何年も前にできた肌のシミ、ケアしているのに消えてくれないとげんなりしてしまいますよね。
美肌を邪魔するシミやそばかすはなるべく早く消し去りたいものです。
シミ・そばかすを早く治療するといえばレーザー治療ですが、レーザー治療は種類が多いしどのような種類のものが自分に効果的なのかがわからなくて手が出ない、という方はかなり多いと思います。
今回はそのレーザー治療の種類と特徴などを掘り下げていきます。
Contents
皮膚科で受けられるレーザー治療の種類
皮膚科で受けられるレーザー治療には例として次のようなものがあります。
- ルビーレーザー
- アレキサンドライトレーザー
- フォトフェイシャル
それぞれメリット・デメリットもあわせて詳しく見てみましょう。
ルビーレーザー

ルビーレーザーはその名の通りルビーの宝石を用いたレーザーです。
シミ・そばかすの濃さや深さに応じてパワーを調節し、0.1秒にも満たない照射でメラニン色素のみを狙って破壊できるレーザーです。
シミやそばかす以外にもほくろや薄い青あざなどの除去にも使われています。
- シミの大きさや濃さに合わせた施術ができる
- かなり深い部分のシミまで対応できる
- 1回の短時間の施術で終えられる
- 治療部位に限ってある程度のダウンタイムが存在する
- 針で刺される程度の痛みがあり、麻酔が必要
- 種類によっては何回か施術する必要が出てくる
施術した部分は10~14日ほどで黒褐色のカサブタになって自然とはがれていきます。
カサブタがはがれたら新しいピンクの肌になりますが、非常に敏感なため3か月ほどは擦るなどして刺激を与えないように気をつけましょう。
アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトという宝石を使ったレーザーです。
メラニン色素を狙って破壊するほかに、脱毛やニキビ治療にも使われています。
- 即効性に優れており1回~数回で終わる
- 肌の奥深く(真皮)にあるメラニンにも効果がある
- コラーゲン生成を促進して美肌効果もある
- 施術部分のダウンタイムが存在する
- ある程度の痛みはあるため麻酔が必要
- 赤みややけどのリスクも少ないながら存在する
術後約2週間経つ頃にはできたカサブタがはがれ落ちるため、それまでは絆創膏などで保護する必要があります。
ルビーレーザーと同様に3か月程度は優しいケアを心がけましょう。
フォトフェイシャル

フォトフェイシャルは厳密にはレーザーではないためレーザーとも特性・特徴が異なります。
フォトフェイシャルは肌に光を当てて沈着しているメラニン色素にダメージを与えることにより、コラーゲンの生成を活性化させるのを目的として使用します。
メラニンなどのみに反応するため、肌へのダメージを最小限に抑えることができます。
- 麻酔が不要
- レーザーと比べて痛みも少ない
- ダウンタイムがない
- 顔全体の肌トラブルをまんべんなく改善できる
- 施術後に顔が赤らんでしまうことがある
- クールダウンとして施術直後に1時間程度の休憩を要する場合がある
- 肝斑がある場合悪化させてしまう
- 即効性には劣り、すぐには効果を実感しづらい
術後はレーザーでの治療と同様にシミは赤黒く変色し、早いパターンでは5~7日程度でカサブタになって皮膚から剥がれていきます。
アフターケアとしては顔(特にかさぶたのある部位)を擦らない、日焼けをしないように日焼け止めを塗るなどが重要になります。
ハイドロキノンとレーザーの併用でそばかすがきれいに消える
レーザー治療を行ったあと、多くの場合はハイドロキノンを併用します。
ハイドロキノンとは

メラニンを作り出すカギになっているのがチロシナーゼという酵素です。
ハイドロキノンはそのチロシナーゼを働きを阻害する作用があります。
また、表皮の一番深い部分である基底層にはメラノサイトというメラニン色素を作る細胞が存在しています。
ハイドロキノンはこのメラノサイトの働きをも弱めて、メラニンが作られにくい肌にしてくれるのです。
シミの悩みを根本から解決してくれる、肌の漂白剤とも言えます。
ハイドロキノンとレーザーを併用する理由
ハイドロキノンはメラニンだけでなく、炎症後の色素沈着やレーザー治療が向かない肝斑にも効果があります。
レーザーの熱によって肌は一時的に炎症状態になります。
炎症後色素沈着を防ぐ・早く改善する目的としてハイドロキノンは併用されるのです。
また、万が一誤って肝斑にレーザーを照射してしまった場合にも備えて、肝斑が悪化するリスクも減らします。
自宅で使用できるレーザー治療器
自宅で使用できる美容レーザーは美顔器とも呼ばれ、多くの種類が市場に出回っています。
ただし、シミが消える・美白になるといった表現をしている商品は薬事法違反となるため、商品選びの際は避けるようにしましょう。
日本で販売されているレーザー治療器は非常に少ないですが、その中でも2点を紹介します。
トリア・スキン エイジングケアレーザー

- メーカー名:tria(トリア)
- 商 品 名:トリア・スキン エイジングケアレーザー
- 価 格:¥66,000(税込)
アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)という日本の厚生労働省にあたる局の認可を受けた商品です。
肌へのダメージが少ないフラクショナルレーザー方式のダイオードレーザーを採用しています。
肌にごく小さな穴をあけることでコラーゲンの生成が促され、メラニンをじんわりと除去していきます。
1日1回洗顔後の水分を拭きとったあとに、まずは8週間使用します。
シミ・そばかすを改善するだけでなく、コラーゲンの生成を促すことで肌にハリを与えたり潤いやすくしたりします。
痛みのほうもそれほどなく、3段階中最大パワーでもすぐに慣れました。
ダウンタイムがなくメイクにも問題がないのも1つのメリットです。(50代女性) 使い始めてから1年ほど経ちますが、鼻の上のそばかすが消えて他の部分も薄くなりました。
何回も美容皮膚科で治療を受けるよりもコストもかからず、もっと早く買えばよかったです。(30代女性)
トリア・スキン エイジングアイケアレーザー

- メーカー名:tria(トリア)
- 商 品 名:トリア・スキン エイジングアイケアレーザー
- 価 格:¥30,932(税込)
上の商品の目元用で、同じくアメリカ・FDAの認可を受けています。
洗顔後に水分を拭きとった状態で1日1回、8週間続ける点も同じです。
目の下から目尻までをくるくるとゆっくり滑らせながら使います。
使用後は別売りのリペアアイクリームなどでしっかり保湿しましょう。
ですが、翌日には引いてシミに反応していたのか黒っぽいものがハッキリと見えました。
目もとにツヤが出てきた気がするので、しばらく使ってみたいと思います。(40代女性) 美容皮膚科のレーザーよりは圧倒的に痛みもなく、シミも2週間程度でかさぶたになって取れました。
フォトフェイシャルを受けた時とそこまで効果が変わらない気がします。
充電式でコンパクトサイズなので持ち運びにも便利ですね。(30代女性)
ダウンタイムの過ごし方
ダウンタイムとはレーザー治療でシミ・そばかすの除去を行った後、皮膚が完全に治癒するまで安静に過ごすことになる期間のことです。
およそ10日から2週間程度の期間をダウンタイムに要します。
ダウンタイム中の肌の保護
ダウンタイム中は外部の刺激から肌を守ることが何よりも重要となります。
紫外線や熱気・寒気、摩擦といった外部からの刺激にさらされてしまうと、皮膚に炎症が起こって新しいシミが発生してしまいます。
レーザーを照射した部位にテープや絆創膏を貼ることになります。
テープを貼ることによって紫外線や外部からの物理的な刺激をガードすることができます。
化粧などをする際はテープを貼った上から行います。
ダウンタイム中の注意点
ダウンタイム中は肌を外部刺激から守ることが何よりも重要です。
そのため、このようなことは絶対にしないようにしましょう。
- 保護テープをはがす
- かゆみを感じて掻く
- ゴシゴシと強くこするように洗顔する など
顔をなるべく触らないように気をつけて、優しく保湿するようにしていればダウンタイムも無事に乗り越えられるはずですよ。

レーザー治療でシミの悩みに光を
今回はシミ・そばかすのレーザー治療の種類や特徴などを見てきました。
皮膚科で受けられるレーザー治療の種類は今回挙げた以外にもたくさんあります。
メリット・デメリットを併せて見つつ医師とも十分に相談してご自身に合ったものを選ぶのが適切です。
少し高価ではありますが自宅で使えるレーザー治療器も検討してみてください。
レーザー治療後にハイドロキノンが処方された場合は欠かさずに使いましょう。
同時にダウンタイムは肌をしっかり保護して、炎症や炎症後の色素沈着を起こさないようにつけましょう。
レーザー治療を賢く利用できればシミ・そばかすとサヨナラできる日も近いですよ。
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