Vラインやデリケートな箇所…それはお手洗いに行ったときやお風呂に入るときに痒みやニキビに気づくことでしょう。
そんなデリケートな部分は人には恥ずかしいし、病院に行くのもためらいがちになります。
では、今回そんなVラインやデリケートな皮膚疾患にはどう対処すれば良いか見てみましょう。
Contents
デリケートな部分の痒みの原因と病気
デリケートな部分の痒みには主に4つほど原因が挙げられます。
かぶれによる痒み
「かぶれ」は主に下着が締め付けられていたりその内部のムレ、さらに女性用ナプキンが接触していても起こります。
かぶれは正式には「接触皮膚炎」と呼ばれ、炎症が起こるのは外部からの刺激による物だと言われています。
皮膚は主に3つの層から成り立っていますが、そのうちの一番外側の表皮のバリア機能でも防ぎきれない刺激が加わるとかぶれが起きてしまいます。
原因として挙げられるのはムレで、生理用品を当てているとどうしても湿った状態が続いてムレてしまいます。
また、乾燥が原因の場合も考えられます。
生理用品を着けていると、動いたり歩いたりしているときに摩擦が起きて皮膚も乾燥してかぶれてしまうのも一因でしょう。
感染によるかゆみ
「性感染症(STD)」を含む感染症もデリケートゾーンに痒みを起こす原因になります。
性感染症とは性的な接触によって感染する病気のことです。
次のような感染症になってしまうと、デリケート部分にもかゆみが起こります。
- 性器ヘルペス
- 性器クラミジア
- 膣トリコモナス症
- 性器カンジダ症状
- いんきんたむし など
そのような部位に性交渉をするときデリケートゾーンの組織に刺激が加わるため、ひび割れやただれが起きて細菌や真菌、ウイルスなどが侵入しやすくなります。
粉瘤
粉瘤はアテロームとも呼ばれ、表皮の下に袋が出来て本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が袋の中に溜まってしまって出来た腫瘍の総称です。
ニキビとは見分けが付きにくいですが、ニキビとは違った違和感やしこりを感じた場合は粉瘤の可能性があります。
粉瘤は老若男女問わず誰にでも、身体のどこにでも出来ますが、どうして粉瘤が発生するのか理由は定かではありません。
これはストレス解消や食生活、適度な運動などの生活習慣の改善を図ってもあまり予防にも効果もないと言えます。
粉瘤は基本的には自然治癒はしませんので、治すには手術しかないと見られます。
毛包炎(毛嚢炎・もうのうえん)
毛包炎という言葉は聞きなれないという方もいると思いますが、この毛包炎は皮膚腫瘍の一種でニキビやあせもに非常に似ているのですが原因菌が異なります。
一般的に毛包炎は初期段階では痒みはありませんが、かゆみが伴う場合も特徴です。
気になるVラインのニキビの原因
先ほどの項目とも重複しますがVラインは日常的に肌着で覆われており、常に湿度が高い状態にあり、雑菌が繁殖しやすい箇所です。
- 肌着や生理用ナプキンから来る摩擦によるダメージ
- 汗やムレからくる皮脂の詰まり
- 洗いすぎによる表皮のバリア機能の低下
- ホルモンバランスの乱れやストレス
- カミソリなどによる刺激(Vラインの皮膚は薄いので)
また、肌荒れで角質層が壊れると肌のバリア機能が低下し、ニキビをはじめとした肌トラブルが起きやすくなります。
また、ニキビかもしれないと思っていたら、別の病名だったというのもあります。
- 毛包炎
- 化膿性汗腺炎
- 性器ヘルペス
- 尖圭コンジローマ
Vラインに出来たニキビ・デキモノの対処法
ニキビやデキモノが出来たときの対処法を1つずつ病名ごとに見ていきましょう。
ニキビの場合
ニキビの対処法は、まず毛穴や表皮の汚れを落とします。
Vラインは非常にデリケートなゾーンなので、洗浄力の強い物を使ったり強くこすったりするのは控えましょう。
洗浄後は低刺激で柔らかいテクスチャーのジェルやクリームでしっかりと保湿して下さい。
下着も通気性が良く、肌に優しい物を着用しましょう。
悪化することもありますので、くれぐれも自分で潰すのはやめましょう。
毛包炎の場合
軽度の毛包炎は清潔に保つことで自然に治ることが多いですが毛包炎が出来てしまったときは、絶対に潰さないようにしましょう。
潰してしまうと肌に跡が残ってしまったり、潰した箇所から細菌が入り込み更に症状を悪化させる恐れがあります。
Vラインは汗腺が多く、汗ばみなどで汚れがちなので通気性の高い下着やナプキンをこまめに取り換えて清潔な環境を意識しましょう。
市販薬で毛包炎に効果があるのは「テラコートリル軟膏」や「オロナインH軟膏」などですね。
「テラコートリル軟膏」はステロイドや抗生物質が入ってますが、副作用が少なく比較的使いやすいです。
「オロナインH軟膏」も殺菌・抗菌作用があるため毛包炎の改善には有効です。
市販薬でステロイド剤を塗るときも症状や塗る部分に合った物を使わないと、治すどころか悪化させてしまう原因になってしまう場合があります。
ステロイドには効き目の強さがあり、そこを間違えれば、それこそ肌を痛めてしまい新たな毛包炎を作り出してしまうこともあります。
なので、最終的には専門知識のある医者に相談しましょう。
毛包炎になっている部位や症状に合ったランクのステロイド剤を処方してもらえるので、医療機関が確実ですね。
粉瘤の場合
粉瘤はそのままにしておくと肥大化していきます。
また、細菌感染に弱い性質を持っているため膿んで炎症を起こしてしまうこともあるので、日頃からムレや汚れに気を付けることが重要です。
自然治癒もしないので、もし出来てしまったら皮膚科で摘出してもらいましょう。
5分程度の短時間の手術で済み、痛みや傷跡も小さいとされています。
人に聞けない陰部の洗い方やデキモノ予防
ここでデリケートゾーンにニキビやデキモノを、出来ないようにするための予防法をご紹介していきましょう。
洗い方を見直す
陰部の洗い方について気を付けるべきことは、清潔に保つこととその洗い方です。
何度も洗ったり強くこすると、肌の表皮のバランスが崩れて肌の悪循環をもたらします。
基本のケアはシャワーのみでも良いでしょう。
どうしても気になる場合は、デリケートゾーン専用の弱酸性のソープを使い、泡立てネットや手で泡立てて優しく洗いましょう。
そして、洗う時は指先でなでるよに優しく洗いましょう。
通気性の良い衣類を
通気性の良い下着やナプキンを身に着けることでムレを防ぎ、汗ばみの停滞を防ぎます。
蒸れない綿やシルク素材がおすすめです。
ピタッとしたサイズのスパッツやタイツ、ストッキング、レギンス、スキニーパンツもムレやすく細菌が繁殖しやすくなるので、控えたり、通気性の良い物を身に着けましょう。
合わないナプキンは使用しないこと
女性の場合はどうしても生理がやってきます。
ともなると、合わないナプキンを使い続けるとデキモノが出来やすくなります。
特定のナプキンが肌に合わないと感じたら使用を控えましょう。
痒みが無い場合は脱毛による毛包炎かも
毛包炎とは毛穴の奥にある毛包に細菌が入り込んで起こる炎症です。
脱毛は少なからず毛穴にダメージを与えてしまうので、毛包炎になるリスクがあります。
脱毛と毛包炎
特にレーザー脱毛を受けた場合に毛包炎が起きやすくなります。
なぜならば光を照射する時に発生する熱エネルギーが、200℃以上もあって大きいために毛包や表皮に大きなダメージを与えます。
毛包炎は見た目には白ニキビにかなり似ています。
脱毛後に発症した場合は毛包炎の可能性が高いですが、手術が必要になるような毛包炎になる可能性はかなり低く、過度に心配する必要はありません。
しかし、毛包炎の症状は軽度の物から重度の物までさまざまで悪化すると赤く膿を持って複数出来てしまうことがあります。
悪化すると切開手術が必要になる場合もあります。
脱毛が原因で毛包炎が起きたら
脱毛中に毛包炎が起きた場合、サロンとクリニックとでは対応が違います。
サロンは医療機関ではないため、毛包炎になっても診察も薬の処方も行えないので、代わりに提携している医療機関を紹介してくれるはずです。
その場合治療の費用を補償してくれるか確認が必要です。
一方、クリニックは医療機関なので仮に毛包炎が起きても、その場で対処出来ることでしょう。
クリニックによりますが、その場合治療薬を無料で処方してくれるやもしれません。
肌に刃を立てますので、細かい傷が付いてしまいます。
その部分から細菌が入り込むのもあり得ますので、カミソリの使用は避けましょう。
カミソリの代わりに家庭用脱毛器を使えば、まだ肌に優しいと言われています。
デリケートな部分も早めに対処を
今回はVラインやデリケートゾーンに出来るニキビやデキモノを特集しました。
最終的には皮膚科や婦人科の治療が大事という結論になってしまいますが、私たちが出来ることとしていくつか予防法を挙げてみるとこうなります。
- 清潔にすることと洗い方を見直す
- 下着や身に着ける物は通気性の良い物にする
- 合わないナプキンは使わない
- ムダ毛処理にカミソリは使わない
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