顔には様々な筋肉があります。
各々の部位には顔の目や鼻や唇などの目に見えて動かす部分やこめかみ、あご下、鼻下などのあまり視界にはあまり入らない部分なども同じように機能しております。
大体8部位ほどに分かれていて、それが上手く作用することで表情豊かな顔を表現していると言えるでしょう。
ところが日常ではそれらの筋肉を約3割程しか使っていない上、無表情で筋肉を使わなかったりします。
それがどういうことを指すのか、今回口元や頬のたるみに焦点を当てて解説して行きたいと思います。
Contents
簡単解説-顔にある筋肉とそれぞれの役割
顔にある筋肉を筋肉名別で見ていきたいと思います。
筋肉名 | 説明 |
前頭筋 (ぜんとうきん) |
眉毛の上から伸びている筋肉です。 おでこや眉毛の動きに直結する筋肉ですね。 眉を上げて怒りの表情や驚きの表情、興奮の表情に関係したり、眉をひそめて考え事や、いぶかしんだりなどを司る部位であります。 この筋肉が衰えると、横ジワなどが生まれてしまいます。 |
眼輪筋 (がんりんきん) |
瞼を上下させ目を閉開させることを司る筋肉で、眠るときに瞼を閉じたり、悩んだり落ち込んだり呆れたりするときに目を閉じて、頭を垂れたりしますね。 この筋肉が衰えると目ジワ等の原因になったりします。 |
頬筋 (きょうきん) |
上下あご関節から口角まで伸びている筋肉です。 口を開けたり、目の閉開するときに必要な筋肉で、ここが衰えると笑顔がしにくくなったり、寂しい表情になると言われています。 |
口輪筋 (こうりんきん) |
口を開けたり様々な表情の時に必要な筋肉です。 笑う時に口を開けたり、あくびをしたりするときに使われます。 衰えると口元のシミやたるみの原因になります。 |
頤筋 (おとがいきん) |
唇の下の筋肉を司ります。 緊張した時に口元をキュッと締めたり、顎を引いたときにそちらも緊張して引き締まったりします。 衰えると、二重顎になったりしてしまいます。 |
鼻筋 (はなすじ) |
眉間みけんから鼻の先までの線で鼻梁(びりょう)となります。 鼻の穴を広げたり、美人・美男子な方を見て、鼻の下伸ばしたり、眉間にシワを寄せる時などに関係する筋肉で、衰えると嗅覚に衰えが出たり、匂いを確かめる事がしにくくなります。 |
笑筋 (しょうきん) |
頬と唇の端先端の間の筋肉で主たる司りは笑うという表情です。 衰えると笑う時の、口元の表情が不自然になってしまったりします。 |
小頬筋 (しょうきょうきん) |
主に頬筋と共に笑いの表情に関係する筋肉です。 特徴は頬筋に似ています。 |
他にも様々な部位が細かくありますが、概ねご説明させて頂きますと大体このようになります。
頬のたるみに関係する頬筋とは?
先述した通り目の閉開等に関わる筋肉で、このような表情筋が衰えると、肌のハリを支えているコラーゲンやエラスチンの質が変化し、肌の弾力低下につながるそうです。
また、表情筋が衰えると代謝機能も低下し、皮下脂肪が肥大化して重力の影響で徐々に落ちてくるのです。
そしてこれらは、骨のような硬い組織に属するものではなく、肉組織の一つですので筋力が衰えると支える力が減退し、結果たるみとなってしまう訳です。
三大老けラインーブルドッグラインの原因と対策
ブルドックラインはほうれい線とも呼ばれ、先述した加齢や生活習慣による、筋肉の衰えでの頬のたるみの行きつく終着点とも言えます。
ブルドッグラインの出来る原因
ブルドッグラインの出来る原因は食べ過ぎによることも十分言えます。
口輪筋に脂肪などが溜まり、それによりブルドッグラインが形成されてしまいます。
頬のお肉が下がると顔全体が下半身太りしたようになり、顔が大きく見えます。
逆に顔が立体的になると視角効果で顔が痩せて見えます。
更に歯の噛み合わせが悪い方やよく歯ぎしりされる方は、顎の筋肉が凝ってしまい、結果近辺の筋肉の状態が悪くなってしまい、それもまたブルドッグラインの形成につながります。
十分気を付けましょう。
チェック項目としてまとめてみますと
- 頬のたるみが確認できる
- 顔が全体的に下がってきてしまったのが見える
- 口の横のたるみ
- 猫背(楽な姿勢などをとろうとして筋肉が休まり、劣化したるみになってしまう)
- 顔が下を良く向いてしまう(スマートフォン、姿勢の悪い食事、長時間の下を向いた読書、いつも下を向いて歩いてる等)

ブルドッグラインの対策
対策は普段から口の筋肉の運動や、食事に対して配慮をする事、普段のプライベートにおける生活でなるべく表情豊かに心がけると良いでしょう。
心がけるだけでも見え方は(自分の人生観、他者からの印象)変わってくる場合もあります。
ではここでトレーニング法をご紹介いたします。
1.口をすぼめた状態で可能な限り頬の筋肉を吸い込むようにへこませる

2.口を閉じ歯の外側(向き合っている人間からしたら歯の表側)を舌で舐めるように左右に動かし、上下の歯両方とも同様にする

3.割りばしを1本用意し、横にして両方の奥歯で割りばしを噛む。
それを口角を上げ30秒保つ、10秒休んだらまた口角を上げて30秒保つことを繰り返す
わりと手軽に出来ますので、ブルドッグラインが気になる方は是非一度お試しいただいては如何ですか?
三大老けラインーマリオネットラインの原因と対策
マリオネットラインとはマリオネットの口のように口角から下に伸びるラインのことです。
年齢を重ねられた方に出やすいのですが、個人差により若い人にもできることがあります。
マリオネットラインのできる原因
マリオネットラインのできる最大の原因は、頬のたるみや口元から首にかけて広がる広頚筋(こうけいきん)のゆるみや口角下制筋(こうかくかせいきん)の硬化です。
それらによる事が元で顔の脂肪のたるみに対して顔の各々の筋肉が支えきる事が出来なくなり、
頬の肉が全体的に垂れ下がってしまうためです。
そして、頬につながる筋肉と口角から下に伸びる筋肉の境界線に、溝ができてしまうのです。
これもまた姿勢が悪かったり、噛み合わせが悪かったり、生まれつき口角が下がっている方、乾燥肌の方、頬杖をつく方、あまり笑わない方などいろいろご自身で気になる方はチェックされると良いと思います。
マリオネットラインの対処法
対処法としてはコリをほぐしたり、トレーニングする事が挙げられます
では、そのトレーニング法をご紹介します。

1.口角の真下よりやや内側、フェイスラインのあご骨の上に、人差し指の第2関節を当てます。
人差し指の第2関節で、しっかりと押します。
力をかけたまま、マリオネットラインを切るように、シワに対して90度の角度で内側から外側に、指を動かします。
そして、指を位置を少しづつ上にずらしてまた一番最初からやります。

2.唇としっかりと閉じてから、小さくすぼめて、前にぐっと突き出し、5秒間その状態を保ちます。
そして、そのままの状態で左右に動かし、その左右に曲げた状態を5秒間保ちます。
これを最低2セット以上やると良いでしょう。

3.あいうえおを自らつなげてゆっくりとしっかりと発生し、尚且つ、どちらかの筋肉だけに偏ったり、筋肉の形のバランスが左右の顔で均一になるようにします。
鏡などを用いてやると良いでしょう。
如何でしょうか?気になる方は是非実践してみてはどうでしょう?
三大老けラインーゴルゴラインの原因と対策
ゴルゴラインは個人差が大きいのですが、目頭と鼻筋の間らへんからスタートして頬まで走るラインのことを指します。
ゴルゴラインはピシッと一直線に入るとは限りません。
まだ浅い人もいるし、骨格によっては2cm~3cmくらいしか表面に出てこない場合もあります。
そして骨格によっては、小さな子どもでもゴルゴライン持ちはそう珍しいものではありません。
ゴルゴラインのできる原因
では原因ですが、頬周辺の表情筋が衰えると頬全体を支えることができなくなり、垂れ下がったシルエットになってしまうために表れます。
普段からあまり笑わない方、話すことが少ない人は注意が必要です。
先述しているブルドッグラインやマリネットラインを含めて筋肉のたるみは全て、何かしらの要因によって、通常の表情と維持するための必要な抗重力に逆らえなくなっているために、老けたような顔になってしまうのです。
眼精疲労が進んでしまうと、リンパ線などの老廃物を受け取る器官が仕事が上手くできず新陳代謝が衰えてしまいます。
そうしてむくみやたるみが出来てしまい、結果ゴルゴラインが形成されてしまいます。
また、年をとるにつれて肌の弾力が低下していくのは、コラーゲンの減少によるものです。
調査によると、20代半ば頃から弾力低下に悩む女性が増え、30代〜40代にかけてググッと弾力が落ちていく事が挙げられます。

ゴルゴラインの対策
ゴルゴラインの対策は美容整形手術や家でお金を掛けないのでしたら、タバコなどは止めて、良質な睡眠をとり、目の疲れをなるべくケアするように心がける事が一番です。
それが対策となります。
以上三大老けライン3種は全て様々な解決法があります故、まだここでは書き切れないものもあります。
もし他にも試してみたいという方は、ご自身に合ったものを探すのも良いのではないでしょうか?
口元を鍛えて、たるみに対抗ー簡単にできる顔筋トレーニング
既にご紹介させて頂いたトレーニングで問題ありませんが、他にもご紹介しておきたいトレーニングがあります。

1.口を閉じてゆっくりと口角を上に引き上げて、大げさな笑顔を作ります。
このときに目も大きく見開いて、視線を上に向けます。
これを10秒間保ちます。

2.次に頬を大きく膨らましてプンプンと怒っているような表情にします。
(このとき頬を下膨れにしないで鼻に近い顔の上の部分、つまりほうれい線ができやすい部分を集中的に膨らませます。)
これを10秒間保ちます。

3.最後は「オー」と思い切り口を縦に開いて、唇は口の中に巻き込むような感じで、そのまま口を右、左に平行移動させるような感じでゆっくりと動かします。
ちょうどムンクの『叫び』のようなイメージですね。
これを左右5秒ずつ保ちます。
3大老けラインにトレーニングを
いかがでしたでしょうか。
マリオネットラインやゴルゴライン、ブルドックラインなどといった頬と口元のたるみの原因と対策を見てきました。
全てのたるみの原因はお肌を支えられず、重力に負けてしまうことで起こるということが分かりました。
対策としてはご紹介したようなトレーニング等が有効なようです。
皆様もご紹介したようなトレーニングを行い、たるみとは縁のない生活を送りたいものですね。
皆様のお肌が健やかで美しくありますようお祈り申し上げます。

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