今回の話はニキビケア・保湿の話・細胞の話・遺伝子の話など、話が盛りだくさんです。
毛穴ニキビには保湿が大事なんです。
なぜ保湿が必要なのか少々難しい内容かもしれませんが、是非読んでみてくださいね。
なぜニキビケアには保湿が大切なのか
保湿力とは肌の潤い度合いのことです。
大人ニキビの原因は色んなケースがありますが、保湿は想像以上に大事ですよ。
皮脂を取り除く事よりも、保湿に重点を置いた方が遥かに大人ニキビケアになります。
なぜニキビができる?
ニキビができるのは毛穴に皮脂が詰まり、そこにアクネ菌が皮脂を餌に繁殖して炎症を起こします。
その為、普段私達は皮脂を一生懸命に洗顔や脂取り紙で取り除いています。
オイリー肌でもニキビが出来ない方がいらっしゃいますが、それは顔の皮膚にたっぷりと水分を含んでいるためです。
お肌の構造についてご説明します。
皮膚の構造は表皮・真皮・皮下組織の順です。
表皮は「角層」・「透明層」・「顆粒(かりゅう)層」・「有棘(ゆうきょく)層」・「基底層」からなっており、透明層は手のひら・足の裏にのみあります。
- 皮脂膜:毛穴から分泌された皮脂で、肌の表面を覆い、お肌から水分の蒸発を防ぐ役割があります。
- NMF( Natural Moisturizing Factor 天然保湿因子):肌の水分を保ち、お肌の柔軟性と弾力性を保ちます。
- 細胞間脂質(セラミド):肌細胞同士の隙間を埋める役割を持ち、水分の過剰な蒸発を防ぎます。
肌における3つの言葉
肌における、「補水」「保水」「保湿」の3つの言葉の意味を知っていますか?
- 補水:肌に水分を補うことで化粧水やシートマスクなどです。
- 保水:肌中に水分を保持しておく力のことで、化粧水などの成分で補えます。
- 保湿:肌に水分を保つことで、クリーム系(ナイトクリームやハンドクリームやボディクリームなど)のケアになります。
肌水分量が40~50%、水分と油分の割合が8:2が理想です。
特にアトピーや乾燥性敏感肌の方は、生まれつきセラミドが不足していると言われています。
セラミドは生まれてから徐々に減少していきます。
そのため、年齢とともに保水が大切になっていきます。
セラミドの重要性
価格が安く保水力があるセラミドについてですが、セラミドは大きく分けて「合成セラミド」・「天然セラミド」の2種類があります。
セラミド1・セラミド2・セラミド3・セラミド6・6Ⅱで表記されています。
疑似セラミドは価格が安いのが特徴ですが、肌内部には浸透しません。
いくらコラーゲン豊富な鳥皮や豚足を食べても、結局は小腸でアミノ酸に変わるだけであって、コラーゲン→アミノ酸→コラーゲンになるとは限りません。
セラミド・コラーゲンは線維芽細胞から作られますが、線維芽細胞が年齢とともに衰えていくのでコラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸が作られなくなります。
年齢とともにシワができ・ハリが失われるのはそのためなのです。
もちろん、保水力や保湿力も失われていきますので、水分を補う方法が重要になってきます。
皮脂が詰まる理由
なぜ皮脂が詰まるのでしょうか?
乾燥=水分不足であり、水分不足が進むと角質層のバリア機能が低下し、余分な角質が毛穴を塞ぐためコメドが発生します。
さらに、酸化した皮脂の刺激を受けてニキビができるのです。
保湿ケアを選ぶにはどうしたら良いでしょうか。
肌質別にまとめてみました。
- 乾燥肌:保湿力を重視して考えましょう。
- 敏感肌:敏感肌用の化粧品・薬用の化粧品・オーガニック系の化粧品を選びましょう。
- オイリー肌:テクスチャーで使用感を調整しましょう。
- 混合肌:クリームの重ね具合で調整しましょう。
- セラミド:人間の肌にもあり、肌のバリア機能を高めてくれます。
- ヒアルロン酸:水の保持能力が高く、乾燥やシワ対策に有効的です。
- アミノ酸:人体にとって刺激が少なく、敏感肌の方にも取り入れやすい成分です。
- アルブチン:アルブチンは美白成分、保湿しながら白肌になります。
- プラセンタ:期待できる効果はアンチエイジングです。エイジングケアを重視の方おすすめです。
ニキビの保湿はどう付ける?ニキビや吹き出物をケアする順番とは
ニキビにお勧めの保湿アイテム
水分不足はバリア機能の低下も招いてしまうので、雑菌などの影響をダイレクトに受けやすくなります。
大人ニキビは炎症を起こしやすく、再発が多いのはこのためと言われています。
大人ニキビは乾燥によって水分が不足する脱水毛穴状態になっていることが多いといわれています。
思春期ニキビでも大人ニキビでも「保湿」は重要です。
肌に水分をたっぷりと蓄えて、毛穴から皮脂をスムーズに排出させることが必要であり、十分な潤いを与えてバリア機能を健康的に保つことが大切です。
洗顔後や入浴後は特に乾燥しやすいので、保湿化粧品を塗ることが大事です。
化粧品を塗るときに強くこする事は避け、力を入れず、少しずつ優しく肌に伸ばしましょう。
保湿によって肌のバリア機能が回復し、ターンオーバーや外部刺激からお肌を守ってくれます。
おすすめ化粧水
- メーカー名:ナチュリエ
- 商 品 名:ナチュリエ スキンコンディショナー
- 価 格:¥715(税込)
- 容 量:500ml
ハトムギエキス配合、しっとりしているのにべたつかないハトムギ化粧水。
コットンパックにもおすすめ。
500mlでこの価格!
洗顔後や入浴後に思いっきり使えます。
無香料・無着色・低刺激性ですので敏感肌の方も安心です。
おすすめ乳液
- メーカー名:無印良品
- 商 品 名:乳液・敏感肌用・しっとりタイプ
- 価 格:¥579(税込)
- 容 量:200ml
岩手県釜石の天然水を使用したスキンケアシリーズです。
乾燥が気になる敏感肌にしっとりとした潤いを与えます。
デリケートな肌にもやさしい低刺激性です。
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それと無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリー・アレルギーテスト済み(すべての方にアレルギーが起きないわけではありません)なので、やはり低刺激性で安全です。
おすすめクリーム
- メーカー名:花王
- 商 品 名:キュレル潤浸保湿フェイスクリーム
- 価 格:¥2,070(参考価格)
- 容 量:40g
潤い保持力を助ける潤い成分(潤浸セラミド機能成分、ユーカリエキス)が角層の深部までじっくり浸透します。
外部刺激を受けにくい、ふっくらと吸い付くような潤いに満ちた肌を保ちます。
国産なので安心。
乾燥性敏感肌の方に特におすすめです。
使いごこちが良く肌がしっとりします。
お手頃価格なのにコスパは良く、お財布に優しく継続できるところも魅力的です。
適量を取り、顔全体やカサつき、潤い不足などが気になる部分に優しくなじませます。
ニキビに悩む女性にお勧めのケア方法!こんなスキンケアでニキビ肌がきれいになります
肌を乾燥させない栄養素と食べ物
乾燥肌は体の内側に影響される「内的因子」と、体の外側に影響される「外的因子」の2つの要素から発生します。
今回ご紹介したのは食事で内的因子を整える方法です。
セラミドやビタミンA(レチノール、カロテン)、肌のかさつきを予防する脂質、新陳代謝を高める唐辛子・しょうが・カレーなどを日常的に取り入れ、乾燥肌を予防しましょう。
- 大豆
- 生芋こんにゃく
- 米(胚芽部分を含んでいるもの)
- 小麦
- ヨーグルト
- ほうれん草 など
肉や魚、大豆などに豊富に含まれます。
必須脂肪酸(オメガ3系、オメガ6系)は肌細胞の「細胞膜」を作ります。
必須脂肪酸が欠乏すると、乾燥肌やかさつき、皮膚が薄くなるといった皮膚疾患を招きます。
必須脂肪酸は体内では合成されないので、食物から体内に取り込む必要があります。
「オメガ3系」はサバやイワシなどの青魚に、「オメガ6系」はコーン油や大豆油などに豊富に含まれます。
ビタミンAはNMF(天然保湿因子)の生成を促したり、皮膚や粘膜を正常な状態に保つ効果があり、皮脂腺の機能を改善して肌に潤いを与えます。
不足すると肌が乾燥して角質層が厚くなり、肌荒れの原因になります。
- レチノール : レバー(鶏、豚など)・肝油・乳製品(牛乳・チーズ・バターなど)・卵・ホタルイカ・ウナギ・アナゴ・アユの内臓など
- カロテン : 緑黄色野菜(にんじん・かぼちゃ・しその葉・パセリ・ニラ・ほうれん草・小松菜・春菊・明日葉など)・海苔・ワカメ・緑茶など
毎日の食事でニキビや吹き出物をケアをしましょう!ニキビに効果的なレシピやありがたいコンビニ食材とは
肌を乾燥させる食べ物と生活習慣
次はNG習慣として肌を乾燥させる食べ物や飲み物、および生活習慣を見てニキビケアを考えていこうと思います。
肌を乾燥させる食べ物・飲み物では…
カフェイン飲料は乾燥させる要因になります。
カフェイン飲料は利尿作用が高く、体を冷やす作用があります。
体が冷えると代謝が低下してしまい肌が乾燥してしまいます。
また、ファストフード・スナック菓子も、脂質が多く含まれるうえに栄養が偏ります。
過剰摂取は代謝の悪化と肌の乾燥を招きます。
冷たい食べ物や飲み物は、肌を乾燥させないためにも常温で摂取しましょう。
生活習慣では…
ニキビケアからみた入浴の仕方ですが、20分以上お風呂に浸かっていると、肌に備わっている保湿のための成分が流れる可能性があります。
そして、熱いお湯は心臓に負担をかけます。
40度を超えると、肌を守る成分が流出することもあります。
美容目的なら38度~40度が適温です。
あくまでも自宅の場合であって、温泉のときは違う場合があります。
お風呂から出た後に保湿しない事もお肌を乾燥させる原因となります。
お風呂から出ると水分がどんどん蒸発してしまいますから保湿を行いましょう。
お風呂に入ってニキビケアしましょう!ニキビに最適な入浴法やおすすめな石鹸とは
乾燥でニキビになるお肌に保湿を
いかがでしたでしょうか?
ニキビケアにおける保湿の必要性、方法や乾燥の原因、対策について解説をしました。
前半は少し難しい話をしましたが、肌の造りは何層にも重なっていて水分が必要になってきます。
その肌は水分量で満たしておかなければなりません。
また、保水力や美容成分も大事でそれがセラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などでした。
ニキビは皮脂が詰まるとできます。
詰まると肌のバリア機能が低下して乾燥します。
それを補うのは保湿しかありません。
この記事をニキビケア、保湿ケア、乾燥予防にぜひ役立ててみてはいかがですか。
ご拝読ありがとうございました。
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