長い冬が終わり、季節は春に夏にと巡っていきます。
冬が終わって乾燥肌とはおさらばと思っているアナタ、実は乾燥肌は夏でも起こるという事をご存知ですか?
ともすれば、夏の乾燥は気怠さや暑さと共に夏の悩みの一つになったりします。
そんな夏の乾燥肌についてここでは紹介したいと思います。
Contents
夏に肌が乾燥する原因
夏の乾燥肌は肌の内部の乾燥が進む状態を表します。
なぜ夏にお肌が乾燥してしまうのか、その原因から見ていきましょう。
紫外線や温度
地球には地軸がありさらにおおむね直線に来る太陽光に対して、傾きのあるおおむね丸い地球の地表は78°の角度で受けることになります。
細かい説明は省きますが、その場合四季で一番太陽が高い位置になるため広く受けることになります。
広く受けるという事は、自転で地球が光のない闇の裏側に回るまでの時間も長くなります。
こうして、夏は物理的な距離が近づき太陽光を受ける時間が長くなるため、昼が長く暑くなり当然紫外線も強く受けてしまいます。
紫外線を受けすぎやすくなる夏はそれだけお肌に日焼けを起こし、お肌のバリア機能およびお肌の内部の成分の破壊や変性が起きてしまいます。
間違ったスキンケアや入浴
良かれと思ってやっているそのスキンケアや入浴が、乾燥肌の原因になっていこともあります。
強い洗顔料の使い過ぎや擦りすぎなどでは顔の脂質や水分が吹き飛ばされて乾燥します。
一見、夏とは関係ないような気がしますが、暑い夏などは脂や汗などいろいろなものが出やすく自覚しやすいため、洗顔する時つい強く長く洗いがちになってしまいます。
そうしてしまうと、肌に細かい傷が出来てしまい乾燥してしまうのです。
また、入浴でも適温ではなく、冷たい湯船に長く入ったりすると血行が悪くなり、却って各部位の栄養が不足します。
それが原因で乾燥など様々なものを引き起こしてしまいます。
夏でも冷え防止のためにもしっかり入浴せねばいけませんし、タオルでゴシゴシ体を洗っても乾燥肌になってしまいます。
冷房などの使い過ぎ
一見湿度の高い夏ですが、冷房を効かせすぎると冷たい風によって、空気中の水分が結露という形でからめとられて空気中の湿度がなくなります。
そのため、夏に室内にいるのに乾燥した環境になってしまいます。
それに、長い時間冷房の部屋にいると体も冷えてきます。
体が冷えると血行不良になり、これも乾燥を加速させる要因となるのです。
ダルさ
夏バテなどにやられると食欲が落ちてしまいます。
食欲不振になると当然潤いを補う機能も衰えてしまいますし、栄養を摂っていないので余計にダルくなって更に悪化します。
ダルけがあると動く気がなくなるため、動かなくなると筋肉のポンプの役目がうまく働くことができず、全身の血行も落ちてしまい、乾燥の原因となります。
夏でもビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養素が大事です。
暑いですとそうめんや氷菓子だけ食べ過ぎるというのは、冷えの観点から良くないので気を付けてください。
さっぱりとした化粧
一見良さそうに見えますが、夏は水分が蒸発して体外へ放出されやすい傾向にあります。
脂質はお肌のバリア機能として、脂の内側の水分を逃さない蓋の役目もしています。
ですので、さっぱりした化粧品ばかりですと油分が少ないあまりどんどん水分が蒸発し、お肌が乾燥してしまいます。
等々夏には様々な原因が付きまといます。
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クーラーで乾燥しないための対策
先述した通りクーラーが原因で乾燥してしまう事があります。
なので、うまく回避する方法をご紹介しましょう。
乾燥を回避する方法 | 説明 |
1.低い温度にし過ぎない | これは原因の部分で述べたように下げすぎる事によって、冷たい空気が湿気を取ってしまうことで乾燥します。 これぐらいの涼しさで十分というレベルまで我慢できる温度設定によってこれを回避する方法です。 |
2.加湿器のように疑似的に使えるものを活用する | 室内の湿度を保つ目的でコップ一杯の水をそのまま置いておくという方法があります。 部屋内すべてはもの足りませんが、自分のデスクぐらいには効果があるようです。 お湯を入れて蒸発させるという方法もあるようです。 この場合何かしらアロマの香りづけなどを利用することによって香りも楽しむことができます。 |
3.タオルや衣類などを室内で干す | これも一石二鳥な方法でしょう。 室内で干せば水分がその部屋の湿度となり、乾燥を防ぎつつ干すことができるようになります。 ただし、外に比べれば乾きは遅くなりますから、そこは留意してください。 乾燥させるとき独特の臭いというますか、蒸れた臭いが気になる方は消臭剤を使ってください。 |
4.サーキュレーター、扇風機 |
サーキュレーターは強い直進性の空気を押し出して循環させることが目的の機器です。 扇風機は扇風機でサーキュレーターと同じ用途や極力クーラーの温度を25、6度に設定しましょう。 |
5.床や壁を掃除ついでに加湿する | 掃除で床や壁を拭いたり洗っておくとそこから水分が蒸発して加湿になります。 掃除したお部屋もほこりやウイルスを除去しながら対策できるので、一石二鳥の方法です。 |
6.植物などを置いてみる | 水やりをすれば植物が自然と蒸発させるため、手動の生物加湿器になったりします。 用途や特性もその植物次第なため様々な種類のものを置くことができて香りも良いので、何通りものメリットが生じる素敵な用途です。 |
7.やかんを沸騰させる | あまり夏に熱したものを飲む人はいないでしょうが、料理で温めているときの蒸気や、菌や腐敗防止のために煮沸したものなどで効果が出ます。 ただ、くれぐれも火傷や空焚きには気を付けましょう。 |
色々考えられますが、微々たるものから大きいものまでありますね。
先ずはクーラー温度を下げ過ぎず扇風機を用いて、衣類なり植物を活用するという分かりやすい方法をとってみてはいかがでしょうか?
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紫外線を浴びない為の対策
夏と言えば紫外線です。
ともすれば紫外線を浴びないための乾燥対策が必要になります。
紫外線とは?
紫外線とは太陽光及び非常にエネルギーの高い物体や物質から放出される傾向にある光の一種です。
光にはさまざまな種類や波形があり色々な光を放出しています。
人間は可視光(人間から見て見える範囲のことを差す)という範囲の色を見ています。
しかし、その可視光ですら青から紫色になるにつれて高エネルギー可視光と呼ばれ強い刺激で脳が覚醒され睡眠を阻害したり、目にダメージが入っていくこともあります。
その可視光極側の外側の光のタイプが紫外線です。

その紫外線は人間の目では見えず(カラスには見えるようですが)浴びればビタミンDなどの生産の役割をになってくれますが、同時にコラーゲンやヒアルロン酸を分解してしまい、日焼けなどの現象を引き起こしてしまいます。
元々、紫外線よりさらに外側は星の大爆発なりの宇宙線という強力なエネルギーですので、紫外線もそれなり危険なものをはらんでいます。
生まれたときから死ぬときまでに浴びた総量で外見などに差は出ますし、蓄積するダメージになってしまうため、健康のために太陽光を浴びることは大切ですが浴びすぎは大変良くありません。
回避、対策法としては
紫外線をあまり浴びないようにするには、10時~14時までの太陽の光が強い時間帯の外出は避けましょう。
夏の紫外線のピークはこの時間ですが、夏は太陽が真上から差すので早朝も油断できないのです。
照り返しに注意
しかも、足元からの照り返しからの日焼けも起こりやすくなります。
アスファルトより明るい色のコンクリートの方が紫外線が反射されます。
なので、照り返し対策として日傘を使うことをおすすめします。
その加工をしてあるのなら、黒でも白でも構いません。
ただし、その加工がなければ黒色の日傘を選びましょう。
(黒い日傘は紫外線を吸収するため、肌に紫外線を当たるのを防いでくれます。)
また、傘の内側の色にも注目しましょう。
照り返しで起きた紫外線をモロに浴びないためにも傘の内側こそ黒色を選びましょう。
乾燥を考えた日焼け止めとは
日中もなるべく移動時以外は影のある所に行くようにして、日焼け止めクリームなどを塗って万全の対策をしましょう。
お肌の乾燥を考えると「紫外線吸収剤不使用」や「ノンケミカル」と表示してある日焼け止めクリームを選びましょう。
肌への負担が少なく、敏感肌にも対応できます。
また、乾燥を防ぐためにも保湿効果が期待できるものを選びましょう。
セラミドやヒアルロン酸、リピジュアが一例です、
塗り方としては眉間や小鼻の脇、耳の後ろや首の後ろなどにも気を付けて塗り、塗り直しも含めて使用しましょう。
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夏の粉フキ肌の原因と対策
粉ふき肌とは乾燥して肌表面にある角質細胞がめくれあがってしまい、白く粉を吹いたように見える状態のことを指します。
粉ふき肌の主な原因は乾燥です。
これは肌の表皮を覆う皮脂や角層の細胞間をつなぐ細胞間脂質が減少しているために、角層がはがれやすくなっているのです。
他の項目と重複するのであえてここでは詳しく言いませんが、粉ふき肌の対策は主にこうなります。
- 洗顔の見直し
- 保湿スキンケア
- 紫外線から肌を守る
また、食生活や日常生活も乾燥に繋がるようです。
偏食や寝不足で肌のターンオーバーを乱したり、夏バテでダラっとしてクーラーに当たるだけの生活をしてはお肌にも影響してきます。
そうすると特に粉フキ肌になりやすくなりますよ。
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夏の乾燥肌特有のスキンケア方法
夏の乾燥肌からお肌を守るには、やはり適したスキンケアを身に着けることです。
洗顔
お肌の洗顔は朝晩一度ずつが良いです。
洗顔も回数が増えると洗う時の摩擦で肌トラブルになってしまうからです。
洗い流す際は32度~35度程度のぬるま湯で洗い流すと良いでしょう。
洗い方もたっぷり泡をつけて優しく洗うことでバリア機能を破壊しすぎず効果的に洗い流せます。
クレンジング料もあまり摩擦がかからないものを選びましょう。
お肌の調子が良くなかったら、クレンジングシートや水クレンジングなどのシートでこするタイプではなく、ミルククレンジングやクレンジングクリームなど、肌に摩擦が掛かりにくい種類に替えてみましょう。
強すぎるものはインナードライのようなよりつらい肌になってしまいますので、自身の肌質と相談してください。
夏の基礎化粧品は?
暑くてべたべたするのがいやだ!という方もいるかもしれませんが、水分を守ってくれる重要な役割があるため、基礎化粧品は満遍なく使用してください。
スキンケアは化粧水だけで終わらせず、乳液で蓋をしましょう。
乳液はさっぱりした濃度でOKです。
さらに、夏だからこそクリームや美容液も使うのも手です。
繰り返しますが、せっかく化粧水で保湿をしても蓋の役割をするアイテムがなければ、せっかく補った水分が蒸発してしまいがちになります。
クリームも美容液もさっぱりタイプでOKなので、それらで補った水分をお肌に閉じ込めておきましょう。
夏の日差しで乾燥肌にならないために
夏に乾燥してしまうと暑い上にカサカサな肌になってしまいます。
そのような肌はインナードライ肌という最悪の状況に陥りやすいです。
夏の乾燥肌にならないためには幸い対処法はいくらでもあるので、まず実践できるところから一歩一歩始めてみては如何でしょうか?
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