馬油を愛用している方からは「乾燥しがちな肌でしたが、近ごろは潤いをキープできるようになり、毛穴も目立たなくなりました」といった声や「スキンケアの最後の仕上げに導入しています。馬油を使い始めてからは、毛穴が目立たなくなりました」といった評価を耳にします。
馬油には毛穴の悩みを解決する力が秘められています。
今回は馬油の魅力についてご紹介します。
Contents
毛穴トラブルの原因
毛穴トラブルの中でもニキビや吹き出物は厄介で、これらはトラブルとして分類されます。
ターンオーバーかホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰に分泌され、皮脂の過剰な分泌により毛穴の閉塞が起こります。
異常な量の皮脂が毛穴の壁を傷つけたり、皮脂の量に比例して常在菌であるアクネ菌も増えていき、ニキビや吹き出物となります。
毛穴トラブルには2つの種類が存在する

鼻や頬に広がる毛穴を触ってみると、ざらざらとした感触がすることがあり、毛穴を鏡で見てみると、果物のいちごの種のように一つひとつがぽつぽつと黒ずんでいることがあります。
これらは詰まり毛穴や黒ずみ毛穴と呼び、詰まり毛穴と黒ずみ毛穴を角栓と呼びます。
角栓は古くなった皮脂や角質、埃が混ざり、固まってできたもので、まさしく脂の蓋といえます。
この脂の蓋が鼻や頬にたくさん埋まっているとき、鏡で観察すると黒い点が無数にあるように見え、これをイチゴ鼻と呼びます。
毛穴が開いていくことも毛穴トラブルに含まれ、ターンオーバーやホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰に分泌されます。
皮脂は毛穴から分泌されるほか、毛穴が狭いにもかかわらず、毛穴の中に皮脂が分泌され続けてしまうと狭い毛穴が押し広げられる現象が起こります。
これが進行した状態を開き毛穴といいます。
先ほども紹介したように、皮脂が過剰に分泌されることも毛穴のトラブルとして分類されることになります。
皮脂の過剰な分泌は、ニキビ・吹き出物に加えて開き毛穴も誘発するので皮脂の分泌量の把握とコントロールは、とても重要なことであるといえます。
皮膚がたるんでいくと毛穴トラブルに

肌は大まかに物体や外気に触れたりする外側の表皮と、表皮に水分や脂、栄養を送り込み正常に保つ真皮の2種類から構成されています。
肌にハリがあるのは真皮の中に線維芽細胞と呼ばれる、肌に弾力を与える役割を果たす細胞があるためです。
線維芽細胞は加齢に伴い減少していき、紫外線を皮膚が浴び続けることでも減少していきます。
表皮にハリを与えている線維芽細胞が消耗すると、表皮のハリが失われ、皮膚のたるみに直結していきます。
皮膚がたるんでいくと毛穴が広がって見えるようになり、毛穴が目立ちます。
この皮膚がたるんでいくことをシワ、たるみといい、これらのトラブルによって毛穴が目立つことになって分類された毛穴トラブルはたるみ毛穴と呼ばれます。
馬油とはどんなもの?

馬油とは馬の体から採れる油です。
馬の皮下脂肪を原材料としているため、馬油は動物性油脂に分類されます。
馬油の採取方法と歴史
食用として馬を解体するとき、副次的に採取されることも多く、5世紀ごろ中国では既に馬油を使って髪の毛をとかしていたと言い伝えられています。
日本で初めて商品化されたのは昭和46年、手が真っ黒になるほどの大やけどをし、その怪我を馬の油だけで治した、直江昶(なおえ とおる)という男性が研究した結果、馬油を生み出したとのことです。
いかにして彼は馬油を発見したか
昶は昭和23年に馬を解体している近所の農夫から、黄色い脂肪のついた馬肉を譲り受けます。
その際、その農夫はこの馬の肉についている脂肪を手足に塗ると、火傷に対して効能を発揮する、と昶に伝えたことから、彼が後に馬油を開発するヒントとなりました。
その後、工場内で火傷をしてしまった昶はすぐそばに持ち合わせていた馬の油を塗って応急処置をしたところ、火傷の回復が見込める結果となったため、馬油を本格的に開発しようと決意をしたそうです。
馬油に毛穴トラブルは有効なのか
鼻や頬に広がった毛穴に馬油をつけて塗ると、皮膚に刺激を与えずに、毛穴に詰まった皮脂などの毛穴汚れを容易に取り除くことができます。
馬油は人間の皮脂に近く、肌なじみも抜群で、肌に対して非常に強力な浸透力を持ちます。
馬油に含まれる主成分
- 不飽和脂肪酸のオレイン酸
- 飽和脂肪酸のパルミチン酸
- リノレン酸
- リノール酸
- ミリスチン酸
このような成分を含んでおり、不飽和脂肪酸が63%を占めます。
魚肉と動物肉の中間のような性質であり、この性質が馬油の浸透力の高さの理由であるとも言えます。
馬油の効能
馬油は火傷や切り傷、擦り傷や手のひび割れ、あかぎれなどにも効果を発揮します。
肌のセラミドを保護し、肌トラブルを解決に導くことが可能です。
このセラミドがあるからこそ、肌の潤いをキープし、肌のキメを整え、紫外線などの外部より受ける刺激から肌を守ることができます。
馬油を肌に対して使うことによって、セラミドの角質層まで馬油が浸透し、肌を美しく保つことができます。
馬油は人体のさまざまな部位に使用でき、ニキビとなった毛穴もケアできるほか、3つの作用を持ち、この作用によって肌トラブルを防止することができます。
抗酸化作用

人体は酸素を使ってエネルギーを作り出しておりますが、この酸素を使ってエネルギーを作り出す際に、活性酸素も体内に生成されてしまいます。
この際に副産物として発生する活性酸素は細胞を傷つけるため、肌のシミやしわの原因となり、この活性酸素によって肌がダメージを受けることを酸化といいます。
馬油はこの酸化を防ぐ作用を持ち、これが馬油の抗酸化作用です。
抗炎症作用

人体に本来存在すべきでない物質・物体が外部から侵入してしまった際、その物質・物体を排除しようと、その部位だけ過剰に免疫反応が表れ、腫れたり火傷を負ったようにただれたりすることを炎症と呼びます。
炎症はごく自然な防御反応ですが、過剰に働きすぎるのも肌に対して良い影響はありません。
馬油は過剰になりがちな炎症を、程よく抑える効果も持ち合わせており、これが馬油の抗炎症作用です。
殺菌作用
人体にとって有害性や病原性の認められた細菌、そしてウイルス、これらを死滅させる操作を人間が意図的に行なうことを殺菌といいます。
殺菌することで、これら人体にとって不利益な細菌・ウイルスが体内に入り込んでしまうのを防ぐことができます。
このように馬油は抗酸化作用で毛穴の周りがたるむのを防ぎ、抗炎症作用で毛穴の内部が傷ついてしまうのを防ぎ、殺菌作用で毛穴の内部に細菌・ウイルスが入り込んでしまうのを防ぎます。
それが馬油に秘められた作用なのです。
馬油を使ったさまざまな毛穴ケア法
では次は、具体的に馬油を使って毛穴ケアの方法をご紹介していきましょう。
馬油クレンジング
毎日のクレンジングに馬油を使ってみるのです。
- 石鹸で洗って乾いた手のひらに馬油をティースプーン1杯ぐらいを乗せる(この際手のひらで温める)
- 顔全体に馬油を塗って、伸ばしながらメイクになじませて汚れを落としていく
- 優しく丁寧に落としていき、汚れが落ちたらティッシュで優しく拭き取る
- 最後にぬるま湯を使って洗い流す
馬油洗顔
先ほどはクレンジングとして馬油の使い方をお伝えしましたが、今度は洗顔方法として使い方をお伝えします。
- 馬油を適量手に取り温める
- 顔全体に伸ばして指の腹で3分ほどマッサージする
- 濡らしたコットンで拭き取る(化粧水や精製水を含ませたコットンを使用してください)
- 化粧水で肌を整える(最後は化粧水で馴染ませますが、馬油のオイルが気になる方は洗顔料を使って洗い流してもよい)
馬油の毛穴ケアでの注意点
- 馬油を最初から多く付けすぎない
- 強くこすらない
- 長時間行わない
- ニキビができやすかったり、オイリー肌の方は拭き取り後に洗顔をする
- 頻度は週2,3回程度に抑えること
毛穴ケアや馬油洗顔にオススメの馬油
毛穴ケアや洗顔で使用するにあたって、おすすめの馬油を紹介します。
今回、馬油を紹介するにあたって絞ったポイントは下記の3点です。
- しっかりと肌を保湿できるか
- 肌に対して栄養を与えるというケアができるか
- 乾燥肌や皮膚の疾患がある方でも気軽に使用できるか
薬師堂 ソンバーユシリーズ

- メーカー名:薬師堂
- 商 品 名:ソンバーユ 無香料
- 価 格:¥2,200(税込)
この馬油を含むソンバーユシリーズは日本トップシェアのシリーズで、市販のハンドクリームといった商品よりかはオイルに近い性質を持っています。
肌馴染みがとても良く、オーガニックの馬油を使いたいという方や夜に馬油でしっかりと肌をケアして就寝したいという方にオススメです。
乳幼児の肌にも安心して使用することができる馬油となっており、肌の化粧を落とすことも可能な一品となっております。
中でもボディクリームは乾燥することによって起こる手の肌荒れやあかぎれ、傷口のケアにも使用することができるほか、それらの症状の予防にもなります。
ハトムギ馬油

- メーカー名:三和通商
- 商 品 名:ハトムギ馬油
- 価 格:¥843(参考価格)
良質なアミノ酸を多く含み美肌効果のあるハトムギ種子エキスを配合した馬油です。
乾燥肌の改善にも効果を発揮し、化粧水を肌につける前に肌へ塗るのが効果的な使い方となっております。
しっかりこれ一本で保湿を行うことが可能で、肌に塗った後もテカリなどは起きず、化粧崩れも起きなくなる優れものです。
髪用の美容液にこの馬油を混ぜて使用もでき、髪をサラサラな質感にすることができます。
全身に使用できるという点で汎用性が高い馬油です。
純馬油

- メーカー名:井藤漢方製薬
- 商 品 名:純馬油
- 価 格:¥2,200(税込)
純度100%の馬油で、馬油そのものの純度はこれまでに紹介した上記2点の商品よりも最も高いです。
この純馬油は切り傷やすり傷、火傷といった皮膚へのダメージはもちろん、アトピーや、アレルギー性鼻炎といった皮膚系の疾患にも対応しており、皮膚や鼻炎などが起きた部位に塗布することで、症状の改善を図ることができます。
テクスチャーの感触は柔らかくとろりとしており、ローションなどに近く、肌の乾燥に悩む方も安心して使うことができます。
毛穴トラブルには馬油が効果的
馬油には毛穴の悩みを解決できる力が秘められています。
毛穴トラブルの中でもニキビと吹き出物は厄介で、詰まり毛穴、黒ずみ毛穴も毛穴トラブルに含まれます。
そういった多くの毛穴トラブルを解決に導くのが馬油。
馬油を化粧水を肌につける前に使用したり、美容液に混ぜたりして使用することで、より馬油の効能を引き出すことが可能です。
また、純度の高い馬油はアトピーなどの皮膚疾患がある方でも安心して使用することができます。
馬油を使い、素敵な肌を目指しましょう。
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