お正月によく飲まれている甘酒ですが、最近はダイエットや美肌効果に注目が集まっています。
今回は甘酒の効果・効能から、効果的な飲むタイミングまでをしっかり見ていきましょう。
Contents
甘酒を飲むと美肌になれる?
子供の頃、初詣などで振舞われている甘酒を飲まれた方もいらっしゃると思います。寒い中で飲む温かい甘酒はとても美味しいです。
この甘酒の歴史は古墳時代からはじまり、江戸時代には夏バテ防止として甘酒が飲まれていたという記録もあります。
現在でも飲む点滴とも言われていることは皆さんもご存じのとおりです。
そして、甘酒はお正月に飲むものとして考えてしまいがちですが実は大人の女性にとって、とても意味のある飲み物だということはご存知でしょうか。
甘酒は、その特徴ゆえにたくさんの美肌効果があります。
また、米こうじから作られているもの、酒粕から作られているもの、ともにその効果はたくさんあり、飲むタイミングによってもそれぞれの効果があります。
今回は大人の女性にとって気になる美肌と甘酒の関係について、詳しく解説していきます。
それに、カロリーもそれなりにあるから、何も考えずに飲むっていうのはダイエットされている方にとっては問題ね
酵素が美肌効果をもたらす?
米こうじで作られた加熱していない甘酒(酵素の種類によっては60℃ぐらいまでは可能です)には、酵素がたくさん含まれています。
この酵素が美肌にどのような効果をもたらすのでしょうか。
酵素とは
酵素は菌やカビなどが生成した代謝物で主にタンパク質でできています。
菌やカビと聞くと、大丈夫なのかと思われる方もいらっしゃると思いますが問題はありません。
この酵素は生命の維持に欠かすことのできない大事な成分なのです。
酵素は体内で、食物の消化や物質の合成など様々な化学反応を起こし栄養素を作りだすために役立っています。
甘酒は、納豆などと同じように菌を使った酵素を含んだ発酵食品となります。
麹菌が米などで発酵することで100種類以上の酵素が作られます。
そのため出来上がった甘酒は、酵素の宝庫となります。
しかし、酵素は熱に弱いため熱するのは禁物です、約60℃ほどで機能が失われてしまいます。
美肌のために摂取するなら熱していない生の甘酒を摂るようにしてください。
酵素の美肌効果
酵素は基本的に体内に存在しますが、外部から摂取することもできます。
特に、年齢とともに体内酵素の量が減っていくため、外部から摂取することも必要でしょう。
そして、この酵素は具体的にどのような効果があるのでしょうか。
便秘の解消
一般の日常だと、なかなか酵素を摂取する機会がありません。
偏った食生活になりがちです。酵素は消化吸収を助ける働きがあるため、腸内がスムーズに働き便秘になりにくくなります。
便秘になってしまうと、腸内に老廃物が溜まりやすくなり、悪玉菌が発生してしまいます。
この悪玉菌が血液に入り体内を巡って、肌荒れなどを引き起こします。
アンチエイジング効果
腸内環境をよくすることによって、悪玉菌を減らすことにつながります。
悪玉菌を減らすことにより、活性酸素を抑制することができます。
活性酸素は、身体を酸化させてしまい美肌を保つためには、防いでいきたいものです。
具体的には活性酸素はメラニン色素をつくりだし、シミなどの原因となってしまいます。
ビタミンの生成
菌は発酵させる過程において、ビタミンB1、B2、B6をはじめいろいろなビタミンを生み出します。
これらの成分は、美肌のために必要な成分となります。
ビタミンは体内では生成できないため、外部から摂取していくことが必要です。
さらに、人間が体内で生成できないビタミンなどを作ったり、食事をすばやく分解し消化吸収を助けるから、腸内環境をよくして悪玉菌の発生を抑える効果もあるのよ
次はどの種類がどんな効果があるのか説明するわ
甘酒の種類と作り方(動画あり)
皆さんはあまり意識していないかもしれませんが、実は甘酒には2種類あります。
それは、米麹で作られた甘酒と酒粕で作られた甘酒です。
それぞれ、どのようなものなのか確認してみましょう。
米麹の甘酒の作り方
米麹の甘酒とは原材料の米を麹で発酵させたものから作られた甘酒です。
発酵させることにより、でんぷんを糖化させて甘味を出しているので、カロリーは控えめになります。
また、加熱していない米こうじは、酵素をたくさん含んでおり、体内での消化吸収の効率を上げたりといろいろな働きをします。
白米と米麹で作る甘酒レシピ
ご飯 1合(150g)(うるち米かもち米)
水 300ml
- 炊いたご飯に水を入れてよく混ぜます。
- 麹を加えて混ぜます。
- 55℃~60℃で約6時間保温すると完成です。
酒粕の甘酒の作り方
酒粕の甘酒とは原料の酒粕を砂糖と水で煮てつくられます。
酒粕は日本酒をつくる過程で、もろみを絞った後に残るものです。
砂糖を混ぜてつくられるので、カロリーが高めになります。
また、材料の酒粕にはアルコールが残っていますので、お酒に弱い方や子供などは注意が必要です。
酒粕の甘酒のレシピ
砂糖 大さじ5(9g×5=45g)3.84kcal/g
ショウガ 1~2片
塩 適量
水 600ml
- お湯を沸かします。
- おろしたショウガをお茶パックに入れ、沸かしたお湯に入れます。
- お茶パックを上げ酒粕を溶きます。
- 砂糖・塩を入れて味を調整します。
- よくかき混ぜて完成です。
米麹の甘酒と酒粕の甘酒の成分比較と成分の効果
成分表
酒粕には砂糖を入れますので実際は合計342.2kcalとなりますのでご注意ください。
100gあたり | 米麹 | 酒粕 |
---|---|---|
エネルギー | 286kcal | 227kcal |
水分 | 33.0g | 51.1g |
タンパク質 | 5.8g | 14.9g |
脂質 | 1.7g | 1.5g |
炭水化物 | 59.2g | 23.8g |
ナトリウム | 3mg | 5mg |
カリウム | 61mg | 28mg |
カルシウム | 5mg | 8mg |
マグネシウム | 16mg | 9mg |
リン | 83mg | 8mg |
鉄 | 0.3mg | 0.39mg |
亜鉛 | 0.9mg | 2.3mg |
銅 | 0.16mg | 0.39mg |
マンガン | 0.74mg | 0 |
ビタミンE | 0.2mg | 0 |
ビタミンB1 | 0.11mg | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.13mg | 0.26mg |
ナイアシン | 1.5mg | 2.0mg |
ビタミンB6 | 0.11mg | 0.94mg |
葉酸 | 71μg | 170μg |
パントテン酸 | 0.42mg | 0.48mg |
ビオチン | 4.2μg | 0 |
アルコール | 0 | 8.2g |
食物繊維(不溶性) | 1.2g | 5.2g |
食物繊維(水溶性) | 0.2g | 0 |
成分の美肌効果
ビタミンB1
糖質からのエネルギー生産と皮膚や粘膜の健康維持に必要。
脳神経系の正常な働きに関係しています。
ビタミンB2
皮膚や粘膜の健康維持 糖質、脂質、タンパク質をエネルギーにするなど代謝を行うために重要なもの。
パントテン酸
糖質、脂質、タンパク質をエネルギーにするなど代謝を行うために重要なもの。
コレステロール ホルモン 免疫抗体に関わるものです。
ビタミンB6
一部腸内細菌によっても作られる、タンパク質からエネルギーを作り出したり、筋肉や血液を作るときに必要。
皮膚や粘膜の健康維持に必要、口内炎の予防に必要です。
葉酸
細胞をつくる時に必要なもの、細胞分裂を活発に行うことができる。
カリウム
細胞を正常に保つほか、体内の状態を維持するのに必要です。
コウジ酸
シミやソバカスの原因となるメラニンの生成を抑えます。
また、老化の原因物質も抑制します。
フェルラ酸
物忘れ防止、認知症予防などの効果があります。
脳の活動機能の維持に必要となります。
システイン
肌の再生を促し、肌トラブルを抑える効果があります。
ビオチン
皮膚や髪の健康に深く関わっているビタミンです。
※酒粕の甘酒には入っていません。
米こうじと酒粕のカロリーは酒粕のほうが低くなっていますが、実際に甘酒を作るときは、酒粕の甘酒のほうに砂糖を入れますのでカロリーは高くなります。
そして、米こうじの甘酒は発酵させて作られていますので、ある程度の自然の甘さがあります。
ビタミン類は酒粕で作られた甘酒のほうがより多く含んでいます。
熱した甘酒ならば、美肌のためには酒粕の甘酒がよいでしょう。
健康のためには、熱していない米こうじの甘酒をおすすめします。
また、髪の健康を気にされる方にもビオチンが含まれている米こうじの甘酒がおすすめです。
甘酒の効果・効能について
美肌の維持
豊富なビタミンが美肌の維持を助けます。
また、フェルラ酸が肌細胞の新陳代謝を活発にします。
口内炎の予防
ビタミンB6が体内の粘膜を健康に維持します。
成長ホルモンが体を修復
パントテン酸がホルモンの分泌を助けます。
免疫力が上がる
新陳代謝を高める成分が、免疫力も上げてくれます。
腸内環境を整える
腸にある免疫細胞を甘酒の善玉菌が活性化させます。
ニキビ・目の下のクマ対策
腸内の悪玉菌による活性酸素を減らし、肌のシミやニキビを抑えます。
血圧の上昇を抑える
便秘の解消
食物繊維なども含まれているので、腸内環境が活性化することで便秘の解消になります。
保湿効果
ビタミンB群が、肌の保湿を助け美肌を保ちます。
アンチエイジング効果
エルゴチオネインの強い抗酸化成分が身体の酸化防止を助けます。
また、腸内環境を良くすることで、悪玉菌による活性酸素を抑え、アンチエイジング効果がもたらされます。
髪と頭皮を健康に保つ
システインやビオチンが髪の毛と頭皮を健康に保ちます。
※酒粕の甘酒にはビオチンが入っていません。
ビタミンB群がキレイな髪にしてくれます。
それぞれに特徴があるから自分の目指している目標が健康なのかダイエットなのか、それともキレイな髪なのかによって飲む種類が違うわ
甘酒をもっと効果的に飲みたい方にはおすすめね
甘酒の効果的な飲み方とタイミングについて
効果的な量
甘酒は1日に1杯として、飲みすぎに注意しましょう。
カロリーが100mlあたり、約81kcalとなるので、コップ1杯で200ml、約160kcal以上となります。
成人女性の1日の摂取カロリーは2,000kcal、男性は2,500kcalとなります。
飲みすぎると一日の食事量が摂取カロリーを超えてしまうことになり、ダイエットなどに支障がでてしまいます。
甘酒を飲む期間とタイミングについて
甘酒を飲んで美肌効果を出すなら、2~3日では効果は難しいようです。
最低1週間は続ける必要があります。
また、次のように狙う効果を分けて飲むこともできます。
朝起きてすぐに飲む
朝に飲むとエネルギー代謝が高まり、一日の基礎代謝量が上がります。
結果として、多くのカロリーを消費することができ、ダイエットにつながります。
夜寝る前に飲む
酒粕の甘酒は、寝る前に飲むことで安眠効果があります。
質のよい睡眠をとることで、肌荒れを防止し美肌に貢献します。
また、飲むタイミングは就寝の1~2時間前がよいでしょう。
甘酒とダイエットの関係性
先ほどのとおり、朝一に飲むことで一日の基礎代謝を上げることにより、消費カロリーを上げます。
結果的にダイエットにつながります。
さらに、パントテン酸とビタミンB2は糖質、脂質、タンパク質をエネルギーにする効果を持っています。
糖質や脂質の過剰な吸収を防ぐことに加え、脂肪の燃焼もおこなうため、ダイエットを助ける効果があります。
また、食物繊維などで腸内環境が整うことになり、便秘の解消にもなります。
便秘の解消によって肌荒れ防止にもなります。
ただ、夜は米こうじの甘酒より酒粕の甘酒が効果的ね
また、飲む量は女性の一日のカロリー摂取量は全体で2,000kcalだから考えて飲むことね
甘酒と美肌・ダイエットまとめ
米こうじから作られた加熱していない甘酒の酵素は100種類以上含まれており、主に次のような効果があります。
- 便秘の解消
- アンチエイジング効果
- 美肌効果のあるビタミンをつくる
米こうじと酒粕の甘酒の効果は
- 美肌の維持
- 口内炎の予防
- 成長ホルモンが身体を修復
- 免疫力が上がる
- 腸内環境を整える
- ニキビ・目の下のクマ対策
- 血圧の上昇を抑える
- 便秘の解消
- 保湿効果
- アンチエイジング効果
- 髪と頭皮を健康に保つ
などがあります。
効果を出すには、1週間以上は続けること。
朝はダイエットに期待でき、夜はスムーズに就寝することができます。
夜は就寝の1~2時間前に飲むようにしましょう。
それに、飲む種類や時間などによっても効果が違うわ
いろいろ教えてもらったことだし、これから私も少し甘酒を試してみようかな
カロリーを確認しながら少しずつ、長く続けることが重要よ
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