腕や指には色んなデキモノが出来ます。
今回腕や指というパーツに出来たニキビを取り上げます。
もちろん、ニキビからウイルス性のものまで様々あり、中には人にうつる場合もあるデキモノもあります。
ニキビやイボなど自分で判断をせず、なるべく早く皮膚科に行ってくださいね。
また、大人ニキビの特徴と治し方も載せておきました。
Contents
指にできたニキビとデキモノ
指にできるニキビ・デキモノは様々なものがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
汗疱(かんぽう) | 手のひら・指、特に指の側面に沿って数ミリ程度の水疱ができ、少し盛り上がって見えます。
汗疱の原因は分かっていませんが、白ニキビに似ています。 接触皮膚炎・真菌感染症・ストレスのほかクロム・ニッケル・コバルトなどの特定の物質の摂取が一因になっている場合があります。 |
イボ(尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)) | イボは、皮膚から盛り上がっている小さなできもの一般を指す俗語です。
最も普通のイボはウイルスが感染してできるイボで、専門用語でウイルス性疣贅と呼ばれるものです。 その他にも、ミズイボ(専門用語では伝染性軟属腫)や中年イボ(専門用語ではスキンタッグ)、年寄りイボ(専門用語では老人性疣贅あるいは脂漏性角化症)多くの皮膚病があります。 中には悪性腫瘍の場合もあります。 |
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう) | 掌蹠膿疱症は膿が溜まった膿疱と呼ばれる皮疹が、手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に数多くできる病気です。
膿疱(のうほう)の中には細菌やウイルスなどの病原体は入っていないため「無菌性膿疱(むきんせいのうほう)」と言い、直接触れても人に感染することはありません。 |
魚の目 | 魚の目(うおのめ)は、足の指や裏にできる直径5~7mmまでの硬いしこりのことです。
中央に魚の目のような芯を持つので「うおの目」と呼ばれます。 |
主婦湿疹 | 主婦、調理師など日常的に水仕事をする方や、美容師などの仕事に就いている方では、一般に「主婦湿疹(手湿疹)」と呼ばれる「慢性刺激性接触皮膚炎」という手の皮膚疾患がよく起こります。
症状には乾燥型と湿潤型があり、乾燥型は手指・手の平に乾燥と痒みを伴う湿疹が現れ、表皮が剥けたり薄くなったりしてヒビやアカギレを伴う場合も多いです。 湿潤型は手指・手の平・手の甲など広範囲に紅斑・丘疹・水疱を生じ、多くの場合で痒みを伴います。 |
マラセチア毛包炎 | 胸や背中にニキビに似た赤いブツブツができます。 夏に多く、ニキビの薬が効かない時はマラセチア毛包炎を疑ってみましょう。 |
ガングリオン | ガングリオンは中にゼリー状の物質の詰まった腫瘤(しゅりゅう)です。
典型的なものは手関節背側(甲側)に生じるガングリオンです。 ガングリオンのできやすい場所は、手首の母指(親指)側の掌側の関節包やばね指の生じる指の付け根の掌側の腱鞘のあるところです。 |
ひょう疽 | 手足の指に起こる化膿性炎症で、指先の小さな傷から、主にブドウ球菌などの化膿菌が感染しておこります。
指が赤く腫れて痛み、リンパ節も腫れます。 |
腕のニキビの症状と種類
腕にできるニキビにもいろいろ種類があります。
それぞれ説明をしていきましょう。
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん) | 毛孔性苔癬とは、皮膚の毛穴に角化した粟粒ほどの大きさの発疹がたくさんできる皮膚疾患のことです。
毛孔性苔癬は皮膚疾患の1つでありますが、10代の30~40%ほどに発生する一般的な疾患です。 発疹は触るとザラザラとした感触がして「さめ肌」と呼ばれることもあります。 発生する箇所は肩・背中・肩甲骨部あたりの背部・臀部(おしり)・太もも・二の腕などです。 年齢と共に疾患の程度は自然と落ち着き、20代ぐらいを境に自然に治る傾向があります。 |
- 肥満体型である
- アトピー性皮膚炎が見られる
- 家族に毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)を発症している人がいる
- 皮膚が乾燥して落屑(らくせつ)する状態の尋常性魚鱗癬(じんじょうせいぎょりんせん)が見られる
特に肥満体型の方が目立ちやすい傾向があります。
汗疹(あせも) | 正式には「汗疹(かんしん)」と言います。
汗疹が現れる原因は汗が毛穴から一時的に出なくなり、汗を皮膚の表面まで運ぶ狭い導管が詰まります。 導管に溜まった汗が、周辺の組織を刺激することで起きる皮膚の炎症反応が「あせも」です。 |
- 紅色汗疹(こうしょくかんしん)
赤い「あせも」で、かゆみや炎症を伴います。
おでこや首筋、脇の下、背中など汗を掻きやすい箇所にできやすいです。
また、汗を掻きやすい乳幼児に多く見られます。
引っ掻いたりすると細菌が入り込み”とびひ”の原因になったりします。 - 水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)
皮膚の表面に近い部分にある角質層に汗が溜まってできる皮膚の疾患です。
赤いブツブツができる一般的な「あせも」の「紅色汗疹」とは異なり、小さい水疱ができるのが特徴です。
皮膚に1~3mmほどの透明もしくは白っぽい水ぶくれが密集してできていたら、水晶様汗疹の疑いがあります。
毛包炎(もうほうえん) | 毛包炎は黄色ブドウ球菌などの細菌が原因で起こる場合のほかに、マラセチア菌という真菌(カビ)が原因で起こるマラセチア毛包炎や白血球の一種である好酸球と関係する好酸球性膿疱性毛包炎(こうさんきゅうせいのうほうせいもうほうえん)などの種類があり、原因によって治療薬が異なります。 |
腕や指のニキビの対処と予防
腕や指のニキビを予防するためのケアは、保湿や紫外線対策が効果的です。
保湿ケア
保湿は一日2回まで、朝起きて30分~1時間ぐらい置くことで肌への浸透力が良くなります。
入浴後は血行が良くて毛穴も開いていますので、すぐに保湿ケアを行いましょう。
保湿成分が浸透しやすくなります。
紫外線対策
まずは日焼け止めを塗るのが基本です。
PAとSPFはご存知ですか?
PAはUV-A波のカット指数を「+」記号の数で表しております。
SPFはUV-B波のカットを数値で表しています。
- SPF10-20は日常生活出の使用に適しています。
- SPF15-20は屋外でのレジャー、スポーツの使用に適しています。
- SPF30-50は炎天下でのレジャー、マリンスポーツに適しています。
大人になって出来るニキビの注意点
20代以降の大人ニキビは、免疫力の低下やバランスの悪い食事によるホルモンバランスの乱れやストレスや不規則な生活が原因だったりします。
そのため、オイリー肌でなくてもニキビができやすくなります。
男性は髭剃りに注意をして、髭を剃る時は清潔な器具を使いましょう。
また、シェービング剤などを使い負担を和らげましょう。
そうすることで皮膚のバリア機能が壊れることなく、ニキビが出来にくくなります。
女性ではメイクが原因になる場合があります。
クレンジングでメイクを落としきれなかった場合が続くと、ニキビが悪化する事があります。
メイクの残りが脂と混ざり合った状態で毛穴に詰まると、ニキビを悪化させるアクネ菌の栄養源になります。
寝る前にはしっかりメイクを落としましょう。
体ニキビとは、顔のニキビと何が違う
腕や指は体の一部ですが、顔にできるニキビと体にできるニキビとでは菌が違うケースがあります。
アクネ菌とマラセチア菌
顔ニキビでは「アクネ菌(プロピオニバクテリウム アクネス)」が原因なことが多いですが、痒みが伴う体ニキビは「マラセチア菌」(皮膚の常在真菌の1つである)の場合があります。
- アクネ菌:ニキビ
数は少ない、赤みが大きく、かゆみが少ない、痛みを伴う。 - マラセチア菌:マラセチア毛包炎
複数個できることがある、痛みやかゆみを伴うことが少ないが、時にはものすごく痒くなることもある。
体のニキビを治すには
マラセチア毛包炎を防ぐために一番大事なのは清潔に保つことです。
常在菌ですから誰の体にも居ますし、無くすことは難しいです。
清潔にすることで繁殖を抑えることは出来ます。
体を洗う、湯船に浸かる、寝具を清潔にするなどです。
食生活の見直すことも重要です。
体ニキビや顔ニキビ、思春期ニキビでも大人ニキビでも食生活が大事です。
糖類や脂質などを多く摂る偏った食生活では皮脂の分泌が多くなり、ニキビの原因となります。
マラセチア毛包炎は梅雨時から夏場にかけて多く発症し、また再発しやすい病気です。
食事に気を付けたり、清潔に保っていても治らない場合は早めに皮膚科に行きましょう。
また、重症の場合は一時内服の薬である抗真菌剤を併用します。
抗真菌剤は一般の皮膚科でも手に入ります。
腕や指にできる皮膚疾患はたくさんあります
腕や指にできたニキビをお伝えしましたが、ニキビといっても色んな皮膚の病気がありましたね。
腕や指は体のニキビであり、その多くがマラセチア菌によるマラセチア毛包炎の可能性があります。
体を清潔にしたり、きちんとした食生活を送り、皮膚科での治療も考えましょう。
最後に、イボだと思ったら悪性腫瘍(ガン)だった場合をお伝えします。
ガンと聞くと怖く思えますが、イボとガンの見分け方は色と形に注目です。
- 形が不ぞろい、非対称
- 赤褐色、褐色、黒など
- 色に濃淡がある
- 徐々に大きくなる
- いびつ
- 直径が6mm以上になってきた
- 治りにくい湿疹、できもの
- かさぶたや治ったりを繰り返す
- 急に盛り上がったり、デコボコしだした
- 徐々に大きくなる
- しこりがある
- 血が出る(何もしてないのに)
- 毛が生えない
Googleなどで「基底細胞皮膚 初期症状」などで検索かけてみてください。
皮膚ガンの予防でも一番大事なのは紫外線対策ですよ。
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