くすみの正体は肌の糖化!? 糖化を防いでクリアな肌をいつまでも

西日が差し込む部屋でパソコン作業をしているオレンジニットの女性 くすみ

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目の下や頬などが透明感を失くして黄色くくすんでいるというお悩みを持つ方は、年齢を重ねれば重ねるほど多くいると思います。
紫外線対策をバッチリやっていてもできてしまう黄色いくすみは、肌の糖化が原因かもしれません。
糖化という単語に聞き馴染みがない方もこの記事で覚えていってくださいね。
今回はくすみと糖化の関係性や糖化対策について見ていきます。

くすみの原因

年齢サインであるに肌のくすみに悩ませる方は多いと思います。
肌がくすんでしまう原因には主に以下の4つが挙げられます。

  • 血行不良によるくすみ
  • 乾燥によるくすみ
  • メラニンによるくすみ
  • 糖化によるくすみ
ここでは血行不良・乾燥・メラニンのくすみについて詳しく見ておきます。

血行不良

血液の流れが滞ることで肌に栄養が届かなくなって起こるくすみです。
毛細血管が青く目立って、顔色の悪い不健康な印象になってしまいます。

血行不良によるくすみは青くすみとも呼ばれます。
マッサージや食事の工夫、運動や入浴などで血の巡りを良くすることで改善できます。

血行不良の原因
  • 疲労
  • 冷え
  • ストレス
  • 運動不足 など

乾燥

肌が乾燥するとキメが乱れたりハリが落ちたりします。
影のようなくすみが出てくるだけでなく、外的刺激に対しても弱くなってしまいます。

正しい洗顔をしてしっかりと保湿をすることでケアできます。
ヒアルロン酸・コラーゲン・セラミドといった保湿成分を含む基礎化粧品を使ったケアがオススメですよ。

肌の乾燥の原因

メラニン

茶色い背景で黒いクリームを付けている女性日焼けしたように茶色っぽく見えるくすみで、茶ぐすみとも呼ばれます。
メラニンが外的刺激から肌を守るために発生し、排出されずに蓄積されることによってくすみになってしまいます。

メラニン生成の抑制とターンオーバーの正常化によって予防・改善できます。
紫外線対策をしっかりと行なってバランスのとれた食事と質の良い睡眠で肌の生まれ変わりを促してあげましょう。

メラニン発生・蓄積の原因

糖化とは

糖化は端的に言うと体の「コゲ」のことです。
活性酸素による細胞の酸化である「サビ」と同じくらい、またはそれ以上に危険だと言われています。

糖化の原因

細胞の糖化はAGEs(終末糖化産物)の発生から起こります。
AGEsは糖化反応によって生まれた物質の総称で100種類あると考えられています。

糖類は体に必要不可欠な栄養素ですが、摂りすぎは糖が悪さをする原因になります。

体内でAGEsができる流れ
  1. 白米・麺・砂糖などの糖質が体内に蓄積される
  2. 体内のタンパク質(アミノ酸)に糖質がくっつく
  3. ②の物質が化学変化で変質するなどしてAGEsが生まれる
体内のタンパク質の例として挙げられるのがコラーゲンです。
コラーゲンは肌のハリを支える成分で、それが変質するということは肌のハリが失われてしまうということです。

AGEsの元になる食事

焦げた生地にいっぱいクリームやシロップがかかったホットケーキ少し焦げ目のついたパンケーキや焼きおにぎりなどは美味しいですよね。
しかし、この焦げ目こそが糖化によって生まれたものです。

こういった食事にはAGEsが多く含まれていて、摂取すると体内に蓄積されてしまいます。
また、次のような食事の仕方をしている場合も糖化のリスクが上がります。

糖化のリスクの食事の仕方
  • 毎回の食事をおにぎり・カップ麺・パンなどで済ませる
  • 外食でよくご飯を大盛りにする
  • 甘いものやジュースをよく飲食する
  • 脂の多い肉料理や揚げ物をよく食べる
  • 野菜をあまり食べない
  • スポーツなどをやっていた時期から食べる量が減っていない
このような食事は血糖値を急激に上げてしまい、体内でAGEsが発生して糖化が進みやすくなってしまいます。

肥満気味・メタボリックシンドロームなどで普段から血糖値が高い人は、糖化のリスクも上がってしまうので気をつける必要があります。

糖化とくすみは関係あるのか

体が糖化することによって、顔などにくすみが出てきます。
糖化によるくすみは血管の糖化肌の糖化の2つが関わってきます。

血管の糖化

血管で糖化が起こると、AGEsの蓄積により血管障害が起こります。
血流が低下してしまい、肌に栄養が届かなくなります。

最初に紹介した血行不良によるくすみと同じ現象が発生するのです。
この場合の血行不良はなかなか元に戻らず、非常に厄介なものになります。

肌の糖化

肌の真皮でコラーゲンなどが糖化すると、線維が固くなってハリや弾力の低下に繋がります。
糖化によって変質した部分は、黄褐色に変わって透明感を失います。

糖化によってできたくすみは黄ぐすみとも呼ばれます。
糖化によるもっと恐ろしい影響
糖化は肌以外にも影響を及ぼします。
血管が糖化した場合は血管壁で炎症が起こりやすくなり、動脈硬化のリスクを高めます。
動脈硬化の進行によって心筋梗塞・脳梗塞のリスクが上がるのは、よく知られている通りです。
他にも骨粗しょう症・ドライアイ・白内障などにも糖化は関係しています。
命にもかかわってくる糖化はなんとしても防ぎたいものです。

さまざまな糖化対策と予防法

糖化の対策・予防には食事の改革が必要です。
食べるものや食べる順番などに気を遣うことで糖化のリスクは下げることができます。

糖化予防で食べるもの

糖は生きる上で絶対に必要な栄養素ですが、糖化を招くと言われたら避けたくなってしまうものだと思います。

糖化を抑えるうえで大切なのが血糖値を急上昇させないことです。
血糖値を急激に上げないためには、GI値の低い食品を選びましょう。

GI(グリセミック・インデックス)値
ブドウ糖による血糖値上昇率を基準の100として、各食品の血糖値の上昇割合を数値化したものです。
GI値が低い食品ほど血糖値が上がりにくいとされます。
なるべくGI値55以下の、低GI値の食品を選んでいくと糖化の抑制に繋がります。
デンプン質が低い野菜・食物繊維が豊富なものはGI値が低い傾向にあるようです。

低GI値の食品の例 具体的な食べ物
穀類 そば、パスタ、大麦、春雨
果物  リンゴ、イチゴ、みかん、グレープフルーツ
野菜 葉物野菜、ブロッコリー、ピーマン、キノコ類
乳製品 牛乳、チーズ、ヨーグルト、バター

食べる順番

楽しそうにサラダのトマトを食べようとしている女性血糖値を急激に上げないためには食べる順番が肝心です。
すぐに主食にいきたい時でもグッと抑えて、次の順番で食べましょう。

血糖値の上昇を緩やかにする食事
  1. 野菜やキノコ類といった食物繊維が豊富なもの(副菜)
  2. 肉類や魚類といったタンパク質系(主菜)
  3. お米・パン・パスタといった炭水化物(主食)

この順番で召し上がりましょう。

和食の懐石料理や洋食のコースをイメージすると分かりやすいですね。
デザートに低GI値の果物を食べれば栄養バランスもバッチリです。

食後の運動

運動が健康維持に関して重要なのは言うまでもありません。
それは糖化予防にも例外でなく、運動を取り入れることで糖化によるくすみを防げると言っても過言ではないくらいなのです。

運動の中でも有酸素運動は糖化リスクを大きく下げるといわれています。
さらに、血糖値が最も上がる食後1時間後にウォーキングなどの軽い有酸素運動を取り入れることで、食事による血糖値上昇を抑えることができるのです。

ただし、運動後に糖分を多く含む飲み物を摂取するとかえって血糖値の急上昇を招きます。
運動後の水分補給は糖分少なめのものを選びましょう。

タバコの煙もAGEsを増加させる
健康に良くない印象のタバコですが、糖化に関しても同じことが言えます。
タバコは緑のタバコの葉を高熱で加工して作られます。
その製造過程で生じたAGEsは喫煙時に体内に吸い込まれていきます。

副流煙にもAGEsは大量に含まれるので、肌のためにも健康のためにも禁煙をするのがベターです。

糖化にお茶が有効?

お茶の中には抗糖化作用の強い種類がいくつかあります。
特に糖化に有効とされる3種類を見てみましょう。

緑茶

上品な茶たくに乗せられた緑茶緑茶に含まれる茶カテキンには、血糖値上昇の抑制とAGEs蓄積の予防効果が期待できるとされます。
淹れ方を工夫するだけで高濃度のカテキン茶を含む糖化防止ドリンクにもなります。

高濃度カテキン茶の淹れ方
  1. 茶葉6~7gに対して95℃以上の熱湯100mlで1分間抽出する
  2. 抽出した一番茶を湯呑みなどに注ぐ
  3. ①をもう一度行なって二番茶を抽出する
  4. 同じ湯呑みに注いで完成!
血糖値の上昇抑制効果が期待できるカテキン量は400~600mgといわれています。
高濃度カテキン茶には480~720mgのカテキンが入っているので、抗糖化作用はバツグンだと言えます。

ただし、カフェインも多く眠れなくなることもあるので、夜に飲むことは控えた方がいいでしょう。

ドクダミ茶

どくだみの葉とともに置かれたどくだみ茶十薬(ジュウヤク)という名前で漢方にも使われています。
クエルシトリンなどのポリフェノールが豊富に含まれていて、AGEsの蓄積を妨げる効果があるといわれています。

ノンカフェインなので夜寝る前でも飲めるのもポイントです。
ドクダミの独特のニオイを抑えたものや、ブレンド茶で飲むのがいいでしょう。

ルイボスティー

粉末のルイボスと注がれたルイボスティールイボスティーに含まれるポリフェノールのアスパラチンは、茶カテキン同様に抗糖化・抗酸化作用に優れています。
さらにノンカフェインなので夜でも心配せずに飲めます。

酸化したタンパク質は糖化しやすくなるため、抗酸化作用も立派に糖化予防の仕事をしてくれるのです。

クリアな肌は食事習慣で作れる!

くすみと糖化の関係性や糖化対策について今回は見てきました。
くすみの原因として血行不良・乾燥・メラニンと並ぶのが糖化でした。

一度糖化すると消えないため、糖化くすみはとにかく予防を徹底するしかありません。
その予防法として大部分を占めるのが食事の見直しです。
低GI食品を取り入れたり食事の順番を変えるなどして、血糖値の上昇を抑えて糖化を防ぎましょう。

くすみのないクリアな肌を食事習慣の見直しなどで実現しましょう。

 

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