顔や背中にニキビが出来ると、男女問わず憂鬱な気分になりますよね?
顔と背中に生ずるニキビは一見同じようで、実を言うとそれぞれ違う要因を持っているのです。
そのため、同じケアを行なっても上手く改善出来ない事が多いのです。
今回はそんな顔ニキビと背中ニキビ、タイプ別で原因となる食べ物について、どういった違いがあるのかを見ていきましょう。
顔ニキビと背中ニキビの違い
顔には顔・背中には背中の事情があります。
まず、顔と背中の皮膚は性質が大きく異なります。
どういう意味かと言うと、顔と背中では成分の吸収率が異なり化粧品や薬を顔に使用するのと背中に使用するのでは、浸透力等が明らかに異なるのです。
ニキビケアの場合ですとアトピーほどは細かく外用薬を処方しないようですが、顔と背中では角質層の厚みが異なる分ターンオーバーの周期も異なる為、同様のスキンケアを行なったり外用薬を使用しても効果において差が出てきます。
ちなみに、背中の皮膚は顔に比べて角質層が分厚いので肌が入れ替わる周期に多くの時間を要します。
ですので、背中は毛穴詰まりを起こしやすく、ニキビあるいはニキビ跡などの色素沈着が生じた場合も改善しづらいのです。
顔と背中の皮膚に少し触れてみれば分かる通り、顔の皮膚は柔らかくて薄い作りになっています。
一方で背中の皮膚は、硬くて分厚くとてもゴツゴツとした作りになっています。
何故なら、顔の皮膚よりも背中の皮膚の方が2倍くらい分厚いからなのです。
顔と背中では置かれている環境も全然異なる為、肌の環境も自ずと違ってくるのです。
項目 | 顔の皮膚 | 背中の皮膚 |
老化の速度 | 速い (露出や外からの刺激に晒されていて紫外線を直に浴びてしまうため) |
緩い (衣類で覆われていて、外からの刺激や紫外線に晒される事が少ないため) |
ケアの程度 | 外からの刺激を受けやすいが、汗や皮脂のお手入れがしやすい | 刺激を受けにくいが、汗や皮脂のお手入れがしづらい |
いずれにしても肌環境が崩れて毛穴詰まりが生ずるとニキビが出来る為、顔と背中のどちらにニキビが生ずるにしてもそれぞれの肌が晒されている環境が毛穴詰まりの要因を作り、それに関するケアが不十分だとニキビが発生するという事です。
ニキビの原因は体の部分別で違う?顔や体のパーツごとによるニキビの原因と対策とは
ニキビの原因となる食べ物
「チョコレートを摂取するとニキビが出来る」と古くから言われておりますが、ニキビと食べ物には深い関わりがあります。
皆さんが毎日さり気なく食べている食品が、ニキビの要因に繋がることは多いでしょう。
そこで、ニキビが生ずる要因になる食べ物について細かく説明していきたいと思います。
ニキビを改善して新たにニキビを作らせないようにするには、食べ物がとても大切です。
どのようなニキビでも時間が経てば自ずと治りますが、ニキビが治る前にまた新しくニキビが出来てしまったら無意味です。
ニキビを治すことももちろんですが、新しく作らせないことも大切です。
そうするにはニキビの要因に繋がる食べ物を知って、出来るだけ摂取しないように注意する事が大切です。
そうした上で、バランスの取れた食事を意識しなければいけません。
それでは、どのような食べ物がニキビの要因に繋がるのかを一つずつ見ていきましょう。
質の良くない油
ニキビを予防するには、皮脂を大量に分泌させないように注意しなければいけません。
となると、皮脂の分泌を促進する食べ物は避けた方が良いのです。
適度な量の油は健やかな肌に必要不可欠ですが、質の良くない油は肌に対してデメリットが多く、血液をドロドロにしてしまいます。
油分を摂取し過ぎると皮脂が大量に分泌されてしまい、それがニキビの要因に繋がるのです。
チョコレート・スナック菓子・インスタント食品・ジャンクフード・ドーナツや菓子パン等は質の良くない油が多くてニキビの要因に繋がる為、出来るだけ避けるようにしたいですね。
糖分の過剰摂取
糖分は人間が生きる上で必要不可欠ですが、過剰に摂取するのは体だけでなく肌にも悪影響を及ぼします。
糖分は体に吸収される時に、ビタミンBを必要とします。
ビタミンBは肌のコンディションを整える役割を持っていて、糖分を摂り過ぎるとビタミンBが大量に使われて、肌に充分に運搬されなくなってしまいます。
栄養状態が悪化され当然肌のバリア機能も下がりますから、ニキビが出来やすくなるわけです。
この数値を大きく超えると糖分の過剰摂取となります。
砂糖を加えた缶コーヒー・炭酸飲料を含めたジュース全般・菓子パン・クッキーやチョコレートなどのお菓子等は、特に気を付けたいですね。
既製品には砂糖がたくさん含まれており、菓子類にはさらに油分もたくさん含まれています。
まるっきり避ける必要は無いですが、ストレスを溜めない程度に量を調節する事が大切です。
刺激の強い物
刺激の強い食べ物も肌に悪影響を及ぼします。
香辛料をふんだんに使った食べ物や冷たい飲み物等をたくさん飲食すると、胃腸に強い負担を掛けてしまいます。
健やかな肌を保つためには、必要な栄養を十分に肌に運搬する事が大切です。
しかし、胃腸の状態が悪いと栄養状態が悪くなり肌のコンディションが乱れてしまいます。
食品添加物に注意する
ジュースやお菓子類・レトルト食品等に使われている食品添加物も、ニキビの要因になります。
食品添加物は普通に摂取していれば健康に害を及ぼす物ではないものの、体に負担を掛ける成分ではあります。
食品添加物を摂取すると肝臓が働いて無毒化されて外に排出されますが、過剰に摂取すると肝臓の働きが間に合わなくなり食品添加物が暫く体内に残ってしまいます。
その結果、活性酸素がたくさん増えて体内に残っている食品添加物を取り除こうとします。
この活性酸素は大量に分泌されると炎症が出てきます。
ニキビは毛穴における炎症なので、活性酸素が増えるとニキビの要因になり兼ねません。
特に安価なチョコレートは香料等の食品添加物もふんだんに使われている為、ニキビが生ずる食品の代表格であると言えるでしょう。
ですので、毎日栄養バランスの優れた食べ物を摂るようにして、食生活を整える事がとても重要です。
食べ物以外の飲酒、タバコとニキビ
ニキビが一向に治らないと悩んでいる方は多いでしょう。
そんな方は、飲酒したりタバコを吸う頻度が多いのではないでしょうか。
実は、飲酒とタバコはニキビが生ずる要因に繋がっています。
ですので、キレイな肌を手に入れるには飲酒とタバコと上手く付き合っていく事が大切です。
飲酒がニキビを引き起こす
お酒に含まれるアルコールとニキビは一見関係なさそうですが、お酒にまつわる食生活や生活習慣の崩れがニキビと深く関係しています。
一体どういったものなのでしょうか?
過剰な糖分と脂質による毛穴の詰まり
お酒にはアルコールや糖分がふんだんに使われております。
種類として、女性が好むカクテルやチューハイ等に使用されるリキュールやお酒で割ったソーダやジュースにも、糖分がふんだんに使われております。
さらに、お酒と共におつまみを食べますよね?
揚げ物や味が濃厚な物はお酒との相性がとても良いです。
しかし、こういった居酒屋メニューは脂質の高い揚げ物や味付けの濃厚な塩分の高い物が多いです。
すなわち、飲酒をすると塩分と脂質をたくさん摂っている状況になります。
そして、糖分と脂質が体にたくさん行き渡ると皮脂の分泌が活性化して、皮脂が毛穴に詰まることでニキビが発生してしまうのです。
ビタミンB群とビタミンCが減る
アルコールを摂取すると、糖分を分解しようと体内に存在するビタミンB群をたくさん消費します。
それと共に肝臓がアルコールを分解しようとビタミンCも消費します。
となると、お酒に多く含まれている糖分や塩分や脂質の高いおつまみを摂取すると、体内のビタミンはどんどん減っていきます。
ビタミンB群やビタミンCは美肌に必要な成分ですので、これらが少なくなるとニキビの要因に繋がるのです。
肝機能が低下する
肝臓はアルコールを分解してくれる器官ですが、一度に大量に飲んだり飲む頻度が多い場合は肝機能が低下しているのが多い為に要注意です。
肝機能が低下すると、分解が追い付かなかったアルコールが毒素となって体内を巡り、ニキビとなってしまう場合があります。
タバコがニキビを引き起こす
タバコは昔から体に悪影響を及ぼすとされていますが、ニキビにはどういった悪影響を及ぼすのでしょうか?
ビタミンCがたくさん消費される
タバコに入っているニコチンを体内で分解する時に、ビタミンCがたくさん消費されます。
ビタミンCはキレイな肌を作り出すコラーゲンの生成に必要な成分で、優れた抗酸化作用も併せ持っていて、ニキビによる炎症を抑制して進行しないようにする働きも兼ねています。
タバコを吸う事でそのビタミンCがたくさん失われてしまい、肌の再生や老化を防ぐ機能が上手く働かなくなってしまうのです。
血行が悪くなってターンオーバーが低下する
タバコは毛細血管を縮めて血行不良をもたらし、血流を悪くしてしまいます。
冷え性の要因にも繋がり、体に欠かせない成分を運搬出来なくなる為肌の再生機能も落ちてしまうのです。
これはまた、ニキビ跡の色素沈着や凸凹を治す速度も鈍くなってしまう要因にもなります。
一酸化炭素における酸欠状態
タバコの煙は一酸化炭素で出来ています。
一酸化炭素が体内に入ると、血液中の酸素を運搬するヘモグロビンと結合して体が酸欠状態に陥ります。
血中の酸素が不足すると体内に栄養素を運搬出来なくなり、大切な酸素は生命維持に欠かせない器官を優先して使われて、肌への栄養は後回しにされてしまうのです。
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ニキビを予防する食生活
ニキビを直接防いでくれる食べ物はありませんが、ニキビの要因にアプローチ出来る食べ物はあります。
それでは、ニキビの予防に効果的な栄養素とそれを多く含む食べ物について見ていきましょう。
ビタミンA
肌のターンオーバーを促進する事で毛穴詰まりを防いでくれます。
さらに、皮膚や粘膜の潤いを保つ効果も期待出来ます。
- ニンジン
- ほうれん草
- カボチャ
- ウナギ
- レバー等
野菜炒めが良いですが油の使い過ぎには気を付けましょう。
ビタミンB1、B2
皮脂分泌を抑制する効果が期待できます。
- 豚肉
- たらこ
- ウナギ
- 玄米
- ピーナッツ等
- 玉子
- 乳製品
- ウナギ
- 鶏レバー
- 納豆
- 海藻類等
食物繊維
便秘もニキビの要因に繋がります。
そのため、お通じを促進させる食物繊維もたくさん摂取しましょう。
- アボカド
- オクラ
- カボチャ
- ゴボウ
- ブロッコリー
- ニラ
- 小松菜
- キノコ類等
美容と健康を保つには、ビタミン・タンパク質・ミネラル等の成分をバランス良く摂取する事が重要です。
肉や野菜・果物などの食べ物には一つの栄養素だけではなく、色々な栄養素が入っています。
まず初めは日ごろの食事で色々な食材を摂取する事です。
そこで食生活が偏ってきたと思ったら、サプリメントを使うのがオススメです。
ニキビの予防に欠かせない栄養素をサプリメントで補給しましょう。
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いかがでしたでしょうか?
顔と背中では皮膚の厚さや置かれている環境が全然違う為、ニキビの要因も所々違ってきます。
チョコレートは糖分と脂質が多い為、食べ過ぎるとニキビの要因につながります。
また、飲酒によってアルコールが体内に入ると美肌に欠かせないビタミンB群やビタミンCがたくさん消費される為、ニキビが発生しやすくなります。
タバコもビタミンCがたくさん消費されたり血行が悪くなることで、ターンオーバーが崩れてニキビが発生しやすくなります。
食生活でニキビを予防するには、ビタミンAやビタミンB群、食物繊維をたくさん含んだ食べ物を積極的に摂取する事が望ましいです。
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