しつこいニキビの原因は顔ダニかも!?ダニがもたらす皮膚疾患とは

床に物がいっぱい置かれている中にノートを広げながら床に寝転ぶ女の子 ニキビ

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しつこいニキビは顔ダニの原因かもしれません。
原因を知って増殖を抑えましょう。
また、ニキビ以外にも気を付けたいダニ等をご紹介します。

顔ダニとはどんなもの?ニキビとの関係は?

顔ダニは2種類存在します。
ニキビとの関係性はどういったことでしょうか。

顔ダニはニキビダニや毛包虫と呼ばれ原虫の仲間で大きさは0.2m~0.3m程です。
顔だけでも約200万匹がほとんどの人の皮膚に生存しています。
1つの毛穴に5~6匹棲んでいると言われています。両手を出して驚いている白い服の女の人

また、毛根に棲んでいる「ニキビダニ」と皮脂腺に棲んでいる「コニキビダニ」という2種類がいます。
肌の毛包上皮細胞や皮脂を食べて脱皮等を繰り返して生きています。
顔ダニの寿命は2週間程度で食べた物を排出する機能がなく、約2週間で死滅するまで体内にあり、死滅後に毛穴に排出されます。

ニキビにどう関係するのか
ニキビとの関係性はというと、顔ダニの死骸や抜け殻が毛穴に詰まることで治りにくいニキビになったりします。
顔ダニは健康な皮膚にもいますが、ニキビの内部から多数検出されることがあり、健康な肌の人と比べてニキビが多い人の肌における顔ダニの数値が高いことが分かっています。
アトピー性皮膚炎などでステロイド系の外用薬を使用する方は、長時間使用し続けるのは良くありません。
肌本来の免疫バランスが乱れてしまい、免疫が弱くなった皮膚にニキビダニが繁殖してしまいます。

顔ダニが増殖する要因は

顔ダニが増殖する要因はどのようなことでしょうか。
原因は3つあります。

ステロイドや外用薬
処方されたステロイドや免疫抑制剤の外用剤を長期使用によって、過剰に顔ダニが増殖します。
顔ダニは副腎皮質ホルモン剤等を顔面に外用したり、免疫不全を生じる疾患に罹っている場合は顔ダニの過剰増殖が起こり、皮疹やでこぼこ、酒さ(しゅさ)などの肌トラブルが起こりやすくなることが分かっています。

※「酒さ」とは顔に生じる皮膚疾患の一つで酒焼けとも呼ばれています。

皮脂腺との関係
元々皮脂腺が多く集まるTゾーン()などの顔面皮脂の分泌が活発な所に集まるので、化膿したニキビにも過剰増殖してしまいます。
スキンケア不足
夜きっちり洗顔を行わず、余分な皮脂や汚れが皮膚に残ったまま寝ると、顔ダニはそれらを食べて増殖します。
その他にも日光、ストレス、寒暖や風、運動化粧品などがきっかけで症状が出ます。

顔ダニによる症状と対処法

顔ダニはほとんどの人にいますが、症状と対処法を知ることにより症状を緩和することができます。

顔ダニによる症状

顔ダニによって引き起こされる症状は複数あります。

顔ダニが引き起こす症状
かゆみ 夜行性の為、夜寝ている時を狙って顔の上を移動して皮脂を食べたり、脱皮したり、死滅したりして活動しています。
朝起きた状態の肌は顔ダニの死骸から出た排出物や抜け殻が沢山残っています。
これらがアレルギー反応を起こし、顔の痒みとなって現れます。
炎症 寝ている間に残した排泄物や抜け殻などが原因のアレルギー反応から、肌が炎症を起こします。
炎症が起きていたら肌表面が赤くなり、酷い時には腫れたりもします。
ニキビ 赤く腫れたニキビが出来たら要注意です。
毛根に生息するニキビダニの影響で起きます。
毛根付近で炎症を起こす為、白ニキビにはならずに赤みを帯びた吹き出物として現れます。
赤ニキビが頻繁にできる人は顔ダニの影響かもしれません。
乾燥肌 顔ダニは皮脂を食べるので、顔ダニが異常増殖をすると皮脂が足りなくなり、人間の体としても皮脂を出して肌をバリアしようと働きます。
また、殺菌性の強い薬用石鹸での洗い過ぎで、皮脂を過剰に取り除いてしまった場合も同じで皮脂分泌が活発になります。
これらを繰り返すと顔ダニは更に増殖をし、皮脂を食べつくそうとするので突然、乾燥肌になってしまいます。
喘息や鼻炎 顔にはアレルギーを吸い込みやすい鼻や口があるので、至近距離から侵入されるので危険です。
増殖した際は注意が必要です。
肌の老化 皮脂を食べる際などに肌が傷つけられ、傷つけられた肌から活性酸素が生まれ、肌の張りが無くなったり、乾燥からシワが出来やすくなったりして肌の老化現象が起こるのです。
特に、赤ら顔や皮脂の溜まりやすい小鼻の赤み・発疹が、中年の人に出ている場合は顔ダニの影響の可能性が高いので正しいスキンケアで肌の老化を抑えていくことが重要です。

顔ダニから肌トラブルを対処するには

顔を洗わずに寝てしまう方やお化粧後のメイクオフは拭き取りのみで洗い流さないという方は、顔ダニの増殖に要注意です。
化粧が毛穴に詰まるとニキビや吹き出物、化粧品の反応によるくすみの原因にもなります。
メイクをきっちり落としてから寝るようにしましょう。

顔ダニに効果がある石鹸という物があり、増殖した顔ダニを除去できます。
しかし、皮脂を落としてしまう欠点もあるので、乾燥から守るためにスキンケアを怠らないことが必要です。おでこをシェービングしてもらっている女性

石鹸よりも顔の産毛をシェービングすることが効果的な対処方法です。
シェービングすることで、顔の古い角質や皮脂を産毛と一緒に除去することができます。
除去することで顔ダニの繁殖を防いで肌トラブルになりにくくなります。
シェービング後の化粧水やパックの吸収力も格段に上がって、お肌を良い状態にしてくれます。

睡眠を取ること
また、睡眠を確保するのも大事です。
睡眠不足は男性ホルモンを活性化して皮脂分泌を促すことになります。
最低でも6~7時間は睡眠時間を確保するようにしましょう。
原虫駆除に効果がある薬を内服すると10日ほどで、かゆみや発疹といったトラブルは改善していきます。
しかし、免疫を抑えるステロイドの外用薬を使うと、症状が長引いたり、悪化することがあるの注意が必要です。

ニキビ以外にも気を付けたいダニ

ニキビ以外にも気を付けたいダニがいますので、ご紹介します。

ダニの種類と説明
ヒョウダニ類 0.3mmと小ささで目視することが難しい為、1匹だけでは分かりません。
カーペットや布団、枕などの寝具、ソファ等の家具に生息しています。
人を刺すことはなくほこりや人間の垢やフケを好んで食べます。
餌となる対象が1gあるだけで、300匹のヒョウダニが生きていく事ができると言われています。
大量に繁殖しやすい種類で1年中活動しています。
大量に発生した状態で生活しているとダニアレルギーを引き起こします。
コナダニ類 0.3mmの小ささで梅雨と秋に増えます。
乾燥食品や調味料などの食品を餌として好みます。
ワラも好むので畳敷きの部屋の場合は繁殖します。
大量発生した場合は白い粉が吹いたようになります。
コナダニはツメダニ類の餌となるので繁殖されると、ツメダニの吸血被害につながる可能性があります。
ツメダニ 0.5mm前後の大きさで1mmぐらいのものもいます。
梅雨と8月、9月あたりに特に繁殖し、カーペットや畳といった敷物に繁殖する傾向があります。
ヒョウダニやコナダニ、チャタテムシという小さな虫が繁殖する時期でこれらを餌として繁殖しています。
まれに人間を吸血する事があります。
イエダニ 5月から10月くらいまで繁殖するダニで、ネズミなどの哺乳類を宿主として家に入り込みます。
屋内で大量に繁殖した場合や宿主となる哺乳類が死亡した際に移動し、人に対して吸血する可能性があります。
マダニ 大きさは3mm程度あります。
山野や草むら、茂みを通った際に人間やペットに付くことが多いです。
吸血が終わった後にマダニは目視でも確認できる1cm程度の大きさになります。
ライム病などウイルス性の病気を媒介するので注意が必要です。

ダニとハウスダストについて

ダニとハウスダストは人間の住む場所に生息しています。
今度はダニとハウスダストについてご説明しましょう。

ダニとは

手袋をしてカーペットを掃除している最中の手ダニとは世界中のいたる場所に生息し、50万匹いると考えられています。
環境に適応する力が非常に高く、一年中います。
ダニにとって温暖で多湿な人間の住む環境は快適です。
人のフケや垢、汗などを餌としており、どんな家でも生息しています。

ダニが生息するのに適しているのは気温25℃で湿度は60%で、栄養・湿度・水分・空気がなくては生息できません。
たった1組のつがいが2ヵ月で約3000匹にもなることがあります。
産みつけられた卵は1ヵ月程で成虫となり、次々と繁殖していきます。

ハウスダストとは

ほうきで集められたたくさんの綿埃ハウスダストとは、ほこりの中でも特に見えにくい物のことを言います。
ハウスダストには衣類などの繊維くずやダニの死骸・フン、ペットの毛や花粉、タバコの煙、カビ、細菌等があります。

空気中に舞い上がりやすく、体内に入るとアレルギー喘息等を引き起こします。
ハウスダストは3分の1は風に乗って窓から入ってきたり、持ち物に入ってきたりします。
室内での発生は衣類布団等です。
目につかないタンスや家具等の間、着脱する洗面所にもハウスダストが多い場所です。

ハウスダストの中身はアレルギー物質となるダニやカビ、菌の棲み処です。
ハウスダストが引き起こす疾患はアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、アトピー皮膚炎や気管支喘息等が挙げられます。

ハウスダスト予防方法
  1. こまめに掃除・洗濯をする
  2. 室温・温度に注意して防ダニの工夫をする
  3. ペットの飼育環境を整え、室内に花粉を持ち込まないようにする
対処法
  1. アレルギー性鼻炎の原因を掃除で取り除く
  2. アトピー性皮膚炎では皮膚の保湿を行う
  3. 喘息発作の程度をきちんと把握する
  4. 市販の薬を使う
  5. 病院で診察を受ける

顔ダニを増やさないように生活環境を整えましょう!

紺のエプロンをして台所を掃除している女性二人いかがでしたでしょうか。
顔ダニは顔ダニの死骸や抜け殻が毛穴に詰まることで治りにくいニキビになったり、健康な肌の人と比べてニキビが多い人の肌における顔ダニの数値が高いことが分かりました。

ニキビ以外も気を付けたいダニが5種類いましたが、マダニ以外は目視することができません。
普段から気を付けていきましょう。
また、ハウスダストも目には見えないので普段からこまめに掃除や洗濯をしたり、室温・温度に気を付けてアレルギーにならないように日頃から予防していきましょう。

 

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