頭皮にニキビが突然できると驚いてしまうと思います。
ニキビというと初めに思いつくのは顔にできるニキビだと思いますが、顔以外にもニキビはできるのです。
今回は頭皮ニキビについて説明していきたいと思います。
なぜ頭皮にニキビはできやすい
何故、頭皮にニキビはできやすいのでしょうか?
実は頭皮には毛穴が多く存在し、密集しています。
皮脂分泌が多くなりニキビができやすいのですが、 それに加えて汗を掻きやすく髪の毛で覆われているため、通気性が悪く蒸れやすいのです。
すると、アクネ菌の増殖に適した環境になり、アクネ菌が増えると炎症が起こりやすくなってニキビの症状が悪化することがあります。
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頭皮にニキビができる原因
頭皮にできるニキビは髪の毛で隠れて気付きにくいのですが、ニキビがとてもできやすい部位なのです。
その原因について、5つご紹介していきたいと思います。
乾燥
アクネ菌には善玉菌と悪玉菌があるのですが、頭皮が乾燥していると悪玉アクネ菌に対する免疫力が低下してしまいます。
頭皮が乾燥しているということは、肌のターンオーバーが正常に働いていないということになります。
肌のターンオーバーが正常に働いていないと、古い角質などのアクネ菌の餌となる物質が頭皮に溜まってニキビになります。
悪玉菌は毛穴に潜んで皮脂をエサとして増殖するので、ニキビを悪化させてしまうのです。
紫外線
紫外線もニキビの原因として挙げられます。
頭皮に紫外線が当たると紫外線は頭皮の細胞を壊してしまうため、頭皮ニキビだけでなく薄毛や抜け毛、白髪の原因にもなります。
食生活
脂質の多い肉料理中心の食生活や、スナック菓子ばかり食べているとニキビができやすくなります。
他にもアルコールや香辛料の強い刺激物なども注意が必要です。
特にスナック菓子には油が多く使われており、大量の糖分が含まれています。
脂質を摂取し過ぎると頭皮の皮脂分泌が増えます。
また、これらの加工食品には食品添加物も含まれているので、それらもニキビが発生する原因となります。
頭の洗い方
何度も洗ったり、強く洗ったりすると頭皮に必要な皮脂も取り除いてしまいます。
皮脂を洗い落とし過ぎてしまうと、かえって皮脂が多く分泌されます。
洗髪の際に爪を立てて洗うと頭皮に傷を付けてしまい、傷口に雑菌が入ると炎症してニキビになる原因となってしまいます。
また、頭皮に合わないシャンプーを使用していてもニキビの原因になることがあります。
生活習慣やストレス
適度な運動や規則正しい生活、そしてしっかりと睡眠が取れなくなると、体の新陳代謝が低下して免疫力が下がります。
免疫力が低下した状態は頭皮のニキビができやすい状態に繋がります。
仕事で帰宅が遅くなったりなどで、深夜に食事をしたり睡眠時間が短かったりすることで、ホルモンバランスを崩しやすいと言われています。
仕事や用事などで睡眠時間が遅くなってしまうのは仕方のないことですが、寝る前についつい趣味などで夜更かしをしてしまいがちな方は、早寝を心掛けて睡眠時間をしっかりと取るようにしてみましょう。
睡眠不足はニキビの修復が行われないだけでなく、皮脂分泌が過剰になり新しいニキビができるようになってしまいます。
そして、ストレスは体内に活性酸素を発生させ、細胞を傷つけ免疫力を低下させます。
活性酸素が増えるとニキビの治りも悪くなるので、適度な運動や好きなことをして過度にストレスを溜めないように気を付けたいですね。
運動が苦手な方はウォーキングなど、簡単に始めやすい運動から始めるのがおすすめです。
趣味をやるのもストレス解消に良いので、息抜きやリラックスができる時間を作ることが大切です。
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頭皮ニキビの予防法
続いては頭皮ニキビを予防する方法についてご紹介します。
食生活
まず、何といっても規則正しい時間で食事をすることが必要です。
忙しい方は難しいかもしれませんが、朝食・昼食・夕食を決まった時間に食べることで食生活の改善に繋がります。
また、食事は魚・野菜中心にしましょう。
栄養素 | 食材と効果 |
ビタミンC | 緑黄色野菜や果物・赤ピーマン・黄色ピーマン・アセロラジュースはコラーゲンの生成促進や過剰な皮脂分泌の抑制、ターンオーバーの正常化や抗酸化作用があり、ニキビにも効果大です。 |
ビタミンB群 |
これらのビタミンB群が皮脂の分泌を抑制したり、皮膚や髪に栄養を与える大切な役割をしています。 |
ビタミンE | ナッツ類やうなぎ、大豆類に抗酸化作用があり、美容に大切な栄養素でニキビの原因である活性酸素を除去する効果があります。 |
ビタミンA | 鶏レバーや豚レバー・うなぎに皮膚の粘膜の働きや免疫力を高める効果があり、ニキビ対策には必要です。 |
食物繊維 | 根菜や豆類が腸内環境を整えることでニキビを防ぎます。 腸内環境が乱れると自律神経を乱すだけでなく、血行不良や食欲低下に繋がり肌に必要な栄養を届けられません。 |
脂質を多く摂り過ぎると中性脂肪が増えたり、頭皮の皮脂の分泌が多くなりますので、油っこい料理や甘い物の食べ過ぎに注意しましょう。
皮脂の分泌が盛んになると、毛詰まりを起こしやすくなります。
洗髪・乾かし方
普段やっている洗髪も少し気を付けることによって、ニキビを出来にくくすることができます。
シャンプーの選び方
ご自身に合ったシャンプーを使用することで、頭皮のニキビに有効だと言われています。
シャンプーを選ぶ基準は髪質なのですが、頭皮環境を考えた商品もたくさん販売されています。
ご自身に合ったシャンプーが見つからない場合は保湿に優れたアミノ酸系シャンプーを選びましょう。
アミノ酸系シャンプーは洗浄力は強くないですが、頭皮に必要な皮脂を適度に残してくれるので皮脂を必要以上に洗い流してしまうことがなくなります。
シャンプーの仕方
シャンプーは何度も行うよりすすぎを徹底した方が、髪の汚れが落ちて頭皮のケアに効果的だと言われています。
一方、リンスやコンディショナーはシャンプーよりもすすぎにくい為に毛詰まりを起こしてしまうそうです。
リンスやコンディショナーを使う際は、頭皮にあまり付かないようにすると良いでしょう。
シャンプー後やリンス・コンディショナーの後にすすぐ際は、お湯の温度を38℃前後にします。
なぜなら、お湯の温度を高くしすぎると頭皮の皮脂を取り過ぎてしまい、乾燥してしまうからです。
乾燥した頭皮は皮脂を分泌させて頭皮の油分を補おうとするので、皮脂が多い状態となってしまい、ニキビを発生させてしまいます。
また、汗を掻いた場合すぐに洗い流すと良いので、特に運動した後は汗が残らないようにできるだけ早く顔と髪を洗うようにしましょう。
ドライヤー
自然乾燥で済ませる方もいますが、頭皮や髪が濡れたままだと蒸れてしまいます。
また、頭皮トラブルのリスクも高まってしまいます。
ドライヤーを使う際は、ドライヤーの熱風を当てすぎると頭皮が乾燥してしまいニキビの原因になるので、ドライヤーを少し離してゆっくりと乾かしましょう。
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悪化した頭皮ニキビはどうすれば良いか
頭皮のニキビは見えにくい位置にあるため、気づかずに悪化してしまうことがあると思います。
頭皮ニキビが悪化してしまった場合、普段の生活で気を付けていただきたいことが5つあります。
それでは5つの気を付けたいポイントをご紹介します。

- 頭皮ニキビを清潔に
触ってしまうとニキビに熱が生じたり、雑菌が入り込んで化膿が進む原因になることもあるので触らないようにしましょう。
頭皮を洗う時の摩擦にも注意することが必要です。 - 適度な発汗を試みる
発汗は重要な解毒方法の1つとされており、発汗することで体の表面に溜まった余分な熱と老廃物を体外に吐き出すことができると考えられています。
お風呂や運動等、適度に発汗できる習慣をつけることが大切です。 - 水分循環を良くする
化膿性のニキビに大切なのが肌の内側の水分循環を整える事です。
水分循環が停滞すると肌の内側に老廃物が溜まりやすくなり、化膿の原因になることもあります。
豆類・爪類・海藻は体の水分循環を良くしてくれる働きがあると考えられていますので、積極的に摂りましょう。 - 香辛料や薬味の摂り過ぎに注意
辛みのある香辛料や薬味は体を温める働きがあると考えられていますが、食べ過ぎると患部に熱がこもる原因になるので摂り過ぎに注意しましょう。 - ナッツや油分を摂り過ぎないこと
ナッツや油分は体を潤す働きがありますが、体が必要以上に潤うと余分な水分が溜まりやすく化膿の原因になることもあります。
湿気の多い梅雨時期や夏場は注意が必要です。
悪化してしまったら、なめらかな肌状態に戻るのが難しくなります。
炎症が長引くとニキビ跡や色素沈着を起こすこともありますので、ニキビができてしまったらできるだけ早く皮膚科などを受診して治療を始めましょう。
炎症症状が強い場合には抗生物質の内服薬を用いたり、体質改善目的に漢方薬の内服薬を用いることもあります。
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頭皮ニキビができる原因や頭皮のケアの方法は分かりましたか?
髪に隠れて見えづらいので、見つけた時はニキビが大きくなっていたということも考えられます。
シャンプーは朝に使用すると汚れが詰まってしまうので、夜に使用したほうが良いでしょう。
また、頭皮ニキビを予防するのに摂取したい栄養素が多々あるので、これらをなるべく摂取していくようにし、脂質を摂り過ぎない生活を送りましょう。
悪化した頭皮ニキビについても気を付けたいことが5つあったので、参考にしてみてくださいね。
もちろん、大きくなってしまったニキビは自分で治そうとせず、皮膚科等を受診しましょう。
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