る骨組みの様な役割を果たします。

液体が入っているフラスコ2つと研究資料ただし、摂取されたアミノ酸が全てが体を作る為に使われているかどうかは、現在の研究では明らかになっていません。

ですが、必須アミノ酸という体内で合成できないアミノ酸は食事から摂取しなければならず、足りなくなってしまうと皮膚が荒れたり、鬱になりやすくなったりという症状が出てしまいますので、全く摂らないということは避けたほうがいいでしょう。

また、摂取したアミノ酸をタンパク質へと作り変えて運用させるためには、ビタミンやミネラル類といった栄養素が必要不可欠です。
なので、コラーゲンだけに固執するのではなく、全体的な栄養バランスを整えていくことが大切です。

コラーゲンは体内のどこで生成されるか

皮膚や軟骨、関節や筋肉を動かす為の腱等に含まれる有機物は70%~85%がコラーゲンであると言われています。

外的刺激に柔軟に耐える皮膚や、骨や筋肉を引き上げる為に収縮する柔軟な腱、骨折などに耐えうる柔軟さを兼ね備えた骨の形成にはコラーゲンが不可欠です。

意外に思われるかもしれませんが、骨にもコラーゲンが含まれており、骨粗鬆症の原因の一つはコラーゲンの不足によって柔軟性が失われるからとも言われているんです。

この重要なコラーゲンはアミノ酸が寄り集まった者ですが、更に寄り集まって繊維化をすることで、多様な性能を発揮します。

様々な所に含まれているコラーゲンですが、一体どこから作り出されているのでしょうか?

コラーゲンはここで作られる

骨や腱などの場所によって異なりますが、お肌の場合、表皮のさらに下の真皮の線維芽細胞によって作られています。

真皮はコラーゲンやエラスチン等のタンパク質によって形作られており、タンパク質で作られた骨組みを埋めるように水分をたっぷり蓄えたヒアルロン酸などがその間を埋めています。

しわの無いツヤ、弾力のあるお肌はこの真皮が作り出しているんですね。

そして、その真皮に存在する線維芽細胞が、要となるコラーゲンやエラスチンを作り出す役割を担っています。

線維芽細胞とは?

女性の美容イメージ線維芽細胞は細胞分裂の周期が早く、古くなったら分解され、新しい細胞を…と、絶えず新しい線維芽細胞が作り出されています。

線維芽細胞はコラーゲン、エラスチンだけでなく女性ホルモンであるエストロゲンを作り出したり、ケガをしたときには大量のコラーゲンを作り出し、患部の修復を助ける役割までになっています。

線維芽細胞が元気に働くことで新陳代謝が正しく行われ、正常なターンオーバーのツヤ美肌を保つことが可能になるとされています。

線維芽細胞が弱まると…
しかし、紫外線を浴び続けたり、健康的ではない習慣を続けていると、線維芽細胞はすぐに弱ってしまい、新陳代謝が正しく行われなくなってしまいます。

すると、コラーゲンやエラスチンがの質が変化してしまったり、少なくなってしまったりして、水分を保持するヒアルロン酸を維持できなくなってしまうのです。
これがしわやたるみと言われる症状です。

線維芽細胞にはずっと元気でいて頂きたいものですね。

コラーゲンを生成する為に必要な栄養素は

コラーゲンを生成する為には、一体どんな食事を摂り、どんな栄養素を摂取すればいいのでしょう?

お肌の中のコラーゲンは、コラーゲンをそのまま摂取するだけでは増えてはくれません。
ハリ・ツヤを取り戻すために必要なのはコラーゲンを体の中で生成する力であり、その為の栄養素なのです。

タンパク質を摂る

こんがりおいしそうに焼かれている鮎まずは、必須アミノ酸が多く含まれた良質なタンパク質を摂取しましょう。
必須アミノ酸の中にはコラーゲンの生成の材料となるものが多く存在します。
必須アミノ酸は体内で作り出すことができず、食物から摂取することが必要になります。

足りないと肌荒れなどの原因にもなりますから、意識的に摂取しましょう。
おすすめは皮つきの魚を残さず食べることです。

ビタミンCを摂る

トマトやピーマンなどたくさんの野菜たちそして、ビタミンCを毎日摂取しましょう。
ビタミンCは毎日消費されて行きますが、水溶性ビタミンの為すぐに排出されていしまい、体内に留めておく事ができません。

毎日十分なビタミンCを摂取することで線維芽細胞を元気にさせることができますので、是非とも頑張ってみましょう。

また、ビタミンCは熱に弱く、煮たり焼いたりしてしまうと十分な量が食材に残りません。

ビタミンCを摂取する時は加熱処理がされていない、または殆どされていないものを食べましょう。
おすすめは赤ピーマン、トマトなどの色の濃い緑黄色野菜です。

毎日ビタミンCを摂るのは大変かもしれませんが、美容の為に頑張りましょう!

たまには、サプリメントで補給するようにしても構わないかと思われます。

コラーゲンを正しく美肌に役立てよう!

コラーゲンには様々な型があるだなんて、私も初めて知りました。
体の部位によってコラーゲンも形をかえるだなんて、人間の体は不思議なことばかりですね。

人の体の作りが全て解明されていないように、美容の情報も日々の研究によって塗り替えられて行きます。
かつてはいいものだと言われていた物が実はそうでもなかったり、新しい成分が発見されたりしますので、美容に関してもなるべく最新の情報を取り入れたいですね。

しかし、美容の為の情報が塗り替えられようとも、健康的な食生活がお肌や体にとって良い事実はこれからも変わらないと思われます。

いくつかの野菜を前にメニューを何にするか考えている女性野菜果物を食べ、お肉や穀物もバランスよく食べることを心がければ、腸や肝臓など体の中からきれいになることができます。
腸内環境や肝臓の調子はお肌に直接作用するとも言われていますから、美容の為にもきっと役立ってくれるはずです。

健康的な食生活の中でコラーゲンも摂っていきましょう!

 

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