毎日体の清潔を保つために入るお風呂。
よく疲れや美容に効くというけれど、果たしてくすみにも効くのでしょうか。
今回はお風呂に関する悩みとくすみの関係について解決していきます。
Contents
くすみの原因にお風呂は関係あるのか
お風呂に入浴すること自体は皮膚を清潔に保つために必要不可欠なことですが、誤った入浴をしてしまうとくすみを引き起こす乾燥肌になってしまう可能性があります。
それがくすみの原因かもしれません。
毎日石鹸で全身を洗うのは肌に良くない
毎日石鹸やボディーソープを使って全身を洗うのは、肌に良くないとされています。
身体には皮脂腺が多く、皮脂分泌が多い顔のTゾーン、鎖骨周辺や胸部の上側、両脇、背中の上側といった部位と、皮脂分泌が比較的少ない部位があります。
皮脂腺が多い部位には、酸化している皮脂の汚れがつきやすいので、これらの部位は毎日石鹸やボディーソープで洗うのが望ましいです。
しかし、二の腕や脚部分などは皮脂分泌が比較的少ないため、毎日石鹸やボディーソープで洗うと乾燥を招く場合があります。
さら湯は身の毒という説は本当か?
さら湯とは、まだ誰も入っていない状態の風呂のことを指し、濃度が低い状態のお湯です。
これは濃度の異なる液体は、濃度の低い方から濃い方へと移動する性質が存在するためです。
お風呂のお湯には有害物質である水道水の塩素などが含まれているため、そういった害を持つ物質が皮膚から体内へと染み込むように侵入し、同時に皮膚の潤いを保つ成分であるセラミドや皮膚にとって必要な皮脂までも奪ってしまうことになります。
カルシウムやマグネシウムなどの成分もそのまま水質に含まれており、肌を刺激するような感覚を覚えることもあります。
さら湯ではない誰かが先に入った状態は既に汗などの体液が流れ出ているお風呂や、入浴剤が入っているお風呂には浸透圧がかかりにくくなっています。
そのため、皮膚にとって潤いを保つ成分などが流れ出ることもないのです。
この理由から、さら湯は肌の乾燥の要因になりえるということで身の毒になると言えます。
お風呂でもできるくすみケア
風呂でのくすみケアは、まず浸透圧を身体にかからないようにすることです。
これを実現するためには、さら湯の濃度を濃くするという方法があります。
入浴剤や食塩を風呂に入れる
お風呂のお湯が皮膚を通して体内へ入り込まないようにすれば、浸透圧も風呂に入っている人体に対してはかからず、セラミドなどの皮膚に潤いを与える成分などが肌から出ていくこともありません。
浸透圧が人体に対してかからないようにするためには、お風呂の濃度を濃くするという手段です。
その手段として、入浴剤や食塩を風呂へ入れるという方法が挙げられます。
食塩を入れる場合
食塩を風呂に入れる場合、初めの使い始めたうちは30~50gを入れ、しばらく風呂に入って慣れてきたら200g程度の食塩を浴槽に入れて溶かすようにします。
風呂に食塩を入れることによって風呂の濃度が濃くなり、人が入っても浸透圧によるセラミドなどの成分が流出する危険性が低くなります。
風呂にゆっくりと浸かり、温まった状態の身体は毛穴が開いた状態になっており、開いた毛穴から一緒に皮脂の汚れや体に溜まった有害なミネラルや成分も一緒に流れ出ていくため、食塩をお風呂に入れることでデトックス効果を期待できます。
この際、風呂に入れる塩は天然のヒマラヤ岩塩やモンゴルの塩といったものを使うと、より効果が期待できます。
入浴剤を入れる場合
温泉の成分をベースに作られている入浴剤を入れると、風呂の湯が柔らかくなり、皮膚への刺激が少なくなります。
入浴剤には全身を温める保温効果や肌につやめきを与える保湿効果を期待することができるほか、入浴剤によっては柑橘系の香りや、花の香りなどでリラックスを期待できる効果を持つものもあり、入浴剤を入れる量は商品によってまちまちです。
くすみを防ぐ正しい入浴方法
くすみが発生しないように乾燥肌を防ぐには、風呂の湯の温度を適温に設定するのが重要なポイントです。
お湯の温度
夏であれば38度から39度、冬であれば40度程度に設定するのが肌にとっての適温だとされています。
40度を超える温度で入浴をすると、皮膚にとって必要な量の皮脂や肌に潤いを与える成分であるセラミド、天然の保湿因子のNMFなどが失われ、皮膚の角質を剥がしてしまう事が理由として挙げられます。
40度を超える温度で入浴をすることによって起きる皮膚への悪影響はほかにも、マスト細胞とも呼ばれる肥満細胞の活性化というのがあります。
この細胞は高温によって活性化します。
この細胞が活性化すると、皮膚のかゆみや赤らみ、炎症といった症状を感じやすくなります。
この症状は、免疫が過度に高まり、マイナスの方向に働いた結果です。
免疫には未だ解明されていない点も多く、入浴をする温度が高ければ高いほど身体や皮膚にとって良いというわけではありません。
高温での長い入浴を行うと、心臓といった内臓にも負担が大きくなります。
こうした理由から、40度を超える温度での入浴は避けた方が無難です。
ヒートショックプロテイン入浴法
40度を超える入浴はお勧めできないとされる一方で、ヒートショックプロテインというタンパク質を増やし、免疫力を高める入浴法が話題になっています。
ヒートショックプロテインとは
ヒートショックプロテインとは、熱によるストレスが身体に加わると増殖するタンパク質のことを指します。
熱ショックタンパク質やHSPとも表記され、多くの種類が存在し、抗炎症作用、免疫作用、美肌作用があります。
その中でも特に美肌と深い関係性があるのは、ヒートショックプロテイン47と、ヒートショックプロテイン70です。
- ヒートショックプロテイン47は、コラーゲンとのみ結合し、コラーゲンが正しく形成されるのを助けます。
- ヒートショックプロテイン70は、紫外線による肌へのダメージを防ぐ効果を持ちます。
ヒートショックプロテインを利用した入浴法
ヒートショックプロテインを利用した入浴法はこのように行いましょう。
- 心臓から遠い手や足、体からかけ湯をする
- 浴槽には手や足、体の順にゆっくりと浸かる
- 湯に浸かりながら舌先で体温を計っていく。
42℃→入浴10分、41℃→入浴15分、40℃→入浴20分が目安です。 - 入浴後は10~15分保温しておく
この際常温か温かい飲み物で水分補給しましょう。
美白の近道!クエン酸風呂とは
クエン酸とは、レモンやオレンジなどの柑橘類や梅干しといった食品に含まれている、酸味の成分のことです。
疲労を回復する物質として有名ですが、健康や美容にも効果があると言われています。
果たして、そのクエン酸を使用してのお風呂はどんな物なのでしょうか。
クエン酸風呂の効果
クエン酸風呂の効能は、肌からフケが落ちるのを予防し、改善する効果を持ちます。
髪には美髪効果、そして皮膚の新陳代謝の促進による肌への美白効果、また、疲労の回復やスキンケア効果などが見込めます。
クエン酸風呂の作り方
まず、クエン酸風呂に使用するクエン酸は、食用のクエン酸を使用してください。
入れる適量は水や湯200リットルに対して、クエン酸大さじ3杯くらいが適量であるとされています。
浴槽に湯が張っている状態でクエン酸を入れても、浴槽にクエン酸を入れてから湯を溜めても、どちらの順番でも問題なくクエン酸風呂を作ることが出来ます。
クエン酸風呂の注意点
クエン酸風呂でクエン酸を浴槽に入れる際、入れるべき適切な量を誤ってしまうと危険とされています。
一般的な家庭の浴槽は200リットルです。
この浴槽に対してのクエン酸の適量は、洗剤用のスプーンの大さじ2杯から3杯です。
この量以上のクエン酸を入れてしまうと、肌荒れを引き起こすなどの肌に対して悪影響を及ぼします。
また、クエン酸と重曹を併用することにより炭酸風呂を作ることもできますが、この際にも入れる量を誤って多く入れてしまうと、炭酸ガス、すなわち二酸化炭素が多く発生してしまい、酸欠を引き起こす可能性も考えられます。
そして、クエン酸風呂にも炭酸風呂にも共通して言えることではありますが、入浴後に必ずシャワーを使用して身体を洗い流すようにしましょう。
皮膚にクエン酸や炭酸が付着したままの状態を放置すると、皮膚を傷める原因となります。
お風呂でも使える洗い流せるパックの選び方とオススメの商品
くすみを和らげるために、ここでお風呂の中でも洗い流せるパックを選び方と共にご紹介しましょう。
メラニンを含む古い角質すっきり除去してくれることで、透明感のあるお肌へと近づくことができます。
お肌がデリケートな方は敏感肌用のパックを使用してみましょう。
白肌パック
- メーカー名:ウテナ
- 商 品 名:白肌パック
- 価 格:¥990(税込)
- 内 容 量:140g
くすんだお肌をすっきり整えるパックです。
30秒マッサージするだけで潤いを与えながら角質を落としていきます。
クレイと微粒子パウダーの配合で白肌を演出します。
クレイパック
- メーカー名:ARSOA(アルソア)
- 商 品 名:クレイパック
- 価 格:¥3,850(税込)
- 内 容 量:100g
北海道で産出された「モシリクレイ」と呼ばれる天然泥を使っているこの製品は、粒子が非常に細かく毛穴や小鼻の細かい部分にも密着し、汚れを吸着します。
なめらかな感触で濡れた手でも扱いやすいです。
肌をみずみずしく柔らかくするため、お風呂上がりの保湿のなじみも良くします。
入浴は浸透圧や、温度設定を心がけて
お風呂に入浴することは肌を清潔に保つために必要不可欠なことではありますが、誤った入浴の仕方は肌に負担をかけるだけではなく、くすみを引き起こす乾燥肌の原因となります。
身体の皮脂腺が多い部位である顔のTゾーン、鎖骨周辺や胸部の上側、両脇、背中の上側といった皮脂分泌が多い部位は毎日石鹸やボディーソープなどで洗うのが望ましいですが、それ以外の部位は比較的皮脂分泌が少ないため、洗いすぎると乾燥を招く場合があります。
クエン酸風呂の効能は、そのような風呂での肌の乾燥を防いだり、フケが肌から落ちるのを予防と改善、美髪効果、皮膚の新陳代謝の促進、スキンケア効果などが見込めます。
しかし、クエン酸を浴槽に入れて作る際、入れるべき適切な量を誤ってしまうと危険ですので注意しましょう。
せっかく健康や美容に良いお風呂ですから、くすみ知らずで入れるよう工夫をしてみて下さいね。
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