皆さんはお腹にニキビができたことはありますか?
ニキビのできる場所は主に顔などがイメージされますが、実は場合によってはお腹にできることがあります。
今回はお腹や脇腹にできるニキビやその他のデキモノについて考えていきましょう。
お腹にできるニキビの原因は?
お腹にできるニキビは糖分の摂りすぎが原因かもしれません。
糖分が消化、吸収を妨げて肌への栄養を妨げている事によってお腹や脇腹にニキビが出来てしまいます。
そして、お腹は衣服の摩擦などが起きて皮膚に負担が起きやすい場所になります。
女性の場合、身体を細く見せるために補正効果のある下着を身につけたりします。
これらのことから皮膚が圧迫されて皮脂の出口がなくなり毛穴が詰まります。
不規則な食事や夜中にアルコールを飲むことで、胃や腸に負荷がかかってしまう事が原因になることもあります。
胃や腸の働きが低下していると消化不良により、お腹に消化できない物が溜まって腸の栄養吸収が低下し、老廃物が毒素になりお腹が刺激された結果お腹にニキビができてしまいます。
胃腸の機能の低下などから便秘になってしまいがちですが、腸に老廃物が溜まってもお腹にニキビにができる原因になります。
便秘や下痢で腸内環境が悪化すると腸内悪玉菌が作り出す毒素(アンモニア、硫化水素など)が、腸壁から吸収され血中に入ることによってニキビの原因になることもあります。
腸内善玉菌は皮膚の細胞を活性化させる11種類のビタミンを作っていますが、悪玉菌が増える事により善玉菌が減り、結果としてビタミン供給も低下します。
そうすると、皮膚の新陳代謝に影響が起こりニキビが出来やすくなります。
お腹周りにできるニキビの種類
お腹周りにできるニキビは基本的には、顔ニキビと同じく4つの種類があります。
ニキビの種類 | 説明 |
白ニキビ | 毛穴を防ぎ角質が溜まって、皮脂が毛穴の中に詰まってしまい毛穴から少し出ていて肌表面が少しデコボコしている状態です。 炎症は起きておらず痛みはまだないです。 |
黒ニキビ | 毛穴の中に溜まった皮脂が肌の表面に現れて、空中の酸素によって酸化して黒くなってしまったものが黒ニキビとなります。 白ニキビと同様に炎症は起きていないので痛みはないですが、悪化すると化粧でも隠せなくなり目立ってしまうことがあります。 |
赤ニキビ | 毛穴の中で菌が増殖して活性化することにより炎症を起こし、赤色に腫れあがり痛みを感じる赤ニキビになります。 毛穴の中やその周囲の炎症部位に白血球が集まり、菌に対抗している状態です。 潰すと炎症が悪化して、跡が残りやすくなるので指で押して潰したりしないようにしましょう。 |
黄ニキビ | ニキビの炎症が進み、真皮の中に膿が溜まって腫れあがっている状態です。 炎症が進んだ黄ニキビは毛穴の壁を壊して、デコボコのニキビ跡の原因になるため皮膚科に行くことがオススメです。 |
お腹にできるニキビの種類を紹介しましたが、顔にできるニキビと類似する部分が多いですね。
お腹は普段は見えない部分ではありますが、赤ニキビや黄ニキビを潰してしまわないように注意するのも他の部位のニキビと同じですね。
他の部位のニキビ同様に潰すと炎症が悪化したり跡が残ってしまうので、絶対に潰さないようにしましょう。
お腹ニキビの改善と治療法
お腹ニキビの改善には様々な方法があります。
お腹のスキンケア
毎日しっかり入浴し、肌を清潔に保ち抗炎症作用があるグリチルリチン酸ジカリウムや、殺菌作用のあるイソプロミルメチルフェノールなどの成分が含まれるボディーソープを使うのが有効です。
入浴後はセラミド成分入りのスキンケアグッズなどで保湿することも大事です。
食べ物で改善
体内からお腹ニキビを改善するには、便秘の場合はそれを改善することが効果的です。
まずは無理なダイエットはしないようにしましょう。
単純に食事量が減ると便を作る元も減ってしまい、便秘に繋がります。
水分を摂ったり食物繊維の多い食材を積極的に摂るようにしましょう。
また、腸内環境を整えるためにビフィズス菌や乳酸菌の摂取もオススメです。
ビフィズス菌や乳酸菌は有機酸を作り出し、腸内を弱酸性にして有害物質を抑制できます。
有機酸の一部には腸粘膜の栄養となり、腸管免疫の活性化につながるので免疫力を強化することにもなります。
皮脂の過度の分泌を抑制するために糖分や脂質を摂ることを抑える必要があります。
便秘の対策の時に食物繊維の話をしましたが、ニキビの改善にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEも効果的なので、これらを含む食材を積極的にとることも重要です。
その他のケアでは
お腹は衣服で熱がこもりがちだったり汗で蒸れたりします。
そうすると雑菌が繁殖するのでお腹ニキビの原因になります。
肌に負担の少ない綿やシルクを使った肌着などを使用して予防していきましょう。
お腹のニキビは一度できてしまうと、どうしても衣服と擦れてしまうので痛みを伴ってしまいます。
痛むときはニキビ用のパッチを利用して患部を保護しましょう。
血行が悪いと老廃物が溜まりやすくなり、胃腸の調子も悪くなります。
血液の循環を改善するためにマッサージをしてもらうのも効果的です。
マッサージをしてもらうことによって全身の血行が良くなり、胃腸の働きも改善してお腹ニキビを防ぐことができます。
ニキビの色別の治療法
次にニキビの種類別の治療法を紹介していきます。
ニキビの種類 | 治療法 |
白ニキビ | 白ニキビの時点での対策は菌を増加させないように、肌表面を清潔にすることが大事です。 |
黒ニキビ | 白ニキビと同様の方法になりますが、皮脂の酸化を抑えるために抗酸化作用が期待できるビタミンCを取り入れると良いです。 |
赤ニキビ | 肌への刺激を少なくして、ニキビの悪化をしないようにします。 抗炎症作用のあるスキンケアグッズを使うのが良いです。炎症が酷い時は皮膚科で治療してもらうことも視野に入れてください。 |
黄ニキビ | 黄ニキビは赤ニキビと同様の対策をしてもらうのですが、赤ニキビがより悪化しているので早急に皮膚科の利用を強く勧めます。 ニキビのデコボコ跡が残った時は、肌のターンオーバーを促進するような手入れをしましょう。 |
お腹ニキビの改善と治療法を紹介しました。
便秘が関わってくることは先ほども紹介しましたが、その原因に無理なダイエットも関連してきます。
便の元が出来なくなるので、食事もニキビケアの1つです。
また、ビフィズス菌や乳酸菌を積極的に摂るようにしましょう。
ビフィズス菌や乳酸菌と言えば腸内環境改善はよく知られていることですが、それが美容にも密接に関わってきます。
お腹のデキモノは危険信号?ニキビ以外のデキモノ
お腹のデキモノは必ずしもニキビだけではありません。
ニキビより危険なものもあります。
そこでこちらではニキビ以外のデキモノと、ニキビだけではない危険なサインを紹介していこうと思います。
痒疹
一つ目は痒疹(ようしん)です。
かゆみの伴う赤い皮膚の丘疹が散らばった状態でできる病気です。
すねや体中にできる場合もありますが、お腹にだけできる場合があります。
一週間ほどで治ってしまうものもありますが、何か月経っても治らずに茶色い硬いイボのようになってしまう慢性的な物もあります。
痒疹の原因は今のところはっきりとしたことはわかりません。
虫刺されやアトピー性皮膚炎などのようなアレルギーが関係していることもありますが、そうでない人もたくさんいます。
症例は少ないですが内服薬が原因のものもあります。
痒疹の種類によっては長期間ひっかき続けたことも原因と考えられます。
痒疹は血液検査などを受けても異常が見られないことが多いです。
症状がひどい時には内臓疾患と関連することもあります。
糖尿病や透析を受けている方などに痒疹が見られることがあります。
ホルモンの異常や肝胆系の異常、血液疾患、さらには悪性腫瘍が原因の場合があります。
歯科で入れてもらった金属で金属アレルギーで痒疹になることもあります。
鼻やのど、歯に慢性の細菌感染があり、これらを治療することにより良くなる場合があります。
糖尿病
二つ目は糖尿病の場合です。
20代を過ぎてもお腹などにニキビがある場合血液がドロドロになっている場合が多く、血液循環が悪く老廃物や毒素が溜まり皮膚再生に要する栄養素が行き届かなくなるので肌が荒れてしまいます。
血液がドロドロになってしまうのは糖尿病が原因の場合が多いです。
皮膚再生にはビタミンB群が必要不可欠です。
しかし、ビタミンB群は血中の糖分を分解する際にも必要なミネラルです。
糖尿病を患っている場合血中の糖分が多くビタミンB群のほとんどは糖分の分解に使われてしまうので、皮膚にまで回ってこなくなってしまいます。
そうすると、肌が荒れてニキビが出来やすくなります。
帯状疱疹
三つ目は帯状疱疹です。
身体の左右どちらか偏った方にピリッとした痛みと赤い斑点、小さい水ぶくれが帯状になって現れる疾患です。
帯状疱疹は体の中に潜伏していたヘルペスウィルスの一種、水痘帯状疱疹ウィルスにより引き起こされます。
初めて水痘、帯状疱疹ウィルスに罹った場合は水ぼうそうとして発症しますが、水ぼうそうが治った後もウィルスは潜伏しています。
加齢、ストレス、過労などによって免疫力が低下すると潜伏していたウィルスが再度活動を開始し、神経から皮膚へと伝わって帯状疱疹になります。
全身どこでも発症する可能性がありますがお腹にも表れる場合も少なくないです。
ただのニキビや肌荒れだと思って侮ってはいけないということでしょう。
お腹のニキビやデキモノは実は怖い
お腹にできるニキビとそれ以外のデキモノについて書いてきましたが、自分で改善出来る場合もあれば病院での治療が必要な場合があります。
ここに書かれている改善策を試しても良くならない場合は、早めに皮膚科などの医療機関に相談する方が良いでしょう。
お腹にできるニキビも実は体からの黄色信号かもしれないので、気を付けていきましょう。
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