体が冷えるとむくんでくる…
そんな方へおすすめの記事となっています。
冷えとむくみの関係から始まり、どのような症状があるのか、対策までをご紹介します。
むくみの悩みをあきらめないでください。この記事を読んで対策しましょう。
冷えとむくみの関係
むくみというのはリンパの流れや血液の循環が滞ることで、その部分が詰まってむくみとなります。
むくめばむくむほど血行なども悪くなっているため、それだけ身体も冷えてしまいます。
冷えると言う事はそれだけむくんでいるということにもなりますので、リンパや血液の管も圧迫されていきます。
それに、冷えると筋肉が硬直するため、体の血液の循環も妨げられてしまいます。
どちらも相互関係で深く関係していますので、どちらかが悪くなると、廻り回ってもう一方も悪くなってしまう仕組みなのです。
冷え性の原因と症状など
人によって、ちょうど良い体温というのは個人差があります。
その中には、身体の末端が冷えてしまったり、足が冷えていたりと言う方もおられるかと思います。
それが冷え性です。特に女性に多いです。

女性はむくみの要素が多い
その分、血液などの流すポンプのような機能も低いため、血行不全など何かしらのトラブルになりやすいです。
むくみも同様の理由です。
また、筋肉量が控えめのために筋肉から熱が発する量も少ないです。
そのため、新陳代謝や身体的な活動量も男性に比べて低い分、むくみになりやすいです。
(しかし、裏を返せば、生命の消耗が少ない分、女性だから平均寿命が高いという説もあります。)
女性以外にもいえること
血圧が低めの方だったり、栄養バランスが偏っていたりしても、身体の機能がうまく発揮できないために、冷え性になってしまいます。
水分はよく摂った方が良いとされていますが、それは正常な身体状態で汗や代謝の助けになるからです。
しかし、何かしら不全であると汗などが出ません。
ただ単に、水分が体内に溜まっていくので、これも冷え性の原因となります。
その他にも、こんな日常生活をしているとむくみになりやすいです。
- 日常生活で座りっぱなし
- 手足の末端にそう遠くないところの血管が、圧迫される
- 冷房の利かせすぎ(外気との差から自律神経が狂うため)
など
ご注意ください。
むくみの原因を分類すると…
次からは、むくみの原因をある程度のカテゴリーに分けていきます。
細部までむくみの原因を見ていきましょう。
四肢末端型
体の手足の先などが冷えるタイプの冷え性です。
過激なダイエットなどをされている方によくある症状です。
栄養不足により熱を生み出せないため、手足の先などの四肢が冷えることになります。
(その特性から、若い方でもそれなりにおられるのではないでしょうか?)
この型では、厚く着込んでも内部から熱が作られにくいため、改善しない傾向にあります。
そして、栄養不足が要因だと血流も悪いため、筋肉のコリなども起きやすくなってしまいます。
下半身型
腰から下の下半身が冷えやすい症状で、特に青年期を過ぎた30代あたりから起こりやすくなります。
会社でのデスクワーク、座り仕事や何かしら体のどこかが圧迫された状態などが原因にあたる環境ですと、それが長引くと、その姿勢で圧迫された部位の血管などが滞ったり、筋肉が凝ったりしてしまいます。
普段の仕事上でそのような環境にいると、下半身の冷えを呼び寄せてしまいます。
それに、熱や血は上半身に偏ってしまうために差も広がります。
一方では、顔はほてって湯冷めの様な状態に、もう一方、特に下半身では寒空の下にいる様な状態になってしまいます。
内蔵型
「別名:隠れ冷え性」などとも呼ばれていて、30代以降の女性によく現れます。
また、肥満気味の人もよく起きる傾向です。
このタイプの方は、手や足の先端や身体の表面に冷え性が出ないものの、身体の内部が冷えている状態です。
ですから、冷え始めのころは自覚しにくく、気づかないこともあります。
ですが、対応策を取らないと、内臓が冷え続けて悪化したり、内臓機能が別の病気に発展してしまったりすることもあります。
特に、肝臓は気を付けたいところです。
汗や腹部が膨れて張ったりしているときには注意してください。
内臓型の冷え性には、次のような原因が考えられます。
- 以前、腹部を手術(盲腸など)したことによって、血管の流れが悪くなっている
- 生まれつき血管が縮みにくいため、寒くても熱が外へ流れやすい体質になっている
全身型
このタイプの方は恒常的に全身が冷えている状態です。
となると、慣れてそれが当たり前という認識から自覚がない方も居るのも特徴です。
常にそのような状態であるため、血行も全域で悪いです。
疲れも取れにくいこともしばしばあるようです。
このタイプの方は、日常生活や食生活が原因でなりやすいようです。
混合型
上記のものを、重複して罹ってしまっているタイプの冷えです。
ほてり型
顔や上半身がほてる症状は、逆に熱をたくさん持ってしまっているように見えるため、冷え性とは無関係と思うかもしれません。
ですが、下半身が冷える方や体の内臓が冷える方が全身に汗を掻きやすくなってしまうという特徴があるように、冷え性の影響でほてってしまうこともあるようです。
ほてり型の人は、四肢末端型の症状や内臓型の症状が悪化して、進んだタイプの冷え性だとも言われます。
ストレスの受け過ぎや乱れた生活が原因で、自律神経が乱れることが主な理由だといわれています。
以上、冷え性には様々な原因と症状がございますので、当てはまる方はそれぞれの対策が必要になってきます。
冷え性の改善に効果がある漢方とは
冷え性の改善の1つに、漢方が挙げられます。
どんな漢方がむくみに良いのか見てみましょう。
加味逍遙散
ストレスや自律神経の乱れ、そして冷えで困る方には、加味逍遙散(かみしょうようさん)がオススメの漢方です。
お風呂に入ったわけでもないのにのぼせている感じや、精神的な疲労、不安などや月経、妊娠前後、冷え性にオススメです。
血の流れ不足や精神の乱れにより崩れた体内の熱分散を改善してくれて、冷え性の改善にも向かわせてくれます。
寝起きによく冷えてしまったり乾燥したりした体が、気持ち良く起きられたり、若干汗も掻くようになったという改善例も見られます。

桂枝茯苓丸や当帰芍薬散
下半身の辛い冷えや下腹部痛、肩こり、頭重他にも色々な改善には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)がオススメです。
下半身に冷えが、熱は上へと行ってしまう性質を、これらの漢方はそれを均衡にしてくれます。
顔がのぼせて、下半身は冷える方はこちらの漢方が良いでしょう。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
全身の冷えが気になる方や、内臓が冷えで困る方は「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」がオススメです。
体を温め、熱を作る手助けをしてくれます。
他にも様々な漢方がありますが、説明は省きました。
飲み合わせによっては、数種類の漢方を飲む事も効果的です。
ヨガで冷え性は改善できるの?効果や方法
冷え性は積もり積もって発症したり、何かしら重い原因の下で発症していたりするので、改善もすぐにとはいきません。
恒常的に地道な改善をすることによって、初めて成功します。
では、改善方法の1つとしてヨガは如何でしょうか?
ヨガをすれば良いというわけではありませんが、それでも体が鍛えられたり、精神を安定な方向に持っていったりすることができます。
また、心地よい睡眠の元で体の疲れを取ることにもつながります。
他には、ヨガをすると、筋肉量が増えて血液の循環も増しますし、熱も生み出しやすくなります。
リラックス効果もありますし、疲れを取ることによって冷えの原因の直接的な対策にもなります。
そして、健康だけでなく、美容効果もあるため良いことずくめです。
ヨガをやり始めてから冷えの悩みがなくなった、身体も余分な部分はなくなって引き締まった、肌や表情も綺麗になったという方もおられます。
ヨガですと、長い時間やらなくてもできます。
もちろん、毎日やるのにもオススメです。
ここでは、ヨガの方法やポーズをいくつかご説明します。
合せきのポーズ
床に両足の裏側をくっつけるようにあぐらを掻く体勢をします。
膝はできるだけ、床に近づけるようにしてください。
腕は伸ばしてくっ付けている足を持ったり、リラックスできるような好きなポーズをしたりします。
そのまま背筋をしっかりと伸ばすように座って、身体の臓器を上へ持ち上げるような意識で、15回ほど深呼吸します。
このポーズは骨盤の矯正の効果があります。
精神をリラックスさせてくれますし、質の良い睡眠もとりやすくなるでしょう。
ガス抜きのポーズ
まず、床に仰向けに寝ます。
そして、両方の膝を曲げて胸の位置あたりまで持っていき、最後にその両膝を両腕で抱えてください。
その時の形が似ていることから、胎児のポーズともいわれています。
腹式呼吸の質が良くなったり、リラックス効果が得られたりしますよ。
足首回しのポーズ
これはまず、足を伸ばした姿勢で座ります。
そして、片方の足を曲げて、足がちょうど4の字になるようにして、伸ばしたもう片方の足の太ももあたりの上に置いて、足首あたりから太ももから突き出るような形にします。
そして、曲げた方の足の側の腕で足首をしっかりと握り、反対側の手は曲げた足の先の指と指の間に手の指を入れていきます。
(ちょうど恋人つなぎのような状態にします。)
そして、組んだ手足を20回左右1セットで回します。反対側の足もやりましょう。
以上のように、まだまだ豊富なヨガポーズもありますし、一度お悩みの方は試してみては如何でしょうか?
夏と冬の様々な冷え対策
夏も冬も冷えてしまう要因はあります。
それぞれ、どのような対策があるのか見てみましょう。
夏
- 冷房の利かせ過ぎは冷え性のもとになりますので、設定気温は低すぎないようにしましょう。
- 暑いかもしれませんが、対策としてお風呂はぬるま湯にしてゆっくりと浸かりましょう。
血行も良くなります。 - 冷えた食べ物の摂り過ぎも控えめにしましょう。
- 夜寝ずらかったり、つい夜更かししたりなど睡眠不足になりやすいですが、寝ていないと血行も悪くなってしまうので、室内の温度を下げ過ぎない程度にして心地良い睡眠を取りましょう。
- 夏、薄着になりすぎると内臓の血管も収縮するため、インナーの上に長袖なり、半袖+カーディガンを組み合わせるなりしましょう。
重ね着は紫外線対策にもなります。 - あまり温度差が激しいところを出入りするのも気を付けましょう。自律神経が乱れてしまうからです。
冬
- 夏と同様、激しい温度差を頻繁に受けないようにしましょう。自律神経が狂ってしまいます。
- 厚着するのも良いですが、きつくしめつけがあると血管が滞りやすくなるので、衣類のサイズは余裕のあるものを身に着けましょう。
これは、皮膚の感覚も狂って「寒い」と感じるのも狂ってしまうからです。 - 女性の場合は男性に比べると筋力が弱いため、筋肉が寒さで硬直するような環境だと余計辛いです。
ストレッチやランニングなど、身体を温める運動を取り入れると良いでしょう。
むくみはよくなる
冷えから起こるむくみには色々な要因や種類があります。
ですので、それを把握して何かを摂取したり、対策したりすることで初めて効果が出ます。
また、冷えから起こるむくみはすぐに治るものではないので、自分の生活習慣を少しずつ変えるスピードでも構いません、気長に対策していきましょう。
その際、この記事がお役に立てたら幸いです。
少しずつむくみを改善させていきましょう!
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