年齢とともに現れるシワやたるみにお悩みの方は多いと思います。
しかし、シワとたるみの原因のほとんどは加齢以外が原因であることが多いのです。
それらの原因と、基礎化粧品の役割と成分を覚えておけば怖いものではありません。
今回は基礎化粧品に取り入れたい成分と使い方を確認していきましょう。
Contents
シワやたるみの原因
シワ・たるみに効果のある化粧品を知るためには、その原因を知っておくことも大切です。
シワやたるみが発生する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織で構成されています。
そのうちの真皮に含まれているコラーゲン・エラスチンが肌の弾力を作っています。
これらはさまざまな要因で減少し、肌の弾力が失われていくことでシワ・たるみを引き起こします。
シワとたるみの原因をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
シワの原因
シワの原因はよく知られているものから意識していないものまでさまざまです。
加齢 | 歳を重ねると肌の水分を保つヒアルロン酸が減少して乾燥しやすくなります。 肌が乾燥すると浅いちりめん状・線状のシワが発生します。 その状態を放置するとシワも深くなり、目立ってしまうようになるのです。 |
気温・湿度の低下 | 冬場に代表される気温・湿度の低下も肌の乾燥を引き起こします。 加齢の場合と同じようにカサつきからちりめんジワが悪化し、深いシワになることもあります。 |
表情のクセ | 眉間を寄せる・おでこにシワが寄るなどでもシワはできてしまいます。 表情は意識しづらく、長年のクセになりやすいのでそれだけリスクも高いです。 おでこや眉間以外にも、目尻やほうれい線に多いのがこのパターンです。 |
たるみの原因
たるみの原因は特にコラーゲン・エラスチンの減少が大きく関わってきます。
コラーゲンとエラスチンが減少すると、皮膚を支えられなくなり重力に勝てなくなります。
重力に引っぱられた皮膚がたるみとして現れるのです。
加齢 | 歳を重ねるとコラーゲンやエラスチンといった成分は自然と減ってしまいます。 ターンオーバーの周期が加齢とともに長くなることも関係しています。 また、筋肉の衰えや骨格の変化によっても肌を支える能力が弱くなり、皮膚が下へと落ち込んでしまいます。 |
紫外線 | 年中降り注ぐUVA(紫外線A波)は真皮まで突き刺さり、コラーゲンを破壊・エラスチンを変質させるなどの大きなダメージを与えます。 最も老化に影響していて、紫外線による老化は光老化とも呼ばれます。 |
シワやたるみの改善となる洗顔料の成分とその使用方法

洗顔が肌の汚れや余計な皮脂を洗い流すことなのは周知のとおりです。
ですが、皮脂の洗い落としすぎは乾燥を招いて、肌のバリア機能まで低下させてしまいます。
シワやたるみを防止・改善してくれる成分と肝心の使い方を見ていきましょう。
シワやたるみ改善が期待できる洗顔料の成分
洗顔の助けとなって、シワ・たるみを改善する効果が見込めるのがスクワランやミルクバターといった成分です。
スクワラン | 人の肌の中にも存在する、乳成分や植物といった天然由来の成分です。 水分と混じることで皮脂膜となり、肌を乾燥や紫外線から守ってくれます。 |
ミルクバター | その名の通りミルク由来の油分で肌の保湿をしてくれます。 乾燥から肌を守ってくれるためシワ・たるみの改善に有効といえるでしょう。 |
洗顔料の使用方法
洗顔料の使い方もいま一度確認しておきましょう。
一連の流れを1分で行うのが理想です。
- 洗顔料を手 or 泡立てネットに取ってよく泡立てる
- 鼻 → 額 → 頬 → フェイスライン → 口周り → 目の周りの順番で10秒ずつ洗う
- ぬるま湯を手に取ってすすぎ洗いで泡を流す
洗い足りなくても洗いすぎても肌トラブルに繋がってしまいます。
また、睡眠中にも皮脂は分泌されるため朝も洗顔して皮脂を落とすといいでしょう。
洗顔料は保湿重視かつ一定の洗浄力を持つものを使うようにしましょう。
シワやたるみの改善となる化粧水の成分とその使用方法

化粧水は保湿を行うとともに肌の状態を整えるものです。
シワ・たるみの改善に役立つ成分と化粧水の使い方を確認しておきましょう。
シワやたるみ改善が期待できる化粧水の成分
シワ・たるみの改善に役立ってくれるのがヒアルロン酸やグリセリンといった成分です。
ヒアルロン酸 | もともと表皮に含まれており、細胞間のクッションの役割を果たしています。 加齢とともに減少するため積極的に補給したい成分です。 |
グリセリン | 表皮の角質層を柔らかくするとともに、ヒアルロン酸と組み合わせることで高い保水力を発揮します。 薄い膜を張ることで外気による乾燥から表皮を守ってくれます。 |
化粧水の使用方法
化粧水を普段から使っている方も改めて使い方を確認してみましょう。
洗顔後は乾燥を防ぐために一刻も早く化粧水を使ってください。
- 化粧水を500円硬貨大くらい手に取って両手で伸ばす
- 肌をこすらない・叩かないように顔全体に馴染ませましょう。
少なすぎるとコットンの繊維で肌を傷めてしまうので注意です。
効果的に行えば手で塗るよりも1.5倍ほどの水分量が得られますよ。
乾燥した肌はバリア機能が低下して紫外線の影響を受けやすくなります。
化粧水は保湿のベースとなる重要な部分なので抜かりのないよう使いましょう。
シワやたるみの改善となる乳液の成分とその使用方法

よく知られている通り、化粧水と並んで保湿の要になるのが乳液です。
シワ・たるみ改善のために乳液に欲しい成分と使い方も確認しましょう。
シワやたるみ改善が期待できる乳液の成分
乳液に特に配合されていてほしい潤い成分がセラミドとトレハロースです。
セラミド | ヒトの表皮の角層に存在する細胞間脂質に多く含まれている成分です。 水分を保持する機能に優れています。 |
トレハロース | 天然由来の糖質で非常に高い保水力をもっています。 表皮の角質内部にまで浸透して細胞から潤し、肌の乾燥を防いでくれます。 |
乳液の使用方法
乳液は化粧水(+美容液)のあとに使用します。
水分(と美容液の成分)を油分でフタをする目的があるからです。
- 10円硬貨大ほどの量を手に取って、両手のひらに広げる
- 頬 → 額 → フェイスライン → 目の周り → 口周り → 鼻の順に伸ばす
- 目の周り・口周りは重ねづけする
同じく乾燥しやすい部分から馴染ませて、テカりやすい鼻は最後にしましょう。
目・口周りの重ねづけも忘れずに行ってくださいね。
ほどよく乳液を塗れれば肌や化粧水の水分が蒸発するのを防ぐことができます。
保湿ケアの締めとなる乳液の塗り方ひとつでも仕上がりは左右されるのです。
シワやたるみの改善となる美容液の成分とその使用方法

美容液は保湿のプラスアルファで使うアイテムです。
シワ・たるみといったピンポイントな悩みにも対応してくれるのでオススメです。
シワやたるみの改善が期待できる成分と、美容液の使い方を見ていきましょう。
シワやたるみ改善が期待できる美容液の成分
美容液は特に目的に合った選び方がしやすいアイテムです。
シワやたるみの改善が期待できる美容液の成分がプラセンタとエラスチンです。
プラセンタ | 豚や馬といった哺乳動物の胎盤を原料とする美肌成分です。 血行促進・抗酸化・線維芽細胞増殖の3つの作用で肌の弾力を支えます。 |
エラスチン | ヒトの真皮にも含まれている肌の弾力を支えてくれる成分です。 多くのものには魚から抽出された海洋性エラスチンが配合されています。 |
美容液の使用方法
美容液は化粧水と乳液の間に使用します。
化粧水によって潤った肌には美容成分が浸透しやすくなっているためです。
使い方は乳液とほぼ同じですが、美容液は手で温めて使うことで浸透性が高まります。
適量を数回に分けることでムラなくつけることができます。
美容液によって適正な使用量は異なるため、よく確認して使ってくださいね。
また、一度開封した美容液は酸化が進みやすいため2,3ヶ月で使い切ってください。
普段からシワやたるみを生まないように気を付けること
ここまで基礎化粧品を見てきましたが、加えてシワやたるみの予防のために日頃から意識したいこともたくさんあります。
表情筋を鍛える・ほぐす

目・眉・口などを動かしている表情筋は、同時に皮膚を下から支えてくれています。
この表情筋が衰えるとシワやたるみを招いてしまうのは、最初にあった通りです。
特に表情筋の衰えに繋がりやすいのは、スマホやパソコンの長時間使用です。
無表情で同じ姿勢を続けると表情筋はもちろん、連動している首・肩の筋肉まで凝り固まって衰えやすくしてしまいます。
紫外線対策を徹底する

日焼け止めはもちろん日傘やサングラスなどの使用も忘れずに行いましょう。
シワ・たるみの原因となるUVAはオールシーズンで降り注ぎます。
外出時は曇りでも紫外線をカットできる装備を身につけましょう。
不健康な生活を改める
偏食や喫煙といった不健康な生活は活性酸素が増加します。
活性酸素が増加してしまうと細胞の酸化が進み、肌の老化が早まってしまいます。
喫煙者でシワをなくしたい方はまず禁煙する必要があります。
食事はタンパク質・食物繊維・炭水化物をバランスよく摂りましょう。
活性酸素を減らす抗酸化作用のあるビタミンを含む食べ物も意識して摂取したいものです。
- ビタミンA … レバー、ニンジン、ホウレン草 など
- ビタミンC … ブロッコリー、ピーマン、キウイ、イチゴ など
- ビタミンE … ナッツ類、玄米、カボチャ など
質の高い睡眠をとる・ストレスを解消する

睡眠不足やストレスはコルチゾールというストレスホルモンの分泌を急増させます。
コルチゾールは肌の潤いのもとである成分を減少させ、肌の乾燥を早めてしまいます。
睡眠をしっかりとることで成長ホルモンの分泌が促され、ターンオーバーも正常化します。
また、ストレスを解消すれば滞っていた血流も回復します。
寝る直前に一番リラックスできるルーティンを確立できると最も良いでしょう。
シワ・たるみを引き締めてハリのある毎日を
基礎化粧品に含まれていてほしい成分と使い方を確認していきました。
今回取り上げた8つの成分を振り返っておきます。
- スクワラン
- ミルクバター
- ヒアルロン酸
- グリセリン
- セラミド
- トレハロース
- プラセンタ
- エラスチン
特に保湿力の高い成分が多いことにはお気づきになられたと思います。
それだけ肌の乾燥はシワ・たるみを招きやすいということです。
基礎化粧品を正しく使ってハリのある肌を取り戻しましょう。
シワ・たるみのない生活は引き締まっていて良いものですよ。
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