皆さんは赤毛と聞いたら「赤毛のアン」を思い浮かべるのではないでしょうか。
白い素肌に赤い髪の女の子、そしてその顔にはそばかすが・・・
ではなぜ、赤毛の方にはそばかすが付いているのでしょうか。
赤毛の人はそばかすができやすい。
本当にそうなのか今回詳しく調べてみました。
赤毛の人はそばかすが出来やすい
赤毛というのは世界の中でも珍しい髪色の1つで、スコットランドやアイルランドに比較的多く、特にスコットランドに最も赤毛の人の割合が多いと言われています。
アメリカでは全人口の2パーセントほどです。
赤毛と一括りにいっても真っ赤な赤の人は少なく、赤褐色といった色を持つ人が多いようです。
シミの原因にもなるメラニン色素については黒寄りのユーメラニンが少なく、赤茶寄りのフェオメラニンが多いという性質があります。
このメラニン色素は髪の色だけでなく肌の色にも関係してきます。
赤毛の人は濃い色素のユーメラニンが少ないので肌の色が白くなります。
ユーメラニンが少ない色白の人が紫外線を浴びると、強い紫外線から肌を守ろうとメラニン色素が多く作り出されます。
そのため日焼けがしやすく、そばかすもできやすいのです。
そばかす遺伝子の話
続いては、そばかすと遺伝子についての話をしていきます。
そばかすと遺伝子にはどんな関係があるのでしょうか。
そばかすは遺伝性のシミ
欧米人に多いそばかすですが、これは正式には雀卵斑(じゃくらんはん)といって遺伝性のシミのことなのです。
そばかすの特徴は頬骨や鼻や、まぶたの上に砂をまいたような茶色の斑点が4~5歳の頃からできることです。
子供の頃にできるそばかすは、そのほとんどが親からの遺伝なのだそうです。
先天的なもの | そばかすの先天的な原因となるのは、メラニンの生成に関係があるメラノコルチン1受容体(MC1R)の量です。
MC1Rの量は遺伝子のタイプによって決まっており、MC1Rが多い体質の人は先天的にそばかすができやすいのです。 この先天的なタイプのそばかすは子供の頃に発症し、大人になる頃には斑点が消えたり薄くなる場合もあるようです。 |
後天的なもの | そばかすが発症する後天的な原因は、紫外線による肌ダメージや皮膚への刺激が主な要因です。
紫外線に当たり過ぎてしまったり、洗顔のときに顔を強くこすって刺激を与えてしまうと、肌へのダメージが増えてメラニン色素が濃くなり、そばかすが目立ってしまいます。 さらに、生活習慣の乱れもそばかすができる要因となります。 皮膚の中でのメラニンの蓄積が、そばかすへ影響を与えてしまうのです。 |
紫外線の影響
ちなみに、日本人で本物のそばかすがある人はごく一部で、ほとんどは紫外線の影響でできてしまったシミです。
シミは幼い頃には見えなく30歳頃から目立ってくるものなのです。
ただ、紫外線に当たるとできやすいという性質はシミもそばかすも同じです。
ですので、そばかすを薄くしたいのなら紫外線にあまり当たり過ぎないようにすることが重要です。
紫外線に当たらなければそばかすが無くなるというわけではないのですが、増えることは防げます。
また、そばかすはシミと同じでレーザーやフォトフェイシャル(光を照射する治療)を行えば、1回だけでもそばかすがかなり薄くなります。
治療を行なった後、紫外線に当たらないように気を付ければ薄くなった状態を保つこともできます。
とはいえ、紫外線に全く当たらない生活というのはできません。
ですので、紫外線対策をしっかりして少しでもそばかすができないようにしたいですね。
そばかすは再発しやすい性質ですので、毎日のケアがとても大切です。
紫外線に対して以下の対策をしてみましょう。
赤毛とそばかすを持つ人の特徴
では、赤毛でそばかすを持つ人はどんな特徴があるのでしょうか。
赤毛の人の特徴は様々なものがあります。
1つずつ説明をしていくので見ていきましょう。
瞳の色が明るい
赤毛の人は瞳の色が明るいと言われています。
グリーンとグレーの混ざったような色や、緑っぽい色の人が多いです。
赤毛の人はブルーアイズの人が多いとも言われますが、実際はブルーではないのです。
肌の色が白い
赤毛の人の遺伝子は、構造上肌のメラニン色素が少ないのです。
メラニン色素が少ないということは、肌の色が白くなり、中には青白いと言われるような肌の白さを持っている人もいます。
また、一般的に肌の白い人は皮膚が薄く、肌の弱さに繋がってきます。
肌が弱い
メラニン色素が少なく、皮膚が薄く肌が弱いと紫外線に弱くなってしまいます。
そして、紫外線に弱いとシミやそばかすができやすくなります。
昔は日焼け止めなどのシミ・そばかすを防ぐものがなかったため目立ってしまい、それをからかわれた人も多いようです。
それが赤毛の人の差別に繋がったと考えられます。
主に西ヨーロッパの人々とその子孫であり、スコットランドが最も多く、約13%の人が赤毛だと言われています。
人種の多いアメリカでも、人口のうち約2%しか赤毛の人はいないとされています。
赤毛の人に対する偏見や侮蔑するような言葉が存在しており、差別を受けることもあるようです。
イギリス王室のヘンリー王子でさえも、髪の色が原因でいじめられたことがあるようです。
ですので、一般家庭でもつらい思いをしている人もいるでしょう。
過去には赤毛は魔女狩りの対象となったこともあり、髪色が与えるイメージは大きな影響をもたらしているといえます。
髪の色や肌の色、瞳の色はメラニン色素の影響で変わるので、紫外線の対策も重要になってくるのです。
そばかすは大人になったら消える?
そばかすには「大人になったら消える」という説がありますが、実際には違うようです。
実際には大人になるとシミが増えてくるため、そばかすだけではなくなってくるということです。
そばかすが増えるピークは思春期ですが、30歳を過ぎると今度は加齢によってシミが出てきます。
そばかす体質の人は元々紫外線に弱い肌質なので、光老化によるシミもできやすいです。
ですので、そばかすとシミが混在してしまうのです。
そのため、そばかす体質の人はあまり紫外線に当たらないようにした方が良いでしょう。
そばかすを消す方法
では、気になるそばかすを消すにはどうしたら良いでしょうか。
フォトフェイシャルやライムライトなどの光治療やメイクで隠す方法があります。
それでは、それぞれご紹介をしていきます。
これは広い波長の光を照射する方法で、メラニンやヘモグロビンに反応します。
レーザーに比べて痛みが少なくかさぶたにならないため、治療直後にメイクをして帰宅することもできます。
徐々に薄くなるため、3~5回程度の照射が必要となります。
こちらは手軽にできるので気軽にやりやすいですね。
- コンシーラーでカバーする
気になるところにポイント使いをするコンシーラーは、そばかすを隠すのには必須アイテムです。
1つ1つの斑点が小さいそばかすには、密着力の高いペンシルタイプのコンシーラーがオススメです。
軽い力で1つずつ塗りつぶして、自然にカバーできます。 - ファンデーションを選ぶ
ファンデーションでそばかすをカバーする場合は、リキッドタイプを選ぶのが良いです。
カバー力がパウダータイプよりも優れているため、リキッドファンデーションでカバーした後にパウダーで仕上げるのが良いです。 - コントロールカラーで隠す
化粧下地の位置づけをされているコントロールカラーを使う方法もあります。
ファンデーションと違って肌色に合わせた色ではなく、イエローやグリーン、ブルーなど肌とのバランスを調整するための色を選びましょう。
黄味が強い場所にはグリーンを選ぶなど、絵の具を混ぜるような使い方をします。
そばかすを生かすメイク
今度は、逆にそばかすをチャームポイントとして生かすメイクについてです。
隠すだけではなく、そばかすを生かしたメイクをしてみましょう。
中でもそばかすを隠したいという方にもオススメなのが、リップメイクを主役としたメイクです。
リップに注目をさせることで、そばかすに目線がいかないようにする方法です。
ご自身のそばかすと上手に付き合っていきましょう
赤毛とそばかすに関係があるのかを見ていきましたが、いかがでしたか?
赤毛というのは世界の中でも珍しい髪色の1つで、スコットランドやアイルランドに比較的多く、特にスコットランドにもっとも赤毛の人の割合が多いといわれている髪の毛です。
ユーメラニンが少ない色白の人が紫外線を浴びると、強い紫外線から肌を守ろうとメラニン色素が多く作り出されます。
そのため日焼けがしやすく、そばかすもできやすいのです。
そばかすの特徴は、鼻や頬骨・まぶたの上に砂をまいたような茶色の斑点が4~5歳の頃からできていることで、子供の頃にできるそばかすはそのほとんどが親からの遺伝なのだそうです。
日本ではほとんど見かけることのない赤毛にそばかすの人ですが、世界中でもとても希少だということが分かりますね。
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