冬のスキンケアで肌トラブルをまとめて解決

外でコーヒーを飲む美人外国人女性 美肌

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冬は乾燥やしもやけ、あかぎれなど肌にはとても厳しい季節です。
敏感肌やアレルギー体質の方のなかで冬が嫌いと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、それらは正しいスキンケアをしてあげるだけで症状を緩和させたり、治したりすることも可能です。
また、紫外線の少ない季節なので美白を手に入れるチャンスでもあります。
今回はそんな冬のスキンケアについてまとめていきたいと思います。

肌に負担をかけない冬の越しかた

冬はさまざまな肌トラブルに見舞われますが、日々の過ごし方次第で肌へのダメージを減らすことができます。

保温ケアのタイミング

肌の潤いをキープできるベストな湿度は65%~75%といわれています。
9月で70%くらいの湿度が急降下し始め、10月ごろになると60%を切る最低湿度の日が増えてきます。

11月後半の霜月からの冬は寒く空気も乾燥しているため肌がピリピリしたり、粉をふき、赤ら顔になったりと常に「乾燥」注意報が出ている状態です。なので、ここから保温ケアは本格的に心掛けましょう
そして、1月に入ると湿度は40%前後まで落ちます。

乾燥が厳しくなる期間は保湿対策はしっかりと行いましょう。
ここから4月中旬まではお肌に適した湿度に戻りません。半年以上は肌乾燥に苛まれるのです。

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肌を危険にさらす冬に起こりやすい症状

人間は一定の体温を保った恒温動物です。
寒さを体が実感するとその情報が脳に到り、脳の視床下部(ししょうかぶ)からの指令で血管を縮めて血流を鈍くさせます。
その過程により体内の熱を外に逃がさないよう皮膚表面の温度を低く保つのです。

逆に暑さを実感した場合、血流を促進させるよう血管を広げ皮膚の表面温度を上げ皮下脂肪層にある汗腺のエクリン腺を通じ汗をかいたりして熱を放出します。

また、「寒さ」「暑さ」の刺激が交互に繰り返され、血管の収縮や拡張が繰り返されることで血流の循環に障害が起こります。とくに、手足など末梢(まっしょう)の血管では血行が行き届きにくくなり赤く腫れたり、かゆくなったりという症状が起こります。これが一般で言われる「しもやけ」で「凍瘡(とうそう)」とも呼ばれます。

あかぎれ」は、凍てつく寒さやカラっとした空気の乾燥によって皮脂や皮膚の水分が奪われ、汗や皮脂の出る量も減ってひび割れができることで起こります。寒さのほか、洗剤を毎日使い続けることによる水仕事から慢性的な皮膚炎、老化、水虫などの刺激が原因となって起こることもあります。

季節の変わり目に注意を促すのは「季節性敏感肌」でしょうか。
急激な乾燥・気温の変化で肌のバリア機能が乱れた肌にカビ、ほこり、花粉、ハウスダスト、さらにPM2.5とそれらのアレルギーの原因となる物質が付着して炎症を起こすことで、擦っていないのにほっぺたが赤くなったり、化粧水をつけるとピリピリしたりします。
髪の毛がチクチク触れるときや汗をかいたときに、普段は気にならないときにかゆみ、刺激を感じることもあります。

また、皮膚の表面の脂が減少してかゆみや湿疹が主な症状である「皮脂欠乏症(乾燥性湿疹)」は、肌の乾燥を原因とする「乾燥性皮膚炎」の症状が悪化することによって、この皮脂欠乏症が引き起こされるのです。
健康な肌であればpH値(水素イオン指数)は弱酸性に保たれ角質層がウィルスや紫外線などの外部からの刺激や侵入を防ぎ、肌を守ってくれます。

しかし、角質層から水分が失われて肌が乾燥するとバリア機能が低下してpH値(水素イオン指数)は弱酸性からアルカリ性に傾き、アルカリ性の肌は潜んでいた細菌が繁殖したり、ウィルスや紫外線などが角質層を潜り抜けて肌の深層部へと入り込みます。
こうなることで初期症状で肌にカサカサ感や粉吹きなどの症状が現れ、次第に赤くただれて激しいかゆみが出る「皮脂欠乏症(乾燥性湿疹)」が発症するのです。冬の寒さや冷たさに伴い毛細血管から肌細胞に十分に栄養分が供給されず肌内部の働きが著しく低下して乾燥すると、光が十分に透過せず目の下にクマが出来たり、お肌が全体的にくすんだりします。夏は茶色のようにくすみますが冬場はグレーのようにくすんでいきます。

さらに暖房の熱気により肌の水分が奪われ「乾燥」に追い打ちをかける状態に陥ります。
夏の間、浴び続けた紫外線や摩擦などの影響によってメラニンが作った「くすみ」「シミ」が目立ってきます。肌のターンオーバーが乱れて角質が剥がれ落ちず、晩秋から冬に向かっては血行が鈍くなっていき皮脂や汗の分泌が減少、皮脂膜が十分作れなくなり肌に古い角質が集中的にはりついて肌表面がこわばってしまいます。

冷たく乾燥した外部の空気にさらされているので、影響を受けやすい大人の揺らぎ肌にとっては夏場で発生するニキビと同じくらい冬にもニキビ注意報が出る季節なのです。
特に冬のニキビは顎やエラなどのUゾーン(フェイスライン)に発生しやすくなります。

冬場にできるニキビのプロセスは暖房などによって肌の水分が蒸発して乾くことにより引き起こされます。
乾燥した肌はバリア機能、柔軟性が低下して肌を守ってくれるはずの皮脂の分泌が促進さなくなったフェイスラインは角質が詰まりぷつぷつの白ニキビが出来やすい状態になります。
この白ニキビは炎症を引き起こして黄ニキビや赤ニキビなどの症状に発展していく可能性があります。

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冬の肌トラブル対処法

冬は低気温と乾燥からさまざまな肌トラブルに見舞われる季節です。

しもやけ

「しもやけ」の予防は保温・湿気を避ける・マッサージが大切です。
症状を緩和させたいならば外用薬、もしくは内服薬を使用する方法が適しています。
治療法はヘパリノイド軟膏外用や凍瘡軟膏とビタミンE・循環ホルモン等の内服です。

しもやけには局所の血流の促進が大切です。この意味でも何と言っても予防が一番で、しもやけになり易い人はこの季節になったら早めに予防を始めましょう。

理学療法士のしもやけマッサージ
  1. 手の甲にクリームを(約2cm)たっぷり塗ります。
  2. 両手の甲を重ね合わせて両指先を少しづつ広げていきます。
  3. 手のひらを使って右手、左手を覆うようにしっかりとすりこむようになじませます。(親指側から小指側へ)
  4. 親指から順に指の一本一本に丁寧にクリームを塗りのばします。
  5. 爪の周りをツボ押しのような感じでほぐすマッサージ。
  6. 指の間(指間みずかき)は特に乾燥しやすいので両手の指同士重ね合わせてすりこむようになじませる。
  7. 最後に親指と人差し指の間を痛気持ち良いくらいの強さで押します。

あかぎれ

「あかぎれ」にならない為には空気が乾燥した寒い外に出る際は厚い皮製の手袋を着用してあげましょう。
洗剤などを使う水仕事をする際はゴム手袋を着用して手荒れなどの症状に至らないよう予防を心がけましょう。
常に「あかぎれ」になってる方も必需品です。また、凍瘡軟膏の薬を塗るのも効果的です。可愛い手袋とコート冬の気温の低下が原因でなる季節性敏感肌はお肌のバリア機能が壊れた脆弱(ぜいじゃく)な状態です。また、血行が悪くなると肌荒れ、かぶれが引き起こされかねません。まずは敏感肌専用スキンケアに変えましょう。
おすすめはお肌にやさしいセラミド配合のものです。

乾燥性湿疹にはセルフケアで状態を改善することもありますが、乾燥性湿疹にまで症状が悪化した場合医療機関(皮膚科)に受診して治療を受けることをおすすめします。
症状に合わせて以下の薬が処方され、保湿による治療を取り入れることがあります。

  • 抗ヒスタミン薬(内服薬)
  • 保湿外用薬
  • ステロイド外用薬

また乾燥性湿疹中にはお風呂や布団で体が温まった途端にかゆみが出ることもあります。
入浴時はタオルで擦ったりするのは控えましょう。普段のお風呂はお湯で軽く濯ぐだけにし、石鹸や洗顔料は敏感肌専用を使い、使用頻度を週1~2回に割り切り、洗いすぎないことを心掛ければ症状が軽く済むことがあります。

かゆみがおさまらない場合、汁が滲み出る湿疹になってしまった場合は皮膚科へ行くことを是非おすすめします。アレルギーを抑えるステロイド軟膏に加え、飲み薬を併用しても良いでしょう。

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クマ・くすみ

シミを気にする女性冬の肌の[クマ・くすみ]を解消するには【3つの原因】を取り除くことが大切です。

マッサージをする

1つめは血行不良の原因となるくすみの解消には顔のコリをほぐし、リンパの流れをスムーズにさせるマッサージを行いましょう。

理学療法士のクマ・くすみマッサージ
  1. 目元周りは皮膚が薄いのでソフトタッチが基本です。始める前にクリームや乳液をみっちり塗っておきましょう。
  2. (人差し指をかぎ型)にして目の周りの眼輪筋を撫でるような感じで触れます。
  3. 目頭から目の下を通りながら目尻の外側を指でなぞっていきます。最後にこめかみを痛気持ちいい強さで押します。
  4. 眉毛の骨の上にそって、眉頭から眉尻まで指でなぞります。同じく最後にこめかみを押します。

【一分間、③→④を5回ずつ繰り返します。目の周りがきびきびして明るくなったのを実感できると思います。】

湯船に浸かる

2つめは気軽にできる方法で湯船に浸かるです。
熱すぎずゆっくりと過ごせるような38℃~40℃を目安にした温度にします。
入浴中は体をほぐしたり、腕を回すなどをして血のめぐりが良くなるようにしましょう。
お風呂にアロマオイルを5滴くらい入れて芳香浴でゆったりとした気分を味わい、副交感神経を促進させる効果を狙うのもいいかもしれませんね!

【美肌の湯】重曹で風呂上り保湿をしてカサカサ乾燥肌を防ぎましょう!!

また、温泉などで「ナトリウム泉」など聞きますよね。
ナトリウム=体を温めて血行促進に作用があるのも勿論のことで「〇〇ナトリウム」「〇〇Na」などといった成分が表記されてる市販の入浴剤を湯船に入れて浸かってみるのもよいですね。

くすみのケアという意味合いだけではなく体の芯から温まることで冷えにも効果があるので全身に良い影響があります。
肌の古い角質や汚れも落ちやすくなるので肌にもプラスの効果がありますよ。

ただ、面倒だからとシャワーで済ましていると身体中の血流が促進されません
シャワー入浴はどうしても慌ただしくなることがあり、ストレス、緊張に働きかける交感神経が刺激されます。交感神経は血液を収縮させる働きがあるので血の巡りが悪くなってしまう原因になりかねません。
休息、リラックス効果を働きかける副交感神経を刺激するようなゆったりとした入浴をすることが重要なポイントです。アヒルちゃん

ビタミンEやビタミンP

3つめは血管を拡げたりする働きを担い肩こり・冷え性の予防になるビタミンEやビタミンPを補ってあげるのが効果的です。

まずビタミンEは毛細血管を拡張させて血流をよくする作用を促進し、抗酸化作用により、抗炎症作用、酸化ストレス抑制作用を引き起こし体内の脂質の酸化を防いで体を守る働きがあります。

この働きから体内の細胞膜の酸化による老化や、血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化など生活習慣病や冷えや肩こり、頭痛、老化と関連する疾患を予防することが期待されています。
主にアーモンドや落花生などのナッツ類や植物油に多く含まれています。

けれども「ビタミンP」はどうでしょう?「初めて聞いた!」という人は少なくないはずです。
要は体内でビタミンと似たような作用がある物質で「コエンザイムQ10」とも呼ばれています

もちろんコエンザイムQ10は食の成分として含まれてます。
この成分はナッツ類を始め野菜・肉類・魚類どの食品にも当てはまります。
コエンザイムQ10の成分が多いのは、かつお・いか・サバ・マグロ・イワシなど青魚類です。青魚2匹

肌に効く!オススメ成分3選

肌に優しい代表成分を3つご紹介致します。

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は細胞の中にあるミトコンドリア内に存在し、人の体内に合成されている脂溶性の物質すなわち「ビタミン様物質(ビタミンとは区別される)」

過剰に酸化分泌された活性酸素によって細胞が酸化し、その強すぎる酸化力が細胞にダメージを与えてしまいます。この「酸化」がいわゆるサビのようなもので、疲労しやすくなったり肌が老けシワになるなど体内の様々な部分に悪影響を及ぼしてしまうのです。
コエンザイムQ10を摂取することで体中の活性酸素を断ち、血管・肌・脳・臓器の正常な状態を保って若々しくしてくれるという効果をもたらされるのです。

コエンザイムQ10はエネルギーの発電所の役割であり、脂肪、糖、タンパク質を代謝させる指令を促してエネルギー不足による筋肉や内臓器官を回復させ、痩せやすい体に構築させる効果をもたらしてくれます。

ビタミンA

そして肌にうるおいを保つ脂溶性ビタミンが、ビタミンAです。
一般ではレチノールとも呼ばれ、シワ対策を謳う美容液の表記よく見かけます。

皮脂膜の奥にある角質細胞、天然保温因子(NMF)に皮膚の再生に不可欠な水分を担う粘膜を作り肌を潤沢にさせ、紫外線のメラニン色素生成からアトピー性皮膚炎、ニキビや吹き出物の予防になります。
ビタミンAを豊富に含んでる食材は鶏レバー・ウナギ・あなご・しそ・モロヘイヤ・にんじんなどです。

天然保湿因子(NMF)

表皮の顆粒層に生産されるタンパク質の一種にプロフィラグリンがあります。
このプロフィラグリンは表皮の肌の新陳代謝に従って、角層細胞に移行してから分解されフィラグリンというタンパク質に変わります。

更にこのフィラグリンがアミノ酸に分解されその一部がさらに代謝を受けると、NMF(天然保湿因子)になるプロセスで成り立ちます。
NMF(天然保湿因子)は水分を吸着する親水性が高いので、細胞内の水分量を一定にして角質層の弾力性を保ちつつ柔軟性を担います。
つまり、NMF(天然保湿因子)が豊富にあれば潤った肌を持続させます。

冬は透明肌のチャンス!

紫外線が少ない冬の期間、保湿と美白を重視したスキンケア美容液を取り入れレチノールとの相乗効果の働きでよりメラニンを排出することができます。

肌のシミ・くすみのない透明肌を目指すなら11月~3月は適した環境かもしれませんね。
今回まとめてきたことに気を付けて、みなさんも冬の間に透き通った美肌を手に入れましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。

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