ニキビというと頬や背中を思い浮かべる方がいると思います。
ですが、こめかみや生え際にもニキビができます。
今回はこめかみの位置にニキビができる原因やこめかみや生え際のニキビ予防等を、ご説明していきます。
Contents
こめかみの位置にニキビができる原因
なぜこめかみにニキビができてしまうのでしょうか。
皮脂や汚れが詰まりやすい
こめかみニキビの主な原因は皮脂や汚れの詰まりです。
こめかみは多くの皮脂腺が存在しており、分泌量も多い場所です。
髪に付着したホコリや汚れ、雑菌、シャンプー等の残りも毛穴に入り込んでしまうのでニキビが悪化しやすいのです。
特にシャンプーやコンディショナーの洗い残しには注意したいところで、しっかり落とせないと毛穴が詰まるばかりかニキビ菌であるアクネ菌の栄養源になってしまいます。
アクネ菌が増えると炎症が起き、最悪の場合ニキビ跡になってしまうのできちんと洗い流したいところです。
ストレスに左右される
また、ストレスがあってもホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌が過剰になります。
ホルモンバランスが乱れると肌のターンオーバーも乱れ、皮膚の角質が厚くなる為、皮脂が詰まりやすくなってニキビができてしまう可能性があります。
肌は表皮と真皮、皮下組織からなっており、表皮も4種類からなっていて基底層と有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層と角質層でできています。
表皮に押し上げられ、最後は垢となって剥がれ落ちます。
この仕組みのことをターンオーバーと言います。
周期は28日~56日で年齢によって変わります。
周期を計算する方法は自分の年齢×1.5~2です。
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こめかみや生え際のニキビ予防と習慣
こめかみニキビの原因が分かったところで、今度は対策も含めたニキビ予防と習慣について見てみましょう。
こめかみへのスキンケア
こめかみニキビを予防するには、シャンプーやコンディショナーをしっかりすすぐことが大事です。
洗顔をする際は髪を洗った後に行うのがお勧めです。
何故、髪を洗った後に洗顔をするのが良いかと言いますと、汚れやシャンプー等の残りを落とすことができ、こめかみ周りを清潔に保てるからです。
- 洗顔前は手を清潔にするためにハンドソープ等で洗います。
- ぬるま湯で軽く汚れを取ります。
- 洗顔料を泡立てネットを使用してきめ細かい泡を作ります。
- Tゾーンに泡をのせて洗います。
その次にあごや頬のUゾーンに泡をのせて洗います。 - すすぎ残しがないようにぬるま湯ですすぎます。
- 清潔なタオルで肌を傷つけないように丁寧に拭き取ります。
食事からのケア
食生活や栄養バランスを見直すことで肌の状態が良くなります。
皮脂分泌を抑えるビタミンB群を摂取することがお勧めです。
- 脳や神経の働きを正常に保つビタミンB1
- 糖質、脂質の代謝を促し、成長をサポートするビタミンB2
- タンパク質の代謝に欠かすことができないビタミンB6
- 赤血球の生成をサポートし、悪性貧血を予防するビタミンB12
ビタミンの種類 | 主な食材 |
ビタミンB1 | 豚肉、うなぎ、たらこ、ナッツ類 |
ビタミンB2 | 豚レバー・鶏レバー・牛レバー、うなぎ、牛乳 |
ビタミンB6 | かつお、まぐろ、牛レバー、さんま、バナナ |
ビタミンB12 | 牛レバー・鶏レバー、牡蛎、さんま、あさり、ニシン |
これらは栄養バランスを見ながら摂取することが大事です。
睡眠不足にならないようにする
睡眠不足にならないようにすることも大事です。
睡眠は寝る時間が短かったり質の良い睡眠が取れていないと、新しい皮膚が作れません。
午後10時から午前2時までが質の良い睡眠を取る為のゴールデンタイムで、最低でも6時間取ることが必要です。
スマートフォンやテレビを寝る前まで見ていると、質の良い睡眠を取れるメラトニンというホルモンの妨げになってしまうので寝る直前は見ないようにしましょう。
夜、眠くなるのに必要なホルモンであるメラトニンは、季節のリズム、睡眠・覚醒リズム、 概日リズム(サーカディアンリズム)を調整する作用があります。
これは25時間周期で動いており、体温やホルモン分泌などを調整している体内時計のことを概日リズムといいます。
そうすることで夜になると深い眠りが訪れ、皮膚のターンオーバーが正常化します。
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こめかみのニキビ跡を改善するには
もし、こめかみがニキビ跡になったら、どんなケアをしていけば良いのでしょうか。
こめかみの特集ですが、全般にも言えるニキビ跡について見ていきたいと思います。
ニキビ跡には種類がある
一言にニキビ跡といってもその容体は複数あります。
赤みが残るニキビ跡
名前の通りお肌の色が赤っぽくなっているニキビ跡です。
ニキビの炎症がお肌の内部に残ってしまうためにできてしまいます。
また、細胞を修復するために血管が開いている状態なので、赤く見えるのです。
この修復が終われば血管も閉じるので、赤みも自然と消えるようです。
シミのようなニキビ跡
シミのように茶色くなってしまっているのは、メラニンが関係しています。
このメラニンはニキビの炎症によって、皮膚の表皮部分の基底層に位置するメラノサイトが刺激されることで発生します。
健康なお肌ですと、ターンオーバーによって自然に排出されますが、このサイクルが狂ったままだとメラニンがお肌に残って今うという訳です。
クレーターのようなニキビ跡
見た目も手触りもボコボコとしているニキビ跡です。
これは赤ニキビから化膿ニキビへと変化した結果、ニキビによってできた傷がお肌の真皮に達して、真皮組織を複雑に壊してしまった痕なのです。
真皮が最終的に修復できなかったために残ります。
どんなケアが必要なのか
上記でニキビ跡の種類についてご説明しましたが、この種類によって摂取すべき成分が違ってきます。
ニキビ跡の種類 | おすすめスキンケア用品 |
赤み | ピーリング成分(グルコール酸、AHA、BHAなど)を配合した洗顔料や化粧水 |
シミ | ビタミンCやレチノールを配合した洗顔料や化粧品 ※要はビタミンC誘導体です |
クレーター | プラセンタやビタミンC誘導体を配合した化粧品 |
また、これら共通で言えることは必ず紫外線対策をするということです。
紫外線は炎症を招く作用があるので、ニキビが酷くなってしまうんです。
ニキビ肌に使用できる日焼け止めを使って、紫外線を防止しましょう。
- 食生活の改善
- 洗顔を正しく行う
- 睡眠をきちんととる
これらも引き続き行なっていきましょう。
病院では次のような治療の方法をするかと思います。
- ケミカルピーリング
- フォトフェイシャル
- ビタミンイオン導入や超音波導入
こめかみニキビがしこりニキビになったら
今度はしこりニキビについての対応策も学びましょう。
しこりニキビとは赤ニキビから、さらに炎症がひどくなったニキビのことを言います。
皮膚の下で血や膿が溜まり、大きく腫れ上がったニキビの状態です。
見た目ばかりか触ると痛みも伴います。
そんなニキビがこめかみに来たら、憂鬱でしょうがありませんよね。
自然治癒に任せる
まず、第一として触らなければ通常は時間と共に落ち着いてくるはずです。
自然治癒というと風邪のようなイメージになりますが、とにかくむやみに触らないのが第一ケアです。
触ってしまうと悪化してしまいます。
スキンケア
ここでもスキンケアは大事になります。
スキンケアを低刺激のものにすることや洗顔料を泡立てしっかり流すこと、入浴の際は最後に洗顔を行い、保湿は直ぐ行うことが必要です。
ニキビができやすいのは敏感肌になっているということなので、低刺激のスキンケア用品を使います。
こめかみの場合はシャンプーやコンディショナー等も低刺激のものを使用すると良いでしょう。
ニキビのスキンケア用品にはノンコメドジェニックやハイポコメドジェニックと記載されたものをお勧めします。
ノンコメドジェニックとハイポコメドジェニックはニキビになりにくいという意味になります。
しこりニキビを治療
しこりニキビは早めの治療が大切で皮膚科を受診することが大事です。
先ほどのニキビ跡の項目でも触れましたが、病院ではあらゆる方面から治療がなされます。
外用薬 | 内服薬 |
|
|
- ケミカルピーリング
- フラクショナルレーザー
- プラセンタ注射 など
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ニキビが出来た時のNG行為
ニキビが出来たときにしないでほしい行為をご説明します。
それは自己処理や潰したり、触りすぎやファンデーション等で厚塗りすること、保湿不足です。
大きなニキビを自己処理しようとすると危険です。
ニキビの炎症が表皮にまで到達してしまうとメラニンが活性化し、色素沈着としてシミのように残ってしまいます。
外部からの異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐバリアとなって、内部を保護しており、皮膚の一番外側に存在しています。
メラニンが長期にわたって存在してしまいます。
1年以上留まることもあり、その結果ニキビ跡がシミのようになってしまうのです。
これを炎症後色素沈着と呼ばれています。
触ってしまい、炎症が慢性化している場合は周囲組織にもダメージを与え、2~3個連なったニキビになってしまう可能性もあります。
これは周囲の皮膚にもダメージを与えてしまいます。
その結果、クレーターと言われるニキビ瘢痕になってしまいます。
敏感肌用のものや低刺激なものを使用することをお勧めします。
ニキビは皮脂や汚れが毛穴に詰まると肌が乾燥した状態になってしまう可能性があるので、十分に保湿して肌の回復を促進することが重要です。
ニキビ部分にニキビ専用の化粧水をコットンに含ませたものを貼って、パックすることは効果的です。
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こめかみニキビとニキビ跡
いかがでしたでしょうか。
こめかみニキビができるのは皮脂が詰まってできるのが主な原因ですが、ストレスを溜め込まないことも必要です。
運動など自分に合ったストレス発散方法を見つけることが大切です。
そして、こめかみですから正しいシャンプーやコンディショナーのすすぎ方や洗顔を正しく行えば、ニキビを予防することが出来ます。
日頃の洗顔方法を見直してみましょう。
ニキビは悪化してしまうと自己処理は危険です。
自己処理をすると炎症が慢性化することもありますので、早めに皮膚科を受診しましょう。
こちらでは、こめかみニキビに関する事柄を詳しく取り上げました。
ご参考になれたら嬉しい限りです。
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