飛行機に乗った時に、むくんでしまうと対処に困りますよね。
機内は自分が自由に動けるスペースも限られているので、身体を伸ばしてストレッチをすることなども難しいでしょう。
今回は、飛行機に乗る以前から事前に行える予防を紹介します。
むくみが飛行機などの限られたスペースで起きた際の対処法も記載しました。
Contents
飛行機で足などがむくんでしまう原因
飛行機で足などがむくんでしまう原因には、次のようなものがあります。
- 気圧の変化
- 水分不足
- 長時間同じ姿勢で座り続けること
- 身体の冷え
それぞれについて細かく解説していきます。
気圧の変化

飛行機は離陸後、高度が上がるほど機内の気圧が変化し、一般的な航空の機内環境は海抜2,000mから2,500m前後です。
陸上の山の高さで表すと、富士山の五合目程度の高さとなります。
また、離陸や着陸するときは、15~30分間で気圧の目まぐるしい変化があり、人体は気圧が低くなるとむくみやすくなります。
そのため、飛行機内での気圧の変化でもむくみやすい環境と言えます。
水分不足

足に余分な水分が溜まることは、むくみの原因となります。
その観点からむくみ対策として水分を摂取しないようにと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、水分の不足も足のむくみに繋がります。
体内の水分が不足すると、脱水症状を改善するために細胞内にある水分を外に排出するようになります。
この際に、外に出てきた水分がむくみの原因になるため、水分はこまめに補給した方が、足のむくみの解消になります。
喉が渇いていないと思っていても、体内では水分が不足していることもあるからです。
同じ姿勢で座り続けること

飛行機や車などの、長時間座ったまま移動をした後に足がむくんでしまう原因となります。
足のむくみとは、足を巡っている血液が心臓に戻りにくくなり、足に血液などが溜まります。
すると、血液の中の水分が血管やリンパ管の外に出て、足の皮膚に余分な水分が溜まった状態のことを指します。
足がむくむと、外からは太く見え、ひどいときは指で押すとへこんだり、痛みやしびれを伴なうこともあるのが特徴です。
身体の冷え

飛行機内の冷房は普段家庭で使用されているものよりも強く設定されているため、普段はあまり冷えを感じない人でも冷えてしまうかと思われます。
移動に関しても、国内線も国際線も、飛行機に乗る際には冷房に関しての注意が必要です。
国際線の飛行機のエアコンは、国内線の飛行機と比較し、機内の温度の設定が低く設定されています。
これは、海外の方は日本人に比べて体感温度が高いためであり、機内の冷房は国際線の方が強いことが多いです。
特に国際線に乗る際には特にむくみが起きないよう、エアコンの冷房設定に注意を払った方が良いでしょう。
むくみが起きた時と起きない為の予防と対策

むくみは、医学用語では浮腫(ふしゅ)と言われます。
まずは、その浮腫が起きない為の予防から挙げていきます。
先ほどの原因を避けることはもちろんですが、以下の行為も予防へと繋がります。
- 普段から体を動かすようにして、筋力アップを心掛ける
- お風呂で湯船に浸かる
- 食事内容を見直す
この3つのポイントに関して、それぞれ開設していきます。
筋力アップ

まずは、普段から体を動かすようにして、筋力アップを心掛けることから解説していきます。
むくみは筋力の低下や血行不良によっても生じます。
普段から体を動かすようにするだけでも予防は可能です。
かかとを上げたつま先立ちや、ストレッチなどを行って体の血行を良くしていくのが効果的です。
お風呂で湯船に浸かる

入浴をシャワーだけで済ませていると、むくみが起こりやすくなります。
お風呂に入るときは、湯船に全身を入れると血行促進に効果的です。
さらに、リラックス効果もあるため、ストレス発散や自律神経のバランスを整えられます。
入浴の際には水分補給も意識して、水分不足にならないようにしましょう。
食事内容を見直す

むくみ対策には食事も大事です。
タンパク質の不足はむくみを生じさせます。
タンパク質はしっかり摂りましょう。
さらに、ビタミンB群も大事です。
ビタミンB群で女性ホルモンのバランスを整えて、むくみを予防していきましょう。
足のむくみにオススメの着圧ソックスとは
着圧ソックスは他のソックスと比べると圧力が大きく違います。
また、着圧ソックスでも商品ごとに足に掛かる圧力が違います。
着圧ソックスの選び方と使用方法、ふくらはぎの締まり方や着圧ソックスの効果について紹介していきます。
着圧ソックスの履き方と効果
ほとんどの着圧ソックスには、前後、左右、かかとの位置が判別できるようになっており、指示通りに履くようにしましょう。
着圧ソックスは足の筋肉の構造や血流を考えて設計されています。
ダイエット用の着圧ソックスも存在し、そちらは効率的に脂肪を燃焼できるようにテーピングなどの工夫がされていますが、履き方を間違えると必要のない場所に圧力が掛かってしまい効果の発揮ができません。
基本的に着圧ソックスは長時間の着用となるため、前後、左右、かかとの位置をしっかり合わせて履きましょう。
それに、サイズの合った商品を購入するのも大事です。
着圧タイツは実は危険

着圧ソックスではなく着圧タイツは基本的に長時間の飛行機の移動やバスの移動においては、危険だとされています。
着圧タイツを長時間着用し続けることにより、膝の裏側や太ももといった部位を長時間締め付け、かえって血流を悪化させることによって血栓症の発症を高める危険性をはらんでいるからです。
このことから、長時間の飛行機やバスの移動では、着圧ソックスを使用する方が血栓症の予防の防止などに繋がります。
着圧ソックスの選び方
着圧ソックスを購入する際には、一般医療機器として販売されているものを選ぶのがおすすめです。
着圧ソックスは停滞した血流を改善する効果があり、筋肉量の少ない女性や、高齢の方にも適しておりますので、まずは自宅で試し、新品の着圧ソックスをいきなり長時間のフライトで利用することがないようにしましょう。
しかし、圧力や材質が合わないことがあります。
長時間利用すると膝の下や太ももが痒くなったり、痛くなったりすることもあるため、自分に合った着圧ソックスを吟味してから着用することをおすすめします。
今回は履き心地と、hPaの低さから飛行機やバスの長時間の移動の際に着用しても負担になりにくい商品を紹介させていただきます。
このhPaが上がれば、締め付ける力である圧力も上がります。
圧力が高ければ高いほどむくみの予防、および解消の効果は高くなりますが、同時に圧迫感といった不快な感覚に繋がる要因も強くなるので注意が必要です。
おすすめの着圧ソックス
アンジェリール キュッとルームソックス

- メーカー名:アンジェリール
- 商品名:キュッとルームソックス
- サイズ:フリー、膝上(約40~50cm)、ふくらはぎ(30~42cm)、足首(19~25cm)
- 価格:¥3,479(税込)
- 色:ブラック
- 圧力:太もも(13hpa)、膝(17hpa)、足首(24hpa)
太ももまでしっかりとカバーをするこの商品は、着圧ソックスの本来の役割である美脚効果のある特殊な構造になっており、着用するだけで脚部を美しく見せることができます。
長さは太ももまでとなっており、タイツのようなデザインになっておりますが、締め付ける圧力は全体的に低く、飛行機やバスでの移動に最適な着圧ソックスです。
アンジェリールというメーカーが開発元ですが、このメーカーはふんわりルームブラという商品を開発したメーカーでもあり、着用した際の履き心地の良さは定評があります。
短時間に起きるむくみに対して効果を発揮する一品です。
ドクターショール フライトソックス

- メーカー名:Dr.Schall(ドクターショール)
- 商品名:フライトソックス
- サイズ:M~Lまで、男女兼用
- 価格:¥2,200(参考価格)
- 色:ブラック
- 圧力:ふくらはぎ(19hpa)、足首(23hpa)
こちらの商品は足首からふくらはぎ辺りまでを覆う着圧ソックスになっており、シンプルなデザインかつ男女兼用のサイズも魅力的です。
シックなデザインとなっているため、デスクワークをするようなフォーマルな場でも着用することができます。
収納袋が付属品として付いており、持ち運びも簡単です。
飛行機内でも使えるその他のむくみ解消グッズ
着圧ソックス以外にスリッパもむくみ解消には重要なアイテムです。
靴を履いたままでいると、足が締め付けられ、その靴による締め付けがむくみの原因になるので、飛行機に乗ったらスリッパに履き替えるとむくみ対策になります。
この対策をすることで、よりむくみ防止への効果を発揮します。
スリッパは飛行機に乗る際、必ず持っていくという決まりはありませんが、靴を履いたまま機内で過ごすよりも、スリッパを履いて過ごした方が、ストレスの解消にもなるほか、よりリラックスして飛行機の内部で過ごすことができ、足が蒸れにくいというメリットもあります。
そのため、自分でスリッパを持参しておいた方が吉です。
機内用のスリッパの選び方
機内で履くスリッパを選ぶ際の望ましい条件は、次の3点です。
- 着脱が容易
- 持ち運びが簡単
- 洗うことが可能
おすすめの機内用スリッパ
gowell(ゴーウェル)ポリエステルニットスリッパブラック 3546

- メーカー名:gowell(ゴーウェル)
- 商品名:ポリエステルニットスリッパブラック 3546
- サイズ:25.5cm~27.0cm、男女兼用
- 価格:¥1,102(参考価格)
- 色:ブラック
gowell(ゴーウェル)というメーカーより発売されたこのスリッパは、着用して汗を掻いてもすぐに乾くポリエステル製の生地を使用しており、軽く、持ち運びも簡単にできます。
耐水性もあり、汗による汚れが付着しても簡単に洗い流す事ができる優れもので、何回も繰り返し使い続けることができるのも嬉しいポイント。
Eco Ride World 携帯スリッパ 収納ポーチ付き SO_026

- メーカー名:Eco Ride World(エコライドワールド)
- 商品名:携帯スリッパ 収納ポーチ付き SO_026
- サイズ:26.0cm~28.0cm、男女兼用
- 価格:¥1,980(参考価格)
- 色:グレー
こちらも持ち運びが可能かつ、洗浄もできるタイプでシックなデザインの男女兼用スリッパです。
このスリッパの特徴は、2つに折りたたむことが可能であるという点で、付属品のポーチに収納することができ、携帯性も抜群です。
同時にスリッパを入れるポーチもサイズアップしました。
むくみとも関係があるエコノミークラス症候群とは
エコノミークラス症候群とは、足などの下半身に発生した血栓と呼ばれる血液の塊が血流に乗って肺の血管に詰まり、胸の痛み、呼吸困難、循環不全などをきたす病気です。
正式名称は肺血栓塞栓症と言い、エコノミークラス症候群という名称は飛行機のような座席で長時間ずっと座っていることによって起きやすくなる原因に由来します。
重症になると命にかかわる重篤な症状を引き起こす場合もあります。
エコノミークラス症候群の原因
静脈の流れが悪くなり、血液の流れが淀むことで、静脈の血管の中に血栓が発生します。
この血栓が静脈を通って心臓まで来ると、肺動脈に詰まることがあります。
足に血栓ができてしまう原因には次のようなものがあります。
- 飛行機の中で長時間座席に座っている
- 家庭用の車の車内で寝泊まりをする
- お腹の中に大きな腫瘍がある
- 出産後
足の筋肉が弱くなると血栓形成の原因となることがあるので、筋肉が落ちないようなケアも心掛けるのがいいでしょう。
エコノミークラス症候群の症状
大きく見られる症状は突然の胸部の痛み、呼吸困難や息切れ、咳や血痰です。
重症の場合は意識障害やショック状態となることもあり、放置すれば命にかかわることもあるのです。
以下は、エコノミークラス症候群の予防についてです。
エコノミークラス症候群の予防法とは
普段から運動する習慣をつける
普段からの運動をする習慣を良いと思っている方は多いでしょう。
普段の生活で身体を保つのには良い習慣ですし、心身ともに整う習慣です。
普段の生活を変えるのは大変なことだと思いますが、少しずつ取り入れることから始めるのも手です。
長時間座っているときに、足首や膝の運動を適宜取り入れる
座っている状態で足首や膝の運動を適度に取り入れることは、デスクワークを仕事としている方は必然的に長い時間、椅子に座っている機会が多くなるからです。
長時間座りながらも可能な運動として挙げられるのが、太ももに物を入れて挟んだ状態をキープする、という運動です。
- まず椅子に座り、浅く腰を掛け、少しだけ膝の中心にスペースを作り、左足と右足の膝を合わせるように座ります。
- その状態で、膝の中心に物を置き、床に落ちないように両足の膝を使って挟み続けます。
- この状態を、可能な限りキープします。
水分を摂取するようにする
身体の水分が減少して脱水状態になると、血液が固まりやすくなり、特に飛行機の中では湿気が少なくて脱水状態になりやすい環境となっています。
そのため、水分補給が大切であり、脱水を起こさないことがエコノミークラス症候群の予防になります。
ただ、水分ならなんでもいいわけではなく、アルコールは利尿作用があるので水分補給にはなりません。カフェインにも利尿作用があるので、コーヒーや緑茶などのカフェインを含んだ飲み物も避けた方が無難です。
むくみはすぐに対策を!
旅行の人必見!飛行機でむくみが起きる原因と予防と対策を紹介しました。
特に普段むくみが起こらない人は飛行機で急にむくみが起きると、急なことで対応し辛く、慣れていない分焦りを感じるでしょう。
そんな場合は前もってこの記事で紹介させていただいたことを知識として押さえておくと、心の準備にもなります。
旅行を考えている方の参考になれば幸いです。
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