くすんだ状態とは肌に明るさやツヤ、透明感が感じられなかったり、黒ずんだ色になっていることを差します。
くすみの原因は様々ですが、今回は乾燥によるくすみについて掘り下げていきましょう。
Contents
乾燥が原因でくすみになる?
乾燥によるくすみは肌表面にツヤがなく暗いイメージを与えてしまうと言われています。
一見、乾燥とくすみは関係ないように思いますが「角質」「水分量」「毛穴」が関わっています。
角質
角質とは肌表面にある層のことで角質層とも呼ばれます。
角質層は新しい皮膚細胞を作ったり、外部の刺激から肌を守るバリア機能があります。
紫外線や空気の乾燥などが外部の刺激となりますが、肌が乾燥するとバリア機能が低下していしまい、その刺激から肌を守れなくなります。
そうなると肌はバリア機能を補おうとして角質を分厚くします。
角質はもとから黒っぽい色をしているため、分厚くなると肌がくすんで見えてしまうのです。
水分量
イメージとして、野菜などは水分が多いとツヤや瑞々しさがあって新鮮に見えますが、水分が少ないとツヤがなくなり色が悪くなるようなイメージですよね。
肌も同じように水分が少ないとツヤや透明感がなくなり、色も暗くなってしまいます。
そして、水分量は角質とも関係していて、バリア機能が低下すると保湿できなくなるので水分が減っていきます。
水分量が低下すると肌は縮む性質があり、シワなども原因にもなる可能性があります。
毛穴
毛穴が開くと穴の中に陰影が出来るため肌が黒っぽく見えてしまい、人によっては顔色が悪いと言われたことがある人もいるのではないでしょうか。
乾燥により毛穴が広がってしまう原因は水分量と関係しています。
水分量が低下して肌が縮んでしまうと、毛穴が引っ張られた状態になり、毛穴が広がってしまいます。
毛穴が開くと陰影だけでなく皮脂や角質、汚れなどが溜まってしまい、余計黒ずんでくすんでしまうのです。
また、くすむだけではなくシミ、シワ、肌荒れなどの原因にもなるので注意が必要です。
くすみの原因は1年中ある!?それぞれの季節と肌質に合った対策法とは
くすみや乾燥肌になってしまう洗顔方法と正しい洗顔方法
スキンケアに意外と大きく関わる洗顔ですが、正しい洗顔方法をご存知ですか?
知っていたとしても、疲れていたり面倒くさいと思ってさっと適当に洗ってしまうこともありますね。
しかし、洗顔の仕方によって乾燥肌やくすみ、肌荒れなどの原因になるので肌を守るためにも正しい洗顔方法を実践してみてください。
まずは肌に悪い洗顔方法を見ていきましょう。
- 泡立て
泡立てが不十分だと顔全体を効率よく洗えません。
他にも洗顔料に含まれている洗浄成分の濃度が濃いままになるので、肌に刺激を与えてしまう可能性があります。 - 擦り方
顔を強めにゴシゴシと洗うのはNGです。
強く擦ると汚れが落ちるような気がして無意識にやってしまいがちですが、肌にダメージを与えてしまう恐れがあります。 - すすぎ
熱いお湯で洗い流してしまうと、肌に必要な油分まで流してしてしまう可能性があります。
また、洗い流しが不十分でも肌は傷みます。
シャワーで洗い流す人もいると思いますが強い刺激になってしまいますので、手で優しく、しっかりとすすぎを行いましょう。 - 拭き方
タオルでゴシゴシと拭くのは、肌にダメージや負担が掛かってしまいます。
摩擦は肌の負担となってしまうので最後まで気を付けましょう。
次に、正しい洗顔方法をご紹介します。
- 洗顔料をよく泡立てます。
泡の面積が大きいと顔全体を洗えますし、洗浄剤も薄くなるので刺激を押さえられます。
泡立てネットを活用して、しっかりと泡立たせるくらいが良いでしょう。 - 肌と手は直接当たらないようにして優しく擦りましょう。
しっかりと泡立てて泡を転がすように洗えば、肌の負担になる摩擦も避けられます。 - ぬるま湯で洗い流しましょう。
35℃くらいを目安にしてください。
この時も擦り過ぎないように優しく洗い流し、泡が残らないようにしてください。 - タオルで優しく拭き取ります。
ゴシゴシするのではなく顔に当てて水分を吸収するようにしてください。
肌触りが柔らかいタオルを使いましょう。
乾燥しないようにスキンケアをしっかりやる人もいると思いますが、洗顔もスキンケアの準備としてとても大切です。
毛穴の黒ずみにふさわしい洗顔方法とは?ご自分の肌に合った洗顔方法と洗顔料で美肌にしましょう!
家などでも出来る乾燥予防や対策
肌が乾燥してしまうのは、空気が乾燥していることが原因でもありますが、生活習慣やストレス、ケアの仕方なども関係してきます。
加湿器
空気の乾燥対策のためには、やはり加湿器がおすすめです。
確実に乾燥を防ぎたい場合は、やはり加湿器が早いと思います。
加湿器にも種類が多いので、購入の際は使用用途や機能をしっかりと確認しましょう。
オススメは睡眠時などにも非常に便利な、時間を設定できるタイマー付きの加湿器です。

洗濯物
洗濯物を室内に干すというのも王道です。
最近では室内に干しても臭いが気にならない洗濯用洗剤も増えてきたので、においの心配もあまりありません。
しかし、一つの部屋に大量に干してしまうと湿気が増えすぎて洗濯物が乾かなかったり、部屋のカビの原因にもなるので調節しながら適度に干しましょう。
日当たりの良い窓際に干したり、扇風機を当てて空気を循環させる工夫をするのも良いかもしれません。
植物
室内に植物を置くことでも、空気は加湿されます。
理科の授業でやった「蒸散」を覚えていますか?
植物が根から水分を吸い上げ、それを外に出す(放出する)現象のことを蒸散と言います。
部屋に植物があるとオシャレでもありますし、癒しにもなるのでおすすめです。
ただし、水をあげ過ぎてしまうと植物が傷んでしまう恐れもあるので、注意が必要になります。
洗面器
洗面器は主に顔を洗ったり歯を磨いたりするのに使うと思いますが、使っていないときにお湯を溜めておくのも良いでしょう。
加湿器がないときに有効的です。
お湯は気化しやすいので、蒸気が広がって加湿効果があります。
お湯の中にアロマなど垂らして香りをつけるとリラックス効果もあります。
洗面器に限らず大きめの容器にお湯を入れても同じ効果が望めます。
事故を防ぐために、耐熱容器かどうかを確認してから使用してください。
食生活の改善
バランスの良い食事が出来ていないと肌にも健康にも影響を及ぼします。
サプリなどの摂取で栄養を補給する方もいますが、食事で栄養を摂取した方が効率的です。
たんぱく質やビタミン、亜鉛などが不足しないように心掛けましょう。
睡眠
生活習慣から改善するのであれば、睡眠にも気をつかっていきましょう。
睡眠が不足してしまうとターンオーバーが乱れてしまいます。
これが乱れてしまうと、バリア機能が低下したり新しい皮膚になれずくすんだままになってしまいます。
最適な睡眠時間は6~7時間とされています。
入浴
入浴は体を清潔に保ったり、リラックス効果があるので重要です。
ですが、逆に乾燥することもあるので注意して下さい。
お湯につかっていると、肌の表面にある角質層が限界まで水分を含んだ状態になっています。
普段は角質細胞が隣り合わせでくっついていますが、水分を含むと細胞と細胞の間に隙間ができ、肌の潤いを保っている保湿成分やセラミド、皮脂などが必要以上に落ちてしまいます。
これによりバリア機能が低下したり、潤い成分が減少することがあります。
対策方法としては、保湿成分の含まれている入浴剤を使ったり、入浴後のケアをしましょう。
スキンケア
先ほど入浴後のケアが大切と述べましたが、洗顔後でも同じです。
こまめに保湿することも忘れないようにしましょう。
入浴後や洗顔後は肌が乾燥しやすいので、保湿するために化粧水と乳液、美容液、ボディクリームを使用することがおすすめです。
顔に塗る場合は化粧水→美容液→乳液の順番で塗ると効果的です。
乳液は油分が含まれているため水分を閉じ込めておく効果があります。
マスク
マスクは唇やのど、鼻などの乾燥を防ぐことができます。
マスクを外してしまうと一気に乾燥してしまいますが、スキンケアをすれば問題ありません。
使い捨てマスクは衛生的には良いものの、不織布でもありますので肌から水分を吸収してしまい、乾燥しやすいと言われています。
肌に当たる部分がガーゼタイプのマスクは、乾燥しにくいのでお勧めです。
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乾燥からくるくすみにオススメのファンデーション
乾燥によるくすみは、乾燥肌や敏感肌の人に多くあります。
そういった方には保湿力の高いものや防腐剤などの刺激のある成分が少ないもの、もしくは入っていないものを選びましょう。
また、化粧が崩れてしまいやすかったり、化粧ノリがイマイチで密着度の高いファンデーションを選ぶ方もいますが、肌への刺激になりやすいので注意して下さい。
モイストラボ BBミネラルファンデーション

- メーカー名:明色化粧品
- 商 品 名:モイストラボ BBミネラルファンデーション
- 価 格:¥1,320(税込)
水酸化AIや酸化亜鉛、酸化チタンなどなどの天然ミネラル成分が100%配合されており肌に優しく、紫外線から肌を守ります。
UVカットパウダーは白浮きやきしみが気にされていましたが、ミネラルコントロールパウダーを独自開発し、高いUVカットの効果がありふんわり感触のパウダーです。
これ一つで「化粧下地」「ファンデーション」「コンシーラー」「フィニッシュパウダー」「スキンケア」「UVカット」の6つの効果があります。
紫外線吸収剤フリー、オイルフリー、パラベンフリー、アルコールフリー、無香料なので肌トラブルになりにくいです。
ダブルウェア ステイインプレイス メークアップ

- メーカー名:エスティローダー
- 商 品 名:ダブルウェア ステイインプレイス メークアップ
- 価 格:¥6,600(税込)
発売したのは1998年ですが、それ以来ロングセラーでたくさんの方が使用しています。
カバー力が高く、くすみやよれの少ないキープ力が評価されています。
色ムラになりにくくて、べたつきにくいです。
必要のない成分や着色料が入っておらず、主な成分は低刺激の保湿基剤なので敏感肌の人にもお勧めします。
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乾燥しないベースメイクのやり方
ベースメイクとは基本(土台)となる化粧のことですが、「どこまでがベースメイクなのか分からない」という方が多く人によって見解が違うようです。
基本的にはフェイスパウダーがベースメイクの仕上げのような役割なので、フェイスパウダーまでがベースメイクと捉えて良いと思います。
基本的なベースメイクの順番は
「化粧下地」→「ファンデーション」→「コンシーラー」→「フェイスパウダー」です。
スキンケア
普通のスキンケアだと化粧水→美容液→乳液の順番でやる方が多いと思いますが、化粧前のスキンケアのやり方は少し違います。
多少の手間はかかりますが、乾燥を防ぐために実践してみてください。

- まずは化粧水とコットンを数枚ほど用意してください。
- コットンに化粧水を染み込ませます。
- 化粧水を染み込ませたコットンを顔全体にのせて覆います。
これで化粧水のフェイスパックをしている状態になります。 - そのまま2~3分ほど待ち、剥がしてください。
化粧水パックが終わったら乳液を適量塗ってください。
これで化粧前のスキンケアは終わりです。
化粧下地
化粧下地には肌のトーンを整えるコントロールカラーやUVカット効果のあるものもあり、いくつかの種類がありますのでご自分に合ったものを探してみてください。
- 下地を適量(パール粒ほど)とり、額、両頬、鼻、アゴにのせていきます。
- 鼻を目安にして顔の中心から外側へ均等に塗ります。
この時に力を入れて塗ると肌に負担がかかるので優しく塗りましょう。 - 手のひらで顔全体を優しく触って、ムラがないか確認します。
ファンデーション
ファンデーションは5種類ほどありますが、先ほど紹介したパウダータイプとリキッドタイプの使い方を紹介します。
基本的には両方とも中心から外側に向かって塗っていきましょう。
パフやスポンジを使うことをお勧めします。
パフなどは肌への刺激や負担を軽減できます。
- パフ(又はスポンジ)にファンデーションを付けて、余計な粉を落とします。
- 塗る順番は両頬→額を中心から外側に向かって塗っていきます。
力を入れずに優しく塗って下さい。 - 鼻を上から下に向かって塗ります。
小鼻のどの細かいところはパフを折り曲げて使うと塗りやすいです。 - 最後に目の周りや口元を塗り、ムラがないかを確認します。
鼻周りなどの塗りにくいいところは指を使って塗っても良いです。
ただし強く擦り過ぎないように気を付けましょう。
目安としてはファンデーション7割、乳液3割くらいが良いですが肌の状態や季節により乳液を増やしても大丈夫です。
しかし、増やし過ぎては化粧崩れの原因になってしまうので調節をしていきましょう。
コンシーラー
コンシーラーは目立ってしまうくすみや赤みなどを隠すことができます。
肌に密着してカバーしてくれるリキッドタイプや、広い範囲に使用する時はクリームタイプがお勧めです。
絶対に必要ではありませんが、くすみなどが気になる方は使用してみても良いと思います。
コンシーラーはくすみなどの気になる部分に少量ずつ乗せます。
指で優しく伸ばし、軽くたたいて馴染ませます。
パウダータイプのファンデーションを使う場合は、ファンデーションを付ける前にコンシーラーを使うと自然に仕上がります。
フェイスパウダー
フェイスパウダーにはルースパウダーとプレストパウダーの2種類があり、違いはルースは粒状でプレストは固形状です。
パフやブラシを使って塗ります。
ファイスパウダーはパフにパウダーを付け、両頬や額は中心から外側に向かって塗ります。
鼻やアゴは上から下へ塗り、細かい所はパフを折りたたんで塗ります。
全体的にムラがないか確認します。
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肌のくすみにはとにかく保湿を!
今回は肌のくすみと乾燥についてまとめましたが、如何でしたか?
乾燥が原因でくすみになるのであれば、しっかりと保湿をしてケアをすることが大切です。

普段の生活習慣や冬などの空気の乾燥対策をしっかりと行えば乾燥になりにくい肌になり、くすみにもなりにくいです。
また、正しい洗顔やベースメイクを実践することも重要であり、洗顔料やファンデーションなどは自分の肌に合ったものを見つけられると良いです。
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