乾燥しやすい時期に増えてくるのが肌トラブルのひとつが肌荒れです。
肌が荒れてくると普段使っている洗顔料や保湿用品がピリピリとしみるなど敏感な状態になり、洗顔料選びや保湿ケアでも困りごとが増えてしまいます。
しかし、その肌荒れはもしかしたら普段の何気ない習慣や間違った洗顔が原因かもしれません。
今回は肌荒れの原因や正しい洗顔方法とオススメの洗顔料を見ていきましょう。
Contents
肌荒れの原因
肌荒れの原因はおおまかに分けて3つあります。
バリア機能の低下
バリア機能は肌表面にある0.02mmの角質層が潤いを蓄えることで、乾燥や外部の刺激から肌を守ってくれる機能です。
そのバリア機能が低下する原因として、紫外線・乾燥・間違ったスキンケアがあります。
紫外線 | 身体は紫外線を浴び続けると身を守るために活性酸素を生み出します。 活性酸素が必要以上に作られてしまうと真皮にダメージが及び、バリア機能を構成しているヒアルロン酸やセラミドが変性して、バリア機能の低下が起こってしまいます。 |
乾燥 | 空気が乾燥していると、肌の水分は乾燥している空気の中に出ていってしまいます。 外の空気が乾燥しやすい季節はもちろん、部屋の湿度を下げてしまうエアコンの使用時にも注意が必要です。 |
間違ったスキンケア | 洗顔後につい保湿を忘れるなんてこともあるとは思いますが、もちろんそれはNGです。 また、化粧水や乳液を浸透させるために肌を叩くこと(パッティング)も、肌の刺激となってしまうため厳禁ですよ。 |
生活習慣や腸内環境の乱れ

生活習慣の乱れは肌荒れにも繋がってしまいます。
睡眠を十分にとれていないと血流が低下して肌に栄養が行き届かなくなり、偏った食事や過度なダイエットなどで栄養が不足すると角層細胞が成長しにくくなるため、いずれの場合もバリア機能が低下します。
また、便秘になるほど腸内環境が悪いと排出されない老廃物から有害物質が発生して新陳代謝を低下させ、血液の循環を滞らせてしまいます。
血流が滞れば肌細胞の成長も阻害され、みるみるうちにバリア機能が低下していきます。
ターンオーバーの乱れ
寝不足や疲れの蓄積、アルコールの摂りすぎやタバコは特にターンオーバーを停滞させます。
ターンオーバーのサイクルが乱れるとバリア機能の低下にも繋がって、ゆくゆくは肌荒れとなってしまうのです。
また、生理周期による血液循環の悪化や皮脂分泌の増加もターンオーバーの乱れを起こします。
同時に肌が刺激にも敏感になるため、不安定な時期は無理をしないようにしましょう。
洗顔し過ぎは肌荒れの原因に?
洗顔には肌を清潔にする役割がある、というのは無論ですね。
顔に付着した汗や皮脂、古い角質やクレンジング剤や汚れを洗い落とすのが洗顔の役割です。
ただし、洗顔のし過ぎは肌荒れの原因となってしまいます。
洗顔料には汗・皮脂・角質などを十分に落とすための洗浄力が備えられています。
その洗浄力は同時に肌に必要な水分・油分まで落としてしまうため、やりすぎてしまうと肌が無防備な状態になってしまうのです。
無防備な状態が続くと肌は乾燥していきバリア機能が低下し、いずれ肌荒れを起こしてしまいます。
肌を無防備にしないためにも洗顔のし過ぎは注意したいものなのです。
正しい洗顔方法と間違いな洗顔方法

どのような洗顔をすれば肌に刺激を与えず、肌を無防備にせずに済むのでしょうか。
正しい洗顔方法と間違った洗顔のポイントをまとめてみました。
- 先に手を洗って清潔にする
- 32〜35℃くらいのぬるま湯で表面の汚れを軽く流す
- 商品ごとに定められた量の洗顔料に、多めのぬるま湯できめ細かい泡を作る
- 指が肌に触れないようにしながら、きめ細かい泡でTゾーン・フェイスラインを洗う
- 口の周り・顎・頬を洗いすぎないようにさっと洗う
- 32~35℃くらいのぬるま湯で丁寧に泡を洗い流す
- 熱湯を使って洗顔をする
熱湯で洗うのは皮脂を摂りすぎてしまう可能性があり、洗い上がりもつっぱってしまうため避けましょう。 - シャワーで直接すすぎ洗いをする
シャワーの流水当てるのは肌に強い刺激を与えてしまい、バリア機能にも影響があるため厳禁です。 - 朝の洗顔をぬるま湯のみで済ませる
寝ている間に皮脂や汗が分泌されているだけでなくホコリなどの汚れも付着しているため、朝も洗顔料を使用する必要があります。 - 泡立ちが少ないまま洗う
泡の面積が小さいと汚れを吸着する力が弱まり、逆に肌と手との摩擦は強くなって肌の負担が大きくなります。 - ゴシゴシ擦るように洗う
言うまでもなく肌への負担が大きくなってしまうので避けてください。 - 十分にすすぎ洗いができていない
洗顔料が残っていると刺激となり肌トラブルになりかねないため、すすぎ残しがないか鏡で見ることをお勧めします。
洗顔後は清潔なタオルで肌を擦らずに水分を拭きとり、忘れずに化粧水・乳液で保湿ケアも行いましょう。
ニキビ肌向けの洗顔料の選び方とオススメの洗顔料
ニキビ肌には「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されているものを選びます。
また、ニキビの原因となるアクネ菌・皮脂・毛穴の詰まりにアプローチするかどうかも大切です。
アクネ菌対策 | 栄養源にならない成分を考慮したものやアクネ菌が増えにくいように調節してあるもの、穏やかな作用の抗菌成分を配合してあるものを選びます。 |
皮脂対策 | 適度な洗浄力で余分な皮脂や汚れを落とし肌を清潔に保つものや、うるおいのバランスを整えてテカりやベタつきを抑えるものを選びます。 |
毛穴詰まり対策 | 毛穴の詰まりを考慮した成分を使用しているものや、適度な保湿でやわらかくなめらかな肌に整えるものを選びます。 |
ニキビ肌向けのオススメ洗顔料を2つ紹介します。
ノブ ACアクティブ ウォッシングフォーム

- メーカー名:常盤薬品工業
- 商 品 名:ノブ ACアクティブ ウォッシングフォーム
- 価 格:100g / 2,750円(税込)
毛穴の黒ずみやお肌のざらつきが気になるニキビ肌の方への洗顔料です。
ニキビの原因となる古い角質や皮脂を取り除くマイルドピーリング作用になっていて、潤いを保ちながらニキビを防ぎます。
また、サリチル酸という有効成分がアクネ菌を殺菌してくれます。
薬用 クリアウォッシュ

- メーカー名:ORBIS(オルビス)
- 商 品 名:薬用 クリアウォッシュ
- 価 格:120g / 1,430円(税込)
発売以来、周期ニキビに悩んでいる方から大きく支持されている商品です。
肌のバリア機能をアップすると同時にニキビ・肌荒れの原因にアプローチし、さらに乾燥ストレスから肌を守ってくれる洗顔料です。
また、ニキビの根本にアプローチを行ってツルツルすべすべ肌を目指せます。
乾燥肌からなる敏感肌の人でも使える低刺激な洗顔料の選び方とそのオススメ洗顔料
乾燥肌による敏感肌(乾燥性敏感肌)には弱酸性・低刺激・敏感肌用などと表記されている洗顔料がよいでしょう。
特に敏感肌向けのものは配合する原料にこだわられており、アルコールや防腐剤といった肌に悪影響を及ぼす恐れのあるものは無添加の場合も多いです。
また、パッチテスト済み・アレルギーテスト済みの洗顔料も市販されています。
全ての人にアレルギーや刺激が起こらないとは限らないので、まずはサンプルやトライアルセットを試すことをオススメしますが安全性は高いといえるでしょう。
それでは、乾燥性敏感肌の方にオススメの洗顔料を紹介します。
マイルドソープa

- メーカー名:カネボウ freeplus
- 商 品 名:マイルドソープa
- 価 格:1,980円(税込)
弱酸性のきめ細かい泡でうるおいを保ちながら、しっとりなめらかな肌に洗い上げます。
6種の和漢混合エキスによる高い保湿力が期待できるほか、肌に有害な物質は無添加かつ弱酸性の洗顔料です。
アレルギーテスト・パッチテストだけでなく刺激感を確かめるテスト(スティンギングテスト)も行っている、極力敏感肌に優しく作られた洗顔料といえるでしょう。
ウォッシングフォームスーパーセンシティブEX

- メーカー名:ドクターシーラボ
- 商 品 名:ウォッシングフォームスーパーセンシティブEX
- 価 格:2,915円(税込)
キメ細かい弱酸性の泡が汚れを包み込んで肌に負担をかけずに洗い上げてくれます。
肌に不足しがちな5種のセラミドや肌荒れを防ぐ成分を配合しているため、潤いを保ちながらしっとりとした洗い上がりになります。
もちろんアルコールなども無添加で、デリケートな肌にも優しい作りになっています。
肌荒れを洗顔で解消!ハリのある毎日のために
今回は肌荒れの原因とともに正しい洗顔やオススメ洗顔料を見てきました。
肌荒れの根本にはバリア機能の低下があり、それを食い止めて改善することが肝心です。
そして、バリア機能の改善に必要なのが正しい洗顔でした。
正しい洗顔を行うことで保湿成分の浸透しやすさも上がり、直後の保湿ケアの効率がよくなります。
正しい洗顔を行うためには肌に合った洗顔料選びも重要です。
自分の肌質もよく見極めて選ぶためには、さらに正しい知識が必要でしょう。
根気がいる作業ですが、明日からの美肌のために頑張ってみましょう。
肌荒れに別れを告げ、キメの整ったハリのある日々を取り戻してくださいね。
その他の肌荒れや洗顔に関する記事はコチラ
プチプラ、デパコス、ドラッグストアの美白洗顔料ランキングからのオススメ
肌荒れには美容ドリンクを飲もう!摂り入れたい肌荒れに効く成分とおすすめ美容ドリンクとは
おすすめの肌荒れアイテムはコチラ
フォンス化粧品はお肌のターンオーバーを促す?口コミは?敏感肌でも使える自然派化粧品!